旅行/観光

JNTOが訪日観光セミナーを開催

日本政府観光局(JNTO)主催の訪日観光セミナー「Japan Endless Discovery Seminar 2015 in Sydney」が、6月10日(水)、シドニー市内の The Grace Hotel で開催された。

このセミナーは、毎年、日本政府観光局(JNTO)が旅行業者やメディア関係者向けに開催しているもので、年間を通して様々な楽しみ方ができる日本の観光地や文化の紹介、最新の旅行情報の発信を通じて訪日旅行者層の拡大を目的としている。会場には旅行業界関係者など約100人近くが参加し、日本各地から参加した自治体によるプレゼンテーションや、ネットワーキング会場に設置された各ブースでの商談に熱心に耳を傾けていた。

商談会とプレゼンテーションで日本を紹介

セミナーは、午後4時半から6時まで、日本の各自治体及び民間業者と参加旅行業者との商談会が行われ、その後、6時からプレゼンテーションが行なわれた。スライド上映による日本の紹介のプレゼンが終わった後は、参加者がそれぞれ懇談するネットワーキングの時間が持たれた。

日本からは、東京都、千葉県、松本市(長野県)、兵庫県の各自治体と、JR東海、ユニバーサルスタジオ・ジャパンが参加し、ブースを構えて各旅行会社との商談を行なっていた。

会場では各出展ブースが置かれて商談が持たれたり、また、日本酒を試飲したり、日本の民芸品を鑑賞したりと、参加者が日本の文化に興味をそそる趣向がなされて、訪日気運を盛り上げていた。

セミナーでは、まず高岡正人・在シドニー日本国総領事が挨拶され、近年増加を続けるオーストラリア人訪日客を念頭に、人気のあるスキーリゾートだけではなく、日本には様々な文化、楽しみ方があると話され、多様な日本文化を紹介された。

 

 

 

次いで、鍬本浩司JNTOシドニー事務所所長が、2014年に日本を訪れた外国人は過去最高を更新し、オーストラリア人も30万人を超えるなど過去最高となったとし、日本の観光ブームの現状を話された。

 

 

 

また、JNTOシドニー事務所のStephanie Sng氏が具体的な数字を挙げて訪日外客の状況を説明、2014年は1,300万人の外国人が日本を訪問し、うちオーストラリア人は30万2,700人 で、2014年12月〜2015年2月のスキーシーズンは前年同期比14%〜30%の増加があった。さらにオーストラリア人にとって日本は「Best Value Destination」であり、世界で最も安全な都市に東京が選ばれて大阪が3位になるなど、世界の日本の評価が紹介された。

 

トラベル・ライターで写真家のDeborah Dickson-Smith氏は、自身が撮影したさまざまな日本紹介のスライドを上映しながら日本の魅力について語られたが、Cat CafeやOwl Cafeの写真には、参加者から驚きの声が挙がっていた。

 

 

 

東京都、千葉県、松本市(長野県)、兵庫県が地元観光をアピール

一般的な観光情報のほか、研修旅行や学生向けの施設など、具体的な施設を紹介する、東京都観光レップシドニー代表の栩野勝治氏。

成田空港があるが、まだあまりよく知られていない千葉県の魅力を、県のゆるキャラ「チーバくん」を手に紹介する、千葉県海外プロモーション班主査の松田麻里子氏。
松本城をはじめ、松本と東京にしかない浮世絵専門の「日本浮世絵博物館」や、上高地などの魅力を紹介する松本観光コンベンション協会誘致促進課長の山石徹氏。 日本で初の世界文化遺産となった姫路城をはじめ、日本一の港を持つ神戸など、ゴールデンルートにある兵庫県の魅力を紹介する、西豪州パースの兵庫文化交流センター所長・大西正高氏。

 

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