駐在員物語 – JAMS.TV https://www.jams.tv オーストラリア生活情報ウェブサイト Mon, 27 Nov 2017 03:47:50 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.2 第12回 鈴木孝平氏 パナソニック・オーストラリア社 https://www.jams.tv/japanese-community/70276 Thu, 25 May 2017 00:00:00 +0000 /japanese-community/70276 独学で事業戦略・海外マーケティングの勉強をし、海外駐在の機会がある事業部門に異動後、日本国内の海外営業部門を経て、初めての赴任先としてインドネシアのジャカルタで勤務。家族とともにジャカルタに赴任したが、組織全体の方針変更により、1年ほどで、次の赴任地シドニーへ転任となった。鈴木さんに、家族一緒の赴任生活や、前任地のジャカルタとシドニーの違いなどをお聞きしました。

海外で自分を試してみたかった

新卒で松下電工に入社しました。最初の配属先が神戸で、そこに4年間勤務しました。海外への興味はあったのですが、入社時には特にそれほど海外志向ではなかったですね。入社4年目くらいから次第に海外で自分を試してみたいという思いが湧き上がり、海外赴任に対しての興味が出てきました。

当時の営業範囲は神戸市を中心とした兵庫県内でしたが、その間に、独学で海外マーケティングの勉強をして、社内の異動制度に応募し、業務用のディスプレイ部門に移りました。そこではヨーロッパやアジアの海外営業を担当してきました。その後、パソコン事業部門に異動となりました。

ジャカルタからシドニーに赴任

初めての海外赴任がインドネシアのジャカルタで、2015年から1年1カ月駐在したのですが、事業部門の方針変更に伴い、2016年3月に、日本に帰らずにそのままシドニーに赴任しました。インドネシアでは、所属部門の新たな取り組みとして堅牢モバイルPC事業の強化を行おうとしてきました。関係省庁へのロビー活動や規制に対する対応策など、新興国特有のさまざまな問題があって、非常に苦労した一面もありましたが、本当に勉強になった駐在期間でした。

シドニーでも引き続き、堅牢モバイルPCの販売・マーケティングを担当しています。これは一般的にオフィスなどで使われるものとは異なり、「タフブック」と呼ばれる、かなり頑丈なタイプのモバイルPCです。防水加工や耐久性の高いもので、政府からも多くの御注文を頂いている製品であり、警察や救急隊員、その他、採掘場や建設現場など、環境が厳しい場所での酷使に耐える製品になっています。

 

オーストラリア駐在はやりがいがあります

パナソニックの営業戦略は日・米・欧が中心になっていて、オーストラリアは、アジア・パシフィックとひとくくりにされがちです。しかし、

投稿 第12回 鈴木孝平氏 パナソニック・オーストラリア社JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

独学で事業戦略・海外マーケティングの勉強をし、海外駐在の機会がある事業部門に異動後、日本国内の海外営業部門を経て、初めての赴任先としてインドネシアのジャカルタで勤務。家族とともにジャカルタに赴任したが、組織全体の方針変更により、1年ほどで、次の赴任地シドニーへ転任となった。鈴木さんに、家族一緒の赴任生活や、前任地のジャカルタとシドニーの違いなどをお聞きしました。

海外で自分を試してみたかった

新卒で松下電工に入社しました。最初の配属先が神戸で、そこに4年間勤務しました。海外への興味はあったのですが、入社時には特にそれほど海外志向ではなかったですね。入社4年目くらいから次第に海外で自分を試してみたいという思いが湧き上がり、海外赴任に対しての興味が出てきました。

当時の営業範囲は神戸市を中心とした兵庫県内でしたが、その間に、独学で海外マーケティングの勉強をして、社内の異動制度に応募し、業務用のディスプレイ部門に移りました。そこではヨーロッパやアジアの海外営業を担当してきました。その後、パソコン事業部門に異動となりました。

ジャカルタからシドニーに赴任

初めての海外赴任がインドネシアのジャカルタで、2015年から1年1カ月駐在したのですが、事業部門の方針変更に伴い、2016年3月に、日本に帰らずにそのままシドニーに赴任しました。インドネシアでは、所属部門の新たな取り組みとして堅牢モバイルPC事業の強化を行おうとしてきました。関係省庁へのロビー活動や規制に対する対応策など、新興国特有のさまざまな問題があって、非常に苦労した一面もありましたが、本当に勉強になった駐在期間でした。

シドニーでも引き続き、堅牢モバイルPCの販売・マーケティングを担当しています。これは一般的にオフィスなどで使われるものとは異なり、「タフブック」と呼ばれる、かなり頑丈なタイプのモバイルPCです。防水加工や耐久性の高いもので、政府からも多くの御注文を頂いている製品であり、警察や救急隊員、その他、採掘場や建設現場など、環境が厳しい場所での酷使に耐える製品になっています。

 

オーストラリア駐在はやりがいがあります

パナソニックの営業戦略は日・米・欧が中心になっていて、オーストラリアは、アジア・パシフィックとひとくくりにされがちです。しかし、アジア・パシフィック地域では唯一、欧米の環境の国であり、製品そのものの価値を認めて頂ける市場である為、まだまだ販売を伸ばせる可能性がある市場ですし、かつネイティブイングリッシュに磨きをかけることができるということで、来る時は不安もありながらワクワクもしました。

仕事は忙しいですが、チームメンバーにも恵まれていて非常にやりがいがあり、厳しくも楽しい日々を過ごしています。直属の上司はオーストラリア人なのですが、非常に優秀かつ理解のある方なので、仕事をする上でも学ぶ事が多いですね。。喧嘩というよりは建設的な口論はしますが、みな雰囲気は良いですし、一緒にいて楽しく、そして頼もしいチームです。

 

インドネシアでは英語が話せるスタッフと一緒に行動したり、顧客が英語を話せたりしましたが、みなが流暢に話せるわけでもないので、どうしても核心部分がきちんと伝わっているだろうかと不安はありました。オーストラリアではそんなことはないですね。苦労はあっても仕事は楽しいですし。強いて言えば日本への報告に苦労しています。(笑)

「楽しい」イメージがあるオーストラリア

海外赴任の場合、インドなどは「頑張って」と言われたり、欧米は駐在員も多いので、「そうか行くのか」という反応ですが、オーストラリアの場合は「何しに行くの?」と言われがちです。フランスやイタリアと同じで、観光の国という雰囲気があるのではないでしょうか。しかし、オーストラリアの場合は、営業・マーケティング・工場との生産管理調整・技術・アフターサービス・経営管理と、すべての役割において、私自身で個々の現地メンバーと連携して対応していく必要があり、逆に欧米では経験できない事をさせて頂いており、非常にやりがいを感じています。

駐在員の赴任期間は通常、3〜4年が平均なのですが、私の場合はインドネシアに1年ほどいましたので、その期間が加算されるのか、それともリセットされるのかで大きな違いがあります。私としてはできるだけ長くいたいですね。でも、会社はそうはしてくれないんです。「みんな行きたいところだからね」と言われてしまいます。

 

楽しく過ごしたジャカルタ赴任

ジャカルタには家族で赴任していましたが、シドニーに来ることになって確かに、治安や衛生面など社会環境が大きく変わりました。ただ、交友関係でいうと、特に家族の交友関係の面ではジャカルタにいた時の方が充実していたかもしれません。というのも、日本人の駐在員のご家族が多く住むコンドミニアムに住んでいたことで、偶然、妻と同年代で子ども達も同じ年齢という友達が4、5人おりましたので、妻と息子からしますと非常に楽しいプライベートライフだったようです。その点ではジャカルタ駐在も良かったかなと思います。

 

シドニーでの新たな生活

シドニーでは、プレイグループと呼ばれるグループ活動がいろんなところで行われており、妻と息子はそこで友達を作っています。永住の方、駐在の方とおられますが、皆さん非常に良い方ばかりだと聞いています。また、息子が日本で言うところの幼稚園に通いはじめたのですが、ローカルの幼稚園なので、当然子供たちもその親御さんもオージーです。その中で、妻も息子もまだまだ英語が拙い中、頑張ってくれており、それでなくても大変な子育てを、海外に来ても頑張ってくれている妻には、なかなか面と向かっては言えませんが、本当に感謝しています。

オーストラリア生活は家族で楽しんでいます。なにより緑や公園の多さに驚きました。周りにたくさんの公園がある環境ですので、そういう面での子育ては非常にしやすいですね。これまで家族でケアンズとメルボルンに行きました。残念ながらケアンズは大雨で散々でしたが。メルボルンへの旅行では、グレートオーシャンロードやフィリップ島にも行ってきました。

 

苦手はワインとベジマイト

オーストラリアではお酒といえばワインが当たり前ですよね。でも、困ったことに私はもともとワインが苦手なんです。大学時代に安いワインを何度も一気飲みして気分が悪くなったことがトラウマになっていて…。このトラウマを克服する良いチャンスだと思い、徐々にですが、ワインを口にしています。そのうち次第にワインにはまるかもしれませんね。(笑)

それから、会社では「ミスター・ベジマイト」と呼ばれています。ベジマイトが食べられない私をみんながそう呼ぶんです。頑張ってオージー並みに食べられるようになりたいですね。

 

日本が恋しい…?

妻は、日本に行くとオーストラリアに帰りたくないと言います。このままのほうが楽だし、なんでも手に入って便利だと。でも、シドニーに戻ると、こちらの生活もまんざらではないと言うんです。

私は日本に出張するときは、ホテルの近くにあるお店で、たまごかけご飯をしっかり食べてきます。海外ではなかなか生卵が食べられないので。

日本に帰って真っ先に…? やっぱり、日本ならではの絶妙な味づかいの食事をしたいですね。なかなか海外では口にできない絶妙な味ってあるじゃないですか? 例えば同じお米でも水が違うと味に影響が出ますよね。

それに、海外に駐在していると学生時代の友だちになかなか会えないので、時間を忘れて飲みに行きたいですね。

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第12回 鈴木孝平氏 パナソニック・オーストラリア社JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第11回 鈴木基大氏 Japan Local Government Centre (CLAIR, Sydney) https://www.jams.tv/uncategorized/69137 Tue, 21 Feb 2017 00:00:00 +0000 /uncategorized/69137 11人目の駐在員は、自治体国際化協会(CLAIR)シドニー事務所に北海道庁から出向された鈴木基大(すずき・もとひろ)所長補佐に登場していただきました。北海道に生まれ育ち、北海道庁に就職して根室振興局などに勤務してきた鈴木さんですが、これまで海外はもちろん東京にも出たことがありませんでした。そんな鈴木さんが自治体国際化協会のシドニー事務所に派遣されることになり、初めて北海道から出るということでシドニーにやってきました。そろそろシドニー生活も1年となり、任期の半分が過ぎる鈴木さんに、仕事のことやシドニー生活のことをお聞きしました。

 

北海道から出たことがなかったんです

北海道庁に勤務したのですが、初任地は根室市で、税務課に配属されました。シドニーに来る前は札幌で労働委員会に所属していました。

一応、上司には東京に赴任できますし、海外勤務もできますという希望は出していたのですが、まさか地方公務員で海外に赴任することになるとは、思ってもいませんでした。

海外在住は初めてですし、北海道から出たこともなかったので、最初に異動の話しを聞いた時は不安もありましたが、外から北海道を見ることができるというのは興味がありました。海外赴任に妻は不安に感じていたと思いますが、最終的には私の希望を叶えてくれました。

赴任する前の半年間は東京にある自治体国際化協会(CLAIR)の本部で研修を受けて、2016年の4月にシドニー事務所に赴任という形でシドニーに来ました。

 

JETプログラムでオージーを日本に派遣

CLAIRは海外に7カ所、ニューヨーク、ロンドン、パリ、北京、ソウル、シンガポール、シドニーに事務所があります。

CLAIR海外事務所の仕事としては、大きく「姉妹都市交流」と「JETプログラム」の2つがあります。姉妹都市交流では日本が締結している姉妹都市の数はオーストラリアが4番目ですし、オーストラリアとしては締結国として日本が一番多いのです。それだけ姉妹都市交流が盛んですし、日本から学生や議員が来られて、こちらの市長や議員の方々と面会することも多いのですが、オーストラリアの方は非常に気さくですね。フレンドリーですし、英語が苦手な私の話を一生懸命聞いてくれます。

私はこちらでは主にJE

投稿 第11回 鈴木基大氏 Japan Local Government Centre (CLAIR, Sydney)JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

11人目の駐在員は、自治体国際化協会(CLAIR)シドニー事務所に北海道庁から出向された鈴木基大(すずき・もとひろ)所長補佐に登場していただきました。北海道に生まれ育ち、北海道庁に就職して根室振興局などに勤務してきた鈴木さんですが、これまで海外はもちろん東京にも出たことがありませんでした。そんな鈴木さんが自治体国際化協会のシドニー事務所に派遣されることになり、初めて北海道から出るということでシドニーにやってきました。そろそろシドニー生活も1年となり、任期の半分が過ぎる鈴木さんに、仕事のことやシドニー生活のことをお聞きしました。

 

北海道から出たことがなかったんです

北海道庁に勤務したのですが、初任地は根室市で、税務課に配属されました。シドニーに来る前は札幌で労働委員会に所属していました。

一応、上司には東京に赴任できますし、海外勤務もできますという希望は出していたのですが、まさか地方公務員で海外に赴任することになるとは、思ってもいませんでした。

海外在住は初めてですし、北海道から出たこともなかったので、最初に異動の話しを聞いた時は不安もありましたが、外から北海道を見ることができるというのは興味がありました。海外赴任に妻は不安に感じていたと思いますが、最終的には私の希望を叶えてくれました。

赴任する前の半年間は東京にある自治体国際化協会(CLAIR)の本部で研修を受けて、2016年の4月にシドニー事務所に赴任という形でシドニーに来ました。

 

JETプログラムでオージーを日本に派遣

CLAIRは海外に7カ所、ニューヨーク、ロンドン、パリ、北京、ソウル、シンガポール、シドニーに事務所があります。

CLAIR海外事務所の仕事としては、大きく「姉妹都市交流」と「JETプログラム」の2つがあります。姉妹都市交流では日本が締結している姉妹都市の数はオーストラリアが4番目ですし、オーストラリアとしては締結国として日本が一番多いのです。それだけ姉妹都市交流が盛んですし、日本から学生や議員が来られて、こちらの市長や議員の方々と面会することも多いのですが、オーストラリアの方は非常に気さくですね。フレンドリーですし、英語が苦手な私の話を一生懸命聞いてくれます。

私はこちらでは主にJETプログラムを担当しています。

JETプログラムとは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方自治体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施している。JETプログラムは主に海外の青年を招致し、地方自治体、教育委員会及び全国の小・中・高校での国際交流業務と外国語教育に携わることで、地域レベルでの国際化の推進を目的としている。2016年には30周年を迎え、世界40ヵ国から約5,000人が参加している。

日本の各自治体への派遣や配置先、研修会などをCLAIRが担当しています。シドニー事務所では出発前の研修を行っていますし、プログラム参加者がオーストラリアに戻られてからも、JETAAという参加者の同窓会組織があり、その連絡調整やイベントなどの広報も行っています。このプログラム参加者は20代、30代の方が多く、みなさんフレンドリーに接してくれますし、仕事はやりやすいですね。オーストラリアからはこれまでに4,000人ほど参加していますし、規模としても米国、英国、カナダなどに次いで大きいです。最短1年で最長5年まで滞在できますが、通常は、1年〜3年です。

 

「日本はよかった」と言ってもらうのが嬉しい

2016年はオーストラリアから約150人が参加しています。世界中の参加者が日本全国の市町村に派遣されるのですが、「以前派遣されたオーストラリア人がよかったので、今回もオーストラリア人を」と希望される自治体もあります。

参加者にはできれば3年間は滞在して、日本をいろいろ知ってもらい、戻られてから「日本はよかったよ」と言ってもらえればありがたいですね。私が日本に戻った時に「オーストラリアはよかった」というと、みな、オーストラリアによい印象を持つと思いますので、同じことをJETプログラムの参加者にも感じてもらいたいと思います。

北海道に行っていたという元参加者にも会いますが、みなさん寒かったけど楽しかったと話してくれます。「寒かったけど」と、必ず「けど」がつくのですが(笑)。

CLAIRとしてはもっと日系企業にこのプログラムを知っていただきたいです。参加者がオーストラリアに戻られてからも私どもの仕事ですので、日本体験者の活躍を期待しています。プログラム参加者は日本語だけではなく、日本に住んで、日本の文化を実際に体験しているのが強みだと思います。その点を企業の方には理解していただきたいですね。日本人以上に日本的な方もいますし(笑)。

 

オージーに北海道をアピールしたい

やはり北海道出身ですし、北海道庁に勤務していますから、どうしても北海道をオーストラリアの方には知ってもらいたいですね。

JETプログラムでは出発前にオリエンテーションを行なうのですが、「どこがいいですか?」と聞かれると、やはり「北海道がよいですよ」と答えてしまいます(笑)。

2015年の数字ですが、北海道にはオーストラリア人観光客が4万6,500人も行っています。前年度比20%増です。

「クール HOKKAIDO」という北海道の物産や観光をプロモーションするプロジェクトがあるのですが、是非、オーストラリア人に北海道をアピールしたいです。2016年にダーリングハーバーで開催された日本の祭りには北海道にブース出展の話を打診したのですが、実現しませんでしたので、今年の祭りにはと思っています。

 

決断が早いので仕事はやり易いです

オーストラリアの方と仕事をしていて感じるのですが、決まるのがわりと早いですね。「やりましょうか?」「じゃ、やります」と、すぐ返事をしてくれる感じです。私は公務員ですので、役所ではかなり上のほうまで話を上げていかないと、決定するまで難しいのですが、こちらではメールで「どうですか?」と送るとすぐ電話で「オーケー」と返ってきます。ただし、細かい点を詰めたりすると、応対に時間がかかるところがありますが。

困るのは、ホリデーシーズンの年末年始に連絡がつかなくなることです。12月に入ると2週目からみなさんどこかにホリデーで行ってしまっているようで、まったく連絡がつかなくなりますね。

 

もっと何もない国かと思っていました

こちらに来る前は白人ばかりの国というイメージをもっていましたが、思ったより色々な民族や人種の方が多いと感じました。英語にしても、もっとネイティブスピーカーが多いかなと思っていましたが、実際はそれぞれの出身国の訛りのある英語ですし、ですから私の英語でもなんとかなっています。もっと通じないかと思っていましたが、意外とみなさん聞いてくれますね。

妻は、もっと何もないところかと思っていたと話しています。生活に困るのではないかと思っていたようです。しかし、物価は高いですね。日本から来るとびっくりしてしまいます。それにブリスベンやメルボルンに比べて、シドニーが一番、物価が高いと感じます。

それでもシドニーは住みやすい街です。雪が降らないですし、冬といっても10度くらいあるので、北海道出身の私には暖かいぐらいで、快適です。居るあいだに一度はこちらのスキー場に行ってみたいですね。ニュージーランドも近いですし。それに雪かきをしなくていいのは楽です。北海道に戻った時が心配ですが…(笑)。

 

子どもや家族に優しい街だと感じます

まだ子どもが小さいので、いつもベビーカーで移動しているのですが、日本ですとベビーカーに対して冷たい視線があります。こちらでは席を譲られたり、みなさん優しく対応してくれます。家族連れの対応がすごく温かいですね。電車でも見知らぬ人が手を貸してくれたり、日本とはかなり違うということを感じます。

これまで家族で、ケアンズやブリスベン、ゴールドコースト、メルボルンに行きましたが、どこも公園が多いという印象です。家族連れに優しいですし、街自体がそれほど大きくなく、徒歩圏でいろいろなところに行けます。車がなくても非常に楽ですね。ちょっと郊外に行くと自然がいっぱいですし。

シドニーしか駐在していませんが、もしシドニーに来られるなら、非常に仕事がやりやすい環境で、何も心配なく来られて大丈夫ですよ、と言いたいです。細かなことをいうと、物価が高いとかいろいろありますが、基本的には何も心配ありません。お子さんが小さくても快適に過ごせます。シドニーはもう一度駐在したいところです。

 

大陸縦断ドライブに挑戦!

家族からは止められているのですが、オーストラリアにいる間にスカイダイビングをしようと思っています。また、ダーウィンからアデレードまで車で走りたいですね。かなり過酷な旅になると思うので、家族は家に残して、今年は是非、友人と大陸縦断ドライブを実行したいと思っています。

オーストラリアでロードバイクをはじめて、先日はウロンゴンまで自転車で行ってきました。ケアンズではシュノーケリングを楽しみましたし。みなさんフレンドリーなので、何かをやりたいと思った時に、アドバイスをくれたり、手助けしてくれたり、非常にやりやすい環境だと感じます。

 

日本を恋しく思うことですか…?

まだ1年ですのであまりないですが、ご飯に焼き魚と納豆、味噌汁という定番の日本の朝食が食べたい時や、温泉に行きたいと思う時がありますね。日本に帰って真っ先にしたいことは? 多分、温泉に行きますね(笑)

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第11回 鈴木基大氏 Japan Local Government Centre (CLAIR, Sydney)JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第10回 本田栄悟氏 Mayekawa Australia Pty Ltd https://www.jams.tv/uncategorized/68626 Sun, 08 Jan 2017 00:00:00 +0000 /uncategorized/68626 10人目の駐在員は、産業用冷凍機や各種ガスコンプレッサーの製造販売、冷凍・冷蔵倉庫冷却設備の設計施工等のプラントエンジニアリングで知られる前川製作所のオーストラリア支社長、本田栄悟さんに登場していただきました。これまで海外赴任の辞令を断り続けてきたという本田さん。初めての海外駐在でシドニーに赴任し、そろそろ生活にも慣れてきて、家族で一緒に旅行をしたりと、海外生活をエンジョイされているようです。日本とは大きく仕事内容が異なると話す本田さんに、仕事のことやシドニー生活のことをお聞きしました。

 

隠れていたんですが、ついに見つかってしまいました

赴任の話を聞いた時は、とうとう来たかと思いました。それまで何度か話しはあったのですが、断っていました。結婚してまだ子どもが小さい時とか、父親が亡くなって母親と同居して直ぐの時とか、これまでタイミングが合わなかったんです。

そうこうしているうちに年齢も40歳を過ぎて、もう海外赴任はないだろうと思っていたんです。それにシドニーに来る前は札幌の北海道支店にいて、ずっと北海道に隠れていたんですが、ついに見つかって、2年前の10月に社長から、「今晩、家族会議をしてください」と言われてしまいました。

家族会議では、子どもたちは「ひとりで行けば?」というのですが、妻は「私たちを置いて行く気?」という反応でした。上の娘が中学に上がる時で、下の娘が小学4年になる時で、この時期なら大丈夫かと覚悟を決めて、娘を説得しました。(実は、海外駐在は6年と言われているんですが)「3年で帰れるかもしれないし、高校の時に帰れるかもしれないよ。英語の勉強もできるし…」などと言いましたね。

2014年の11月にシドニーに下見に来て、翌2015年2月に赴任しました。シドニーは住みやすいですし、他の国に比べて危険なところがなさそうだというのが第一印象です。

 

 

いまでは家族も生活を楽しんでいます

家族は、最初は嫌がっていましたが、いまでは、シドニーの生活にも慣れてきています。子どもは日本人学校のせいか、言葉の壁もそれほどでもないですし。スーパーでの買い物も最初はパック商品を選ぶだけだったのが、いまでは対面販売で「これをいくつください」と言えるようにな

投稿 第10回 本田栄悟氏 Mayekawa Australia Pty LtdJAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

10人目の駐在員は、産業用冷凍機や各種ガスコンプレッサーの製造販売、冷凍・冷蔵倉庫冷却設備の設計施工等のプラントエンジニアリングで知られる前川製作所のオーストラリア支社長、本田栄悟さんに登場していただきました。これまで海外赴任の辞令を断り続けてきたという本田さん。初めての海外駐在でシドニーに赴任し、そろそろ生活にも慣れてきて、家族で一緒に旅行をしたりと、海外生活をエンジョイされているようです。日本とは大きく仕事内容が異なると話す本田さんに、仕事のことやシドニー生活のことをお聞きしました。

 

隠れていたんですが、ついに見つかってしまいました

赴任の話を聞いた時は、とうとう来たかと思いました。それまで何度か話しはあったのですが、断っていました。結婚してまだ子どもが小さい時とか、父親が亡くなって母親と同居して直ぐの時とか、これまでタイミングが合わなかったんです。

そうこうしているうちに年齢も40歳を過ぎて、もう海外赴任はないだろうと思っていたんです。それにシドニーに来る前は札幌の北海道支店にいて、ずっと北海道に隠れていたんですが、ついに見つかって、2年前の10月に社長から、「今晩、家族会議をしてください」と言われてしまいました。

家族会議では、子どもたちは「ひとりで行けば?」というのですが、妻は「私たちを置いて行く気?」という反応でした。上の娘が中学に上がる時で、下の娘が小学4年になる時で、この時期なら大丈夫かと覚悟を決めて、娘を説得しました。(実は、海外駐在は6年と言われているんですが)「3年で帰れるかもしれないし、高校の時に帰れるかもしれないよ。英語の勉強もできるし…」などと言いましたね。

2014年の11月にシドニーに下見に来て、翌2015年2月に赴任しました。シドニーは住みやすいですし、他の国に比べて危険なところがなさそうだというのが第一印象です。

 

 

いまでは家族も生活を楽しんでいます

家族は、最初は嫌がっていましたが、いまでは、シドニーの生活にも慣れてきています。子どもは日本人学校のせいか、言葉の壁もそれほどでもないですし。スーパーでの買い物も最初はパック商品を選ぶだけだったのが、いまでは対面販売で「これをいくつください」と言えるようになってきました。

私を含め家族は皆、北海道です。妻は北海道から出たことがないですし、子どもは北海道生まれです。「シドニーは雪が無いのは寂しいけれど楽だね」と言っています。逆に北海道に帰れるかなと心配しているほどです。それでも子どもたちはこちらでたまにスケートをしていますよ。

子どもたちは剣道とテニスをしています。妻もテニスをはじめて、日本ではお茶やお花をしていたので、こちらでもしています。わりとシドニーの生活をエンジョイしていると思います。

 

 

最初から海外要員ではなかったですね

1990年、バブルの終わりの頃に入社しました。北海道苫小牧の高専を卒業して、先輩がいたので入社しました。専攻は工業化学なので、卒業すると研究職に進むか、ケミカルプラントに行くのが多かったですね。私はケミカルプラントでの三交代制勤務がイヤで(笑)、機械メーカーを選びました。

会社は冷凍機メーカーですが、日本国内と海外との市場は半々の割合ですから、かなり海外が重要な位置を占めています。冷凍機メーカーとしては、ヨーロッパのメーカーと米国のメーカー、そして弊社がビッグスリーと言われています。現在、39カ国に、合計98営業所あります。とくに米国、ヨーロッパ、ブラジルに集中していて、特に中南米に強いですね。

海外駐在は、行きたい人を行かせる時期と、実力のある人を行かせる時期と、周期があるようです。私の時期は、海外志向の社員は海外要員として選ばれていたのですが、私はそこに入っていませんでした。それでも配属された部署が海外のお客様が多かったので、海外出張には随分と行きました。おそらく会社としては、(こいつは海外に行けと言えば行くだろう)と感じていたと思います。

 

 

日本とは異なる業態ですが、期待に応えないと

仕事では大きな違いがありますね。これまでは冷凍食品工場全体の設計から工事・試運転まで、一貫したプロジェクトのプラント責任者として働いていたのですが、こちらでは冷凍機メーカーとして、コンプレッサー単体を販売するということが中心になっています。

日本やアジア、南米は設計から製造までという業態なのですが、オーストラリアは欧米と同じように機械本体のみの販売という業態が多いですね。

やりづらいのはエンドユーザーの声が聞こえづらいことです。直接、エンドユーザーと取引をしていないので、なかなか市場の動向がつかめません。オーストラリア経済は以前に比べて悪くなってきたとよく言われますが、それは資源関係の分野であって、オーストラリア全体の人口が伸びて消費市場が拡大していますから、食品市場では当然物流における冷凍・冷蔵業界が伸びている状況にあります。その意味では商機があると思います。

私がオーストラリアに派遣されているのは、ここで何かやってもらいたいという期待があるのでしょう。冷凍機の単体売りから一歩脱皮するということで私が送り込まれたと思います。これまでプラント関係の他にも、食品関係のラインや農協との仕事を通じて野菜関係も知っているということが評価されたのかもしれません。

でも、言葉には苦労しますね。もともと海外駐在をする気がなかったので、英語は全く勉強していませんでした。それで海外のお客様と一緒に本社に行っても、話せないのをいかにして隠そうかと思っていましたから(笑) もしかすると語学力があるはずだと思われていたのかもしれません。

 

 

社員を辞めさせないという社長の姿勢

いまの社員は平均勤続年数が15年とわりに長いんです。東南アジアのように手取り足取り教える必要がないので、その点は楽です。これまで先輩たちがしっかりとやってきてくれたおかげですね。

実は先輩たちの二人ともが、一旦辞めた後、再雇用されて働いています。二人とも元の代表です。やりづらさもありますが、これまでのことをよく知っていますから、その点では助かります。以前いた北海道支店でも元の支店長が残っていましたし、それに他の海外支店でも残っている方は何人かいます。おそらく社長が社員を辞めさせることが大嫌いということが影響しているのでしょう。

それにオーストラリアは良い国なんでしょうね。辞めてまで残りたいということですから。

シドニーの駐在員の方は百戦錬磨の方々ばかりですから、私のような新参者が言うのもおこがましいですが、やはり駐在生活で大切なのは、イライラしないで楽しむということですね。オーストラリアのペースに合わせてイライラしない、気にしないというのが大事だと思います。

私は、前任者から、社員を怒ってはいけないと言われました。あまりガリガリしてもダメだよと。性格的に楽天家ですし、やはり北海道出身なのか、おおらかな部分があるようで、オーストラリアには合っていると思います。

 

 

趣味の剣道を娘と一緒に楽しんでいます

休みは家族旅行で国内をいろいろ行きたいですね。あちこち、旅行してみたいと思っています。

ゴルフは初めてまだ2年ほどでこちらに来てしまいましたので、赴任中に少しはゴルフが上達するようにと願っています。

 

 

趣味は剣道です。学生時代まで剣道をしていて、その後ブランクがあったのですが、40過ぎにまたやり始めて、今は娘と一緒にやっています。オーストラリア人が日本文化に触れるのは良い機会だと思いますので、剣道を通じて、日本の文化・伝統に関われていければなと思います。

 

 

シドニーには、オープンカフェというか、開放的なお店が多いので、そういうお店でお客様と一緒に飲んだりというのが良いですね。いま、ひそかなマイブームになっています。

 

日本を恋しく思うことですか…?

食べ物ですね。豚のホルモン焼きが好きなんです。北海道は豚のホルモン、豚の小袋、豚のタンと、全部豚なんです。なかなかシドニーの焼肉店で豚を出すお店が少ないんです。帰国したらホルモン焼きか、回転寿司か、どちらかですね。そうそうホッケもいいですね(笑)

 

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第10回 本田栄悟氏 Mayekawa Australia Pty LtdJAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第9回 安田哲郎氏 丸紅オーストラリア会社 https://www.jams.tv/uncategorized/68205 Wed, 30 Nov 2016 00:00:00 +0000 /uncategorized/68205 安田さんは理工学部出身でありながら商社に就職された変わり種。もともと営業職や海外志向が強かったという。海外駐在はフィリピン、アルゼンチンに続いてオーストラリアが3度目。妻と娘を日本に残しての単身赴任生活や、オーストラリアワインのことなどをお聞きしました。

 

理科系から商社に就職するのはブームでした

 

慶応の理工学部で応用化学を専攻しました。就職活動はメーカーも回りましたが、営業をやりたかったのと、海外に行きたかったのが理由です。メーカーですと、工場勤務もあり得るということでしたので、商社を選びました。大学の理科系から商社に就職という第一次ブームの時でした。まぁ、英語と化学は好きでしたが、日本史や世界史が嫌いだったということです(笑)

入社3年目に海外出張でメキシコに行きました。なぜ新米の私が選ばれたかというと、ちょうどゴールデンウィークの時期で、上司がみな家族旅行などの予定が入っていて、何も予定のない私が行くことになったのです。ラッキーでした。海外出張は、若い時は東南アジアが中心でした。タイ、フィリピン、インドネシアの3カ国は数えきれないくらい行きましたね。

最近、驚いているのですが、私が入社の頃は新入社員の半分ほどは海外に行きたいという意識がありました。最近は本当に少ないですね。勉強はできますし、子どもの頃に親の仕事の関係で海外に住んでいたとか、大学時代に留学していたとか、英語力も高い方が多いのですが、どういうわけか海外に行くのに興味がないと言われると、(なんなんだ!何を考えて商社に来たんだ?)などと思ってしまいますね。

 

 

これまでフィリピン、アルゼンチンに駐在してきました

 

入社してからはお酒の原料である発酵・醸造原料の輸入を担当していましたが、最初の海外駐在は入社して10年目の1996年から2000年までの4年半、フィリピンのマニラに赴任しました。

その後、アルゼンチンのワイナリーに2006年から3年間、出向しました。アルゼンチンといっても首都のブエノスアイレスなどの都会ではなく、チリとの国境に近いメンドーサという町で、標高700メートルから1100メートルのアンデス山脈の麓の町です。アルゼンチンは世界で5、6

投稿 第9回 安田哲郎氏 丸紅オーストラリア会社JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

安田さんは理工学部出身でありながら商社に就職された変わり種。もともと営業職や海外志向が強かったという。海外駐在はフィリピン、アルゼンチンに続いてオーストラリアが3度目。妻と娘を日本に残しての単身赴任生活や、オーストラリアワインのことなどをお聞きしました。

 

理科系から商社に就職するのはブームでした

 

慶応の理工学部で応用化学を専攻しました。就職活動はメーカーも回りましたが、営業をやりたかったのと、海外に行きたかったのが理由です。メーカーですと、工場勤務もあり得るということでしたので、商社を選びました。大学の理科系から商社に就職という第一次ブームの時でした。まぁ、英語と化学は好きでしたが、日本史や世界史が嫌いだったということです(笑)

入社3年目に海外出張でメキシコに行きました。なぜ新米の私が選ばれたかというと、ちょうどゴールデンウィークの時期で、上司がみな家族旅行などの予定が入っていて、何も予定のない私が行くことになったのです。ラッキーでした。海外出張は、若い時は東南アジアが中心でした。タイ、フィリピン、インドネシアの3カ国は数えきれないくらい行きましたね。

最近、驚いているのですが、私が入社の頃は新入社員の半分ほどは海外に行きたいという意識がありました。最近は本当に少ないですね。勉強はできますし、子どもの頃に親の仕事の関係で海外に住んでいたとか、大学時代に留学していたとか、英語力も高い方が多いのですが、どういうわけか海外に行くのに興味がないと言われると、(なんなんだ!何を考えて商社に来たんだ?)などと思ってしまいますね。

 

 

これまでフィリピン、アルゼンチンに駐在してきました

 

入社してからはお酒の原料である発酵・醸造原料の輸入を担当していましたが、最初の海外駐在は入社して10年目の1996年から2000年までの4年半、フィリピンのマニラに赴任しました。

その後、アルゼンチンのワイナリーに2006年から3年間、出向しました。アルゼンチンといっても首都のブエノスアイレスなどの都会ではなく、チリとの国境に近いメンドーサという町で、標高700メートルから1100メートルのアンデス山脈の麓の町です。アルゼンチンは世界で5、6位のワイン生産国ですが、アルゼンチンワインの9割はこのメンドーサで作られています。

 

 

2015年に3回目の海外駐在としてシドニーに赴任しました。それまでオーストラリアには出張で3、4回しか来たことがありませんでした。いまは日本にオーストラリアの農産品、主にオージービーフを輸出しています。当社はニューサウスウェールズ州北部にレンジャーズバレーという穀物肥育牛の牧場を所有しており、ここで生産される牛肉を日本をはじめ世界20カ国に輸出しています。

 

単身赴任の苦労はさほどでもありません

 

フィリピンに赴任する直前に結婚しました。最初は単身赴任で、その後妻を呼び寄せましたが、出産で一時帰国したりしたこともあり、4年半の駐在期間のうち家族と一緒に住んだのは半分ほどです。

アルゼンチンの場合は、赴任地が山岳地帯で、英語が全く通じないところでした。日本人学校はもちろん、英語の学校も無いところでしたので、単身赴任しました。途中何度か、家族が遊びに来ましたが、日本からは片道35時間もかかるんです。時差も12時間ありますし、往復で3日つぶれます。こんな環境ではそう頻繁には来られませんね。

 

 

シドニーは良いところなので、家族で赴任と思いましたが、ちょうど娘の大学受験の時期なんです。妻はシドニーに住みたいと希望していたようですが、決して私と一緒に住みたいということではなく(笑)、シドニーは時差もなく直ぐ行けるということで、結局、また単身赴任です。

フィリピンなど東南アジアの国ですと、単身赴任でも家族帯同でも、だいたい皆さんメイドを雇います。アルゼンチンの時も、掃除と洗濯はメイドに頼んで週2回ほどきてもらいました。ただ、シドニーは人件費も高いですし、初めて自分で毎週末、掃除、洗濯をしています。それほど苦労ではありませんが。

周りの単身赴任の駐在員ともおつきあいがありますが、皆さん苦労だという話しはされていませんね。慣れないうちは大変かもしれませんが、食事にしてもお店が充実していますので、それほどではないと思いますよ。

 

 

それぞれの国の環境と慣習の違いに驚かされます

 

オーストラリア人は日本人に比べて、時間を守るとか、メールの返信をすぐ出すとか、そういう点ではすこしルーズなところがあると思います。でも、これまでの駐在がフィリピンとアルゼンチンですから、そこに比べたらまったく問題はないです。英語も通じますし、よほど勤勉です。仕事上も生活上もやり易い国ですね。

気になるのは移動の時間です。それまで出張でシドニーとアデレード、ゴールドコーストしか来たことがなかったので、とにかく広い国だということがよく分かっていませんでした。実際に移動してみると、本当に広いですね。

仕事柄、各地の農産地に行くのですが、もちろん町から離れた郊外にあるので、空港から車で2時間、3時間運転して行くのにはもう慣れました。

 

 

仕事上気をつけているのは、イエスとノーの意味をしっかりと確認することです。オージーの英語のイエス、ノーは日本語のはい、いいえと同じ場合がありますので。

商慣習と呼んでいいかどうか分かりませんが、少なくても私が若い頃は、仕事が終わるまで帰りませんでした。でも、アルゼンチンやオーストラリアでは定時に帰るのが基本ですね。特にアルゼンチンでは出向していた会社のゼネラルマネージャーが平気でそうするので苦労しました。オーストラリアではスタッフは残務がある場合は30分や1時間は残って仕事を片付けてくれるので、非常に考え方の優秀なスタッフに恵まれています。

 

 

アルゼンチンでは赤ワイン三昧、シドニーでは…

 

アルゼンチンでは食事と言えば、牛肉と赤ワインしかありませんでした。山奥ですから魚がありませんし、気候が良すぎて、辛口の白ワインの生産に最低限必要なぶどう中の酸もほぼ全て糖分に変化するので、甘口の白ワインばかりであまり得意ではありませんでした。いつも赤ばかり飲んでいました。

オーストラリア赴任が決まったとき、正直、ワインが赤も白も楽しめる、たくさん飲めるなと思いました。

アルゼンチンというあまりにも独特のワイン生産国にいたせいか、オーストラリアのワインは非常に癖のない、飲みやすいワインですね。アルゼンチンワインの赤はとにかく重くて泥臭くて、1本飲むのに疲れるくらいのワインなんです。その点オーストラリアワインは飲みやすくて、1本飲んでも2本目いこうかなとなりますね(笑)

最近はニューワールドと呼ばれる、ワイン生産国としては新興国のワインが出回っています。オーストラリアワインをはじめ、カリフォルニアワインやチリワイン、アルゼンチンワイン、ニュージーランドワインなどです。フランスやスペイン、イタリアのワインに比べて、まず価格が安い。それにワインの種類が分かりやすい。

ワイン新興国ではフランスのように産地に関するワインの法律が厳しくないんです。オーストラリアワインで皆さんご存知のように、ワインのラベルに赤ならカベルネ・ソーヴィニヨンとかシラーズ、白ならシャルドネとかリースリングなど、いわゆるブドウの品種が記載されていて非常に分かりやすいですよね。

 

 

最近良いワインがかなり出てきています。「GSM」と呼ばれるブランドがあるのですが、これはグルナッシュ、シラーズ、ムールヴェードルの三品種をブレンドしたワインです。もともとはフランスの南ローヌ地方辺りで用いられていたブレンドらしいのですが、オーストラリアで初めて知りました。これは非常に良いワインです。ぜひ試してみてください。

オーストラリアは雨があまり降らず、乾燥しているのでブドウの栽培には適しています。一日や、一年のなかで寒暖差が激しいというのは果物にとっては良いことなんです。そのほうが糖度が高まりますから。

ここは人件費が高いので、ブドウの木の剪定作業を機械で行っています。アルゼンチンでは大量に移民労働者を雇い入れて、剪定や収穫作業をすべて人出で行うんです。オーストラリアは収穫も機械でしていると思います。そのあたりを実際にブドウ畑を回って確認したいですね。

 

 

ぜひワインの楽しさを味わってもらいたい

 

日本はワインの消費が非常に少ないです。日本にはビールや日本酒、チューハイと、たくさん飲むものがあるので、あまりワインを飲むということがないのでしょう。

せっかくオーストラリアにいるのですから、是非、皆さん気軽に飲んでいただけたら嬉しいです。肉には赤、魚には白と言いますけど、誰が決めたわけでもないですし、一般的にそれが合うと言われているだけなんです。飲んでみて自分の舌がこっちが好きだと感じればそれがベストな組み合わせですから、何も「肉だから赤ワイン」などと従う必要はありません。難しく考えないで、ご自分の嗜好のワインを見つけて楽しんでください。

それに200ドルのワインと15ドルのワインを並べて、200ドルのワインを美味しく感じないとワイン音痴だ、などということはまったくありません。15ドルのワインを美味しく感じたら、それはその人に合ったワインなんです。高いワインだから絶対に美味しいということは無いんです。

ワインの年代もそんなに気にする必要はないと思います。ビンテージものは確かに10年、20年と寝かすので、ワインの当たり年というのがポイントになりますが、普段、飲むものにはそんなに気にしなくて大丈夫です。確かに収穫前に大雨が降った年のワインは影響がありますが、最近、手頃に手に入る2013年から2015年もののワインは、いずれもそれほど差の無い、品質の良いワインばかりです。

私も日本に持って帰って10年後、15年後に飲もうというワインを少しづつ買っています。これも楽しみですね。ただ、あまり買い込んで寝かしても、自分が生きてる間に飲まなければいけませんよ(笑)

日本は高温多湿ですので、ワインセラーがなくても家の中のできるだけ寒暖差のないところ、日陰の物置だとか、床下とか、マンションの場合はできるだけ日の当たらないところ、温度差のない場所に置いてください。

アルゼンチンからもかなりな数、ワインを持ち帰って置いてありますが、シドニー赴任が決まったので、いまは一時帰国する度に飲んでいます。妻にはひとりで飲むんじゃないぞ!と言っています(笑)

 

ワインを語りましたが、本当はビール党です

 

いろいろとワインについて話しましたが、実は私はビールが大好きなんです。一晩で9.5リットルというのが記録です。オーストラリアでは日本で人気のラガータイプのビールではなく、エール系のビールが人気です。日本ではエール系のビールはまだ根付いていないので、せっかくオーストラリアに来たのだからエールのビールを楽しもうと思って、よく飲んでいます。

自宅から歩いて5分のところに有名なパブ「ロードネルソン」があります。会社の帰りに寄って一杯引っ掛けて自宅に戻るということをしょっちゅうしており、いまでは周りの人から「ロードネルソンは安田の家の冷蔵庫だ」などと言われるほどです(笑)

 

 

ビアパブでも、有名銘柄のビールを出すところと、オリジナルビールを出してくれるところがあるのですが、やはりオリジナルにこだわるお店は嬉しいですね。客層はアジア系の方はそれほど多くないのですが、ひとりで飲んでいると隣のテーブルのオージーが声をかけてくれて、一緒に飲んだりすることもあります。嬉しいですね。

 

日本に帰国したら、真っ先に…

 

帰国したら?それはもう、まず日本のビールを飲みますね。ビールは新しいほうが美味しいですし、鮮度管理がしっかりされている日本のビールは格別です。成田に着いたらまず最初にプシュッと缶ビールを空けます(その前にJALの機内でプシュッとやりますか笑)

それと、この記事を読まれている駐在員の方の半分は、おそらく日本に着いたら吉野家に行くと答えると思いますよ。吉野家の牛肉はワインを入れて煮込んでいるので美味しいという話しがあるんですが、やっぱり吉野家の牛丼ですよね!

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第9回 安田哲郎氏 丸紅オーストラリア会社JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第8回 大森 登氏 三井住友海上火災保険 https://www.jams.tv/japanese-community/67819 Wed, 09 Nov 2016 00:00:00 +0000 /japanese-community/67819 オーストラリア在住の日系企業駐在員にフォーカスし、海外生活ならではの楽しさ、苦労したこと、戸惑ったことなどそれぞれの駐在生活を語ってもらい、オーストラリアでの暮らしを明らかにします。また、仕事や帰国のことも話していただき、企業駐在員としてのやりがいや悩みを聞きます。

大森さんの海外駐在はシンガポールに続いてシドニーと、誰もが羨む生活環境の良い人気の街への駐在。配偶者が外国人の駐在員はまだまだ少ないようですが、妻はシンガポーリアンという大森さんに、家族をシンガポールに残しての単身赴任生活や、赴任地のシンガポールとシドニーの違いなどをお聞きしました。

 

スリーSの街に続けて赴任

2001年から2006年までの5年間、シンガポールに赴任していました。海外赴任はシドニーが2回目です。シドニーに来る前は監査部にいました。海外組織の監査ですので、海外関係に携わっていた期間は長いですね。駐在以外でも出張ベースで何度も海外に出ていました。

シンガポール赴任時は独身でしたが、駐在中にシンガポーリアンと結婚しました。その後日本に戻りましたが、途中から妻と子どもがシンガポールに戻ったので、日本では単身生活になりました。今でも家族はシンガポールですので、シドニーは単身赴任です。

シンガポールには5年暮らしましたが、東京よりも住みやすいと感じています。その当時、 一時帰国した日本から戻る際は「シンガポールに帰る」という気持ちの方が強かったですね。

シンガポールやシドニーは、サンフランシスコと並んで、駐在員にとって住みやすい街、いわゆる「スリーS(エス)」と呼ばれる街で、生活環境が良い人気の高い都市です。そのため、シンガポールに続いてシドニー赴任が決まった時は、できるだけ周りに言わないで目立たないようにしていました(笑)

 

 

 

来てみてイメージが変わったオーストラリア

出張で欧米には行きましたが、オーストラリアは初めてです。国の成り立ちからしてヨーロッパ的かなと思っていたのですが、実際に来てみると全然違うと感じています。オーストラリア人の明るくて非常にフレンドリーな感じは、イメージしていたヨーロッパ的なものとはだいぶ違うというのが第一印象です。&nb

投稿 第8回 大森 登氏 三井住友海上火災保険JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

オーストラリア在住の日系企業駐在員にフォーカスし、海外生活ならではの楽しさ、苦労したこと、戸惑ったことなどそれぞれの駐在生活を語ってもらい、オーストラリアでの暮らしを明らかにします。また、仕事や帰国のことも話していただき、企業駐在員としてのやりがいや悩みを聞きます。

大森さんの海外駐在はシンガポールに続いてシドニーと、誰もが羨む生活環境の良い人気の街への駐在。配偶者が外国人の駐在員はまだまだ少ないようですが、妻はシンガポーリアンという大森さんに、家族をシンガポールに残しての単身赴任生活や、赴任地のシンガポールとシドニーの違いなどをお聞きしました。

 

スリーSの街に続けて赴任

2001年から2006年までの5年間、シンガポールに赴任していました。海外赴任はシドニーが2回目です。シドニーに来る前は監査部にいました。海外組織の監査ですので、海外関係に携わっていた期間は長いですね。駐在以外でも出張ベースで何度も海外に出ていました。

シンガポール赴任時は独身でしたが、駐在中にシンガポーリアンと結婚しました。その後日本に戻りましたが、途中から妻と子どもがシンガポールに戻ったので、日本では単身生活になりました。今でも家族はシンガポールですので、シドニーは単身赴任です。

シンガポールには5年暮らしましたが、東京よりも住みやすいと感じています。その当時、 一時帰国した日本から戻る際は「シンガポールに帰る」という気持ちの方が強かったですね。

シンガポールやシドニーは、サンフランシスコと並んで、駐在員にとって住みやすい街、いわゆる「スリーS(エス)」と呼ばれる街で、生活環境が良い人気の高い都市です。そのため、シンガポールに続いてシドニー赴任が決まった時は、できるだけ周りに言わないで目立たないようにしていました(笑)

 

 

 

来てみてイメージが変わったオーストラリア

出張で欧米には行きましたが、オーストラリアは初めてです。国の成り立ちからしてヨーロッパ的かなと思っていたのですが、実際に来てみると全然違うと感じています。オーストラリア人の明るくて非常にフレンドリーな感じは、イメージしていたヨーロッパ的なものとはだいぶ違うというのが第一印象です。

研修で英国に 2カ月余り滞在していましたが、その時の印象でオーストラリア人も英国人のようにプライドが高く、日本人は少し下に見られていると思っていました。それに白豪主義というイメージもありましたし…。実際にはそんなことはなく、非常に好印象を持ちました。日本人も含めアジアの人にとってオーストラリアに永住したいと思う気持ちはよく理解できます。生活環境や国民性を考えると非常に暮らしやすいと思います。

 

規制が厳しく、均質化が進む保険業界

シンガポールでもシドニーでも、基本的に仕事内容は同じですが、グローバル化の影響を受けて保険の種類の均質化が進んでいます。保険商品も内容はほぼ同じで、強いて言うなら販売方法の違いくらいでしょうか。保険は最近ではグローバルベースでコモディティ化しているので、ビジネスとしては収益を上げにくくなっています。

保険会社は政府の監督当局から免許を得る規制業種ですが、世界的に規制が厳しくなっています。オーストラリアの場合は保険料や販売商品に関する規制はないのですが、財務健全性を確保して事業展開ができているか、企業のガバナンスやリスクマネジメント、コンプライアンス対応が整備できているか、要は経営管理態勢自体を監督されています。

 

AIGとIAG、聞き分けには苦労

英語はどちらかというと苦手です。若手社員の頃は、日本では英語でのファクスのやりとりが多くある部署でしたから、読み書きはそれほど困りませんでした。でも海外からの電話には困りました。ちゃんと聞き取れているか不安でしたから、いま話した内容を簡潔にファクスで送って下さいと頼んでいました。大森に電話すると必ず後からファクスを送らなくてはいけないと変に思われたでしょうね(笑)

オーストラリア英語はシンガポールの英語に比べると、非常に英語らしい英語ですね。ただし、よく言われるように「A」をアイと発音しますので、米国の保険会社AIGと、オーストラリアの保険会社IAGを聞き分けるのは非常に難しいです(笑)

 

 

単身赴任の理由は教育水準?

小学生の子どもが二人いますが、実はシドニー駐在が決まった時、子どもがシドニーに行きたくないと言い出しました。インターネットで調べた世界の教育水準という比較を持ってきて「ほら、シンガポールが3番目で、オーストラリアが10番より下だ」と言うのです(笑)本当は友達と別れたくないというのが理由でしょうけれど。私は「サイトで調べるのもいいけれど、その水準に自分がいるかどうかよく考えて、もう少し成績を上げなさい」と言っておきました。

最近はインターネットのおかげでテレビ電話のように顔を見ながら話ができるので、単身赴任の駐在員には便利ですね。幸い、オセアニア地区の統括本部がシンガポールにあるので、出張でシンガポールに行く機会に家族とは会うことができます。それにホテルに泊まる必要がないので、会社としても経費の節約で良いのではないですかね(笑)

 

 

サーフィンをしたいけれど、サメが怖いです

あまり趣味がないのですが、ゴルフは仕事の関係ですることが多いですね。シンガポールではほぼ毎週、年間60回ほどしていました。オーストラリア赴任が決まった時に、できればサーフィンをやりたいと思いました。まだ実行していませんが、こちらに来てサメのことを聞いたりすると、ちょっと不安になりますね(笑)

学生時代はバスケットボールに明け暮れる毎日でしたので、大学卒業時にスキューバダイビングのライセンスを取得して、ダイバーデビューをしました。会社のスタッフはシドニーでもすぐ近くでできるというのですが、せっかくオーストラリアに来ているので、グレートバリアリーフに一度は行ってダイビングをしたいですね。 いずれにしてもシドニー駐在中に、仕事以外にやりたいことをいろいろ作りたいと思っています。

 

改めて日本の素晴らしさを知りました

以前、ある研修会で、海外に行った時に何を大事にするかというテーマで、日本の心とか自分のアイデンティティをしっかり意識しないといけない、特にマネジメントする立場の人は自分の立つ場所をしっかりしないと…という話を聞いて、改めて日本の美しさを知ろうと思いました。

海外にいて日本を恋しく思うのも、例えば窓を開けるとそこに山があり、 豊かな緑があり、冬になると雪がかぶり…という自然の美しさです。そこで、日本を知るために季節の自然に触れることをしてみました。月ごとの花を求めて各地を歩くのです。あぁ日本だな…、日本には素晴らしいものがあり、その中で育っていると感じました。

では、オーストラリアとはなんだろう?オーストラリア人のアイデンティティとはなんなのか?そういうことに興味がありますね。

 

 

単身赴任は本当に楽なのか?

シンガポールでは手に入った食材がこちらにはないということがあります。それほど困らないのですが、生活環境を比べると少し違いを感じますね。シンガポールにも3万人ほど日本人がいますが、駐在員が多いので日本的な生活を続けている人がほとんどだと思います。その点、シドニーの場合はそういう人が少ないのかもしれません。それにシンガポールに比べてお店が早く閉店しますね。その点は少し不便かもしれません。

単身赴任だと周りから「楽でいいね」と言われますが、家に帰った時の張り合いのなさを感じます。また、自分を律しないと、知らないうちに週末が終わってしまいます。家族と一緒だと、週末は出かけようか、それとも子どもの勉強をみようかとなりますが、単身だと自分だけの時間ですからなんとでもなります。その分何もしないであっという間に時間が過ぎるというのはよくありがちです。気の緩みには気をつけようと思っています。

 

 

駐在員としての成功の秘訣は?

妻が外国人なので、子どもたちのアイデンティティが気になります。これだけグローバルな時代になると、学校を卒業してすぐ海外に行って就職しようという方も多くいます。そういう方がアイデンティティをどう考えているのか興味がありますね。

親の仕事の関係で小さい頃に海外滞在をしているお子さんは多いですし、日本語はもちろん、英語も流暢に話すのですが、日本生まれの国際人としてアイデンティティを持つことが大事だと思います。私自身、日本のアイデンティティを持ちつつコスモポリタンとして活躍したいと思い仕事や生活をしていますが、妻や家族は理解してくれていると思います。

外国人の配偶者を持つ駐在員はまだまだ少ないですが、こういうことを常に意識して海外で仕事をしていくのは駐在員としての成功の秘訣だと思います。外資系を渡り歩く方とは違い、駐在員として海外で仕事をするうえで大事なことだと思います。

 

 

日本に帰ることになったら…

日本に帰って真っ先に…日本酒の置いてあるお店に行きます!シドニーに来る前はかなり日本酒に凝っていて、美味しい日本酒をいろいろ探してお店を巡っていました。全国のお酒を何十種類も置いてあるお店に行ってどれが美味しいか、どんな味か聞き出して、お勧めのお酒を買って楽しむということをしていました。

オーストラリアではワインになるのでしょうが、私は日本酒ですね。シンガポールにもシドニーにも日本酒を置いてあるお店はありますが、ほとんど有名銘柄です。そうではない日本酒となると、やはり日本です。日本酒は日々進化していますし、幅の広さや深みが違いますね。

退職後ですか?まだ具体的には考えていませんが、子どもが大きくなったら妻と二人で日本に暮らしたいです。妻は日本が大好きなんです。

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第8回 大森 登氏 三井住友海上火災保険JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第7回 吉村翔氏 一風堂オーストラリア社 https://www.jams.tv/japanese-community/66535 Wed, 06 Jul 2016 00:00:00 +0000 /japanese-community/66535  

日本で全国的にラーメン店を展開する一風堂は、日本国内では90店舗以上、海外店は2008年のニューヨーク店を皮切りに、その後、シンガポールや、オーストラリアなどに進出し、現在海外11カ国、50店舗以上出店しています。日本に新たなラーメン文化を築いてきた一風堂は、世界中の人々が、日本の食を楽しみ、文化を理解し、愛してくれるようにと、世界展開を進めています。

ここシドニーで4店舗を展開する一風堂オーストラリアのオペレーション・マネージャー 吉村 翔氏に、一風堂の海外戦略をはじめ、シドニーでの1号店立ち上げの苦労やオーストラリア人のお客の反応など、4年の駐在生活を振り返ってもらいました。

英語を生かした仕事に就きたくて入社

 

一風堂に入社した時から海外で活躍したいという気持ちがありました。一風堂は既にニューヨーク店、シンガポール店がありましたので、ゆくゆくは自分も海外にという思いがありました。

実は親の仕事の関係で2歳でアメリカに行き、小学4年までアメリカで過ごしたんです。日本に戻ってからもインターナショナルスクールで英語環境でしたから、家では日本語、学校では英語でした。そのせいか、英語を活かした仕事に就きたいと考えていましたし、学生時代の飲食店でのアルバイトを通じて飲食業には興味がありました。

入社時は、海外事業部に半年ほどいましたが、その後、国内事業の仕事をしていたところ、シドニー店の立ち上げという話しがあってこちらに来ることになりました。出張では何度か海外に行かせてもらっていましたが、海外赴任はシドニーが初めてで、初オーストラリアでした!入社しても最低3年は厳しく修行させてもらう気持ちでしたが、思いのほか早く、入社2年でシドニーに来ることになりました。

日本でも店長はしたことがなく、立ち上げもしたことのない自分が、海外で店舗の立ち上げをできるのかと不安9割で、ワクワク感はほんの少しでしたね。こんな機会を与えてくれた会社に感謝しています。

アメリカではオーストラリアに対して極端なイメージを持っている人が多くて、「オーストラリアではトイレからワニが出る」「部屋にいても蛇が出る」とか…、そんな自然が豊かすぎるというイメージを持っていました。

来てみると、自然が豊かで気候が良いというイメージは合っていましたね

投稿 第7回 吉村翔氏 一風堂オーストラリア社JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

 

日本で全国的にラーメン店を展開する一風堂は、日本国内では90店舗以上、海外店は2008年のニューヨーク店を皮切りに、その後、シンガポールや、オーストラリアなどに進出し、現在海外11カ国、50店舗以上出店しています。日本に新たなラーメン文化を築いてきた一風堂は、世界中の人々が、日本の食を楽しみ、文化を理解し、愛してくれるようにと、世界展開を進めています。

ここシドニーで4店舗を展開する一風堂オーストラリアのオペレーション・マネージャー 吉村 翔氏に、一風堂の海外戦略をはじめ、シドニーでの1号店立ち上げの苦労やオーストラリア人のお客の反応など、4年の駐在生活を振り返ってもらいました。

英語を生かした仕事に就きたくて入社

 

一風堂に入社した時から海外で活躍したいという気持ちがありました。一風堂は既にニューヨーク店、シンガポール店がありましたので、ゆくゆくは自分も海外にという思いがありました。

実は親の仕事の関係で2歳でアメリカに行き、小学4年までアメリカで過ごしたんです。日本に戻ってからもインターナショナルスクールで英語環境でしたから、家では日本語、学校では英語でした。そのせいか、英語を活かした仕事に就きたいと考えていましたし、学生時代の飲食店でのアルバイトを通じて飲食業には興味がありました。

入社時は、海外事業部に半年ほどいましたが、その後、国内事業の仕事をしていたところ、シドニー店の立ち上げという話しがあってこちらに来ることになりました。出張では何度か海外に行かせてもらっていましたが、海外赴任はシドニーが初めてで、初オーストラリアでした!入社しても最低3年は厳しく修行させてもらう気持ちでしたが、思いのほか早く、入社2年でシドニーに来ることになりました。

日本でも店長はしたことがなく、立ち上げもしたことのない自分が、海外で店舗の立ち上げをできるのかと不安9割で、ワクワク感はほんの少しでしたね。こんな機会を与えてくれた会社に感謝しています。

アメリカではオーストラリアに対して極端なイメージを持っている人が多くて、「オーストラリアではトイレからワニが出る」「部屋にいても蛇が出る」とか…、そんな自然が豊かすぎるというイメージを持っていました。

来てみると、自然が豊かで気候が良いというイメージは合っていましたね。でもさすがに野生動物は市内にはいませんね。(笑)

 

 

言葉ができても伝えることがないと意味がない

 

海外に行ってみたいという気持ちは強かったのですが、行って何をするか、ということはあまり考えていませんでした。言葉ができても伝えることがないと意味がないと痛感しました。海外に行くなら何を伝えたいのかがしっかりないと、自分自身の価値を発揮できないと思います。

日本のブランドである一風堂を立ち上げるにあたって、どうその価値観を現地のスタッフに英語を通じて伝えるのか、英語を活かして何をどう伝えるのか、ということが大事ですね。

最初は通訳のようなことしかしていませんでしたが、先輩から言われることを現地スタッフに伝える中で、自分もその考え方などを次第に身に付けてきたのだと思います。

 

 

なぜ目を見て挨拶しないといけないの?

 

当初は、スタッフも100人ほど採用しましたが、それも多国籍、人種も様々でしたから大変でした。ラーメンも知らない、日本もあまり知らない人たちに、一風堂の思いとか、ありがとうの気持ちとか、感謝とか、テキパキ感や間の良さなどを伝えるのに非常に苦労しました。

目を見て挨拶しましょうというと、「何で目を見ないといけないの?」とか、「何でありがとうございますと言わなければならないの?」「いらっしゃいませと、なぜ言わなければいけないの?」…。

日本では当たり前のことが、こちらではまず基本的な説明からはじめなければなりませんでした。理解してもらうまでずいぶん時間がかかりましたね。

 

 

オージーの国民性はチェーン店を嫌う?

 

シドニーに来た時はラーメン店はいくつもありましたし、シェフの方が自分でされているお店に価値を感じているようで、オーストラリア人の特に白人の方はチェーン店を嫌うのかなと思いました。そこにチェーン店として参入して皆さんに認められるのかな?という不安はありました。

それに、ほかのお店より価格設定が高めでしたので、開店当初のフィードバックには料金が高いという声がたくさんありました。それが最近は徐々に認められてきたのか、この味なら、このサービスなら、この雰囲気なら…この値段でも納得という気持ちになってきているのかなと思いますし、そう変えていきたいです。

仕事はやりやすいですね。現地の方々のサポートがあり、昔から活躍されている日本人のレストラン経営者の方ですとか、業者の方にも支えられていますし、私どもが出店するずっと前からこちらでビジネスをされている日本人の方にサポートされているからこそできているという部分が大きいです。その意味で、やりやすくさせてもらっています。

 

 

今後はローカル化が鍵に

 

2012年の8月に赴任して、お店は12月6日にオープンしました。お店の工事、スタッフ募集、商品作り、メニュー作り、マニュアル作り、オフィスと工場の立ち上げなど、出張でシドニーに何度も来てはじめた準備段階も含めると約1年になります。

すでにニューヨーク店やシンガポール店など海外店はありましたが、シドニー店立ち上げに他店のマニュアルがあったわけではなく、全てゼロからマニュアル作りをはじめました。

国によって規制などが違いますから、こちらに来てから全て作り上げました。雇用契約にしても、オーストラリアは労働者が守られている国で、週末の時給アップとか、こちらに来て初めて知って驚きました。

現在、シドニーには4店舗あります。1号店が市内Westfieldに2012年12月にオープンしました。2号店はCentral Parkに2014年10月に、3、4号店は2015年6、7月にMacquarie CentreとChatswoodに続けてオープンしました。

お陰様でお客様にはたくさん来て頂いているのですが、まだまだ軌道に乗るという状況ではなく、課題もたくさんありますので、これからの体制作りが課題です。

1号店の場合は立ち上げから現場に入ってやっていたのですが、今は4店舗全てを見なければならず、上司とともに回っています。現在、各店舗にはローカルの店長、副店長が頑張っていますが、現地でマネージャーを育てて、私や社長が帰国した後もうまくやっていけるように、今後はローカル化が大事だと思っています。

シドニーはほぼ形になってきましたので、これからメルボルンとか、パースとか、他都市にも展開してみたいです。

 

 

休みの日はショップハンティング

 

シドニーで出会った日本女性と結婚しました。二人とも働いているので、一緒の時間はなるべく二人で、バーやレストランに出かけたりして過ごしています。

こちらは格好良いお店が非常に多いので、休みの日は行ったことのないバーとかレストランに行くようにしています。やはりいろいろなお店が気になりますね。レストランに限らず、ローカルで流行っているお店には興味があります。どうして流行っているのか、話題性があったり、隠れているところが好きですね。次の出店には、路面店とか、ちょっと路地裏に入ったところでやってみたいとか考えてしまいます。

日本のおもてなしとは違う、フレンドリーな接客も居心地が良いと感じますし、それでお客様が喜んでいるのなら正解だと思いますね。プライベートな時間を使って視野を広げていきたいです。

音楽が趣味で日本でバンドを組んでいました。シドニーでは仲間がいないのでひとりで部屋で弾いています。もし興味のある方がいらっしゃれば、お声をかけてください。

 

 

居心地が良いオーストラリアにずっと住んでいたい

 

カフェ文化が発達しているので、休みの日の朝は近所のカフェに行くのが好きです。落ち着きますね。サリーヒルズの地元のカフェの朝の雰囲気が非常に小洒落ていて格好いいんです。ビジネスマンが出勤前にコーヒーと新聞を手にしていたり、家族連れできていたり。なかなか日本ではゆったりとした朝の雰囲気は味わえないですね。

オージーは朝方ですよね。朝6時、7時から活動を開始して、5時にはぴったりと仕事を終える。ワークライフバランスを非常に上手にとっているので、そこが魅力的に感じます。その意味でオーストラリアは非常に魅力的な国だと思います。ゆくゆくは戻ってきてずっと住んでいたいなと思います。アメリカは治安の面などが不安ですし、オーストラリアはなぜか居心地が良いと感じています。気候やオージーのフレンドリーさも影響しているのでしょうね。

日本に帰って真っ先にしたいことは…

 

コンビニに行きたいです。こちらはお店の営業時間が短くて閉まるのが早いですし、その点、何時でも何でもできる日本は便利だなと思います。この利便性は最高です。日本では当たり前のことがこちらでは当たり前ではないので、まず、コンビニに行ってお茶とおにぎりを買って食べたいです。

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第7回 吉村翔氏 一風堂オーストラリア社JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第6回 中尾知司氏 三菱東京UFJ銀行シドニー支店 https://www.jams.tv/uncategorized/66290 Wed, 08 Jun 2016 00:00:00 +0000 /uncategorized/66290  

海外のプロジェクトファイナンス業務を希望して銀行を選んだという中尾さんは、米国シカゴでのMBA留学を経て、ニューヨーク、シンガポール、シドニーと海外駐在の仕事を通じて国際業務で働きたいという自分の夢を叶えてきた。今年5月にシドニー駐在3年目を迎える中尾さんに、米国、シンガポールとは一味違うオーストラリアでの駐在生活をお聞きした。

海外志向が強くありました

海外赴任はポジティブに捉えています。日本と違うフィールドでの仕事を通じ、自分の視野を広げ、自分の成長に繋げていける点が魅力的です。最近は若い方があまり海外に行きたがらないと聞きますが、異文化体験を通じて見聞を広め、自分を成長させるという意味でもぜひ積極的に海外に出てもらいたいですね。

私が就職する時期はバブル真っ盛りで、ドラマ「半沢直樹」の世代です。当時、日本の銀行はこぞって国際業務を拡大しており、世界の中の邦銀プレゼンスも非常に大きいものがありました。バブル世代(「バブリー君」)ですので(笑)やや浮ついた空気の中で就職活動をしていた面はあったのかも知れませんが、もともと海外と接点のある仕事がしたいと思っていたこともあり、ちょっと自分のキャラとは違うかな?と思いつつも銀行を就職先に選びました。幸いにもドラマ「半沢直樹」のような修羅場や土下座、大和田常務には遭遇せず、銀行に入って都合10年、3カ国で充実した海外勤務をさせて頂いており、感謝しないといけないですね。まあ、僕の平板な銀行員人生ではドラマにならないと思いますが(笑)。

 

再注目されているオーストラリア

 

オーストラリア経済は資源マーケット低迷による環境の変化で、今は右肩上がりの成長が望みにくい状況ですが、近年、資源以外のセクターでの日系企業の関心が高まってきているとの印象を持っています。これまで東南アジアや中国のブームの陰であまり注目されていなかったオーストラリアですが、あらためて国としての安定性や人口の増加、分厚い中間層による高い購買力が再評価され、オーストラリアに進出する日系のお客様の中で小売り・サービス業を始めとした業態の裾野が広がってきていると感じています。

銀行としてもオーストラリア進出を考えている日本のお客様向けにセミナーを開催したり、情報提供やサポート

投稿 第6回 中尾知司氏 三菱東京UFJ銀行シドニー支店JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

 

海外のプロジェクトファイナンス業務を希望して銀行を選んだという中尾さんは、米国シカゴでのMBA留学を経て、ニューヨーク、シンガポール、シドニーと海外駐在の仕事を通じて国際業務で働きたいという自分の夢を叶えてきた。今年5月にシドニー駐在3年目を迎える中尾さんに、米国、シンガポールとは一味違うオーストラリアでの駐在生活をお聞きした。

海外志向が強くありました

 

海外赴任はポジティブに捉えています。日本と違うフィールドでの仕事を通じ、自分の視野を広げ、自分の成長に繋げていける点が魅力的です。最近は若い方があまり海外に行きたがらないと聞きますが、異文化体験を通じて見聞を広め、自分を成長させるという意味でもぜひ積極的に海外に出てもらいたいですね。

私が就職する時期はバブル真っ盛りで、ドラマ「半沢直樹」の世代です。当時、日本の銀行はこぞって国際業務を拡大しており、世界の中の邦銀プレゼンスも非常に大きいものがありました。バブル世代(「バブリー君」)ですので(笑)やや浮ついた空気の中で就職活動をしていた面はあったのかも知れませんが、もともと海外と接点のある仕事がしたいと思っていたこともあり、ちょっと自分のキャラとは違うかな?と思いつつも銀行を就職先に選びました。幸いにもドラマ「半沢直樹」のような修羅場や土下座、大和田常務には遭遇せず、銀行に入って都合10年、3カ国で充実した海外勤務をさせて頂いており、感謝しないといけないですね。まあ、僕の平板な銀行員人生ではドラマにならないと思いますが(笑)。

 

再注目されているオーストラリア

 

オーストラリア経済は資源マーケット低迷による環境の変化で、今は右肩上がりの成長が望みにくい状況ですが、近年、資源以外のセクターでの日系企業の関心が高まってきているとの印象を持っています。これまで東南アジアや中国のブームの陰であまり注目されていなかったオーストラリアですが、あらためて国としての安定性や人口の増加、分厚い中間層による高い購買力が再評価され、オーストラリアに進出する日系のお客様の中で小売り・サービス業を始めとした業態の裾野が広がってきていると感じています。

銀行としてもオーストラリア進出を考えている日本のお客様向けにセミナーを開催したり、情報提供やサポートをさせて頂いております。いま、ビジネスでも、観光でも、オーストラリアが再注目されているのではないでしょうか。

 

ローカルスタッフとの相思相愛は難しい?

 

これまで米国、シンガポール、オーストラリアと駐在してきましたが、皆、いわば先進国の英語文化圏なので、赴任先の違いによる仕事のやりづらさというのはあまり感じることはありません。

ただ、ローカルスタッフとはいつも積極的に心を開いて話そうと心掛けていますが、どこまで本当に分かり合えているのか、これはいつも悩みますね。「彼らのためにこんなに一所懸命、体を張って頑張っている(本部とケンカしている)のに〜」と思っても、相手にはそれがうまく伝わっていないことはしょっちゅうです(苦笑)。でも、そこで白けてしまうと彼らとの距離は縮まらないので、「片想いでもいいから自分から好きになろう」という気持ちで接するようにしています。これは10年間海外で駐在してきた私が学んできたことの1つですね。「見返りを求めない無償の愛」ですかね(笑)。

これまで3カ国で駐在してきましたが、あえて各々の国毎のローカルスタッフの特徴を私の印象で申し上げると、シンガポールの人たちは勤勉で、決められたルールにあまり文句を言わずに従順に従う印象がありますね。銀行は内部ルールや手続きが多いのでこの点は助かります(笑)。米国人は自己主張が強いですが、「fairかfairでないか」が物事の判断軸として厳然とあり、シンプルで分かりやすい国民とも言えます。オージーはいつもクオリティ・オブ・ライフが人生のど真ん中にあり、個人的には学ぶところも多いですが、とかく「易きに流れやすい」傾向があるので、いかに、モチベートし、責任を持って仕事をしてもらえるかというのを常に意識しています。明確に権限や責任を与えられると力を発揮する優秀な人たちだと思うので、うまく一緒に高みを目指していきたいですね。

 

家族円満の秘訣はわんこ

 

海外赴任はシドニーが4都市目ですが、いずれも家族同伴です。子どもは上の娘が大学生で、こちらの大学に通っています。息子も地元の高校生です。ドメドメな環境で学生時代を過ごした私から見れば羨ましいところもありますが、子どもは子どもで帰国子女としての悩みや慣れない環境での不安を抱えての生活で苦労をかけたと思っています。奥さん含め、家族が後から振り返って良い海外経験だったと感じてくれるととても嬉しいですね。

でも、私は「ダメダメお父さん」で、シンガポール駐在の時もそうでしたが、週末はもっぱらゴルフばっかりやっており、子どもの友達からは「お前のお父さん、見たことない」とよく言われていたようです(苦笑)。頼りにされていないのか、いい距離感が保たれているということなのか、よく分かりませんが、せめてもの罪滅ぼしでいろんなところに家族旅行に出かけました。インドは特に楽しく、妻も娘も喜んでいましたが、息子は「罰ゲーム」と言っていました。息子にとっての「ご褒美」旅行はモルディブらしいです。

 

それでも家族円満の秘訣は、わんこがいることですかね。日本から連れて来たのですが、家族みんなの「癒し」に大きく貢献してくれています。

出社前に10キロ走っています

日本で子どもと一緒に始めた空手を計10年間続けています(子どもはとっくに辞めてしまいましたが)。日本では土日の午前中をすべて空手に捧げ、シドニー赴任直前までやっていました。一応三段ですが、三段になると支部開設の資格がもらえるんですね。実際、シドニー転勤を流派の宗家にお伝えした際、宗家より「シドニー支部を開設してはどうか」と打診されましたが、結局、ゴルフを選んでしまいました(笑)。同じ流派の道場がないのでシドニーでは空手はしていませんが、昨年一度だけ、銀行のクリスマスパーティーで久しぶりに空手の演舞をしました。クリパ会場の控室ではマイケルジャクソン(そっくりさん)と相部屋になりましたが、私の空手の練習を不思議そうな顔で眺めていたのが印象的でした(笑)。

でも、代わりに走ることについては日本にいた時以上に精力的に取り組んでいます。毎朝、6時半頃から会社の近くを10キロ走ることをルーティーンにしています。1時間ほどオペラハウスからボタニカルガーデン、ミセス・マックォーリーズ・チェアを回り、サーキュラーキーに戻ってウォルシュベイ、バランガルーを回って会社に戻ります。オペラハウスなど素晴らしい景色を眺めながら走れるなんて、シドニーならではの貴重な経験です。たまに気合を入れて朝15〜20キロ走ってから出社することもありますが、20キロ走るとビジネスマンとして機能低下してしまいます(笑)。尚、昨年はシドニーマラソンに出て初めてフルマラソンに挑戦しましたが、後半大失速してしまいました。今年は雪辱を期して7月のゴールドコーストマラソンに参加します。スポーツが好きな人にとってはすごく良い街ですね。

日系コミュニティーの交流が楽しみ

 

仕事柄日系企業とのお付き合いや、同窓会、ゴルフ会などを通じて、多くの方々といろいろな接点があり、非常に楽しいです。これまで駐在したシンガポールやニューヨークは日系コミュニティーがちょっと大きすぎましたが、その点、シドニーの日系コミュニティーは「顔が見える」丁度よい大きさだと思います。

東大の同窓会「シドニー淡青会」の一応会長をしているのですが、「会長の一番重要な仕事はメンバー集めと、いかに会を盛り上げるかだ」と前任会長から教えられ、「それなら僕にもできる!」とアクティブに活動しています。シドニー日系社会の名物スポーツ行事である「東西大学ゴルフ対抗戦」でも、東大は参加者の数だけは「大関」級の存在感を発揮できているのではないでしょうか。数だけですが…。

改めて感じる日本の良さ

 

海外に合計で10年暮らしていますから、妻はそろそろ日本で落ち着いて暮らしたいようです。私はこの先どうなるか分かりませんが、どこの国で働こうとも今後は単身赴任になるのでしょうね。

たまに日本に戻ると、日本人の接客への心配り、人のやさしさに感動を覚えることがあります。あらためて感じる、大切にしたい日本の良さですね。

日本に帰国したら何をするか…? 昔の仲間と旧交を温めたいですね。空手の仲間との飲み会もとても楽しみです。稽古よりも(笑)。

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第6回 中尾知司氏 三菱東京UFJ銀行シドニー支店JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第5回 吉田昌平氏 東海旅客鉄道(JR東海)シドニー事務所 https://www.jams.tv/japanese-community/65769 Wed, 20 Apr 2016 00:00:00 +0000 /japanese-community/65769  

日本で東海道新幹線を運行するJR東海のシドニー事務所所長 吉田昌平氏に、オーストラリアで話題の高速鉄道計画と新幹線の実現性なども含めて、駐在生活をお聞きした。

海外駐在は考えてもいませんでした

入社した当時は、海外で仕事をするということはまったく考えてもいませんでした。当時は台湾新幹線への技術協力を行っているものの、ほとんど海外での仕事はありませんでした。当社が高速鉄道の海外展開に本格的に取り組み始めたのもここ7、8年の話です。

JR東海は基本的にはドメスティックな会社なので、海外赴任させてもらえたのは幸運だったと思います。通常ではできない経験ができるということで大変エキサイティングでした。

実は、6年前に、米国の連邦運輸省鉄道局に1年間派遣されていました。米国での豊かな暮らしぶりなどを見るにつけ、またいつか米国で仕事ができれば良いとは漠然と思っていました。まさかオーストラリアに来ることになるとはまったく夢にも思いませんでした。でも、また海外で仕事ができるということでワクワクしました。

JR東海は、海外に事務所が3つあり、いずれも現地の鉄道に関する情報収集や情報提供などの業務を行っています。今は、米国では新幹線やマグレブ(磁気浮上式リニアモーターカー)の海外展開に力を入れておりで、英国では欧州の鉄道に関する情報収集がメインです。オーストラリアは、以前はワインの輸出などサイドビジネスにも取り組んでいましたが、3年前の連邦政府による高速鉄道の事業化調査の発表以降、高速鉄道のプロモーションを中心に取り組んでいます。

オーストラリアは高速鉄道の経験がありませんから、日本の経験に対しての関心は高く、高速鉄道がどのくらい国や都市に良い影響を与えるのか、日本の事例を紹介してメリットを知ってもらいます。また、日本に旅行に行かれる方が多くいますし、新幹線に乗られた方が多いので、日本の新幹線の素晴らしさをよく理解してくれています。

高速鉄道の実現に向け恵まれた状況に

オーストラリアでの仕事は基本的にはやり易いと思います。政府や企業などのハイレベルな方々に会おうと思えば、意外に簡単に会って頂ける場合があります。日本と比べると、会うこと、話をすることに対してのハードルが低いのはやりやすい点です。また、日本に行ったことがある人も多く、

投稿 第5回 吉田昌平氏 東海旅客鉄道(JR東海)シドニー事務所JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

 

日本で東海道新幹線を運行するJR東海のシドニー事務所所長 吉田昌平氏に、オーストラリアで話題の高速鉄道計画と新幹線の実現性なども含めて、駐在生活をお聞きした。

海外駐在は考えてもいませんでした

入社した当時は、海外で仕事をするということはまったく考えてもいませんでした。当時は台湾新幹線への技術協力を行っているものの、ほとんど海外での仕事はありませんでした。当社が高速鉄道の海外展開に本格的に取り組み始めたのもここ7、8年の話です。

JR東海は基本的にはドメスティックな会社なので、海外赴任させてもらえたのは幸運だったと思います。通常ではできない経験ができるということで大変エキサイティングでした。

実は、6年前に、米国の連邦運輸省鉄道局に1年間派遣されていました。米国での豊かな暮らしぶりなどを見るにつけ、またいつか米国で仕事ができれば良いとは漠然と思っていました。まさかオーストラリアに来ることになるとはまったく夢にも思いませんでした。でも、また海外で仕事ができるということでワクワクしました。

JR東海は、海外に事務所が3つあり、いずれも現地の鉄道に関する情報収集や情報提供などの業務を行っています。今は、米国では新幹線やマグレブ(磁気浮上式リニアモーターカー)の海外展開に力を入れておりで、英国では欧州の鉄道に関する情報収集がメインです。オーストラリアは、以前はワインの輸出などサイドビジネスにも取り組んでいましたが、3年前の連邦政府による高速鉄道の事業化調査の発表以降、高速鉄道のプロモーションを中心に取り組んでいます。

オーストラリアは高速鉄道の経験がありませんから、日本の経験に対しての関心は高く、高速鉄道がどのくらい国や都市に良い影響を与えるのか、日本の事例を紹介してメリットを知ってもらいます。また、日本に旅行に行かれる方が多くいますし、新幹線に乗られた方が多いので、日本の新幹線の素晴らしさをよく理解してくれています。

高速鉄道の実現に向け恵まれた状況に

オーストラリアでの仕事は基本的にはやり易いと思います。政府や企業などのハイレベルな方々に会おうと思えば、意外に簡単に会って頂ける場合があります。日本と比べると、会うこと、話をすることに対してのハードルが低いのはやりやすい点です。また、日本に行ったことがある人も多く、新幹線についてほとんどの方が知っていますし、日本に対して好印象を抱いてくださっているのも良いところです。

一方で、政府を相手にしていると、政権交代のたびに政府の方針が変わるといった難しい面もあります。ターンブル首相に交代してからは、高速鉄道について風向きが大きく変わって、今は恵まれた状況だと感じています。

現政権は、どうやって高速鉄道を実現するかということを真剣に考えているので、これまでと大きく状況が違います。遅かれ早かれ、高速鉄道が実現するとは思っています。シドニーとメルボルンは共に400万人を超える大都市で、今世紀半ばには倍になると予想されています。シドニー・メルボルン間は世界で4番目の航空路線であり、移動需要も既に大きい区間となっています。今後、高速鉄道による大量輸送手段が必要になってくるのは確実です。

オーストラリアで高速鉄道が必要とされる一番の理由は、大都市への人口集中による住宅供給不足や混雑の問題と今後の人口増への対応です。高速鉄道により周辺の都市を結ぶことで地方の発展と人口の分散が期待されています。それに加えて我々が日本の経験から伝えているのは、新幹線によって社会やビジネスのあり方、人々のライフスタイルが変化してきたということです。つまり、高速鉄道がもたらすのは、トランスポーテーションではなく、トランスフォーメーションなのです。シドニーとメルボルン間が3時間弱で結ばれ、さらに多くの方が、中間都市からも頻繁に移動するようになり、地方に産業立地が起こるなど、いまオーストラリアで考えられているよりも大きなインパクトがあると思います。

駐在暮らしをエンジョイしています

オーストラリアでの暮らしでは、慣れない環境での小さい息子3人の世話で、妻には苦労をかけています。それでも妻も海外生活を楽しみに一緒に来てエンジョイしているので、私自身も安心して仕事をエンジョイできています。オーストラリアは暮らしやすい国ですし、このままずっと住んでいたいと思うほどです。

6歳の長男が小学校(現地校)に行っていますが、最初の3週間は毎朝、行きたくないと泣いてしまい、私もかわいそうで泣けてきました。でも、1カ月で完全に馴染んでくれて、どんどん英語を身に付ける姿を見てうらやましく思っています。今では日本に帰りたくないという始末で、これでは帰国する時がまた心配です。

オーストラリアにはこれまで旅行でも来たことがなく、できれば滞在中にいろいろなところに旅行したいです。この1年間は遠出の旅行ができなかったので、これから計画的に旅行したいと思っています。米国時代には数多くの国立公園を訪れました。いろいろな自然を楽しむのが好きなので、今は近くでブッシュウォークなどを楽しんでいますが、タスマニアやニュージーランドなど、日本からなかなか足を伸ばせないところに行ってみたいですね。

ライフスタイルを学ぶ反面、長期的な視点を持ってもらいたい

オーストラリアは広大な国で壮大な自然をイメージしていたのですが、シドニーやメルボルンなどの大都市では、想像していたよりも道路や鉄道が混雑していたり、意外に道路が狭かったりといった点はイメージと違いましたね。また、物価が高いとは聞いていたのですが、これほど高いとは思いませんでした。特に外食すると大変です。でも日本食がこんなに簡単に味わえることには驚きました。日本レストランやラーメン店などが多く、食べたいものが食べられないなんてことはほとんどありません。

オーストラリア人は家族を大事にする一方、仕事においては限られた時間を有効に効率的に過ごそうという意欲が感じられるのは想像以上でした。短時間で集中して仕事をし、休む時、遊ぶ時は目いっぱい楽しむという印象で、学ぶところもあります。

一方で、もう少し長期的な視点を持って物事に取り組むと良いのに、と思うこともあります。インフラ整備の観点では、日本では中長期的な視野で新幹線など大きなプロジェクトを国が責任を持って計画、推進していきますが、オーストラリアでは短い視野でしかプロジェクトを進められないのが残念です。現状の課題を解決するだけでなく、国を成長させていくための視点で物事を判断するようになればよいのですが。

二大政党制で常に選挙で政権の奪い合いをしたり、短い頻度で転職を繰り返したりという状況が、短期集中は得意ですが、長期的な視野で物事を考えることを阻害しているのかな、と感じています。

私自身は土木技術者として世の中に貢献できる仕事をしていきたいと願っています。明治の時代から、先人の土木技術者は日本国内だけでなく諸外国のインフラプロジェクトに広く貢献してきました。もし高速鉄道をオーストラリアで実現できる状況になれば、一生をオーストラリアの高速鉄道の発展に捧げるのもやりがいがあると思います。そうでなくても、オーストラリアで老後、夫婦でゆったり余生を過ごすのも良いと思います。

素晴らしい環境で、ワインや釣りを楽しんでいます

最近一番個人的に楽しんでいるのは、オーストラリアの美味しいワインを見つけることです。ワインのガイドブックと酒屋のチラシをにらめっこしながらいろいろなワインを買い込み、楽しんでいます。こちらのリカーショップは、どこもワインの種類が充実しているので、勉強すればより一層楽しめます。また、ハンターバレーが近くにあるので、ワイナリー巡りも楽しんでいます。

東海道新幹線の車内や駅の売店で販売しているワインは、実はオーストラリアのワインです。販売しているワインは、私が選んだわけではないのですが、ワインの目利きと勘違いされてレストランでワインの選定を頼まれることもあるので、そういった時にも役立てればと思います。ちなみに、ワインと合うおススメのおつまみは、フィグログとブリーチーズを合わせたものです。


オーストラリア人と日本人は気が合うところがありますね。オーストラリア人は基本的に皆さんフレンドリーですし、初めて会っても打ち解けやすい方が多いなと感じています。環境も自然がたくさんありますし、身近なところにビーチや公園があり、生活していて気持ちのよいところだと思いますし、人も環境も素晴らしいですね。

BBQは日本でしなかったことですが、ほぼ毎週末バルコニーで肉や野菜を焼いて、楽しんでいます。魚釣りや海水浴もほとんどしなかったので、いろいろなビーチを訪れて楽しんでいます。実は魚釣りは前任者の趣味で、引き継ぎ事項として私が釣り竿共々、受け継ぎました。

日本に帰ることになったら…

祖母に成長したひ孫の姿を見せてあげたいですね。それから家族旅行をして温泉でゆっくりくつろぎたいです。


連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第5回 吉田昌平氏 東海旅客鉄道(JR東海)シドニー事務所JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第4回 山川裕士氏 富士ゼロックスオーストラリア https://www.jams.tv/uncategorized/65423 Tue, 22 Mar 2016 00:00:00 +0000 /uncategorized/65423  

ゼロックスグループは世界160カ国をカバーし、その中で富士ゼロックスは日本、アジア、オセアニアを担当する。オーストラリアでは約20カ所の拠点を通じて、プリンター、複合機、デジタル印刷機、ドキュメント・アウトソーシングのビジネスを行なっている。2012年6月から富士ゼロックスオーストラリアに駐在している山川裕士(さんがわ・ひろし)氏に、2016年4月の3カ国目の駐在先シンガポール渡航を前に、4年間の駐在生活を振り返っていただいた。

海外で働くつもりで入社しました

大学時代にバックパッカーでヨーロッパ、アジアを回っていたので、何となくですが海外で働きたいという思いはありました。富士ゼロックスを選んだのは米国のゼロックスの資本が入っていて海外で働けるチャンスが高いのでは、と思ったのが強い理由でした。入社して以来、海外勤務希望だったので希望が実現し、会社に感謝しています。

 

富士ゼロックスの海外駐在は一般的に2〜4年くらいですが、会社の方針によって多少短くなったり長くなったりします。私はもうすぐ駐在丸4年になります。富士ゼロックスの海外現地法人の運営は基本的に現地に任せます。大きなグローバル戦略はもちろんありますが、海外ビジネスはその国の人とやり方に任せる‘現地化’を長年徹底しています。各国のお客様のニーズにすばやく対応するにはやはり現地化が一番です。

 

2003年から2006年までフィリピンで最初の海外駐在を経験し、日系企業営業支援とフィリピン人営業への営業教育がそのときの主な業務でした。その後東京に帰任し、日本を代表する超大手企業の営業を6年務めました。2012年にオーストラリア赴任の辞令を受けた時はビックリしました。どちらかというと、ワイワイと活気があって高い成長が見込まれるアジアの新興国に行きたいと思っていました。

 

オーストラリアでの現在の業務は在豪日系企業への営業支援と、富士ゼロックス全社重点施策「言行一致」の推進リーダーを務めています。

※言行一致とは、富士ゼロックスが販売する製品(ハードウェア、ソフトウェア)をまず自社内で使い、業務効率化やコスト削減を自社で実現し、そこで蓄えたノウハウや活用術を製品と合わせて顧客に提

投稿 第4回 山川裕士氏 富士ゼロックスオーストラリアJAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

 

ゼロックスグループは世界160カ国をカバーし、その中で富士ゼロックスは日本、アジア、オセアニアを担当する。オーストラリアでは約20カ所の拠点を通じて、プリンター、複合機、デジタル印刷機、ドキュメント・アウトソーシングのビジネスを行なっている。2012年6月から富士ゼロックスオーストラリアに駐在している山川裕士(さんがわ・ひろし)氏に、2016年4月の3カ国目の駐在先シンガポール渡航を前に、4年間の駐在生活を振り返っていただいた。

海外で働くつもりで入社しました

大学時代にバックパッカーでヨーロッパ、アジアを回っていたので、何となくですが海外で働きたいという思いはありました。富士ゼロックスを選んだのは米国のゼロックスの資本が入っていて海外で働けるチャンスが高いのでは、と思ったのが強い理由でした。入社して以来、海外勤務希望だったので希望が実現し、会社に感謝しています。

 

富士ゼロックスの海外駐在は一般的に2〜4年くらいですが、会社の方針によって多少短くなったり長くなったりします。私はもうすぐ駐在丸4年になります。富士ゼロックスの海外現地法人の運営は基本的に現地に任せます。大きなグローバル戦略はもちろんありますが、海外ビジネスはその国の人とやり方に任せる‘現地化’を長年徹底しています。各国のお客様のニーズにすばやく対応するにはやはり現地化が一番です。

 

2003年から2006年までフィリピンで最初の海外駐在を経験し、日系企業営業支援とフィリピン人営業への営業教育がそのときの主な業務でした。その後東京に帰任し、日本を代表する超大手企業の営業を6年務めました。2012年にオーストラリア赴任の辞令を受けた時はビックリしました。どちらかというと、ワイワイと活気があって高い成長が見込まれるアジアの新興国に行きたいと思っていました。

 

オーストラリアでの現在の業務は在豪日系企業への営業支援と、富士ゼロックス全社重点施策「言行一致」の推進リーダーを務めています。

※言行一致とは、富士ゼロックスが販売する製品(ハードウェア、ソフトウェア)をまず自社内で使い、業務効率化やコスト削減を自社で実現し、そこで蓄えたノウハウや活用術を製品と合わせて顧客に提供する活動。顧客は製品導入後に本当に効率化できるか、従業員が使いこなせるか不安なもの。いいことばかりではなく失敗談も惜しまず提供することで導入後の不安を解消し、顧客に安心して製品導入に踏み切ってもらう、という施策。

飲みに行くのも大事なコミュニケーション

一般的に日本では海外駐在勤務は難しい、ハードルが高いと思っている方は多いのではないでしょうか。でも意外とやってみれば皆さんできるんじゃないかと思います。ただ駐在員として難しいのは、日本の本社からの期待と現地赴任先からの期待が違うということだと思います。両方の期待に沿うようにしたいですが、なかなかうまくいかずいつも悩んでいます。

 

過去経験をしたフィリピンとオーストラリアでの駐在業務を比較してみると、私の場合、仕事内容はそれほど大きくは変わりません。しかしフィリピンとオーストラリアでは市場特性が全く違いますし、何よりも同僚の働くモチベーションやワークスタイルが全然違います。個人的ですが、コツをつかめば、フィリピンのほうがやり易いですね。やはり同じアジアの国ということでしょうか。

 

現地の社員たちとは時間をかけて会話を増やしていくと信頼感も高まります。特にオーストラリアでは一緒にお酒を飲むことがコミュニケーション向上に非常に大事なことだと思います。Pubで一杯やりながらスポーツや家族、そのほか他愛もない話をするとその後の業務でのコミュニケーションがとても楽になり、深い会話もやり易くなります。フィリピンでも同僚との‘飲みニケーション’はとても大事でした。フィリピンではビールとラム酒、オーストラリアではビールとワインをたくさんいただきました。二日酔いにもたくさん苦しみました(笑)。

業務でのコミュニケーションはMake Senseが大事

私は決して英語が上手とは言えませんが、昔から英語を話すのは好きで、日本でも英会話学校に通っていました。英語を話すときは全神経を集中させていたので、いろいろな嫌なことを忘れるストレス解消にはピッタリでした。

 

幸いフィリピンもオーストラリアも英語で仕事や生活ができるので、これまでに致命的に困ったということはありません。ただ、私に都合の悪い内容はフィリピンではタガログ語、オーストラリアではスラングを使って、みんなお茶を濁しますので、詳細はもちろん分かりません。そういうのは気にしないことにしています。

 

オーストラリアでは、自分の英語力がNative Speakerとはものすごくかけ離れた(低レベルな)ものだと気づかせてくれました。日本ではグローバル化に向け英語教育に力を入れていますから、このオーストラリアのNative力は魅力だと思います。

 

仕事上、日本とオーストラリアではコミュニケーションの違いは大きいです。オーストラリアでは依頼内容がMake Sense(道理にかなう、筋が通る)しないと相手は納得しません。上司だからとか、偉い人だから、会社の方針だからしょうがない、という日本でよくある理由では人は動きません。以前、悪気があったわけではないのですが、同僚を怒らせてしまいました。どうやってなだめようかと考えて、日本風に謝り続けました。でも許してはくれませんでしたね。(笑) どうして謝るのかきちんと理由を示さないと、つまりMake Senseしていないとダメなんです。最終的には許してくれましたが、いかにMake Senseするかというのが大事ですね。「以心伝心」はないと思ったほうがいいでしょう。

 

オーストラリアは、治安や経済力、英語、教育水準、インフラという意味では仕事はやりやすいですね。ただ、欧米を中心としたビジネススタイルが染み付いたオーストラリアでは、日本をはじめアジア式のやり方は簡単に受け入れてくれません。オーストラリア人のビジネススタイルにMake Senseするように発信しないといけないと思います。

シドニーでは家族と快適に過ごしています

シドニーには家族で赴任しました。家内と中学生の長女の3人暮らしです。家族が安全に安心して住めるので大変快適に過ごしています。苦労といえば、日常生活でのさまざまな契約(保険、銀行、携帯電話、車、住居)がすべて私の名義のため、手続きにしょっちゅう時間がとられることです。そのほかは、週末ゴルフに出かけるときの家族からのイヤミくらいです。

 

大きく変わったことは、5時起床22時就寝の早寝早起きになったことです。日本にいた時は帰宅が夜10時を過ぎることも少なくなかったのですが、こちらでは夜7時半には家で家族と一緒に晩御飯を食べます。食事をしながら子どもと学校について話をすると現地の学校でのいろいろびっくりする話を聞きます。そういう学校生活を送ってこういう大人になるんだ、と自分の仕事での同僚の価値観や接し方にとても参考になります。ただし、家族の会話が増えるということは、喧嘩も増えるということで困ったことです。

実はオーストラリアは田舎だと思っていました

十数年前の新婚旅行の行き先で家内はオーストラリアを強く希望しましたが、私はあんな田舎には行きたくないと押し通し、結局新婚旅行は英国でした。そのくらい私にはオーストラリアのイメージは強くなかったですね。街を走る車にボロボロの中古車が多いと思っていましたし。ところが来てみると、ピカピカの新車ばかりで本当にびっくりしました。

 

こちらはゴルフ場が近くにたくさんあり、しかもリーズナブルなので気が置けない友人たちと毎週プレーを楽しんでいます。オーストラリアならではとなるとサーフィンにチャレンジと言いたいところですが、泳げないし水もサメも怖くてできません。オーストラリアに来る前はもっと釣りをしたいと思っていましたが、まだ両手に少し余るくらいしかやっていません。五目釣りよりもターゲットの魚を狙った釣りをしたいです。

 

オージーの前向きな生き方を日本に輸出したい

駐在員は一時滞在者です。つまりその国に住まわせてもらっていると考えています。「日本のやり方はこうだ」とか「日本のほうが優れている」と考えるのはナンセンスです。その国の良いことを見つけ、持って帰れるものは持って帰りたいと思います。そういう意味で感じる点ですが…

 

「苦労は買ってでもしろ」という考えはオーストラリアにはなく、いかに上手にショートカット(近道)するかという発想から生まれる業務効率主義は、日本人は参考にするところはあると思います。日本では社内の打ち合わせ資料作成にすごく時間を費やす場合があります。でもオーストラリアでは分厚い資料は使わず会話中心で、資料はあっても箇条書きのメモ程度です。

 

異なる他人の価値観を認め、差別・いじめを解決しようとする学校・職場・社会の取り組みは素晴らしいです。細かなことを気にせず、嫌なことはすぐ忘れる、自分の人生はHappyと信じる前向きなオーストラリア人の生き方は日本に輸出してもらいたいです。

日本に帰ったら…

実は、日本語字幕スーパーの映画が恋しいんです。こちらでは映画(英語)に必死についていかないといけないので、疲労度が違います。日本語字幕があれば中国、フランスどこの映画でも楽しめますし。

でも、日本に帰ることになったら、まず温泉とEXILEのコンサートに行きたいです。

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第4回 山川裕士氏 富士ゼロックスオーストラリアJAMS.TV に最初に表示されました。

]]>
第3回 善木 麻依子 氏 日本政府観光局シドニー事務所次長 https://www.jams.tv/uncategorized/65083 Thu, 25 Feb 2016 00:00:00 +0000 /uncategorized/65083  

日本政府観光局(JNTO)はインバウンド(訪日外国人旅行者誘致)の専門機関として海外14都市に事務所を設置し、訪日旅行の促進をはじめ、旅行会社・メディアとの連携、現地のマーケティング情報の収集・分析と情報発信を行なっている。善木麻依子(ぜんき・まいこ)氏は、東京都出身で、JNTOに2009年に入社。初めての海外駐在がオーストラリアで、2012年4月からJNTOシドニー事務所次長として駐在。2016年3月の帰国を前に、4年間の駐在生活を振り返ってもらった。

初めてのことばかりで赴任当初は大変でした

父親の仕事の関係で小さい頃にスペインに住んでいて、帰国子女です。当時は日本のことを知らない人が多く、日本のことを知ってもらいたいと思っていました。バルセロナオリンピック当時にスペインに6年間、イタリアにも少し住んでいました。オーストラリアとは違う魅力がありましたね。

オーストラリアはもちろん、南半球にも行ったことがなく、海外駐在の希望としては太陽がある国ということを言っていましたが、オーストラリアはまったく予想外でした。これまでヨーロッパにしか住んだことがなく、両親がアメリカに行っていたので、私としてはヨーロッパかアメリカと思っていました。オーストラリアに来て結果的によかったのですが、当時はオペラハウスやウルルなど観光のイメージしかありませんでした。

 

海外事務所では、人事から会計、総務などすべてしなければいけないので、日本にいたときより大変です。メインの仕事は日本の観光プロモーションなのですが、その前にオーストラリアでの生活の基盤をしっかりすることはもちろん、オーストラリア市場について知ること、プロモーションを行なっていくうえでの会計や労務など初めてのことばかりで、とにかく赴任当初は大変でした。

過去最高のオーストラリア人訪日客

2015年はオーストラリア人訪日客が過去最高の37万6200人でした。オーストラリアは口コミ文化なので、こちらから発信すればするほど情報が拡がって、結果につながっているのかなと思います。オーストラリア人訪日客の特徴は、90%がFITと呼ばれる個人旅行ですが、欧米諸国はビジネス客が中心なんです。その意味では一般観光が多いということで、JNTOが意識する英語圏

投稿 第3回 善木 麻依子 氏 日本政府観光局シドニー事務所次長JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>

 

日本政府観光局(JNTO)はインバウンド(訪日外国人旅行者誘致)の専門機関として海外14都市に事務所を設置し、訪日旅行の促進をはじめ、旅行会社・メディアとの連携、現地のマーケティング情報の収集・分析と情報発信を行なっている。善木麻依子(ぜんき・まいこ)氏は、東京都出身で、JNTOに2009年に入社。初めての海外駐在がオーストラリアで、2012年4月からJNTOシドニー事務所次長として駐在。2016年3月の帰国を前に、4年間の駐在生活を振り返ってもらった。

初めてのことばかりで赴任当初は大変でした

父親の仕事の関係で小さい頃にスペインに住んでいて、帰国子女です。当時は日本のことを知らない人が多く、日本のことを知ってもらいたいと思っていました。バルセロナオリンピック当時にスペインに6年間、イタリアにも少し住んでいました。オーストラリアとは違う魅力がありましたね。

オーストラリアはもちろん、南半球にも行ったことがなく、海外駐在の希望としては太陽がある国ということを言っていましたが、オーストラリアはまったく予想外でした。これまでヨーロッパにしか住んだことがなく、両親がアメリカに行っていたので、私としてはヨーロッパかアメリカと思っていました。オーストラリアに来て結果的によかったのですが、当時はオペラハウスやウルルなど観光のイメージしかありませんでした。

 

海外事務所では、人事から会計、総務などすべてしなければいけないので、日本にいたときより大変です。メインの仕事は日本の観光プロモーションなのですが、その前にオーストラリアでの生活の基盤をしっかりすることはもちろん、オーストラリア市場について知ること、プロモーションを行なっていくうえでの会計や労務など初めてのことばかりで、とにかく赴任当初は大変でした。

過去最高のオーストラリア人訪日客

2015年はオーストラリア人訪日客が過去最高の37万6200人でした。オーストラリアは口コミ文化なので、こちらから発信すればするほど情報が拡がって、結果につながっているのかなと思います。オーストラリア人訪日客の特徴は、90%がFITと呼ばれる個人旅行ですが、欧米諸国はビジネス客が中心なんです。その意味では一般観光が多いということで、JNTOが意識する英語圏ではオーストラリアは有望な国です。

 

2020年までに2000万人の訪日客の受け入れという目標を掲げていましたが、2015年に1973万7400人を達成し、想定以上の伸びです。ところが訪日客の大半が大都市圏に集中しているため、東京、京都、大阪などは100%以上の宿泊率ですが、他の地方都市ではそこまで達していません。これからはオーストラリア人にも地方の魅力を知ってもらい、ゴールデンルート(東京=大阪=京都)から足を伸ばして、地方への誘客、地方での受け入れ体制を高めていけたらと思います。

 

また、日本の魅力は四季折々の美しさだと思うので、グリーンシーズンに出かけてもらいたいですし、紅葉のシーズンとか、もっと色々な季節の魅力を知ってもらいたいです。オーストラリアはどこに行っても同じような観光魅力や食べ物が多いので、日本の四季の違いや地方の魅力、食文化の違いなど多様で豊かな文化を伝えたいですね。北は北海道から南は沖縄まで、本当に多様な魅力があります。例えばスキーをしたあと沖縄に行ってダイビングをすることも可能ですし。

 

オーストラリア人観光客は消費意欲も高くて、一番お金を使うのは食事や宿泊ですが、他の国の方に比べて多いですし、滞在日数も多く平均2週間です。それに「ノーウォーリー」で済ますことが多いので、非常に扱いやすいお客さんですね。文句も少ないですし、小さなことにも素直に喜んでくれますので、本当に優良顧客です。日本人のおもてなしなどホスピタリティーを喜んでもらえるのが魅力ですね。それにオーストラリア人は基本的に朗らかで優しい人たちですので、ギスギスしていないところが仕事をするうえでもやり易いです。

心に残る青い海と青い空、そして人との出会い

こちらでゴルフを始めましたが、近くにきれいなゴルフ場があり、それも安価で楽しめるのはよいですね。それに近場でシュノーケリングが楽しめてきれいな海を楽しむこともできます。とにかく海がきれいなところがよいですね。やはりオーストラリアは海が素敵です。

 

釣りに行くことが何度かあったのですが、釣ったお魚をその夜に調理して食べたのは初めてで、日本ではそんなことをしたことがなかったので、より自然にアクティビティが楽しめる国だと思いました。自然体でいられるオーストラリアは本当に素敵だなと思います。

日本では同じ職場や同じ大学の人としかコミュニティーができないのですが、こちらでは日本では出会えないようなさまざまな方と出会うことができました。色々な企業や年齢の方と知り合いになれて、さまざまな考えを持つ方と知り会えて、すごくよかったと思います。

色々な国の料理が楽しめるのもオーストラリアの魅力のひとつだと思います。日本だと外食といえば和食やイタリアンなど決まったものになりがちですが、こちらでは本当に色々なものが楽しめますね。食マインドが満たされます。多文化、多民族の国オーストラリアの特長ですね。

オージー流ワークライフバランスを大切にしたい

幼少期に住んでいたスペインやイタリアも同じですが、オーストラリアのワークライフバランスは大切にしたいなと思います。自分自身できていたとは残念ながら言い切れないのですが、仕事もしっかりやり、定時には会社を出て、夏であれば海にいったり、美味しいご飯を食べたり、運動したり、家族との時間に費やしたり、など人間らしい生き方が大事だなと当たり前のようですが強く感じた4年間でした。

オーストラリアの場合ご家族で赴任されると、きれいな景色だとか、おいしい食事とか、同じ時間を共有できると本当に最高だと思います。小さいお子さんがいる場合は子育てにとってもよいですし、オーストラリアで「豊かな人生の過ごし方」を学んだ思いがします。

オーストラリアは男女差別があまりなく、男女問わずさまざまな機会が公平に与えられていると思います。また制度設計自体がそうなのかもしれませんが、女性が活躍できるように企業のバックアップもすごくあり、産休や育休もとりやすく、その点オーストラリアは結構、寛容だと感じます。

日本の魅力もJNTOも、もっと日本人に知ってもらいたい

日々思うことですが、オーストラリアの政府観光局であるTourism Australiaは、オーストラリア人にかなり認知度が高いと感じています。それに比べて日本人の方の間で日本政府観光局(JNTO)はまだあまり知られていないように感じるのですが、日本はこれからもっともっと外国の方を受け入れていかなければと思いますし、その際に真っ先にJNTOが思い浮かぶような組織になれればと思います。オーストラリアに来られる日本人観光客のための組織と思われている方もいますので、JNTOをもっと知ってほしいですね。

日本は経済大国と言われても観光ではまだまだ低いレベルですし、もったいないと思います。日本の地方に住む方には、外国の方にご自分の地域の魅力を知ってもらいたいという意識をもっと持っていただきたいです。わたし自身、日本に住んでいたときよりも海外に住むようになって日本の良さをさらに知るようになりました。日本にずっと住んでいる方が周りの風景や日常の暮らしを当たり前に感じてしまっていて、その魅力に気づいていない方が多いと思うんです。そのためにこちらからオープンマインドしていくことが必要だと感じています。

日本に帰国したら…

日本に帰国したら、真っ先に温泉に入りたいですね。お湯につかって身体をほぐしたいですし、追い炊きしたいですね。お湯をためるだけのバスタブでは満足できません。あと、おいしいお寿司を食べたいですね。

次の海外は…いつかは自分が住んでいたことのあるスペインやイタリアに行って、その国の人と触れ合いたいと思っています。でも、東南アジアの国々もチャレンジングで面白みがありますね。次回の赴任先がどこになるのか、楽しみにしています。

連載『オーストラリア駐在員物語』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/jams_businessをクリック

投稿 第3回 善木 麻依子 氏 日本政府観光局シドニー事務所次長JAMS.TV に最初に表示されました。

]]>