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ATMの中でカードが消えるわけがなかった

「”Out of Service”のATMに間違ってカードを挿入し、そのままなぜか見つからず、再発行することになった」というブログを先日書きましたが、あの話、恐ろしいことにまだ続きます。

 

再発行の手続き時に「次の木曜日にはカードが届くから、それ以降に取りに来て」と言われた私は、大事を取って1日余計に待ち、金曜日の朝に銀行へ。すると、すっかり顔なじみになったお兄さんは私の顔を見るなり、「ごめん、まだカード届いてないんだ。できたら電話するからまた来て」と言うじゃありませんか。

 

そもそも再発行の手続き時に、そのお兄さんは「できたら電話するね」と提案してくれていました。それを阻止したのは隣に座っていたベテラン感あふれるおばさまで、「カードは1週間でできるんだから電話する必要ないわよ。あなた、カード発行手続きしてるお客さん全員にいちいち電話する気?」とお兄さんの提案をさえぎり、「そういうわけだから、次の木曜日以降に来てね」と言われたから、私はこうしてカードを受け取りに来たのです。それなのに結局電話するってどういうことなんじゃーい! と困惑する私に追い打ちをかけるように、奥から別のスタッフが近づいてきて、言いました。

 

「これ、あなたのカードじゃない?」

 

そこにあったのは、まさにATM内で消えてしまった私のカード。そうです、あんな限られた機械の中で、失くなるわけがないのです! しかし、時すでに遅し。新しいカードの再発行手続きをしているがために、旧カードは使用できなくなっていたのです。せっかくまた会えたのに……。

 

結局、銀行からの電話を待ち、再び銀行を訪れたのは5日後のこと。カウンターに行くと、これまた顔見知りになったスタッフのお姉さんに、”You again!”と笑顔で出迎えていただきました。誰のせいでこんなに銀行通ってると思っとんじゃーい!と思わないではなかったですが、ここまで軽いと怒る気もしません。和やかにカードを受け取り、ようやく銀行通いの日々が終わりを迎えました。

 

カードをATMに吸い込まれてから、早17日。銀行に通った総回数は5回。皆さま、”Out of Service”のATMにはどうぞお気をつけください。私は新しいカードを手に入れて以来、カードを挿入せずにTapで手続きができるタイプのATMしか使っていません。

 

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文:天野夏海(編集部)

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