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自然にやさしいコミュニティ・ガーデン

 

家の近くにコミュニティ・ガーデンなるものがあり、時々お手伝いしています。ガーデンと言っても花より野菜の栽培や鶏の飼育を主にしている菜園のようなところ。週一の当番制で、ハウスメイトから「もう遅いから鶏をベッドに戻しに行くよ〜」と声がかかり、いそいそと付いて行きます。

 

オーストラリアはパーマカルチャーが盛んなため、コミュニティ・ガーデンもきちんと機能しています。パーマカルチャー(permanent:永久な、agriculture:農業、culture:文化の3つを組み合わせた造語)とは、オーストラリアで構築された、人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のこと。生態系が持つ多様な生産力を活用して、永続する文化・環境をつくりだそうとする取り組みです。その関心の持たれ方は、大きく分けて以下の3パターン。

 

1. フード・セキュリティ、安全な野菜や果物が安く手に入る。

2. 社会的に排除されがちな人々をコミュニティへ結びつける。

3. 緑地を増やして二酸化炭素の排出量を削減する。

 

規模やルールの違いはあれど、各地域で運営されているのがコミュニティ・ガーデンです。私の行くところは森のようで、日当たりはあまり良くありませんが、テレビが見られるテーブルや扇風機まで完備した居心地のいいところです。なぜかタンクで小魚も飼育しています。余った収穫物はフード・バンクに寄付しています。

 

時々産みたての卵をもらえますが、命を大事に食べなきゃと改めて思います。土地を痛めることなく、動植物たちといっしょに、自然の恩恵を最大限に受けることに注力していく時代にしていきたいですね。

 

 

文:武田彩愛(編集部)

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