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【インタビュー】オーストラリアプロ野球の魅力とは?日本との違いは?日本人選手2人にインタビュー!

こんにちは!

現在シドニーブルーソックスは3チームとの対戦を終え7勝5敗と2位につけています。

今回は、現在ホンダ埼玉から派遣選手としてブルーソックスでプレー中の吉越投手、山崎捕手にインタビューを行いました。

現地のプロ野球チームに身を置き奮闘しているお二人の声は現場の生の声そのものです!

(右)吉越 亮人 投手 左投左打 176cm/80kg 1989年6月27日生まれ 法政大学卒

(左)山崎 裕貴 捕手 右投右打 168cm/68kg 1991年4月5日生まれ 関西学院大学卒

 

 

ーこんにちは!今回はよろしくお願いします!

 早速ですが、これまで3週間、計3チームとの試合を終えての率直な感想を聞かせてください。

 

山崎:一番に感じているのは野球とベースボールの違いです。具体的にはリスクマネジメントの部分で、日本はリスクをなるべく少なくするけど、こっちはそんなこと考えず純粋にピッチャーとバッターの勝負が多い。あとはみんな失敗を恐れない。だから大胆なプレーが多くて、とても新鮮です。

吉越:バッターの考え方が全然違くて、みんな自分のスイングをしてくる。例えば2ストライクに追い込まれたら日本ではいろいろな球に対応できるようにスイングを変えてあまり強振はしないんだけど、こっちは追い込まれても構わず自分のスイングをする。コントロールが良いピッチャーからしたら打ち取りやすいだろうけど、ちょっとでも甘く入れば運ばれますね。

〈ク・デソン投手コーチからの評価が高い吉越投手〉

 

ーなるほど。他に気づいた日豪の違いや、逆に共通点などはありますか?

 

山崎:細かいコミュニケーションが多い!例えば打ってアウトになってベンチに帰ってきても、Good job!とかNice swing!とかみんな言ってくれたり、小さなところでコミュニケーションを積極的にとっていたりするように感じます。

吉越:僕はピッチャーでよくブルペンにいるんだけど、そこでのピッチャー陣の雰囲気は日本のブルペンとよく似ています。世間話とか、くだらない話とかしてみんなで笑ってます。あとは、子供がすごく多い。少年野球のチームとか子連れの家族とかいっぱい球場に来てて、びっくりしました。生活面だと、小銭が返ってこなかったりしてちょっとびっくりしました。笑

 

ー確かに小銭が返ってこない時ありますね。笑

  今回の選手派遣の目的の一つに、英語の上達や異文化の経験などもあるとお聞きしましたが、その辺は順調ですか?

 

山崎:どんどん良くなってきていると思います!最初は全然言ってることがわからなかったけど、今はアメリカから来たルームメイトの他の外国人選手に英語の授業をしてもらって楽しく勉強しています。相手の言ってることはある程度わかるようになってきたけど、スピーキングは難しい。いっぱい言いたいことがあるのにどう言えばいいかわからず、もどかしい時が多いです。発音も日本語英語だから、伝わらない時がいっぱいある。笑

吉越:僕は英語を一切やってこなかったので、今回の派遣でその0が1になった感じです。英語で聞いて、英語で返す、というコミュニケーションを初めてやって、とても新鮮でした。

〈サインの話し合いにも全て英語で挑戦する山崎捕手〉

 

ーとても良い経験になっているようですね!そういったことも含め、ここでの経験を日本に帰ってどのように活かしていきたいと考えていますか?

 

山崎:すぐ活きるかどうかはわからないけど、なんとかしなくちゃ!っていう精神はこっちで身についたかな。球種もサインもわからないピッチャーと試合でいきなりバッテリーを組まされたり、ナックルボーラーと対戦したり。野球人としても人としても幅が広がったんじゃないかと感じています。

吉越:自分がいた日本の環境がとても良いんだなということに気づかされました。雨が降ったらマウンドはぐちゃぐちゃでロジン(ピッチャー用の滑り止めの粉)も無いけど、みんなそれが普通だから文句ひとつ言わない。日本だと無いものに対してぶつぶつ文句言ったりする。そうゆうところが甘かったかなと気づかされたので、当たり前が当たり前じゃ無い、という目は養えたかなと思います。

 

ー大事な点ですね。帰国までにもっと他にも得れるといいですね!

 では最後に、これを見ているオーストラリアに住む日本人の方々に一言お願いします!

 

山崎:オーストラリアのリーグだけど、オージーの選手だけでなく、僕らの他にも武者修行のように単身で乗り込んで来た日本人、韓国人、アメリカから来た将来のメジャーリーガーかもしれない選手など、いろいろ人がプレーしているとてもおもしろいリーグです!野球が好きな人もそうでない人もぜひ見に来て欲しいと思います!

吉越:このリーグの一番の特徴は選手と観客の距離が近いことだと思います。これは日本では味わえないものなので、ぜひ球場に来て体感して欲しいです。

 

ー残りの試合も頑張ってください!ありがとうございました!

 

吉越選手、山崎選手はあと2週間シドニーブルーソックスでプレーします。

ぜひBlacktownの球場に足を運んでみてください!

 

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