オーストラリア生活情報 – JAMS.TV https://www.jams.tv オーストラリア生活情報ウェブサイト Wed, 14 Jun 2023 00:39:06 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.2 オーストラリアの医療保険の種類と加入・使用方法 https://www.jams.tv/insurance/101291 Tue, 11 Oct 2022 23:00:53 +0000 https://www.jams.tv/?p=101291 たくさんの保険会社がさまざまな種類の医療保険を提供しており、どれに加入したらいいのか迷ってしまうオーストラリアの医療保険。ビザの種類や保険料、保険適用内容によって違う保険プランの内、自分に最適な保険プランを選ぶには、各保 […]

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たくさんの保険会社がさまざまな種類の医療保険を提供しており、どれに加入したらいいのか迷ってしまうオーストラリアの医療保険。ビザの種類や保険料、保険適用内容によって違う保険プランの内、自分に最適な保険プランを選ぶには、各保険の特徴や注意点を押さえておくことが大切です。

今回は、オーストラリアで使用できる医療保険についてご紹介します。

目次

1. ビザ別オーストラリアの医療保険の種類

2. オーストラリアで使用できる医療保険への加入方法

2.1 オーストラリアの医療保険加入に必要なもの

2.2 オーストラリアの医療保険加入時の注意点

2.3 オーストラリアでクレジットカード付帯海外旅行障害保険を利用する場合

3. オーストラリアの医療保険の使い方

4. オーストラリアの各種医療保険のメリット・デメリット

5. オーストラリアの医療保険に関するFAQ

6. オーストラリアの医療保険の種類と加入・使用方法のまとめ

 

1. ビザ別オーストラリアの医療保険の種類

オーストラリアでは、取得しているビザによって加入できる医療保険が異なります。自分の状況に合ったオーストラリアの医療保険を選びましょう。

メディケア(Medicare)

©︎https://www.humanservices.gov.au/individuals/services/medicare/medicare-card

オーストラリアの市民権または永住権保持者が加入できる国民健康保険・メディケア。課税所得の2%が保険料として徴収される代わりに、GPと呼ばれる一般開業医や、公立病院での入院・治療などの医療費を全額カバーしてくれる他、私立病院での一部の医療費が補助されます。ただし、オーストラリア政府の規定料金と医師会の規定料金に基づく医師の請求料金にはそれぞれ差があるため、オーストラリア政府・医師会の規定料金を上回る費用が、担任の医師から請求される場合があります。その差額は自己負担となります。もし支払いが生じた場合は、後日オーストラリア福祉省に請求することで、自己負担分が全額戻ってきます。しかし、請求期限がある場合もあるので注意しましょう。

メディケアの詳しい請求方法はこちらから
https://www.humanservices.gov.au/individuals/subjects/medicare-claiming

海外留学医療保険(Overseas Student Health Cover/OSHC)

オーストラリアの学生ビザ保持者であれば誰でも、そして長期的に加入が可能な民間医療保険のOSHC。学生ビザだけではオーストラリアの国民健康保険・メディケアが適用されないので、オーストラリアの民間医療保険会社が提供しているOSHCに加入する必要があります。OSHCを提供している民間医療保険会社によっては、ブリッジングビザ*保持者や学生ビザ申請中の人、学生ビザ保持者のその配偶者(事実婚を含む)または18歳未満の子供の加入も認められているところもあります。OSHCであれば、学生ビザと同じ有効期間があり、長期の滞在でも安心です。

*現在のビザと新しく取得するビザの切替時に発給される一時滞在ビザ。

短期滞在者向け医療保険(Overseas Visitors Health Cover/OVHC)

オーストラリアのワーキングホリデービザや就労ビザ、新卒者暫定就労ビザなどのビザ保持者は、OSHCが適用されません。そのような人が医療保険に加入したい場合は、民間医療保険会社が提供しているOVHSを選ぶといいでしょう。OVHSを提供している民間医療保険会社によっては、他の保険プランより保険が適用されている保険の範囲が狭いこともあるので、加入するときは注意が必要。取得しているビザと同じ有効期限となので、オーストラリア滞在期間中に体調が悪くなったり緊急事態が起きても安心です。

海外旅行保険

オーストラリアに90日以内の短期滞在の場合には、通常、海外旅行保険が最適です。海外旅行保険を提供している多くの民間保険会社は、その保険の有効期限を自宅を出た時から自宅に戻るまでの期間90日までと定めています。海外旅行保険には、医療だけではなく器物破損や盗難被害も含まれており、医療保険そのものより医療以外での適用範囲が広いのが特徴です。また日本から加入できるので、英語が不安な人でも安心して手続きを進めることができ、多くの民間保険会社が24時間日本語対応電話サービスを提供しています。

駐在員向け医療保険

エーオン・ジャパン保険サービス(AON Japan Insurance Service/JIS)

JISは、上記の国民健康保険や医療保険が適用されない、オーストラリアに滞在している日系企業の駐在員とその家族向けの保険です。オーストラリアではエーオンが唯一、駐在員向けの保険を提供しており、医療保険だけではなく自動車保険、家屋・家財保険、賠償責任保険など、生活に関わるさまざまな部分をカバーしてくれるのが特徴です。また、日本人スタッフが日本語で電話対応するので、オーストラリアに来たばかりで英会話が苦手な人や緊急の場合でも、安心して問い合わせることができます。

2. オーストラリアで使用できる医療保険への加入方法

2.1 オーストラリアの医療保険加入に必要なもの

オーストラリアの医療保険によって加入時に必要となるものは異なりますが、多くの民間医療保険会社ではウェブサイトから加入ができます。ウェブサイトから申請する場合、個人情報(生年月日など)、取得しているビザの情報、医療保険料引き落とし先のクレジットカードや銀行口座の情報が必要となります。メディケアに申請する場合は、パスポートまたはイミカード(Immicard)と呼ばれる永住者に給付されるカードのコピーと、オーストラリア内務省から承認された永住ビザのコピーを提出しなければなりません。

2.2 オーストラリアの医療保険加入時の注意点

オーストラリアで生活する上で重要な医療保険ですが、保険に加入する際は以下の点に気をつけましょう。

オーストラリア滞在のビザの種類

上記の通り、取得しているオーストラリアのビザの種類によって加入できる医療保険が異なります。その中でも特に間違えやすいのが、海外留学医療保険(OSHC)と短期滞在者向け医療保険(OVHC)です。OSHCは基本的にオーストラリアの学生ビザ保持者とその配偶者(事実婚を含む)または18歳未満の子供のみ加入できます。たとえオーストラリアの学校に通っていても、ワーキングホリデービザではOSHCには加入できないので注意が必要です。

医療保険の有効期間

メディケアの場合、基本的にオーストラリア国民または永住者にのみ適用される国民健康保険なので、有効期限はありません。OSHCやOVHCの場合の多くは、取得しているビザの期間が加入している医療保険の適用期間となっているので、オーストラリア滞在中に体調を崩した時や緊急時にも安心して使用できます。それらの医療保険と比べて、ほとんどの海外旅行保険では有効期間が90日間と定められています。もし観光ビザから他のビザに切り替える場合には、海外旅行保険から医療保険へと早めに切り替えることをおすすめします。

2.3 オーストラリアでクレジットカード付帯海外旅行障害保険を利用する場合

クレジットカード会社によっては、利用者に対して海外旅行傷害保険を提供しているところもあります。附帯保険と利用保険の2種があり、附帯保険はクレジットカードを持っているだけで海外旅行保険が附帯され、ゴールドカードやメンパーシップフィーを払っているカードなどでは、そのカードを利用しなくても海外保険が適用されるケースもあります。

利用保険の場合は、クレジットカード会社で適用されている条件のうち一つを満たせば、海外旅行保険と同じような待遇を受けることができます。条件は以下の通りです。

  1. クレジットカード発行日後、日本出国前に公共交通機関(航空機、電車、船舶、タクシー、バスなど)の利用代金をその会社のクレジットカードで決済した場合
  2. クレジットカード発行日後、日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行の旅行代金をその会社のクレジットカードで決済した場合
  3. 日本出国後に公共交通乗用具の利用代金を、初めてその会社のクレジットカードで決済した場合

一度の旅行で、日本出国から旅行期間中90日間は保険が適用されます。上記の条件のどれか一つを満たしても、クレジットカード発行会社へ保険の申請をしなければ対象にならないので、利用しているクレジットカード会社との情報確認が必要です。また手続きの際には、上記の決済情報がわかるカード利用レシートが必要となるので、しっかりと保管しておきましょう。

3. オーストラリアの医療保険の使い方

メディケアの場合

オーストラリア永住者でメディケアを使用する場合は、病院に行って受付でメディケアを提示すれば医療費用が全額カバーされます。しかし、前述したように受診した病院によっては小額の支払いが必要なところもあるので、その分の現金、またはクレジットカードを念のため持っていきましょう。

そのほかの民間医療保険の場合

オーストラリアでOSHCなど他の民間医療保険を利用している人は、病院で診察を受けた際に、その場で医療費用を支払わなければいけません。その場合も同様に現金、またはクレジットカードを持参しましょう。日本語対応の病院によっては、海外旅行保険やOSHCの場合、キャッシュレスに対応していたり、差額負担のみの支払いですむ病院もあるので、事前に確認しておきましょう。また、こうした民間医療保険の保険金請求には、担当医師の診断書と医療費用が明記されたレシートも必要になるので、しっかりと保管しておきましょう。

オーストラリアでの保険金請求方法は、加入している医療保険会社によって異なりますが、一般的に各医療保険会社のウェブサイトにあるフォーム(Claim Form)に必要事項を記入し、オンラインまたは郵便で該当する書類を送ります。オーストラリアの民間医療保険会社によってはスマートフォンの専用アプリもあり、簡単かつ迅速に保険金請求ができます。多くの民間保険会社では過去12カ月間の受診費用を対象にしているので、診察後、日を空けずに手続きを進めることをおすすめします。

詳しい医療保険の利用・請求方法はこちらから
https://www.jams.tv/insurance/100144

海外旅行保険やクレジットカード付帯海外旅行障害保険の場合

日本で海外旅行保険やクレジットカード付帯海外旅行障害保険に加入している場合の、オーストラリアでの保険金請求方法は、電話での日本語アシスタントサービスがあるので、そこで確認した上で保険金を請求しましょう。

4. オーストラリアの各種医療保険のメリット・デメリット

オーストラリアで加入する医療保険には、メリット・デメリットがあります。医療保険加入前にしっかりと要点を押さえましょう。

医療保険の種類 メリット デメリット
メディケア(Medicare) ◯ 無料または少額で診察・治療を受けることができる

◯ 保険金請求のための手続きが不必要なことが多い

● オーストラリア市民権や永住権を持っている人しか加入できない

● 基本的に歯科や眼科、救急車要請などの費用は対象外

● 私立病院での医療費は一部しかカバーされない

海外留学医療保険(OSHC)

◯ 学生ビザ保持者であればビザと同じ期間、医療保険が適用される

◯ 私立病院での医療費がカバーされる

◯ 日本語対応の病院(GP)によっては差額負担のみでいいところがある

◯ 追加プランに加入すれば、歯科や眼科、フィジオなどの医療費もカバーされる
※追加プランは月々$5〜$10ほどの金額帯が多く、さまざまなサービスに対して返金がされるので、お得になるケースがあります。

● 学生ビザ保持者とその配偶者(事実婚を含む)または18歳未満の子供しか加入できない

● 民間の医療保険に加入する必要があり、学生ビザと同じ期間が適用されるため、料金が高めの傾向がある

● オーストラリアで加入するため、英語の手続きになる

● 保険金請求に必要な書類や手順が多い

短期滞在者向け医療保険(OVHC)

◯ ワーキングホリデービザや就労ビザ、新卒者暫定就労ビザなど幅広いビザ保持者が加入できる

◯ 所持しているビザと同じ期間、医療保険が適用される

● OSHCに比べて料金が高めの傾向にある

● 他の医療保険に比べて、カバーされる範囲が狭い

● オーストラリアで加入するため、英語での手続きになる

● 保険金請求に必要な書類や手順が多い

海外旅行保険

◯ 日本から加入ができる多くの場合、保険が90日間適用される

◯ 医療保険以外の保険も対象(器物破損保険や盗難被害保険など)

◯ 他の医療保険に比べて安く加入できる

● 短期間しか適用されない

● 保険金請求に必要な書類や手順が多い

駐在員向け医療保険(AON

◯ 医療保険以外の保険も対象(自動車保険、家屋・家財保険、賠償責任保険など)

◯ 日本人スタッフが日本語で電話対応する

◯ オーストラリアで唯一の駐在員向けの保険を提供

● 短期間しか適用されない

クレジットカード付帯海外旅行障害保険

◯ 医療保険以外の保険も対象(器物破損保険や盗難被害保険など)

◯ 保険の加入に費用がかからない

● クレジットカード会社規定の一定の条件を満たす必要がある

● 事前に保険の申請をする必要がある

● 短期間しか適用されない

● 保険金請求に必要な書類や手順が多い

5. オーストラリアの医療保険に関するFAQ

Q. オーストラリアで観光ビザからそのほかのビザに切り替える時、医療保険の切り替えは必要?

A. オーストラリアへ入国する前に、観光ビザであれば海外旅行保険、またはクレジットカード付帯海外旅行傷害保険に加入している人も多いと思います。もし観光ビザでオーストラリアに入国し、その後ビザを変更する場合は、海外旅行保険からその他の医療保険への切り替えが必要です。新しく申請したビザに合った医療保険に加入しましょう。

Q. ワーホリでオーストラリアの学校に通っていたら、海外留学医療保険(OSHC)に加入できる?

A. ワーキングホリデービザを取得している場合、オーストラリアの学校に通っていても、原則OSHCへ加入できません。その代わり、OVHCと呼ばれる短期滞在者向け医療保険に加入することができます。OVHC保険への加入条件を確認して申請すれば、ワーキングホリデー期間中は医療保険が適用されます。

Q. メディケアに加入できる条件は?

A. オーストラリアの国民健康保険のメディケアへの加入は、基本的にオーストラリア国民や永住者しかできません。オーストラリア国民や永住者は、メディケアを利用できる代わりに、課税所得から保険料として2%徴収されています。その他のオーストラリアのビザ保持者は、民間保険会社が提供する医療保険への加入がオーストラリア政府からも勧められています。オーストラリアで民間医療保険に加入すれば、メディケアと同じような待遇を受けることも可能です。

Q. オーストラリアに来てから医療保険に加入していないけど大丈夫?

A. オーストラリアで医療保険に加入していない場合、病院で診察を受けた際や緊急時に医療費を全額支払うことになります。オーストラリア滞在中は民間医療保険に加入していれば、基本的な医療費はカバーされるので加入しておいて損はありません。オーストラリアから加入可能な医療保険もたくさんあるので、上記のことを考慮して自分に合った医療保険を選びましょう。

6. オーストラリアの医療保険の種類と加入・使用方法のまとめ

オーストラリアで取得しているビザによって保険料、保険適用範囲が異なり、選ぶのがむずかしい医療保険ですが、要点を押さえておけば自分に適した医療保険を比較的簡単に見つけられます。オーストラリア滞在中に民間医療保険に加入する場合、費用はかかりますが利点も多くなります。保険に加入さえしていれば、体調がすぐれない時でも安心できるので、いざという時のために備えましょう。

本記事は2021年11月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
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オーストラリアはなぜ「子育て」に良い環境? https://www.jams.tv/education/186826 Mon, 10 Oct 2022 23:48:42 +0000 https://www.jams.tv/?p=186826 美しいビーチや国立公園などはすべて国宝として大切に守られており、自然と共に生きているオーストラリア。現代にあふれかえっているオンラインの刺激を離れて、自然の中に身をおくことは子供の成長に非常に良い影響を与えることから、子 […]

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美しいビーチや国立公園などはすべて国宝として大切に守られており、自然と共に生きているオーストラリア。現代にあふれかえっているオンラインの刺激を離れて、自然の中に身をおくことは子供の成長に非常に良い影響を与えることから、子育てにも優れた環境が整っているとして、オーストラリアを移住先に選ぶ人が近年増えてきています。

永住権や市民権を取得すると、出産や子育てに関する助成金・支援制度が手厚く受けられることも魅力。素晴らしい環境の中で多岐にわたるサポートを受けながら、安心して子育てができることも移住先として注目されている大きな理由の一つでしょう。

またオーストラリアでは、子供のころから自尊心や自立心を育てることに重点を置いています。自然の中でのびのびと過ごすことで、感情が豊かになり、自分の意見をはっきりと伝えたり、社会の中でしっかりと生きていく基盤をつくることができると言われています。

今回の記事では、オーストラリアと日本の歴史について触れながら、オーストラリアで子育てをする具体的なメリット、オーストラリアの教育方針や強み、日本に住んでいてもオーストラリアでの子育てが体験できる親子留学の制度についてもご紹介していきます。

オーストラリアと日本の絆


戦争終結から50年を迎えた1995年、日本とオーストラリアは「
日豪パートナーシップに関する共同宣言」 を発表しました。この宣言には、「戦後両国が築き上げてきた友好協力関係の重要性を再確認し、その基盤の上に揺るぎないパートナーシップを構築することを誓う」と明記されています。

2020年現在、日豪の姉妹関係都市は100を超え、姉妹学校は650校に達しています。毎年35,000人もの日本人交換留学生がオーストラリアを訪れ、オーストラリアの高校生1300人が短期留学で日本を訪れます。このように、現在のオーストラリアの国際交流は日本との交流が主軸です。またオーストラリアの学校では、第二言語として日本語を履修できる制度もあります。

オーストラリアで子育てをすると、子供が日本語を話せなくなったり、日本の文化を体験せずに成長してしまったりする不安があるかもしれませんが、オーストラリアと日本にはこのような強い絆があるため、日本の教育を受けることも大いに可能です。

次世代を担う子供たちが、グローバル言語である英語と、母国語である日本語の両方を使いこなし、多文化を尊重して受け入れる姿勢を身につけることは、世界へ自由に羽ばたくために大きな後押しになることでしょう。

オーストラリアで子育てをするメリット


海外移住先ランキングでも常にTOP10入りをしているオーストラリア
。(こちらを参照)オーストラリアが上位にランクインする理由を見てみると、住みやすい温暖な気候、美しい景観とのんびりとした穏やかな雰囲気、ライフワークバランス、安定した経済などが挙げられています。では、オーストラリアで子育てをする場合には実際にどんなメリットがあるのでしょうか。

オーストラリアにはメディケア*という国民健康保険制度があり、GPと呼ばれる一般開業医の診察はすべて無料です。そのほかにも、基本的な検査(血液検査、レントゲン、目の検査など) そして国立病院への入院・治療などがすべて無料で受けられます。

出産時にこのメディケアを使うと、公立病院では無料、私立病院では一部負担のみで済みます。さらに、子供が生まれたときや生まれた後のサポートがとても手厚く、さまざまなシチュエーションに合わせて補助金を受給することができます。

こうした制度が整っているため、国からサポートを受けながら子育てができるメリットがあります。具体的なサポート内容は以下になります。

*加入対象者:オーストラリアの永住権保持者(永住権申請中も含む)、市民権保持者

出産時〜13週間の補助金(Newborn Upfront Payment and Newborn Supplement)

新生児が生まれたときに子供一人あたり570ドル、生まれた後13週間にわたり分割で合計およそ1,700ドル(2人目からは合計およそ570ドル)を受領することができます。 また子供を保護する立場になったとき、養子を受け入れたときにも適用されます。詳しくはこちら

Parental Leave Pay を受け取った場合は除外
※メディケア加入者のみ

育児休暇の援助金(Parental Leave Pay)

育児休暇の援助金は1日におよそ150ドル、18週間(90日) にわたって受け取れます。前年の年収が150,000ドル以下の場合に適用され、このサポートを受け取っている期間は仕事をすることはできません。2020年から18週間を2回に分け、2年以内であればいつでも申請することができるようになりました。いろんな働き方に合わせて、フレキシブルに育児休暇を取ることができるようにとの配慮です。詳しくはこちら

※メディケア加入者のみ

パートナーへの助成金(Dad and Partner Pay)

父親またはパートナーに対して週およそ750ドル、2週間(10日) 分のサポートがあり、一括で支払われます。子供を一緒に育てていく立場の人であれば、同性のパートナーや養子縁組のパートナーでも受け取ることが可能。このサポートを受け取っている期間に仕事をすることはできません。  詳しくはこちら

※メディケア加入者のみ
※前年の年収が150,000ドル以下の場合に適用
※職場の有給休暇をとっている期間は除外

家族税給付金(Family Tax Benefit )

パートA: 子供の生誕〜19才まで、子供一人あたり2週間毎に一定の金額が給付されます。世帯収入が年80,000ドル以下の場合、会計年度末に子ども一人あたりおよそ780ドル受領できます。(2020〜2021年。条件と金額は毎年変動。)

パートB: 片親のみ、もしくは世帯収入が一本のみの場合には、生誕〜18才まで、子供一人あたり2週間毎に一定の金額が給付されます。会計年度末には子供一人につきおよそ379ドル受領できます。(2020〜2021年。条件と金額は毎年変動。)

詳しくはこちら

※メディケア加入者のみ
※子供が指定された予防接種を全て受けている場合のみ
※実際に受け取れる金額、利用できる制度については
こちらで確認ができます

チャイルドケアのサポート費用

Child Care Subsidy

子供が政府認定のディケアセンターに通う場合、その費用が免除されます。センターに2日以上通うことが条件で、世帯収入により免除される金額が変わります。詳しくはこちら

The Grandparent Subsidy

祖父母が子供の面倒を見ることが65%以上の場合、チャイルドケアのサポート費用が受領できます。年金など他の助成金を受け取っていないことが条件となります。詳しくはこちら

※どちらもメディケア加入者のみ

育児に関する支援体制

Play Group

オーストラリアにはと呼ばれる育児サポートグループがあり、政府によって正式に援助・推奨されています。毎週日時を決めて集まり、一緒に歌を歌ったり、図画工作やゲームをして楽しんだりして、子供の成長・発達のために役立てることが出来ます。子供を遊ばせながら、親同士も楽しくコミュニケーションを取ることができたり、政府認定保育士などからのアドバイスも直接受けられるので、さまざまな相乗効果を生みます。

グループのメンバーになるのは無料の場合が多く、グループセッション毎に3〜5ドルほどかかる事もありますが、基本的にモーニングティーやアクティビティで使用する材料、場所を提供するコストをカバーするためのものです。0〜5歳児(プレスクール)と一緒であれば、いつでも参加可能。オーストラリア各地のPlay Group情報はこちら

Parents’ Group/Mother’s Group

子供が生まれる前のレッスン、子供を産んだ後の親子検診、家の近くにあるグループを見つけるアシストなどが受けられます。子育ては人知れず悩みを抱え込んでしまったり、孤立してしまいがちなものですが、情報交換をしたり、悩みを相談したりできる場を作り上げて、同じ境遇の人たちと共有することができるので安心です。

このほか助産師や看護師などの子供の専門家にいつでも相談ができる相談窓口(翻訳サービスあり) が設けられています。詳しくはこちら

オーストラリアの教育方針

一人一人の個性を尊重し、自立心を育てる


オーストラリアの教育は「子供一人一人の個性を伸ばすこと」 を重要視し、子供の興味に合わせてカリキュラムが組みまれています。オーストラリアのチャイルドケア(保育園) では、3歳の頃からクラスの前で発表をするShow & Tellという時間があります。人前でしっかりと自分の意見を述べる力をつけることで、自分の個性を伸ばしていきます。

さらにオーストラリアの家庭や学校では、子供の意見や主張を尊重し、「あなたはどっちがいいと思う?」 「あなたは何がしたいの?」 など、自立心を育てる質問の仕方をよくします。親の目線から、「これが一番あなたにとっていいから」 とか「あなたはこういう人間だから」 というのは実は押しつけで、子供が本当に望んでいるものではない可能性があります。

周りと比べて優劣をつけたり、凝り固まった価値観で押さえつけるのではなく、子供独自のやり方とペースで学ぶ環境を与えることで、子供たちは自尊心や自立心を育むことができます。また、オーストラリアには基本的に塾も受験もありません。それゆえ子供の一人一人が興味のあることを独自で追求し、将来何をしていきたいのかはっきりと見極めることが必要になってきます。

最終的には子供自らが決断をするからこそ、熱意と責任を持って取り組むことができ、長い人生を歩んでいく上での大きな糧となります。自分のやりたいことをするには大きな責任やリスクも伴うということを学び、大人へと成長していくのです。

グローバルな視点を育てる


オーストラリアの学校では、算数や言語などの通常教科に加えて、サステナビリティ(地球を守り、維持していく活動)  そしてオーストラリア原住民の歴史について学びます。これは保育園などの初期教育にも取り入れられており、オーストラリア教育の中心となっています。

サステナビリティとは、私たちの住んでいる地球に負担がかかりすぎないよう守り、生命維持をしていく活動全般を指し、世界的に取り組まれています。子供たちは早い段階からリサイクルの大切さや、私たちの日常生活が地球に与える影響について学び、長期的かつグローバルな視点で地球を大切にしていく重要性を学ぶことができます。

さらにオーストラリアは、日本も含め世界193カ国が加入している国際連合(United Nation) のメンバーです。オーストラリアの学校では、ディスカッションやディベートを通して、気候変動に対する具体的な対策や、貧困・飢餓などをはじめとする社会問題の解決策について、授業で話し合う機会が設けられています。(国際連合のサステナビリティに関する取り組みについてはこちら

また、5万年前からオーストラリアを守ってきた原住民アボリジニーの歴史は、すべての学校で積極的にカリキュラムに取り入れられています。昔から代々受け継いできた彼らの生き方と精神、大自然のバランスを保ちながら共存していくための知恵など、オーストラリアだからこそ学ぶことができます。

家族留学のサポートも充実


移民大国であるオーストラリアには、家族で留学して現地の生活を体験できるようにサポートするシステムがあります。高校生まではオーストラリアの学校に通うことが義務化されているので、子供たちが現地の教育を受け、リアルな生活を体験することが可能です。子供が18才未満、または大学に通う前の場合、保護者が最低1人は付き添い留学する必要がありますが、親がビザを取得すれば子供のビザを取得する必要はありません。

現地の学校に通う際は、通常の授業のあとEAL(English as an Additional Language)またはESL(English as a Second Language) のコースが設けられています。先生や他の子供たちと一緒に英語の本を読んだり、ワークシートに取り組んだりして英語力をつけ、通常クラスについていけるようにしっかりとしたサポートが受けられます。

家族留学に関するオーストラリア政府の情報サイトはこちら


温暖で過ごしやすく大自然の恩恵を受けた環境、政府による手厚い子育てのサポート、個性を伸ばしグローバルな意識を育てる教育制度など、素晴らしい土台があるオーストラリア。子供たちは持ち前の無邪気さと順応性の高さを発揮して、大人の心配をよそにめきめき成長していきます。どんな環境にいても適応する能力を持っているので、どれだけ経験を積み、知識を身につけるのかは環境次第とも言えます。

世界の文化や習慣に違いがあるように、子供の育て方や教育も住んでいる国によって多種多様です。その中でも唯一、世界共通なのは「子供たちに、健やかで幸せな人生を生きてほしい」 という思い。今はまだ小さくても、いつか社会の荒波に飛び込み自分自身で人生を切り拓いていく日が必ずやってきます。その時に備えて、最良の環境作りをすることが大人である私たちの役目です。子供の将来のために、このオーストラリアの素晴らしい環境を利用しない手はないのではないでしょうか。

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乾燥大陸・オーストラリアを取り巻く状況について https://www.jams.tv/uncategorized/183917 Sun, 09 Oct 2022 23:49:13 +0000 https://www.jams.tv/?p=183917 オーストラリアは年間を通して降水量が少なく、世界の6つの大陸(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸)の中で、南極大陸を除き、最も乾燥した大陸と言われています。 特に2 […]

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オーストラリアは年間を通して降水量が少なく、世界の6つの大陸(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸)の中で、南極大陸を除き、最も乾燥した大陸と言われています。

特に2019年は、平均気温が過去最高、平均降水量は過去最少という乾燥化が深刻になった年となり、各地で起きた大規模な森林火災によって2000軒以上の住宅が焼失、10億匹以上の動物が犠牲になったことは記憶に新しいところです。このような状況の中、オーストラリアに住むうえで“乾燥化対策”は避けては通れない問題であると言えるでしょう。

そこで今回は、乾燥大国とよばれるオーストラリアで実際に起こっている問題、そして乾燥化を防ぐためにできることをご紹介します。

本記事は2020年8月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv

なぜオーストラリアは乾燥しているのか?

過ごしやすい気候と言われているオーストラリア。日本と比べ湿気が少なく、空気が乾燥しているためイヤな蒸し暑さを感じることは少ないでしょう。

ではなぜオーストラリアは乾燥しているのでしょうか。

降水量が少ない

亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)に位置するオーストラリアでは、ほとんど雨が降らず、年間降水量が500㎜以下(日本:約1700㎜/世界平均:約800㎜)の地域が国土の7割を占めています。特に、シドニーは年間340日が晴天と言われるほど晴れの日が多い都市として有名です。

蒸発散量が多い

亜熱帯高圧帯は天気が良く水分の蒸発が盛んな地帯であり、年間降水量の85〜95%(沿岸部:1000〜2000㎜/年、内陸部:1500〜3000㎜/年、日本:600〜900㎜/年)は蒸発・蒸散してしまいます。降水量が少なく蒸発散量が多いため、現在、NSW州にあるダムの約半数では貯水量30%以下の状態が続いているのです。

温暖化による気温上昇

気温が上昇すると水分蒸発量は上がります。また、庭の散水や給水の頻度が増えるため、水の使用量も増加します。さらには、火災や砂漠化を引き起こす原因になり、気温上昇 ⇒ 乾燥化 ⇒ 火災、砂漠化 ⇒ 乾燥化の悪化 ⇒ 火災の増加、砂漠化の進行という負の連鎖を生み出します。

乾燥化による環境への影響

「洗濯物が乾きやすい」など良い面も多くありますが、乾燥の度合いによっては環境に大きな影響を与え、人間の生活や生態系を脅かすこともあります。現実にさまざまな問題が起きているのです。

雨不足による干ばつ

干ばつとは、長期間雨が降らない、もしくは雨が少ないことによって大地が乾燥し、著しく水分が不足している状態、つまり日照りのことを指します。

オーストラリアでは、2016年に大雨が降ったあと、2017年以降は雨が少なく乾燥した日が続き、2018年の半ばには各地で大干ばつが起きました。その後も少雨と気温の上昇は進み、2019年は最も暑く雨の少ない年を迎えました。その結果、NSW州は特にひどい干ばつに襲われ、90%以上の地域が現在も深刻な水不足に直面しています。

こうした干ばつは農業にも大きな打撃を与えています。農業大国と言われるオーストラリアでは放牧が盛んですが、干上がった大地では牛や羊の餌となる牧草が育たず、十分な飼料を確保することが困難になります。そのため、食肉や乳製品、小麦など農作物の生産量は減少し、農業全体に大きな影響を与えています。

砂漠化の進行

水分は生命の活動に必要不可欠であるため、極度に乾燥した大地では草木が育たなくなります。そうして不毛となった大地はますます劣化し、砂漠化していきます。

砂漠化は、長期にわたる異常少雨や干ばつ、森林火災がもたらす極度の乾燥化・劣化によって進行します。現在、オーストラリアの約4割は、砂漠もしくは砂漠に近い気候状態にあると言われており、今後砂漠化が進行する可能性もあります

また、森林伐採や灌漑(かんがい)農業による塩害も砂漠化進行の原因となります。森林伐採により土地の保水力が弱まると、雨水が地下まで浸透し、地下水は土中の塩分と一緒に地表まで水位を上げていきます。本来草木は根っこから水分を吸収して育ちますが、塩分の含まれた水分はむしろ根元から水分を奪ってしまうため、草木は結果的に枯れてしまいます。さらに、一度地下から上がってきた塩分は、水分が蒸発しても土中に残り続けるので、その土地は草木の育てることができない状態になってしまうのです。

同様に、水分蒸発の激しい乾燥した地域での灌漑農業は、地下深くから上がってきた水が蒸発する過程で地表近くに塩分を溜め込むため、食物の育たない不毛な土地を生み出します。

火災を誘発する

オーストラリアでは毎年のように森林火災が発生しています。特に、2019年にオーストラリア各地で起こった火災は、世界の二酸化炭素排出量を2.2%増加させるほど大規模なものでした。

こうした森林火災は、乾燥した空気に水分を奪われた枯れ草や枯れ木同士がぶつかって摩擦を起こし、その摩擦で生じた小さな火が周囲の木々に燃え移ることによって起きます。特に、オーストラリアの森林の大部分を占めるユーカリやティーツリーは「精油」を含有することでも知られています。ユーカリは引火性があり自然発火を起こしやすい「テンペル」という成分を放出し、ティーツリーの表皮は紙のように燃えやすいという特性を持っているため、火災が発生しやすく、火が広範囲に及びやすいのです。

また、強い風が吹く12月~2月にかけては火が風に煽られて瞬く間に広がり、大規模な火災を招きやすくなります。こうした火災は草木を焼き払い再生が困難な状態にしてしまうこともあるため、砂漠化にもつながります。

その他、BBQや焚火、放火、たばこの不始末など人為的要因も森林火災の原因として挙げられます。実際、森林火災のほとんどは人の不注意によって起きており、乾燥した環境下では、ほんの小さな火種から大火事に発展することも少なくないので十分に注意しましょう。

乾燥化に対するオーストラリアの取り組み

乾燥化対策としては、主に水資源確保と気温上昇抑制が重点課題として取り組まれ、その他森林火災や干ばつに対する個別事案の対応も実施されています。

水資源確保のための対策

オーストラリアでは、水資源の管理・利用を州政府が統括していますが、総合的な水対策の方針として国家水憲章(National Water Initiative)が国によって策定されています。

その具体的な達成目標には、水利権市場の拡大、水利用状況の監視・情報公開、環境に配慮した水利用計画の策定、水利権の適切な分配などが掲げられ、限られた水資源利用の効率化を焦点に、水のリサイクルや使用制限、家庭用雨水タンクへの助成に加え、節水技術の開発や水のインフラ整備が実施されています。

気温上昇を防ぐアプローチ

温暖化により気温が上昇することで乾燥化が深刻になっているため、温室効果ガスのひとつである二酸化炭素の排出量を減らす施策にも積極的に取り組んでいます。

オーストラリアは、石炭や天然ガスの埋蔵量が世界最大級の資源大国であり、国内でも電力の7〜8割が火力発電(うち石炭6割)によって供給されています。石炭を利用する火力発電は二酸化炭素排出量が多いため、全世界の排出量に対してオーストラリアが占める割合は1.3%と比較的少ないものの、国民一人当たりでみた排出量はアメリカに次いで世界第2位なのです。

そのため、現在、オーストラリアでは火力発電から再生可能エネルギーへの転換が取り組まれており、国内発電量に占める再生エネルギー発電量は、10年間で11%から23%へと増加しています。

森林火災・干ばつに対する個別的対応

政府は、干ばつや森林火災で被害を被った住民をはじめ、被災した地域コミュニティ、十分な収入が得られなくなった農家や農家ビジネスに依存する中小企業、観光業などを対象に経済支援を実施しています。また、野生動物の保護や森林の回復のための支援活動にも取り組んでいます。

個人で取り組めること

乾燥化の問題に対処するためには、オーストラリアに住むひとりひとりが問題意識を持ち、行動することが大切です。

節水

オーストラリアでは水はとても貴重な資源です。そのため水道料金も高めなのです。「シャワーは5分」といった話を聞いたことがあるかもしれませんが、実際多くのオーストラリア人が徹底して節水に取り組んでいます。

  • 洗濯物はなるべく溜まってから一気に洗う
  • 手洗いではなく食洗機を使用(食洗機がない場合は、シンクにお湯を溜めて食器を洗う)
  • 使ってないときはこまめに水を止める
  • 雨水を溜めておき、ガーデニングなどに利用

意識してみると想像より水を使っていることに気づくかもしれません。水道代の節約にも繋がるので、身近にできる節水から意識して始めてみましょう。

ボランティアへの参加

困った人がいたら助けるという文化が根づいているオーストラリアでは、ボランティア活動が盛んです。環境保護だけでも、消防隊員のサポートや環境保全の手伝い、草木を植える活動など多岐にわたっており、ボランティアをしながら現地の方との交流ができるのもポイントです。

自治体や保護団体のサイトから直接応募するか、ボランティアの求人サイトを利用して探す方法が一般的です。経験やスキルの必要なものから初心者でも気軽に参加できるものまで色々あるので、気になるものがあれば参加してみてください。

<ボランティア>
Conservation Volunteers (環境保護団体)
動物保護や森林保全などに取り組む自然環境保護団体
Seek Volunteer
ボランティア求人サイト(環境保護に限らず幅広い種類のボランティア情報が閲覧可)

<募金>
NSW Wildlife Information Rescue and Education Service
オーストラリア最大の野生動物救護団体への支援
NSW Rural Fire Service 
消防ボランティアへの支援

乾燥化による人への影響

日本にいると冬場に肌の乾燥が気になるところですが、オーストラリアでは季節を問わず常に乾燥しているため、絶えず肌の乾燥に気を配る必要があります。

成人の場合、体重の約65%は水分が占めており、そのうち15%は皮膚に集中していると言われています。この貯水タンクのような役割を果たす皮膚は、外部と水分をやり取りし、体を健康に保つ働きを担っています。また、外部と水分をやり取りする際には、角質を覆う皮脂膜がバリアの役割を果たし、過剰な蒸散を防ぎ、アレルゲンや外部刺激から肌を守ってくれるのです。

しかし、乾燥した空気にさらされ続けると、このバリア機能が低下し、加速度的に水分が蒸発、結果として水分不足による乾燥肌を引き起こします。乾燥肌は、ふけや小じわなどの原因となり、放置しておくと赤みや湿疹、皮が剥けてカサカサになってしまう場合もあります。

肌の乾燥を防ぐには

日差しも強く空気も乾燥しているオーストラリアでは日ごろから肌の乾燥対策をしておくことが肝心です。

保湿

肌の乾燥を防ぐためには、適切なスキンケアが一番です。一年中乾燥しているオーストラリアでは肌の乾燥対策は常識です。薬局に行けばずらりとスキンケア用品が並んでいるので、自分の肌に合ったものを探して使ってみましょう。

オーガニックの宝庫!オーストラリアのおすすめスキンケア11選

水分補給

皮膚は体内水分量の約15%を保有しているので、体内に水分が足りていなければ当然肌もカサカサになります。肌の乾燥が気になる人は、ローションや化粧水などの保湿に加えて水分をこまめに補給することを心がけてみてください。

オーストラリアの乾燥化にまつわる問題まとめ

もともとオーストラリアは環境問題に対する関心が高い国です。それでも自然にまつわる問題はさけられません。オーストラリアの乾燥化は、干ばつや大規模な森林火災などを引き起こし、近年ますます悪化傾向にあります。この状況を改善し、美しい自然やユニークな生態系を守っていくためには、オーストラリアがどのような問題に直面しているかをより多くの人が理解し、意識することが問題解決の第一歩になるでしょう。

その他のオーストラリア生活情報記事はこちら

投稿 乾燥大陸・オーストラリアを取り巻く状況についてJAMS.TV に最初に表示されました。

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オーストラリアで車を購入・売却するために知っておくべきこと https://www.jams.tv/vehicle/100928 Sat, 08 Oct 2022 22:00:43 +0000 https://www.jams.tv/?p=100928 オーストラリアの毎日の生活に欠かすことができない車。 オーストラリアでは、車を買うにも売るにも、基本的にすべて自分の責任で取り組まなければなりません。車は決して安い買い物ではありませんし、何より自分や大事な家族の命の安全 […]

投稿 オーストラリアで車を購入・売却するために知っておくべきことJAMS.TV に最初に表示されました。

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オーストラリアの毎日の生活に欠かすことができない車。

オーストラリアでは、車を買うにも売るにも、基本的にすべて自分の責任で取り組まなければなりません。車は決して安い買い物ではありませんし、何より自分や大事な家族の命の安全を第一に考えておきたいもの。

オーストラリア生活において車の購入と売却を、ディーラーと個人に分けて紹介します。

本記事は2020年6月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv

 

目次

1. オーストラリアで車を買うには

1.1 新車を購入する

1.2 中古車を購入する

1.3 個人の車購入をする

2. オーストラリアで車を売るには

2.1 車を売却(下取り)する

2.2 個人の車売却をする

3. オーストラリアで車のローンを組む・リース契約をする

4. オーストラリアで登録住所を変更する

5. オーストラリアの車の売買に関するFAQ

6. オーストラリアの車の購入・売却方法のまとめ

1. オーストラリアで車を買うには

オーストラリアでの車購入は日本の購入の流れとほとんど同じ。新車の場合、ディーラーから購入するのが一般的です。中古車の場合は、ディーラーや個人から購入する他に、オークションで購入する方法があります。

1.1 オーストラリアで新車を購入する

オーストラリアで新車を買うには、ディーラー(販売代理店)を回って価格を比較することになりますが、各種オプションもあるので、そうした諸費も計算に入れておかなけばなりません。

新車をディーラーから購入すると、通常12カ月もしくは走行距離20000kmまでの保証がつきます。

また、任意保険、車両総合保険に加入する場合は、月々の保険料支払いが発生します。購入時には車両本体価格に加え、これらの合算価格と該当税を支払います。

①希望の車種を決める

予算や好み、用途などを考えながら希望のメーカーや車種を絞りましょう。

車を探す段階ではオンラインチェックをおすすめします。オーストラリアには、日本ほどたくさんの種類のモデルや色がありません。また、車両はすべて海外から輸入し、車の名前も日本のものとは異なる場合があります。

まずは日本のサイトで目星をつけ、その車や似たものをオーストラリアのサイトで探すと時間の節約になります。

②購入する車をチェックする

希望の車の目星がついたらディーラーへ行き、実際の車をチェックしましょう。まだ新車か中古車のどちらを購入するか決まっていない場合でも、新車と中古車を揃えているディーラーへ行くと乗り比べができます。

大抵の新車ディーラーは中古車も販売していますが、中古車ディーラーは中古車のみ販売しています。

日本では試乗せずに車をオンラインで購入する人も増えていますが、オーストラリアでのオンライン購入はまだまだ一般的ではなく、性能チェックのためにもTest Drive(テスト・ドライブ)は欠かせません。「試乗=購入」ではありませんので納得がいくまで試乗するのがいいでしょう。

車の追加アクセサリー、保険、保証、ローンなども決めておきましょう。車両価格は、メーカーキャンペーンやディスカウントがあるかなどで変わるので、担当の販売員と納得いくまで話し合うといいでしょう。車両価格の他、アクセサリー(ウィンドウ・シールやGPS、特殊カラーなど)を追加する場合、それらの価格が車両価格に上乗せされます。また、延長保証などを選んだ場合も車両価格に追加されます。

その際、総支払い額をローンを使って支払うのか、キャッシュで支払うのか、担当者と相談し決定します。CTP保険は対人賠償責任保険なので、対物さまざまなリスクを考えると、任意保険、車両総合保険に加入しておく方が将来的に安心でしょう。

ディーラーから車を購入する場合、各州政府は販売ディーラーに車両の走行距離、年式によって決められた期間の保証をつけることを義務付けています。ディーラーは上記すべてを含んだ契約書を作成し、購入予定者に渡します。購入予定者が契約書に署名をしていない段階では、まだ契約は成立していません。またローンを組んだ場合、ローンの許可がおりるかどうか待ちます。

③購入する車の契約をする

車の契約に必要な書類

  • 車両名義者のパスポートのコピー
  • 車両名義者の免許書のコピー(国際免許であれば国際免許のコピー、州発行の免許であればそのコピー)
  • 現住所を証明できる書類(車両名義者の氏名と住所が一緒に記載されているもの。光熱費支払い書類が一般的)

※上記は一般的な書類で、州によっては異なる書類の提出が求められることもあります。

④購入する車の支払いをする

契約書に記載された金額の支払い方法は、ローンを組まない場合は銀行振り込みやカード支払いなどができます。カード支払いの場合は、支払い金額に加えてカード手数料がかかる場合がほとんどです。ローンを組んでいる場合は、ローン契約会社よりディーラーへの支払いがなされ、ディーラー側で確認されます。

車両本体価格以外の費用

  • 「On-Road-Cost」として、Stamp Duty(スタンプ・デューティー)と呼ばれる印紙税を納めます。
  • 「On-Road-Cost」として、Rego(Registrationの略で“レジョ”)と呼ばれる車両登録の徴収税を納めます。このレジョは毎年更新します。
  • 約$64,000以上の車両を購入した場合、スタンプ・デューティーに加え、Luxury Car Tax(ラグジュアリー・カー・タックス)と呼ばれる高級車税を納めます。
  • 「On-Road-Cost」として、CTP Green Slip(Compulsory Third Partyの略/グリーン・スリップ)と呼ばれる強制対人賠償責任保険の保険料を納めます。この強制保険は、人身事故の被害者をカバーするものであり、運転者を含めた加害者側の車の同乗者、物的損害などはカバーされません。
  • 「On-Road-Cost」として、Delivery Charge(デリバリー・チャージ)と呼ばれる納車手数料を車を支払います。

※印紙税の税率、徴収税の額、または購入に必要な手続きや書類、あるいはその他の税義務は州によって異なります。

⑤購入した車の納車

ディーラー側で支払いが確認されると、納車になります。下取り車両がある場合は、ほとんどのケースで納車と入れ替えに下取り車両を引き渡します。

ただし、新しく購入した車両の在庫状況によって、下取り車両の引き渡しと新しく購入した車両の納車時期がずれる場合もあります。

⑥購入した車の登録手続きをする

新車または中古車をディーラーから購入した場合の車の登録手続きは、通常ディーラーが代行します。登録証には、車のエンジン番号など詳細が記載されている他、中古車の場合は過去の所有者などの記載があります。

NSW州の自動車登録手続き

  • 登録窓口:免許と同じ
  • 登録料:重量による
  • 車検・所有証明:Pink Slip(ピンク・スリップ)
  • 車検費用:$39
  • 強制保険:CTP
  • 強制保険付保方法・費用:各自で保険会社と契約
  • 強制保険付保証明:Green Slip(グリーン・スリップ
  • 税金:3%($45,000まで)、5%($45,000以上)
  • 名義変更手数料:$32
  • 他州からの車の登録:Test Stationで車検、REVSで盗難車チェックを受ける

 

1.2 オーストラリアで中古車を購入する

オーストラリアには車検制度がありません。

中古車を購入する場合は、車検の代わりにPersonal Property Securities Register(パーソナル・プロパティ・セキュリティーズ・レジスター)またはPPSRと呼ばれる各車両の登録情報を取得し、該当車両が盗難車ではないか、事故車ではないか、ローンが残っていないかを確認します。

①希望の車種を決める

予算や好み、用途などを考えながら希望のメーカーや車種を絞りましょう。

車を探す段階ではオンラインチェックをおすすめします。オーストラリアには、日本ほどたくさんの種類のモデルや色がありません。また、車両はすべて海外から輸入し、車の名前も日本のものとは異なる場合があります。

まずは日本のサイトで目星をつけ、その車や似たものをオーストラリアのサイトで探すと時間の節約になります。

②購入する車をチェックする

インターネットの売買情報などで目当ての車の相場を調べたら、中古車ディーラーを回って価格と質を見比べます。

大抵の新車ディーラーは中古車も販売していますが、中古車ディーラーは中古車のみ販売しています。PPSRのチェックはディーラーが行います

ディーラーから中古車を購入する場合でも、Test Drive(テスト・ドライブ)しましょう。「試乗=購入」ではありませんので納得がいくまで試乗するのがいいでしょう。

車の追加アクセサリー、保険、保証、ローンなども決めておきましょう。車両価格は、メーカーキャンペーンやディスカウントがあるかなどで変わるので、担当の販売員と納得いくまで話し合うといいでしょう。車両価格の他、アクセサリー(ウィンドウ・シールやGPS、特殊カラーなど)を追加する場合、それらの価格が車両価格に上乗せされます。また、延長保証などを選んだ場合も車両価格に追加されます。その際、総支払い額をローンを使って支払うのか、キャッシュで支払うのか、担当者と相談し決定します。CTP保険は対人賠償責任保険なので、対物さまざまなリスクを考えると、任意保険、車両総合保険に加入しておく方が無難でしょう。

ディーラーから車を購入する場合、各州政府は販売ディーラーに車両の走行距離、年式によって決められた期間の保証をつけることを義務付けていますが、走行距離や年式が州政府の基準を超える場合は、保証がつかない車もあります。このルールは中古車の安全性や適正な整備を確保するのが目的で、日本の車検制度に似た性格を持っています。

NSW州の法定中古車保証は、10年以内、走行距離16万km以下の車両状況で、3カ月または5,000kmの保証規定があります。

③購入する車の契約をする

ディーラーから渡された契約書にしっかり目を通し、内容を確認してから署名をします。ローンを組んでいる場合は、ローンの許可が下りてから契約書に署名します。契約書への署名と平行し、ディーラーへ次の書類を提出します。

車の契約に必要な書類

  • 車両名義者のパスポートのコピー
  • 車両名義者の免許書のコピー(国際免許であれば国際免許のコピー、州発行の免許であればそのコピー)
  • 現住所を証明できる書類(車両名義者の氏名と住所が一緒に記載されているもの。光熱費支払い書類が一般的)

※上記は一般的な書類で、州によっては異なる書類の提出が求められることもあります。

④購入する車の支払いをする

契約書に記載された金額の支払い方法は、ローンを組まない場合は銀行振り込みやカード支払いなどができます。カード支払いの場合は、支払い金額に加えてカード手数料がかかる場合がほとんどです。ローンを組んでいる場合は、ローン契約会社よりディーラーへの支払いがなされ、ディーラー側で確認されます。

⑤購入した車の納車

ディーラー側で支払いが確認されると、納車になります。下取り車両がある場合は、ほとんどのケースで納車と入れ替えに下取り車両を引き渡します。

ただし、新しく購入した車両の在庫状況によって、下取り車両の引き渡しと新しく購入した車両の納車時期がずれる場合もあります。

⑥購入した車の登録手続きをする

新車または中古車をディーラーから購入した場合の車の登録手続きは、通常ディーラーが代行します。

登録証には、車のエンジン番号など詳細が記載されている他、中古車の場合は過去の所有者などの記載があります。

1.3 オーストラリアで個人の車購入をする

個人取引あるいはオークションで中古車を購入する場合は、その車の安全性や整備状況の確認を購入者が何らかの方法で行う必要があります。自分の目で確かめたりチェックしたりする人もいますが、整備士や車両保険会社にこのチェック(有料)を依頼するケースも少なくありません。

個人売買の車には消費者保護法の適用がなく、保証もされないので、危険な状態の車を運転しないためにも非常に大切なものとなります。PPSRのチェックも同様に、購入者が有料で行うことになります。不要なトラブルに巻き込まれないためにも、PPSRチェックもまた非常に重要です。

①希望の車種を決める

予算や好み、用途などを考えながら希望のメーカーや車種を絞りましょう。

車の個人売買は口コミ、オンライン、個人売買専用雑誌などで情報を見つけます。ルールに則って車を売買しているDVGのようなディーラーと異なり、個人売買の場合は情報源がしっかりしていることを確認することが望ましいでしょう。

駐在員であれば、前任者や同僚から購入する場合も多いでしょうが、整備や価格について後からトラブルになることも少なくありません。こうしたトラブルを避けるためにも、購入前に一般的な個人売買同様の確認や手続きを行うことが大切です。友人や知人だからこそ、トラブルになった場合はより面倒なことになりがちです。

②購入する車をチェックする

希望の車の目星がついたら個人宅、あるいは指定された場所に行き実際の車をチェックします。購入希望者が車に詳しい場合を除き、車の専門知識を持つ人に同行してもらうことをおすすめします。

また、Service Log(サービス・ログ)と呼ばれる整備履歴をチェックし、今までどのような整備がされてきたか確認しましょう。サービス・ログが本物かどうかもきちんと確認しましょう。

また、個人売買の車両は必ずTest Drive(テスト・ドライブ)しましょう。ディーラー同様、「試乗=購入」ではありませんので、納得がいくまで試乗することも忘れないでください。また、試乗後に購入するかどうかの決断はできるだけ早く販売希望主に伝えましょう。のんびりしていると、他の人に販売されてしまったり、あるいは販売希望主が他の人に販売できなかったり、不都合が起こりやすくなります。

車のチェックポイント

  • ボディ全体の塗装のむらとサビ
  • タイヤの溝が平均に減っているか
  • トランク内のマットの下のサビとスペアタイヤ
  • ドアと窓はすべてスムーズに開閉できるか
  • エンジン全体とバッテリーの汚れ具合
  • オイルの汚れ具合
  • ラジエーターの冷却液(クーラント)
  • ボンネットを開けたままエンジンをかけて車を一周し、エンジンまわりの動作音と排気ガスの色、排気音を確認
  • 交通量の少ない場所で試乗し、何度もブレーキを踏んだりハンドルを左右に切ったりして、アクセル、ブレーキ、ハンドルの具合、左右に曲がらないか、凹凸道の場合はどうかなど、走行性と走行音を確認
  • ライト、ワイパー、メーター類、その他すべてのアクセサリー類の動作を確認
  • プレートの製造年月日とエンジン番号が登録証やエンジン本体と合致しているかを確認
  • ジャッキやレンチなどの付属工具がきちんと整っているか

③購入する車の身元確認をする

購入する車の身元を調べるには、PPSRのチェック(有料)を個人で行います。これは個人売買の場合、非常に重要なチェックです。盗難車、ローンが残っている車両、事故で廃車になった車両などを知らずに買わされてしまわないよう、PPSRで必ずチェックしましょう。

PPSRでは車両点検証明書を発行してくれます。この車両点検証明書があれば、購入した車が後に盗難車であることがわかったとしても、法的な保護が得られます。

PPSR(Personal Property Securities Register)のチェック機関
https://transact.ppsr.gov.au/ppsr/QuickVINSearch

NSW州の管轄機関のRMS(Roads and Maritime Services)でも調べることができます。
www.service.nsw.gov.au

④購入する車の値段を交渉する

個人売買では、販売希望主が販売希望額の後ろに「ONO」と記載する場合が多くあります。これは「Or Nearest Offer」の略で、実質希望価格からの値段交渉はほとんどしないことを表しています。

販売希望主がどのように価格情報を提供しているかを確認し、値段交渉ができれば値段交渉を行い、できなければ値段の確認を行います。その際、レジョがどれくらい残っているのかを確認し、スタンプ・デューティーやレジョをどちらが支払うのかなどを相談して決めます。

通常、車の価格にそれらに必要な金額は入っていませんので気をつけましょう。

⑤購入する車の支払いをする

支払い方法は、ローンを組まない場合は銀行振り込みやカード支払いなどができますが、カード支払いの場合は支払い金額に加えてカード手数料がかかる場合がほとんどです。ローンを組んでいる場合は、ローン契約会社より販売者への支払いがなされます。

⑥購入した車両の引き渡し

販売者側で支払いが確認されると、購入した車を引き取ります。

スペアの鍵も含め、マニュアルや整備記録など、車に付随するすべてのものも販売者から受け取ります。

⑦購入した車の名義を変更する/再登録手続きをする

レジョの名義を販売者から購入者へ変更します。この名義変更は販売者が行ってくれる場合もありますので、販売者と相談しお互いに確認しておくことが大切です。

車を購入した日から14日以内に、車の名義変更の手続きが義務付けられています。

以下の書類をRMSへ持参し、Transfer Fee(トランスファー・フィー)と呼ばれる名義書換料とスタンプ・デューティーを支払います。

車の譲渡証明書を受け取れば、名義変更は終了です。名義を変更した登録車両は、譲渡されたステッカーの期限まで有効になります。

車の名義変更に必要な書類

  • 車両点検証明(e-Safety Check)
  • 車両登録証(Rego)
  • 車と販売者の詳細を記載したレシート
  • 販売者の免許証のコピー

また、CTP保険は継続できないので、自分でCTP保険に加入しましょう。車両総合保険に加入する場合は、車の名義変更とともにその手続きを行う必要があります。CTP保険は対人賠償責任保険なので、対物さまざまなリスクを考えると、車両総合保険に加入しておくのが無難でしょう。

ナンバープレートがなかったり、車両登録が期限切れで3カ月以上経っている場合は、購入した車の再登録申請書への記入が必要です。

また、購入した車が安全基準を満たしていない場合は、検査場で車の安全検査を受けることになります。その際には車の再登録申請書、保険証、適合証明証または失効している車の登録証をRMSに提出します。RMSで古いナンバープレートを返還する場合もあります。

個人で安全検査の必要性の有無を確認する「Safety Check and Inspections
www.rms.nsw.gov.au/roads/registration/inspections

いずれにせよ、その車が州外で登録されていた車か、海外で登録されていた車か、登録の失効期間はどのくらいかといった過去の登録状況によって、再登録手続きに違いがあるので、購入する前に販売者にきちんと確認しておく必要があるでしょう。

2. オーストラリアで車を売るには

オーストラリアでの車売却も日本の売却の流れとほとんど同じです。複数の個人やディーラーから査定を受け、提示額を比較して売却先を決めるのが一般的です。日本のような車検制度はオーストラリアにはありません。個人、ディーラーに関係なく整備の記録が非常に大切となり、定期的に整備を受けていない場合は査定額がぐっと低くなる傾向にあります。

2.1 オーストラリアで車を売却(下取り)する

売却額は個人間売却より低くはなりますが、交渉に費やす時間や不必要な不安などをすべて回避することができます。

①売却する車の査定を受ける

希望するディーラーに連絡して、査定の日時を決めます。予約なしで車を持っていっても査定をしてもらえますが、担当者がいない場合などは査定ができない場合もあります。あらかじめ連絡しておくといいでしょう。その場で査定額が提示される場合と、後日メールや電話などで連絡される場合があります。希望の額と大きくかけ離れている場合は、理由を聞いてみましょう。

よくウェブで販売されている額と比較する人が多いですが、ウェブの販売額はあくまでも販売者の希望販売価格で、実際に販売された額ではありません。販売された車はウェブから販売と同時に取り除かれるからです。希望額を現実的な額とあまりにもかけ離れた額に設定すると、なかなか売却できません。ディーラーが提示する額はマーケットを基準としており、市場に最も近い額を提示していると言えるでしょう。

よくウェブサイトで販売されている額と比較する人が多いですが、ウェブサイト上の販売額はあくまでも販売者の希望販売価格で、実際に販売された額ではありません。販売された車はウェブサイトから販売と同時に取り除かれるからです。希望額を現実的な額とあまりにもかけ離れた額に設定すると、なかなか売却できません。オーストラリアのディーラーが提示する額は国内マーケットを基準としており、市場に最も近い額を提示していると言えるでしょう。

②売却する車の契約をする

ディーラーが提示した額に納得ができたら、売却の意志をディーラーに伝えます。契約の際には、ディーラーへ次の書類を提出します。

車の契約に必要な書類

  • 車両名義者のパスポートのコピー
  • 車両名義者の免許書のコピー(国際免許であれば国際免許のコピー、州発行の免許であればそのコピー)
  • 車両登録書類(各州によって書類の名前が異なり、一般的にはRego(レジョ)ペーパーと呼ばれます)
  • 希望売却額振込口座の詳細(支店番号、口座番号、口座氏名)

※上記は一般的な書類で、州によっては異なる書類の提出が求められることもあります。

③売却する車を引き渡す

車両を引き渡し、通常、車の引渡しと同時に売却額の入金手続きが開始されます。

指定ディーラーに車、すべての鍵、マニュアルなどを持ち込み、引き渡します。

④売却した車の入金を確認する

入金確認には通常数日かかります。車引き渡し後、入金の確認を行いましょう。車を売却した場合、売却額は個人の銀行口座に振り込まれるのが一般的です。入金が遅れている場合は、すぐにディーラーに連絡します。手続きの問題が発生している場合もあります。

2.2 オーストラリアで個人の車売却をする

オーストラリアでは、Private Sale(プライベート・セール)と呼ばれる、車の個人間の売却が日本より一般的です。しかし、個人間の売却にはトラブルも多いので、知らない相手に売却する場合は十分気をつけましょう。車引き渡し後、入金のないまま行方不明になったり、車の状態にクレームをつけ修理代を支払わされたりといったトラブルの例があります。

また、知人や友人に売却する場合も、トラブルがあることを念頭に置く必要があります。売却した車がすぐ故障した場合など、知人や友人だからこそお互い気まずくなったり、なかなか金銭の折り合いがつかなかったりといったトラブルの例があります。

①売却する車を広告する

コミュニティ雑誌やウェブに売却したい車の広告を載せます。売却したい車の写真、詳細、希望売却価格、車のある地域、また連絡先を載せた広告を出しましょう。購入希望者から連絡がきたら、車見学の日時を相談して決めます。広告出稿先はウェブのほか、新聞や地域のコミュニティ雑誌も一般的です。

購入希望者と会う前に、車をきれいに掃除したり、ピンク・スリップや登録証などの必要書類も用意しておきます。車の中の私物を整理したり、キープしたい高価なアクセサリーは交換します。

②売却する車を値段交渉する

購入希望者はできるだけ低く、売却希望者はできるだけ高く、売買額を決めたいものです。あまり市場とかけ離れた希望額を伝えてもなかなか個人には売却できません。整備がきちんとなされている安全な車であることを大前提に、車売却にかける時間や労力、また精神的なプレッシャーなどの要素を鑑み、売却額を決めるといいでしょう。何時間も交渉に時間をかけたり、複数の個人とやり取りしたりといったことは、最終的な売却額に大きな影響を与えるものでもないため、あまりおすすめしません。あらかじめ妥協できる額のラインを決めておくといいでしょう。

③売却する車の売買条件を確認する

購入希望者が提示した額に納得ができたら、車を売却する意志を伝えます。額の交渉時には、同時に名義の変更を誰が行うか、車両登録の残月を確認し延長を行う場合はどちらの負担で行うか、売却額支払い方法も話し合って決定する必要があります。トラブルを防ぐためにも、購入希望者の身分証明の確認や支払い方法、期日の確認をこの時点でしっかりしておきましょう。個人間売却の場合は、売却する相手と相談して支払い手段が決まります。車の購入と同様に、相手の免許証を見て身元も確認します。怪しい点が見つかった場合は、直ちに交渉を中止しましょう。

④売却する車の手続きをする

売買条件を確認したら、決めた通りに以下の手続きをします。

  • 車両名義の変更
  • レジョの延長手続き

⑤売却する車の入金を確認する

よほど信頼できる売却相手である場合を除き、売却額支払い前に車を引き渡すのはやめましょう。引き渡し後に「お金が足りない」などと言われる場合があります。決めた売却額支払い(現金、小切手、口座振込みなど)の方法に則り、支払いを確認します。小切手などで受け取る場合は、本物の小切手かどうかを見極めるなど、特に注意が必要です。

⑥売却した車を引き渡す

売却した車のスペアの鍵も含め、マニュアルや整備記録など、車に付随するすべてのものを引き渡します。その後、Notice of Disposal(ノーティス・オブ・ディスポーサル)と呼ばれる、車両放棄届けを提出します。

車両放棄届けの手続きについて
www.service.nsw.gov.au/transaction/submit-notice-disposal-vehicle

3. オーストラリアで車のローンを組む・リース契約をする

オーストラリアで車のローンを組む場合やリース契約をする場合、必ず自分で利率を確認することが大切です。

リース契約では、契約期間中に帰国などやむおえない理由で解約せざるを得ない時のために、中途解約(Early Termination)の罰則規定も確認しておきましょう。

4. オーストラリアで登録住所を変更する

オーストラリアで住所を変更した際には、電話、郵送、オンラインのどれかによる手続きが必要です。住所の変更手続きをしておかないと、車の保険がおりない場合があるので注意しましょう。

車の登録住所の手続きについて
www.rta.nsw.gov.au/myrta/you-and-the-rta/address-details.html

5. オーストラリアの車の売買に関するFAQ

Q. オーストラリアで車は必要?

A. もちろん、車があれば便利です。

しかし、よほど小さな田舎町に行くのでない限り、必需品というわけではありません。シドニーやメルボルンのような主要都市およびその近郊なら、電車やバスなどの交通手段も充実しています。郊外に住み、都市の中心地へ通勤する人なら、渋滞を回避できる分、公共交通機関の方がスムーズな場合もあるでしょう。休みの日に家族と遠出をする時などには、やはり車を利用するのが便利です。

Q. 州を引っ越したので車のナンバーを替えたい

A. 州ごとに車のナンバー登録の方法は違います。

NSW州で車のナンバーを登録する場合は、CTP保険(Green Slip)と車検(Pink Slip)の書類が必要になります。登録更新日が近くなったら、RMSからラベル(車の窓に張るシール)が送られてくるので、そのラベルと第三者保険と車検の書類の3点をRTAに持っていき、車のナンバー登録を更新します。また、登録料金は各個人により異なるため、各州の道路交通局へ問い合わせてみましょう。

Q. オーストラリアと日本の中古車の価格比較

A. 日本と比べてオーストラリアの中古車の価格は高めです。

この価格を決める要素はさまざまですが、年間平均走行距離が日本の約2倍になるオーストラリアでは、Odometer(オドメーター)と呼ばれる走行距離計が一番重視されるようです。他にも、純正部品を輸入に頼っているオーストラリアでは、古い年型でも出荷台数の多い車ほど補修部品もそろっており、価格も安い傾向にあります。車のどこにも不具合がない割に安すぎるという中古車は、純正部品が非常に高価なだけでなく、手に入りにくいためということも考えられます。州が定めた保証や車の身元の点からいうと、中古車ディーラーからの購入が安心できるでしょう。ただし、この保証にはブレーキ、クラッチ、タイヤ、バッテリー、事故や所有者の不注意による傷や故障などは含まれません。

6. オーストラリアの車の購入・売却方法のまとめ

オーストラリアは車社会だと言われますが、車には経費がかかります。

例えば、車齢5年で年間1万5,000km走行の場合、維持費が1.5リットル車で週に$13程度、V8で$20程度とされています。これに中古価格低価、レジョ、保険料などを含めると、週に$100以上にもなります。

それでもオーストラリアで車を持つ人が多いのは、通勤や業務で必要、子どもの通学、ライフスタイルなどさまざまな理由がありますが、経費が自分の生活レベルに十分に見合うかどうかも考えるべきでしょう。

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オーストラリアで車の免許と運転のために知っておくべきこと https://www.jams.tv/vehicle/109661 Fri, 07 Oct 2022 22:00:07 +0000 https://www.jams.tv/?p=109661 オーストラリアの公共交通機関は、シドニーのような都市部を除けば、決して充実しているとは言いがたいものです。そんなオーストラリアでは、車が毎日の生活に欠くことのできない移動手段であることに異論はないでしょう。 車を運転する […]

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オーストラリアの公共交通機関は、シドニーのような都市部を除けば、決して充実しているとは言いがたいものです。そんなオーストラリアでは、車が毎日の生活に欠くことのできない移動手段であることに異論はないでしょう。

車を運転するためには、運転免許を持っていなければならいないことは日本と同じですが、オーストラリア国内の中でも州ごとに車の運転免許の取得方法や許可条件、交通法規などが異なる場合があるので注意が必要です。

今回はオーストラリア生活において車の免許と運転について紹介します。

本記事は2020年5月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv

 

目次

1. オーストラリア国内で運転免許を取得する

1.1 オーストラリアの運転免許取得の手順

1.2 ドライビングスクールとインストラクター

1.3 オートバイの運転免許

2. オーストラリア国内で日本の運転免許を持っている

2.1 オーストラリア長期滞在者の場合

2.2 オーストラリア短期滞在者の場合

2.3 国際運転免許について

2.4 英訳記載事項証明書について

2.5 オーストラリアの身分証明書について

3. オーストラリア滞在中の運転免許の更新・切り換え

3.1 オーストラリアの運転免許の更新

3.2 オーストラリア滞在中の運転免許の失効

3.3 オーストラリアで紛失・破損した運転免許の再発行

3.4 日本出発前の特例更新手続き

4. オーストラリアの車の免許と運転に関するFAQ

5. オーストラリアの車の免許と運転のまとめ

6.オーストラリアでの車購入・売却ができる場所(日本語対応)

1. オーストラリア国内で運転免許を取得する

オーストラリアで運転免許を取得するには、州内に居住してから6カ月後に申請ができます。満16歳以上であることと、最低36カ月の運転経験、4つの試験に合格することが必要です。

1.1 オーストラリアの運転免許取得の手順

①学科試験(DTK)

まず、オーストラリアの交通法規の解説書(Road Users’ Handbook)の日本語版をRoads and Maritime Services(以下RMS)のウェブサイトからダウンロードしておきましょう。その解説書でオーストラリアの交通法規を勉強して、学科試験に合格すると、仮免許が交付されます。

受験料:$45

学科試験は運転免許申請書(Licence Application)に必要事項を記入して申し込みますが、身分証の提示が必要になります。また、オーストラリアに滞在して1年以上経過している場合、1年以上の知り合いの免許所持者1名の署名も必要です。

仮免許期間に交通違反や事故を起こすと、免許停止や免許取得に必要な保持期間が無効になるので、十分に注意しましょう。

②視力検査

学科試験の合格後には、視力検査があります。裸眼視力でも、メガネ、コンタクトレンズによる矯正視力でも、両眼で規定の視力があれば問題ありません。色盲検査はありません。

③仮免許(Learner’s Licence)
5年間有効/最低12カ月の運転実習・120時間のログブックを記入

仮免許は5年間有効です。制限速度は90km、車の前後に「L」マークを運転しなければならず、まだレンタカーは借りられません。

発行手数料:$24

NSW州では24歳以下の場合、正規免許保持者(現地運転経験3年以上)が同乗のもと、20時間の夜間運転を含む120時間の運転実習をします。この運転実習については、実習記録を仮免許と一緒にもらったログブック(Log book)に記録する必要があります。

25歳以上の場合、実技試験の受験に12カ月間や120時間の運転実習は必要ありません。

➃実技試験(Driving Test)

NSW州では24歳以下の場合、仮免許を保持してから12カ月後に実技試験が受けられます。25歳以上の場合、運転実習は必要ありません。

受験料:$56

運転技術を習得したら、試験官同乗のもと実技試験を受けます。受験の際に運転する車は持ち込みできるので、運転し慣れた車で受験しましょう。実技試験では運転技術はもちろん、オーストラリアの交通法規、標識、他車の方向指示を理解し、正しく判断しているかなどが、項目ごとにポイントで評価されます。実技試験中の危険行為や交通違反は、即不合格となります。

合格すると、赤色の初心者免許(P1)が交付されます。

実技試験のポイント

  • 側方・後方確認は正確に死角を見るような首振りをする
  • 滑らか発進、滑らかブレーキが基本
  • 左折時には左端に、右折時には右端にできるだけ寄る
  • 停車時、タイヤは路肩から40cmにする
  • 後退(縦列)駐車、3段階転回は初心者には難しいので、重点的に練習しておく
  • 自分の次の動きを試験管によくわかるよう、メリハリのある動作をする
  • 交通標識、特に規制標識の無視、安全運転違反と速度違反は即不合格なので注意
  • 道路の横断や合流には、他車の速度と距離を意識して練習しておく
  • 緊張しすぎると失敗するのでリラックスして受験する

➄初心者免許(P1)
18カ月間有効/最低12カ月の所持

赤色の初心者免許(P1)は18カ月間有効です。制限速度は90km、車の前後に「P1」マークを運転しなければなならず、まだレンタカーは借りられません。

発行手数料:$57

⑥危険認知試験(HPT)

赤色の初心者免許(P1)を所持してから12カ月後に受けられます。合格すると、緑色の初心者免許(P2)が交付されます。

➆初心者免許(P2)
30カ月間有効/最低24カ月所持

緑色の初心者免許(P2)は30カ月間有効です。制限速度は100km、車の前後に「P2」マークを運転しなければならず、まだレンタカーは借りられません。

発行手数料:$89

➇運転資格試験(DQT)

緑色の初心者免許(P2)を所持してから24カ月後に受けられます。解説書(Driver Qualification Handbook)をRMSのウェブサイトからダウンロードしておきましょう。その解説書(日本語訳なし)でオーストラリアの交通法規を勉強して、合格すると晴れて正規の運転免許が交付されます。

受験料:$46

⑨正規免許(Unrestricted Licence)

1年・3年・5年・10年と4種類の有効期限があります。10年の正規免許は21歳〜44歳に限ります。3年間に交通違反で合計13ポイント以上減点されると、免許停止になるので注意が必要です。

発行手数料:
1年 $56
3年 $134
5年 $180
10年 $334

1.2 ドライビングスクールとインストラクター

オーストラリアの運転免許の取得でも、日本と同様、実技試験の合格への早道はドライビングスクールを利用します。インストラクターは実技試験のコースや重点項目をよく知っているので、合格率も高くなります。

ドライビングスクールは民間運営ですが、日本と異なり、予約をすることでインストラクターが教習車で迎えに来てくれます。車の少ない場所で指示通りに運転しながら、コツをつかみましょう。練習では実技試験に使われる道路を走るので、コースに慣れることができます。

また、受験のタイミングを教えてくれたり、当日も試験場まで付き添ってくれたり、運転し慣れた教習車で試験を受けることができたりするので安心です。

1.3 オートバイの運転免許

自動車と同様、州によって試験の種類、内容、合格基準、費用などが異なります。

学科試験と実技試験の他に、運転実習が必要な場合もあります。その場合、視力検査、学科試験に合格して仮免許を取得した後、さらに3〜6カ月以内の運転実習が課せられ、実技試験に合格して初めて初心者免許が交付されます。

オートバイにも「L」や「P」プレートの装着が義務づけられ、仮免許と初心者免許の期間中は排気量や速度、同乗者の制限があります。

オートバイの運転免許の種類

  • 仮免許(Learner’s License):学科試験に合格したライダー
  • 初心者免許(P1 License):免許を取得してから1年未満のライダー
  • 初心者免許(P2 License):免許を取得してから1年以上3年未満のライダー
  • 本免許(Unrestricted Rider):初心者を取得してから3年以上のライダー、もしくは初心者免許を取得してから1年以上3年未満でも、25歳以上の年齢で自動車の本免許を有しているドライバー

2. オーストラリア国内で日本の運転免許を持っている

日本の運転免許を持っているオーストラリアの一時滞在者の場合、現地の運転免許を取得せずに州内を運転することは許されています。

NSW州では海外の運転免許所持者が住所を定めてから、3カ月以内に現地の運転免許の取得を義務づけています。NSW州でオーストラリアに3カ月以上滞在する場合、日本の免許をTemporary Overseas Visitor Licenseに切り換える必要があります。永住者の場合も、国際運転免許で運転ができるのは3カ月です。NSW州の各地にある、Service NSWの窓口で手続きをする必要があります。

NSW州での車の運転

①日本の運転免許で車を運転する(入国から3カ月まで)
有効な日本の運転免許
翻訳証明書(Service NSW)
パスポート
ビザ(コピー可)

②国際運転免許で車を運転する(入国から3カ月まで/レンタカーは最長1年まで)
有効な国際運転免許
有効な日本の運転免許
パスポート
ビザ(コピー可)

WA州での車の運転

①日本の運転免許で車を運転する
有効な日本の運転免許
翻訳証明書(NATTIに依頼または自動車免許証抜粋証明を領事館にて申請)

②国際運転免許で運転
有効な国際運転免許
有効な日本の運転免許
パスポート
ビザ(コピー可)

QLD州での車の運転

①日本の運転免許で車を運転する
有効な日本の運転免許
NATTIによる日本の運転免許の翻訳
パスポート
ビザ(コピー可)

②国際運転免許で運転
有効な国際運転免許
有効な日本の運転免許
パスポート
ビザ(コピー可)

VIC州での車の運転

①日本の運転免許で車を運転する
有効な日本の運転免許
日本の運転免許の翻訳
パスポート
ビザ(コピー可)

②国際運転免許で運転
有効な国際運転免許
有効な日本の運転免許
パスポート
ビザ(コピー可)

2.1 オーストラリア長期滞在者の場合

永住者以外で、日本の運転免許を所持し、オーストラリアで同じ車両タイプの運転免許を取得する場合は、原則として、学科試験の後に仮免許なしで実技試験が受けられ、それに合格すると本免許が交付されます。オーストラリアのNSW州・WA州・SA州・ACTに3カ月以上滞在する長期滞在者や永住者の場合は、学科試験と実技試験も免除されます。

申請先はService NSWです。手続きをしたその場で免許用の写真を撮られ、申込後5日以内に申請した住所に運転免許が郵送されます。発行される運転免許の条件欄には「Q」が付き、「Evidence of permanent residency status not provided」との説明書きが記載されます。

NSW州の運転免許への切り換えに必要なもの

  • 有効な日本の運転免許
  • 英訳記載事項証明書(Multicultural NSW発行のもの)
  • パスポート
  • 住所を証明する書類が必要
  • クレジットカードや学生証
  • 手数料(1年有効$56/3年間有効$134/5年間有効$180/10年間有効$334)
  • ※日本で運転免許の取得から3年以内だと、本免許は取得できません。

運転免許の車両タイプを日本とオーストラリアで変更する場合、初心者と同じ手続きになります。上記の「オーストラリア国内で運転免許を取得する」参照。

2.2 オーストラリア短期滞在者の場合

オーストラリア短期滞在者は、日本の有効な運転免許とパスポートを所持していれば運転可能ですが、何かあった時には証明が必要です。トラブルを防ぐためにも、オーストラリアで運転を考えている場合は、国際運転免許(国外運転免許)を取得しておきましょう。もしくは、英語の証明書は携帯しておいた方が安心でしょう。

2.3 国際運転免許について

オーストラリアで有効な国際運転免許(国外運転免許)を取得する場合は、日本の免許に基づいて住所地の公安委員会に申請しましょう。

国際運転免許は、発行から1年以内で日本の運転免許が有効期限内であれば、何回海外に行ってもそのたびに使用が可能です。ただし、国際運転免許の有効期間が短くなったので、新たに申請する場合は警察署または運転免許センターに必ず返納しないと、新しい国際運転免許証が交付できない場合があります。

また、本人がすでに国外にいる場合は代理人申請が可能です。仮に国際免許証の有効期限が切れた場合でも、帰国の必要なく延長手続きができます。

国際運転免許証の申請の際に必要な書類

  • 日本の運転免許
  • 写真1枚(縦5cm×横4cm)
  • パスポートなど渡航を証明するもの
  • 古い国際運転免許を持っている場合、その国際運転免許

申請場所や受付時間、手数料などの詳細は、各都道府県警察の運転免許センターなどに問い合わせておきましょう。

国際運転免許証の取り扱いについて

  • 日本の発給する国際運転免許は、ジュネーブ条約加盟国(日本を除く)内においてのみ運転できます。
  • 国際運転免許の有効期間は、発給の日から1年間です。有効期間が満了した時は、最寄りの警察署または運転免許センターに必ず返納してください。
  • 国際運転免許に更新制度はありません。1年以上外国に滞在する場合は、その国の運転免許を取得する必要があります。
  • 渡航中に日本の運転免許の有効期間が切れる場合は、渡航前に期間前更新ができます。
  • 渡航中に日本の運転免許の有効期間が切れた場合は、帰国後1カ月以内であれば試験の一部免除で運転免許の再取得ができます。

2.4 英訳記載事項証明書について

英訳記載事項証明書は、オーストラリアの各州の運転免許管理当局が指示する機関で発行してもらえます。

NSW州の場合、最寄りのService NSWに日本の運転免許とパスポートを持参するか、オンラインから予約して、定められた政府機関「Multicultural NSW」に翻訳を申請できます。

翻訳料金:
・14営業日以内:$77
・7営業日以内:$96
・1営業日以内:$117
・速達便:+$14

他州の場合、NATTIの資格を持つ翻訳家による翻訳証明もしくは各州の総領事館発行の翻訳証明書が必要です。以下の各州総領事館ウェブサイトより詳しい内容を確認してください。

各州の総領事館

2.5 オーストラリアの身分証明書について

オーストラリアで免許申請の際には、2種類の身分証明書(内ひとつは署名のあるもの)を提示します。パスポートの他に、クレジットカードや預金通帳、電気、ガス、賃貸料金の支払い通知書、学生証などのどれかひとつが必要です。ちなみに、国際運転免許は身分証明として使える場面がほとんどありません。

3. オーストラリア滞在中の運転免許の更新・切り換え

オーストラリア滞在中に運転免許を取得し、その後3カ月以上オーストラリアに滞在していたことが証明できれば、適性試験だけで日本の運転免許も取得できます。ただし、運転免許取得から1年未満の場合、日本の運転免許は初心者扱いとなります。

運転免許の取得先は、運転免許記載の住所地を管轄する日本の公安委員会、または自動車運転免許試験場です。

手続きに必要なもの

  • 有効なオーストラリアの運転免許
  • オーストラリアの運転免許の翻訳文(JAFで受け付け)
  • パスポート
  • 本籍の記載のある住民票(コピー)
  • 写真1枚(縦3cm×横2.4cm)
  • 印鑑
  • 手数料

3.1 オーストラリアの運転免許の更新

オーストラリアの運転免許の更新も、日本と同様、誕生日の1カ月前後の期間に申請することができます。

有効期限が1年間・3年間・5年間の運転免許を所持している優良ドライバーは、オンラインで更新申請ができます。

オンライン申請の条件

  • 有効期限が切れるまで、6カ月以下であること
  • 21歳〜75歳の年齡に属していること(クラスMCは70歳まで)
  • 交通法規制や取り締まりを受けていない優良ドライバーであること
  • 現在の運転免許の署名と写真が、更新後の運転免許の有効期限から10.5年以内であること
  • 視力検査の基準を満たしていること

オンラインでの運転免許の更新に必要なもの

  • 有効なオーストラリアの運転免許の詳細
  • 車両の登録番号(本人名義)

オンライン更新申請は、以下のサイトから可能です(要アカウント登録)。
https://www.service.nsw.gov.au/renew-driver-licence-login

オンラインでの申請完了後、運転免許レシート(Driver Licence Receipt)をプリントアウトして署名し、車を運転する際には常に古い運転免許と一緒に携帯しておきます。新しく更新された運転免許は、登録住所に10日間ほどで郵送されます。

有効期限が10年間の運転免許を所持している、もしくは申請条件に満たないドライバーは、Service NSWを訪問して更新申請を行う必要があります。

Service NSW窓口での運転免許の更新に必要なもの

  • 運転免許更新のお知らせ
  • オーストラリアの有効な運転免許
  • コンタクトレンズもしくはメガネ(視力検査用)
  • コンセッションであることを証明するもの(コンセッションの場合、料金が割引される場合あり)
  • 現金もしくはクレジットカード
  • 運転免許更新申請書(Licence Renewal Application)

Service NSWを訪問する場合、事前に運転免許更新申請書(Licence Renewal Application)をダウンロードして必要事項を記入しておきます。その後、上記の必要なものを持参して手続きを行います。

更新手数料:
・1年間 $56
・3年間 $134
・5年間 $180
・10年間 $334

3.2 オーストラリア滞在中の運転免許の失効

オーストラリア滞在中に日本の運転免許が失効した場合は、失効6カ月以内ならやむを得ない失効による手続きが可能です。また、失効6カ月以上3年以内なら試験の一部を免除されて再取得できます。

失効した運転免許の手続き・再取得先は、運転免許記載の住所地を管轄する日本の公安委員会、または自動車運転免許試験場です。

やむを得ない失効による手続き(失効後6カ月以内)

適性試験(視力・聴力検査)だけで失効前と同じ運転免許を再取得できます。新しい運転免許は、手続きした日から3年後の誕生日まで有効。

手続きに必要なもの

  • 失効した日本の運転免許
  • 住所を証明する書類が必要な場合は当該書類
  • 戸籍抄本など
  • 写真1枚(縦3cm×横2.4cm)
  • 手数料
  • 海外滞在の事実を証するに足りる書類

失効から6カ月以上(3年以内)経過した場合

日本帰国後の住所が確定してから1カ月以内に手続きすれば、学科試験および技能試験が免除されるので、やむを得ない失効による手続きと同様、適性試験(視力・聴力検査)だけで失効前と同じ運転免許を再取得できます。

失効3年以内でも、日本の住所確定から1カ月以上が経過した場合、学科・技能・適性試験のすべての試験を受けなければなりません。失効した運転免許の手続き・再取得先は、運転免許記載の住所地を管轄する日本の公安委員会、または自動車運転免許試験場です。

手続きに必要なもの

  • 失効した日本の運転免許
  • 住所を証明する書類が必要な場合は当該書類
  • 戸籍抄本
  • 写真1枚(縦3cm×横2.4cm)
  • 手数料
  • 海外滞在の事実を証するに足りる書類

3.3 オーストラリアで紛失・破損した運転免許の再発行

オーストラリア滞在中に日本の運転免許を紛失した場合、日本帰国後に再交付申請を行う必要があります。代理申請はできません。再交付申請先は、運転免許記載の住所地を管轄する日本の公安委員会、または自動車運転免許試験場です。

手続きに必要なもの

  • 当該運転免許または紛失証明書類
  • 写真1枚(縦3cm×横2.4cm)
  • 住所を変更した場合は当該住所を証明する書類

3.4 日本出発前の特例更新手続き

海外滞在中に日本の運転免許の有効期限が過ぎると、事前にわかっている場合は、運転免許の更新期間(誕生日を挟んだ2カ月間)に入っていなくても、特例更新手続きによって運転免許の更新ができます

運転免許の更新先は、運転免許記載の住所地を管轄する日本の公安委員会、または自動車運転免許試験場です。

特例更新手続きに必要なもの

  • 有効な日本の運転免許
  • 写真1枚(縦3cm×横2.4cm)
  • パスポート
  • 手数料
  • 海外留学などやむを得ない理由の事実を証するに足りる書類

4. オーストラリアの車の免許と運転に関するFAQ

Q. 翻訳機関はどこでもいいの?

A. NSW州発行の運転免許証を取得する場合、翻訳証明書はシドニーのMulticultual NSWが発行したものでなければなりません。

Q. 運転の際、パスポートやビザも携帯すべき?

A. 警察によりオーストラリア一時的滞在者の証明を求められる場合があるので、自分のオーストラリアでのビザを証明できるものを携帯しておく必要があります。また、オーストラリアで国際運転免許証を携帯して運転をする場合、パスポートにある入国日から3カ月以上オーストラリアに滞在しているかどうかを確認されます。

Q. 日本の運転免許で運転するのと、オーストラリアの運転免許に切り替えて運転するメリットとデメリットは?

A. 日本の運転免許でオーストラリアでも運転する場合、日本の運転免許の有効期限分、運転が可能です。定期的な更新が必要なく、フルライセンスと同じ扱いを受けられます。しかし、身分を証明するために、パスポートなどを運転時に常に携帯しなければいけません。

Q. 国際運転免許または日本の運転免許を紛失した!

A. オーストラリアの日本の領事館や大使館では、日本の運転免許の紛失といった問題への対応はしていません。国際運転免許または日本の運転免許証を発行した各機関まで問い合わせる必要があります。

5. オーストラリアの車の免許と運転のまとめ

日本の運転免許の取得制度と違い、さまざまな制限や長期間の運転時間が必要になるオーストラリア。日本の運転免許を持たずにオーストラリアに来るのは、永住予定がある人を除き、あまり現実的ではないかもしれません。短期滞在なら国際運転免許、長期滞在なら日本の運転免許から現地の運転免許に書き換えておくのが望ましいでしょう。

6. オーストラリアでの車購入・売却ができる場所(日本語対応)

内部リンク

DVG(ガリバー)

 

 

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シドニーの病院(GP)探しから医療保険請求までの流れについて https://www.jams.tv/insurance/100144 Thu, 06 Oct 2022 23:30:05 +0000 https://www.jams.tv/?p=100144 新型コロナウイルス対策として、ここオーストラリアではさまざまな自粛、規制が実施されました。その効果もあり、1日あたりの感染者数も減り、徐々に規制が緩和され始めています。そんな中、5月に入り気温が下がりはじめ、冬の訪れとと […]

投稿 シドニーの病院(GP)探しから医療保険請求までの流れについてJAMS.TV に最初に表示されました。

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新型コロナウイルス対策として、ここオーストラリアではさまざまな自粛、規制が実施されました。その効果もあり、1日あたりの感染者数も減り、徐々に規制が緩和され始めています。そんな中、5月に入り気温が下がりはじめ、冬の訪れとともに風邪やインフルエンザなども流行り出す時期に突入しています。

またオーストラリアの乾燥した気候や食生活の変化などが原因で、肌荒れ、アレルギー、喉の痛み、生理痛、貧血など、さまざまな体調の変化を感じる人も多いはず。

「オーストラリアの医療保険には入っているけれど病院での使い方が分からない

「シドニーに来たばかりで病院に行って英語で診察を受けるのが不安……」

という人のためにシドニー市内で日本語受診可能な病院と診察費用、医療保険請求を含めたオーストラリアの医療システムを詳しく紹介します。

本記事は2020年5月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv
目次

1. シドニーで病院に行くには

1.1 オーストラリアのGPとは

1.2 オーストラリアのメディカルセンターとは

1.3 オーストラリアで専門医・総合病院に行くには

2. オーストラリアの病院で受診するときの注意点

2.1 病院に行く前に

2.2 病院で診察を受ける時は

2.3 病院で診察を受けた後は

3. オーストラリアで薬を処方してもらうには

4. オーストラリアで救急車を利用する場合

5. オーストラリアでの医療保険の請求方法

5.1 医療保険請求に必要なもの

5.2 医療保険請求の準備ができたら

6. シドニーの病院に関するFAQ

7. オーストラリアの病院のまとめ

8. シドニーで日本語受診できる病院(GP)

1. シドニーで病院に行くには

人によって身体の不調はさまざま。日本では発熱や腹痛、貧血、肌荒れなど症状に合わせて病院を選びますが、オーストラリアではまずGP(General Practitioner)と呼ばれる一般開業医がいる病院やメディカルセンターで診察を受けます

その後GPが必要だと判断した場合のみ、専門医がいる病院や総合病院へ紹介されることになります。GPからの紹介がないと医療保険適用外となり、保険の請求ができません

1.1 オーストラリアのGPとは

GPでは内科、産婦人科などすべての分野の診察を受け付けており、必要に応じて専門医がいる病院へ斡旋してもらいます。事前に予約しておくとスムーズに診察を受けられます。オーストラリアの中でもシドニーはたくさんのGPが病院を開業しており、簡単にGPがいる病院を見つけることができます。

もし女医や特定の医師に診察してほしい場合は、予約もしくは受付の際に申し出れば希望する医師の診察を受けることが可能です。日本語での受診を希望する場合は、日本語対応をしているGPに問い合わせてみるのもいいでしょう。

1.2 オーストラリアのメディカルセンターとは

オーストラリアには、メディカルセンターと呼ばれる数名のGPが集まって開業している診療施設があります。メディカルセンターは、X線などの専門設備が整っているところや夜間診察などの緊急時対応をしている施設もあるので、場合によっては個人のGPよりも融通が効くのが特徴です。

1.3 オーストラリアで専門医・総合病院に行くには

前述した通り、オーストラリアではGPを通さずに、専門医(Specialist)や総合病院(Hospital)で診察を受けると医療保険適用外となり、保険の請求ができなくなる可能性があります。もし、専門医の受診を希望であればGPからの紹介状が必要となり、GPによって専門医の診察が必要ないと判断された場合には、基本的に専門医で受診することはできません。

緊急の処置が必要な場合は、GPに頼んで専門医がいる病院へ優先的に予約してもらい、手術や入院が必要な場合は、さらに専門医から総合病院に紹介されます。

もし、紹介された専門医の診断に納得できない場合、複数の医師による診断を望む場合は、最初に受診したGPに伝えれば、他の専門医がいる病院を紹介してもらうことができます。

2. オーストラリアの病院で受診するときの注意点

診察日を予約したら、実際に病院で診察を受けます。

2.1 病院(GP)に行く前に

忘れてはいけないのが、オーストラリアで使える医療保険証とその情報。オーストラリア国民および永住者のための医療保険(メディケア=Medicare)を持っている場合は、GPでの受診費用は無料ですが、海外旅行保険やワーキングホリデー、学生向けの民間医療保険の場合は、受診費用を払わなければならないため、現金またはクレジットカードが必要です。

費用は病院によって異なりますが、オーストラリアの平均的なGPの受診費用(保険なし)は$30〜です。シドニーにある日本語対応のGPのなかには、キャッシュレス対応のところや差額負担だけでいいところもあります

新型コロナウイルス規制による一部診療の変更

新型コロナウイルスの影響がある現在では、受診される前に一度各病院に電話確認をすることをおすすめします。また感染拡大への防止策として遠隔受診(電話、Skype、LINE等)が可能な病院もあります。不安な方はぜひご相談を。

新型コロナウイルスの疑いのある症状が出た場合

24時間体制で受付けている相談窓口があります。すぐに病院を受診せず、まずはこちらで相談後、検査を実施している病院等の確認をしてください。

【Coronavirus Health Information Line】
相談窓口:1800 020 080

また、英語が不安な方は下記記事より、「日本語対応可能の病院」へご相談ください。
シドニーで日本語受診できる病院(GP)まとめ / 日本語サービスまとめ

2.2 病院(GP)で診察を受ける時

受診の際には、医師からの質問に備え事前に自分の体調を把握しておくといいでしょう。いつ頃から調子が悪かったのか、どのような体調の変化があったのかなどの情報を明確に医師に伝えます。また持病がある人はそのこともしっかりと伝えた上で診察を受けましょう。

2.3 病院(GP)で診察を受けた後

受診費用の支払い方法は、加入している医療保険によって異なります。しっかりと確認しておきましょう。

▶ 海外旅行保険に加入している場合

海外旅行保険の場合は、受診後その場でかかった費用を立て替えなければいけませんが、病院によってはキャッシュレス対応が可能なところもあります。事前に確認しましょう。

▶海外留学保険/OSHC(Oversea Student Health Cover)に加入している場合

OSHCと呼ばれる海外留学保険に加入している人も、海外旅行保険と同様に費用を立て替えなければなりませんが、差額負担のみの病院もあります。事前に確認しましょう。

▶︎ メディケア(Medicare)の場合(永住者)

永住者(メディケア保持者)の場合は、無料もしくは少額の支払いですみます。

▶保険に加入していない場合

保険にまったく加入していない場合は、受診にかかった費用を全額負担することになります。診察だけであれば高額になることはありませんが、治療を受けたり専門医・総合病院で受診する場合には高額になる可能性があるので注意しましょう。

注意点

受診費用の支払い後は、病院にて担当医の診断書とレシートをもらうことを忘れずに。保険金請求の際に必要ですので、大切に保管しておきましょう。

3.  オーストラリアで薬を処方してもらうには

オーストラリアには、処方箋なしで購入できる一般用医薬品と医師の処方箋がないと購入できない処方箋医薬品があります。

処方箋医薬品は、ケミスト(Chemist)やファーマシー(Pharmacy)と呼ばれる薬剤師がいる調剤薬局へ医師の処方箋を持っていき薬を購入します。シドニーでは街中のいたるところに調剤薬局があるので、簡単に見つけることができます。

加入している保険にもよりますが、オーストラリアで医師から処方された薬の料金も医療保険の対象となります。レシートと処方箋のコピーを必ず保管しておきましょう

4. オーストラリアで救急車を利用する場合

もしもオーストラリアで重傷を負ったり、緊急の手当てが必要となる場合は[000]に電話をかけ、救急車(Ambulance)を選択することで、救急車を手配することができます

日本とは違い、オーストラリアでは救急車を呼ぶのは有料かつ高額です。民間医療保険に加入している場合は保険が適用されます。

救急車の搬送先は救急病院になり、GPの紹介なしで救急病院・総合病院にて治療を受けますが、この場合は保険還付の対象となり、治療費は後日請求することができます。

5. オーストラリアでの医療保険の請求方法

民間医療保険に加入している場合は、保険金請求のために以下の手続きが必要です。

5.1 医療保険金の請求に必要なもの

オーストラリアでの医療保険の請求には必要な書類がいくつかあります。GPなどで受診した場合は診断書とレシート、医師から処方された薬を購入した場合は処方箋のコピーとレシートを保管するようにしましょう。救急車を呼んだ場合も同様です。診断書とレシートが必要です。

5.2 医療保険金の請求の準備ができたら

必要な書類を用意したところで、オーストラリアで加入している民間医療保険会社に請求します。

請求方法は加入している医療保険の会社によって異なりますが、一般的には各医療保険会社のウェブサイトにあるフォーム(Claim Form)に必要事項を記入し、オンラインまたは郵便で該当する書類を送ります。オーストラリアの民間医療保険会社によってはスマートフォンのアプリもあり、簡単かつ迅速に保険金請求ができます。

多くの民間保険会社では過去12カ月間の受診費用を対象にしているので、GPなどで受診した際は診察後、日を空けずに手続きをすすめることをおすすめします。

6. シドニーの病院に関するFAQ

Q . ワーホリで学校とアルバイトで平日は忙しいけれど、夜間か週末にシドニーの病院に行くことはできる?

A . 一般的にGPでは、夜間や週末の診療を行なっていません。しかし、シドニーの一部のGPやメディカルセンターでは時間外に受診可能な施設もあります。

Q . シドニーに病院が多すぎて、どこに行けばいいのかわからない

A . GPがいる病院を選ぶ上で一番大切なのは、安心して健康管理を任せられ、話しやすく信頼できる医師がいることです。英語での受診が不安な場合は、日本語での受診可能なGPが勤務している病院に問い合わせてみるのもいいでしょう。日本語での電話対応や受付をしている病院もあるので、英語力に不安がある人でも安心です。

7. オーストラリアの病院のまとめ

体調が優れない時に慣れない海外で病院に行くのは不安なもの。備えあれば憂いなし、です。事前にシドニー近辺の病院の連絡先や自分が加入している保険の情報を確認しておきましょう。

8. シドニーで日本語受診できる病院(GP)

医療現場では専門用語が多く、英語で病状を的確に説明するのは難しいため、英語で受診するのが不安な方は日本語対応の病院やクリニックで受診しましょう。

シドニーで日本語受診できる病院(GP)まとめページはこちら

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フィジオセラピーとは? 整体・カイロプラクティックとの違い https://www.jams.tv/insurance/114472 Wed, 05 Oct 2022 23:41:34 +0000 https://www.jams.tv/?p=114472 オーストラリアで生活しているとフィジオセラピー(Physiotherapy)という言葉を見たり、耳にしたりすることもよくありますよね。 「オーストラリア人がよく通っているフィジオセラピーって?」という人や「フィジオセラピ […]

投稿 フィジオセラピーとは? 整体・カイロプラクティックとの違いJAMS.TV に最初に表示されました。

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オーストラリアで生活しているとフィジオセラピー(Physiotherapy)という言葉を見たり、耳にしたりすることもよくありますよね。

「オーストラリア人がよく通っているフィジオセラピーって?」という人や「フィジオセラピーは分かるけど、整体・カイロプラクティックとは何が違うの?」という人は必見! 今回はフィジオセラピーの定義やオーストラリアでフィジオセラピーが整体・カイロプラクティックよりも身近な理由、そしてフィジオセラピーによって得られる効果などを紹介します。

1. オーストラリアにおけるフィジオセラピーとは?

2. フィジオセラピーと整体・カイロプラクティックとの違いは?

3. オーストラリアのフィジオセラピーで得られる効果

3.1 オーストラリアでは安心して治療を受けられる!

3.2 フィジオセラピーの治療はオーストラリアでは医療保険適用される!

3.3 フィジオセラピーは健康増進・怪我予防としてオーストラリアで人気!

4. オーストラリアのフィジオセラピーまとめ

1. オーストラリアにおけるフィジオセラピーとは?

日本人にはあまり聞き馴染みのないオーストラリアのフィジオセラピーですが、日本語では理学療法と言われ、病気、ケガ、障害などによって低下した運動機能を物理的手段によって改善・維持させる治療法です。オーストラリアのフィジオセラピーの治療には運動、手技、温熱、電気、水などが用いられます。

フィジオセラピーの治療で代表的なのは、 頭痛や、肩こり、腰痛などの症状のリハビリですが、スポーツ選手への正しいフォーム指導や効果的なトレーニング指導もおこなわれており、さまざまな場面でフィジオセラピー・理学療法が関わっています。スポーツ大国であるオーストラリアではフィジオセラピーの学問としての進歩が目覚しく、大学などでの研究が盛んです。

世界においてもオーストラリアのフィジオセラピーの先進性はとても有名です。また、世界で初めてフィジオセラピストに開業権とダイレクトアクセス(医師の指示なしで直接受診できる)を認めたのもオーストラリアです。

オーストラリアでフィジオセラピーは、よくフィジオと呼ばれています。特にオーストラリアの健康保険であるメディケアを利用できる場合もあるため、フィジオセラピーはオーストラリアではポピュラーな治療法として親しまれています。さらに、海外旅行保険などの場合にはGPの紹介状が必要ですが、留学生やワーホリ中の人でも気軽にフィジオセラピストに受診し、フィジオセラピーの治療を受けられます。

2. フィジオセラピーと整体・カイロプラクティックとの違いは?

フィジオセラピーと似たような処方の種類として、オーストラリアにも整体やカイロプラクティックがあります。オーストラリアのフィジオセラピーが運動機能の改善・維持を目指している「治療」に対し、オーストラリアの整体は捻挫や脱臼、骨折などへの応急処置という形で利用されることが多いです

一方、オーストラリアのカイロプラクティックは脊椎などの身体部分を調整・矯正し、身体の歪みや痛みを軽減することや機能改善、自然治癒力を高める治療法です。カイロプラクティックの治療では、身体の歪みによる痛みが軽減されるといわれています。

日本でカイロプラクティックは民間療法という扱いですが、オーストラリアでカイロプラクティックはフィジオセラピーと同様に医療の一部として認識されています。カイロプラクティックで治療した場合も、オーストラリアではメディケアなどの一部医療保険が適用されます。

加入しているオーストラリアの民間医療保険によっては、カイロプラクティックの治療は追加プランに加入しないと適用されない場合があります。カイロプラクティックに行く際は、カイロプラクティックが自分が加入している医療保険の対象なのか確認してから行きましょう。

しかし、オーストラリアでカイロプラクティックの治療ができるカイロプラクターの有資格者は約4,500人と少なめ。それに対して、オーストラリアでフィジオセラピストの有資格者は約31,800人。また、カイロプラクプラクターと違い、フィジオセラピストは病院でも働ける職種です。オーストラリアではフィジオセラピーの方がカイロプラクティックよりも身近であるため、フィジオセラピーに通うオーストラリア人が多いのです。

3. オーストラリアのフィジオセラピーで得られる効果

オーストラリアでフィジオセラピーが人気な理由は、「オーストラリアという国にはフィジオセラピーの治療を受けやすい環境がある」という以外にもいくつか挙げられます。

3.1 オーストラリアでは安心して治療を受けられる!

前述した通り、日本の理学療法に当たるオーストラリアのフィジオセラピーは、医療の一部です。またフィジオセラピーの治療をするフィジオセラピストも医療従事者なので、ここオーストラリアでは安心してフィジオセラピーの治療を受けることができます。これはカイロプラクティックも同様です。

オーストラリアのフィジオセラピストは筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリの専門家。フィジオセラピーではマッサージや整体では効果を得られにくい、関節系の痛みや筋肉の緊張などの身体の不調を、症状や患部に合った方法を駆使し根本的に治療してもらえます

3.2 フィジオセラピーの治療はオーストラリアでは医療保険適用される!

オーストラリアの市民権または永住権所持者のメディケアはもちろん、海外留学医療保険(Overseas Student Health Cover=OSHC)など他にもオーストラリアの医療保険でエクストラカバーに加入していれば、GPの紹介状いらずでフィジオセラピーの治療を受け保険からの返金を受けるることが可能です。

海外旅行保険などの場合にはGPの紹介状が必要ですが、保険適用内なので留学生やワーホリ中の人でも気軽にフィジオセラピストに受診し、フィジオセラピーの治療を受けられます。

▶シドニーの病院(GP)探しから医療保険請求までの流れについて

▶オーストラリアの医療保険の種類と加入・使用方法

3. 3 フィジオセラピーは健康増進・怪我予防としてオーストラリアで人気!

健康増進や予防も、オーストラリアのフィジオセラピー得られる効果です。日常的に身体の不調を感じていなくても、フィジオセラピーに定期的に通うことで関節や筋肉の正しい使い方を知ることができ、オーストラリア生活中の健康増進に役立ちます。特にフィジオセラピストが行うクリニカルピラティスは老若男女、自覚症状の有無にかかわらず人気があります。

またフィジオセラピーによって介護予防をすることも可能です。老化による運動機能低下に伴う介護状態を、フィジオセラピーの運動療法により未然に防ぐことができます。

オーストラリアのフィジオセラピストは、その人に合った正しい姿勢や筋肉の使い方を医学の観点から診察、診断、治療、アドバイスをしてくれるので、特にオーストラリアでスポーツやダンスなど、筋肉を酷使している人はフィジオセラピーでスクリーニングや運動療法*を受けることによって、自覚症状が出る前にカラダの怪我の原因となる機能低下などの要素を改善することにより、怪我の予防になります。さらにオーストラリアでフィジオセラピストに通えば、症状が再発しにくい身体づくりを手助けしてくれます。

*例:膝周りの筋肉のつき具合をチェックしフルマラソンが怪我なく走れるかをテストするなど

4. オーストラリアのフィジオセラピーまとめ

日本ではあまり知られていないフィジオセラピー(理学療法)ですが、オーストラリアでは生活の一部としてとても身近な存在です。オーストラリア生活で怪我や病気、障害による運動機能の低下を感じている人だけでなく、関節痛や筋肉の緊張、それによる肩こりや頭痛などを感じている人にもフィジオセラピーは効果的な療法です。またフィジオセラピーはスポーツやダンスをしている人のための怪我の予防としても用いられ、フィジオセラピストはオーストラリア生活におけるさまざまな場面で生活を支えています。

オーストラリアでフィジオセラピーを受診し、治療する場合はオーストラリアの医療保険や海外旅行保険が使えるので、オーストラリア生活中にカラダの不調や筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの症状があった場合には、ぜひフィジオセラピーに相談してみましょう。

本記事は2018年8月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv

シドニーのフィジオセラピー

Metro Physiotherapy and Injury Clinic(メトロ・フィジオセラピー)

今年で開業10年。長びく腰痛、突然襲ってくる頭痛、職業病と諦めている腱鞘炎……、さまざまな身体の痛みや違和感、本気で治したい方におすすめ。専門性の高い技術が必要とされる頭痛やアゴの不具合も治療の実績多数。最も治療効果が高いと言われる手技・マニュアルセラピーと運動療法を中心に、一人ひとりに合った効果的な治療を提供。経験豊富な日本人セラピストと共に再発しない身体作りを目指すことができます。タウン・ホール駅より徒歩2分とアクセスも便利。海外旅行保険加入者には便利なキャッシュレスサービスも提供。

クリニック情報

名称 Metro Physiotherapy and Injury Clinic(メトロ・フィジオセラピー)
所在地 406A 250 Pitt Street Sydney NSW 2000
営業時間 予約制・日祝休
電話
Email
Web

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シドニー国際空港から市内までのアクセスとお得な移動方法 https://www.jams.tv/travel/110114 Tue, 04 Oct 2022 23:00:43 +0000 https://www.jams.tv/?p=110114 シドニーに旅行に来た時や日本に一時帰国する時に迷うのが、シドニー国際空港・シドニー市内間の移動。シドニー国際空港とシドニー市内は10km程度と他都市と比べてアクセスがよく、公共交通機関、タクシー、空港送迎サービスとさまざ […]

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シドニーに旅行に来た時や日本に一時帰国する時に迷うのが、シドニー国際空港・シドニー市内間の移動。シドニー国際空港とシドニー市内は10km程度と他都市と比べてアクセスがよく、公共交通機関、タクシー、空港送迎サービスとさまざまな交通手段があります。数多く交通手段がある中で、料金や荷物の量、人数などの状況に合わせたアクセス方法を選ぶのは意外と難しいもの。今回は、それぞれのアクセス方法のメリット・デメリットと各アクセス方法を比較してみます。

本記事は2018年8月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv

 

目次

1. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法① 公共交通機関を使う

1.1 シドニー・エアポート・リンク(電車)

1.2 シドニーバス

2. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法② タクシーを使う

3. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法③ 空港送迎サービスを使う

4. シドニー国際空港・シドニー市内間各アクセス方法の比較

5. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法まとめ

6. シドニーの送迎・車チャーターに対応している会社

1. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法① 公共交通機関を使う

©︎Sydney Airport Link

シドニー国際空港・シドニー市内間のアクセスによく利用されているのが、シドニーの公共交通機関。シドニー国際空港に直通している駅やバス停があり、それらを利用することによってシドニー市内へアクセスすることができます。

シドニーの交通系ICカード・オパールカード(Opal Card)を使えば、簡単にシドニー市内へアクセスすることができ、その後のシドニー滞在中にも公共交通機関での移動がスムーズになります。アクセスに便利なオパールカードは、シドニー国際空港駅のチケット販売の窓口で購入することができます。

1.1 シドニー・エアポート・リンク(電車)

シドニー国際空港の国際線・国内線各ターミナルに駅があり、シドニー市内へアクセスできる電車が早朝から深夜まで運行しています。シドニー国際空港内に駅へ向かう看板があるので、それに従って行けばタクシーや空港送迎サービスなどの他の交通機関よりも簡単に見つけることができるでしょう

シドニー・エアポート・リンクを利用すると、シドニー国際空港からシドニー市内にある駅へは約20~30分でアクセスできます。オパールカードを利用した場合、シドニー市内にあるタウンホール駅までの料金は大人$18.60、子供(4~15歳)$14.90、3歳以下は無料です。

©︎Sydney Airport Link

1.2 シドニーバス

シドニー国際空港の国際線・国内線各ターミナルにバスの停留所があります。そこから「ルート400・ボンダイ・ジャンクションバス(Bondi Junction)行き」に乗ることで、シドニー国際空港から、ボンダイビーチにほど近いボンダイ・ジャンクションまでアクセスすることができます。しかし、このルートはシドニー市内中心部を通らないので、シドニー市内へアクセスする場合は注意が必要です。

シドニーバスの料金は他の交通機関と比べて安いですが、シドニーバスを利用するデメリットのひとつとして、日本とは違い停留所の車内アナウンスによる案内がないことが挙げられます。シドニーの地理に詳しくない場合は利用するのは難しいでしょう。

さらにシドニーバスを利用する時に注意しなければいけないのが、荷物が車内に置ける荷物の場所が限られているということです。そのため、シドニー国際空港を出て荷物が多い場合のアクセスには向いていません。シドニーバスは、交通状況によって、時間通りに来ない場合も考えられるので、時間に余裕がある時のアクセスに利用するのが無難でしょう。

2. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法② タクシーを使う

数人でシドニー国際空港からシドニー市内へアクセスする場合には、タクシーの利用がおすすめです。シドニー国際空港各ターミナルそばにある、タクシー乗り場から、24時間アクセスに利用することができます。また送迎サービスとは違い、予約なしで利用できます。

ある程度の荷物の量を運びながら移動できる上に、シドニー国際空港からホテルなどの目的地まで直接アクセスすることができるので、長時間のフライト後に大きな荷物を抱えて移動する距離が最小限になります。

シドニー国際空港からシドニー市内までの料金は$45~55が平均。2、3人程度で利用すると、シドニー・エアポート・リンク(電車)よりもお得に移動することができます

3. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法③ 空港送迎サービスを使う

数人~大人数で利用したい場合、タクシーや公共交通機関だと英語が不安な場合におすすめなのが、シドニー国際空港からの空港送迎サービス。日本で事前にメールやウェブサイトから問い合わせや予約ができ、シドニー国際空港への送迎も日本語ドライバーが対応してくれるので、英語が通じるか心配する必要がありません。

多くの場合、送迎ドライバーが空港の到着口で名前を書いた紙を持って立っているので、慣れないシドニー国際空港内で迷うこともありません。

空港送迎サービスでは、タクシーとは違い距離で料金が加算されず、1時間単位、人数単位、または空港・シドニー市内間のアクセスのパッケージで料金が発生します。空港送迎サービスの会社によっては、送迎の車のタイプや大きさも選べるので、大人数での移動も楽になります。

空港送迎サービスでは利用できる人数や運べる荷物が多くなるので、大人数でシドニー市内にアクセスする場合に利用すると、他の交通機関よりもお得にシドニー国際空港からシドニー市内へアクセスすることができます。またタクシーと同様、空港送迎サービスはシドニー国際空港から目的地まで直接アクセスすることができるので、長時間のフライト後の負担を最小限に抑えられます。空港送迎サービスの料金は$60〜が平均です。

4. シドニー国際空港・シドニー市内間各アクセス方法の比較

上記のシドニー国際空港からシドニー市内までのアクセス方法は、それぞれメリットとデメリットがあります。その時の状況に合わせたアクセス方法を選びましょう。人数が多い場合やシドニーに慣れていない場合、英語が苦手な場合は、空港送迎サービスを利用するとお得かつ便利でしょう。

アクセス方法 電車 バス(ボンダイ・ジャンクションまで) タクシー 空港送迎サービス
アクセスの簡単さ
アクセスの便利さ
アクセス料金の安さ △~○

5. シドニー国際空港・シドニー市内間アクセス方法まとめ

アクセスする手段が数多くあるため、移動方法を選ぶのが難しいシドニー国際空港からシドニー市内へのアクセスですが、以上の点を考慮すると、状況によって選ぶべきアクセス方法がわかると思います。シドニーでの滞在をより良いものにするために、ストレスなく移動できるシドニー国際空港・シドニー市内間のアクセス方法を選びましょう。

シドニーの送迎・車チャーターに対応している会社

空港送迎サービスを依頼しておくと、空港の到着出口または指定の待ち合わせ場所で、日本語対応のドライバーがゲストの名前の書かれた看板を持って迎えてくれます。

シドニーの送迎・車チャーター会社まとめページはこちら

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オーストラリア国内の引越し/NSW州内・州外を合わせて紹介 https://www.jams.tv/real-estate/104910 Mon, 03 Oct 2022 22:30:10 +0000 https://www.jams.tv/?p=104910 長いオーストラリアの留学生活中やオーストラリアの赴任生活中に、誰もが一度は経験するであろう、オーストラリア国内での引越し。 オーストラリア国外への引越しよりも融通が効きやすいですが、オーストラリア国内の引越しは国土が大き […]

投稿 オーストラリア国内の引越し/NSW州内・州外を合わせて紹介JAMS.TV に最初に表示されました。

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長いオーストラリアの留学生活中やオーストラリアの赴任生活中に、誰もが一度は経験するであろう、オーストラリア国内での引越し

オーストラリア国外への引越しよりも融通が効きやすいですが、オーストラリア国内の引越しは国土が大きいため、大変な場合があります。

さらに、州内での引越しや他州への引越しでも注意すべき点がそれぞれ異なります

それらを踏まえた上でオーストラリア国内の引越し準備をしましょう。

本記事は2018年8月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
editor@jams.tv

 

目次

1. オーストラリア国内の引越し方法

1. 1 オーストラリアの同じ州内で引越しする場合

1. 2 オーストラリアの他州へ引越しする場合

1. 3 オーストラリアの国内引越しを取り扱っている日本語対応引越し会社

2. オーストラリア国内引越しをするときの注意点

2. 1 オーストラリアの同じ州内で引越しする場合

2. 2 オーストラリアの他州へ引越しする場合

3. オーストラリア国内の引越しについてのFAQ

4. オーストラリア国内の引越しまとめ

 

1. オーストラリア国内の引越し方法

比較的距離が近い州内での引越しをする場合、他州へ引越しをするよりも、自分に合ったさまざまな方法で荷物を運んで引越しをすることができます

引越し荷物の量や大きさ、時間や体力などを考慮して、状況に合わせた引越し方法を選びましょう。

1. 1 オーストラリアの同じ州内で引越しする場合

自分で引越し荷物を運んで引越しをする場合

引越し先が州内で比較的近くにある場合は、引越し会社に委託せずに自分で引越し荷物を運ぶ方法も一般的です

自分で引越し荷物を運ぶ利点としては、引越しにかかる費用が抑えられ、また引越し作業する時間に自由がきくという点が挙げられます

その反面、引越し先への荷物の運搬、梱包、管理や処理などの引越し作業をすべて自分でしなければいけないため、引越し荷物を運ぶ人手が足りなかったり、梱包が不十分で引越し荷物が傷つく可能性があります。

引越し先がオーストラリア国内で距離が近いとはいえ、引越し会社に頼まない分、荷物などの引越し作業は増えます。時間や体力などを考え、計画的に引越し作業に取り掛かりましょう。

 

引越し会社を利用して引越しをする場合

オーストラリア国内での引越しも、引越し会社に委託する方が効率よく引越し作業が進められます。特に引越し先が離れていたり、大きな家具や家電の荷物が多い場合は引越し会社に任せた方が安心でしょう。

引越し会社に委託する分、引越しにかかる費用は増えますが、結果的に荷物の梱包や運搬などの引越しにかかる手間と時間を減らせます。オーストラリア国内においても、引越し作業での体力的な部分や時間的な部分をまかなってくれるのが引越し会社です。

大きな引越し荷物の輸送はもちろん、荷物の梱包作業がサービスに含まれている引越し会社もあるので、引越し作業を頼むと荷物や家が傷つくなど、オーストラリア国内における引越しの際に起こるリスクを最小限に抑えることができます

引越し会社によっては荷物の運搬だけでなく、引越し前の荷物梱包サービスや引越し荷物の解体・組み立て、引越し後の家のクリーニングサービスを提供しているところもあります。

オーストラリアには、日本語にも対応している引越し会社があるので、そちらに問い合わせてみるのもいいでしょう。

引越し荷物の一部を自分で運び、一部を引越し会社に任せる場合

引越し荷物をすべて自分で運ぶ、引越し会社にすべて任せるという方法の他にも、小さい荷物は自分で引越し先に運び、大きな荷物の運搬など部分的に引越し会社に任せる方法もあります

「引越し荷物を全部引越し先に持って行くのは大変だけど、引越し会社に任せて引越しする費用がもったいない!」という人には、オーストラリア国内での引越し費用を最低限に抑えられるうえ、大きな荷物の運搬も安心なのでおすすめです。

自分の引越し荷物や費用などの状況に合わせて、引越し荷物の運搬方法を選びましょう。

1. 2 オーストラリアの他州へ引越しする場合

現在の家から他州へ引越しする場合、意外にも引越し会社を利用すると、結果的に引越しにかかる費用を抑えることができます

他州へ引越しするということは長距離の引越しになるので、すべて引越し会社に委託する方法がいいでしょう。

もし他州への引越しをすべて自分でする場合は、長距離の移動となるので日程や時間、引越し荷物の運搬方法など、考慮しなければならないことがたくさんあります。それらを考えると、引越し会社に任せた方が楽かつ安心でしょう。

家具や家電などの大きな引越し荷物以外にも、小さな荷物もまとめて新居に運搬できるので引越しが楽になります。

オーストラリアの引越し会社によっては、他州への引越しでも希望の日時で引越し先に荷物を届けられる場合もあります。もし希望の日時があれば引越し会社への問い合わせ時に尋ねてみましょう。

自家用車がある場合も、引越しサービスを含む運送会社に運搬を委託することで、車を引越し先まで運搬することができます。この車の運搬サービスも運送会社によって異なるので、まずは問い合わせることから始めましょう。

1. 3 オーストラリアの国内引越しを取り扱っている日本語対応引越し会社

オーストラリアにはいくつか、日本語で対応している引越し会社があります。

オーストラリアでの引越しが不安でも、日本語で対応してくれるので安心して任せることができます。ぜひ問い合わせてみてください。

シドニーの引越し・宅配業者まとめページはこちら

2. オーストラリア国内引越しをするときの注意点

オーストラリア国内で引越しする場合でも、オーストラリアならではの引越しの注意点がいくつかあります。以下の点を踏まえて、オーストラリア国内の引越し準備をしましょう。

2. 1 オーストラリアの同じ州内で引越しする場合

上記の通り、オーストラリアの同じ州内の引越しで自分ですべての荷物を輸送する場合、上記の通り、オーストラリアの同じ州内の引越しで自分ですべての荷物を輸送する場合、

  • 引越しの人手が足りない
  • 引越し荷物または家に傷がつく
  • 引越しに時間がかかる

というリスクが挙げられます。

それらのリスクを抑えるには、一部の大きな引越し荷物だけでもオーストラリアの引越し会社に委託するのが無難でしょう。そうすることで、自分でしなければいけない引越し準備の手間と時間が省けます。

また、オーストラリアの引越し会社を利用する場合でも、引越し会社によってはカバーや梱包なしで引越し荷物を運搬・輸送するところもあるので、事前にその引越し会社へ確認し、安心して荷物を任せられる引越し会社を選ぶことが大切です

2. 2 オーストラリアの他州へ引越しする場合

オーストラリア国内の他州へ引越しをする場合、引越しを始める前に注意しなければいけないことがいくつかあります。以下の点を踏まえて、他州へ引越す場合の作業に取りかかりましょう。

オーストラリアの他州への車の運搬

オーストラリアの他州へ引越しする際に自家用車も運搬したい場合には、自分で運転して引越し先まで運ぶ方法と、引越し会社などの運送会社に委託して輸送する方法があります

オーストラリアの他州へ引越しするほとんどの場合、引越しサービスのある運送会社に委託して引越し先まで輸送する方法が利用されています。運送会社に運搬を委託する分費用はかかりますが、そうすることで引越しにかかる手間を省くことができます。

自分で運転して自家用車を引越し先に運ぶ場合は、国土が広いオーストラリア国内の長距離の運転となるので注意が必要です。

隣接する他州に引越しをする場合は、その方法でも自家用車の運搬ができますが、オーストラリアは日本の面積の20倍以上ある国なので、引越し先までの運転時間や自分の体調、車道の状況などを考慮した上で車を運搬できるようにしましょう

オーストラリア各都市の時差

盲点となりやすいのが、引越しにおけるオーストラリア国内での時差。他州の引越し先でも、引越し前の州の現地時間で引越し荷物が輸送される可能性があります

同じオーストラリア国内でも、その州の引越し会社と現地の輸送時間をしっかりと確認しておきましょう

オーストラリアの東海岸に面している州や都市間では、基本的に時差はありません。しかし、他州の都市へ引越しをする場合は現地との時差を考慮し、引越し先の州の引越し会社と確認した上で、引越し荷物の輸送を頼みましょう

オーストラリア国内各州の主な都市と、オーストラリアで一番人口が多い都市・NSW州シドニーとの時差は以下です。

都市 シドニーとの時差
メルボルン(VIC州) 時差なし
ホバート(TAS州) 時差なし
キャンベラ(ACT) 時差なし
アデレード(SA州) -30分
ブリスベン(QLD州) 時差なし/*-1時間
ダーウィン(NT州) -30分/*-1時間30分
パース(WA州) -2時間/*-3時間

*デイライトセービング期間中の時差デイライトセービングは、オーストラリアの各州で採用するかどうかを決めています。NSW州、VIC州、TAS州、SA州の4州及びACTで採用し、QLD州、WA州の2州及びNTでは採用していません。 デイライトセービングの期間は、毎年10月の第1日曜日午前2:00~4月第1日曜日午前3:00となっています。

オーストラリアの他州への引越し梱包

オーストラリアの引越し会社によっては、引越し荷物を輸送するのに梱包やカバーなしで運ぶところもあり、その場合は自分で引越し荷物の梱包やカバーを用意します。

オーストラリアの他州へ引っ越す場合は、国内での引越しとはいえ長距離の運搬となるため、温度や湿度の変化、衝撃による荷物への負担も考え、それに耐えられる引越し荷物の梱包やカバーが必要です

オーストラリアにある日本語対応の引越し会社では、引越し荷物の梱包やカバーを基本サービスとして提供しているところがほとんどなので、日本語でやりとりができる上に、荷物への負担を減らすことができるのでオーストラリア国内の引越しも安心です。

3. オーストラリア国内の引越しについてのFAQ

Q. オーストラリア国内の他州に引越しする時でも、引越し荷物を自分で運ぶことはできる?

A. すべて自分でオーストラリア国内の引越し作業をすることはできますが、引越しまでの準備時間や人手、引越し荷物の損傷を考えると引越しのプロに任せる方が安心かつ効率的でしょう

引越し会社に委託する分それなりの費用はかかりますが、引越し荷物の輸送だけではなく、梱包作業や引越し荷物の解体・組み立て、引越し後のクリーニングなどのサービスをしている引越し会社もあり、オーストラリア国内における引越しの際に起こるリスクを最小限に抑えることができます。

現在の家から近い引越し先であれば、小さめの引越し荷物は自分で運び、大きな家具や家電の引越し荷物の輸送は引越し会社に任せるという方法もあります。そうすることで、引越し費用も抑えられるうえに、大きな荷物の輸送も安心できます。

自分の状況に合わせたオーストラリア国内の引越し方法を選びましょう。

Q. オーストラリア国内の他州に引越しする時でも、希望日に合わせて引越し荷物を引越し先に輸送できる?

A. 引越し会社によっては、オーストラリアの他州への引越しでも希望日に合わせた引越し荷物の輸送をしてくれるところもあります

自分が引越しする日程よりも引越し荷物が早く輸送された場合は、引越し先に近い倉庫で一時保管されることになります。その際には引越し荷物の保管料として追加料金がかかりますが、希望の日時に引越し荷物が自分の引越し先に届けられるので、余裕をもって引越しができるのが特徴です

こちらも自分の状況に合わせた他州への引越し方法を選びましょう。

Q. 自家用車を他州への引越しにも持っていきたい!

A. オーストラリア国内の他州へ引越しをする際に、自家用車も引越し先へ持っていきたい場合は、引越し会社を含む運送会社にその車の運搬を任せるのがおすすめです。この車の輸送サービスは運送会社によって異なりますが、通常は数週間で引越し先に自家用車が輸送されます。

もちろん自分で運転して引越し先へ自家用車を運ぶこともできますが、他州への引越しとなるとオーストラリア国内とはいえ長距離になるので、車を運転する場合は体調や車道の状況などに注意が必要です。

4. オーストラリア国内の引越しのまとめ

国土が広いオーストラリア国内で引越しするのは、距離や時差の関係もあり大変です。しかし、日本からオーストラリア、またはオーストラリアから日本への引越しとは違い、国内への引越しなので、引越し荷物の輸送に融通がききやすいという利点があります。

注意点を踏まえたうえで、余裕をもったオーストラリア国内の引越しをしましょう。

シドニーの引越し・宅配業者まとめページはこちら

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オーストラリアから日本への引越し方法/検疫・税関などの注意点 https://www.jams.tv/real-estate/102385 Sun, 02 Oct 2022 23:16:49 +0000 https://www.jams.tv/?p=102385 いざオーストラリアから日本へ帰るとなった時に、長く生活していたオーストラリアでの荷物がいつの間にか増えているということもありますよね。 ましてや家族で引越しとなると、荷物の量も増えて、すべてのものを日本へ持って帰ることが […]

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いざオーストラリアから日本へ帰るとなった時に、長く生活していたオーストラリアでの荷物がいつの間にか増えているということもありますよね。

ましてや家族で引越しとなると、荷物の量も増えて、すべてのものを日本へ持って帰ることが難しくなります。その場合、オーストラリアで荷物の処分方法も検討しなければいけません。

ここでは、オーストラリアから日本への引越しをする場合の基本的な手順と注意点オーストラリアならではの荷物の処分方法をご紹介します。

本記事は2018年8月現在の情報を元に執筆しております。情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、万が一内容に誤りがあり、訂正・追加・削除の必要がある場合、当社で調査の上、速やかに対応いたします。当社の上記請求・お問い合わせ先は下記の通りとなります。
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1. オーストラリアから日本への引越し

基本的にオーストラリアから日本への引越しは、日本からオーストラリアへの引越し方と同じ手順です。オーストラリアから日本へ荷物を輸送する場合、日本はオーストラリアよりも検疫が厳しくないので、比較的スムーズに荷物を送ることが可能です。

オーストラリアから日本へ引っ越す場合の手順は以下です。

1. 1 日本の物件を探す

日本に引越しをする前にしなければならないのが、現地で生活するための物件探し。日本での物件探しはいくつかの方法があります。

日本への一時帰国中に賃貸物件を探す・物件を購入する

オーストラリアから日本に帰国後、すぐに入居したい場合は、日本への一時帰国を利用して賃貸物件を探すもしくは物件を購入する方法があります。あらかじめオーストラリアで物件情報や周辺の環境を調べておくと、日本への帰国後すぐに入居できる賃貸物件を見つけやすかったり、購入物件の手続きをスムーズに進められたりして、引越しをすることができます。

日本へ帰国後、仮住まいに滞在して物件を探す

日本へ一時帰国中に物件探しが難しかったり、一時帰国する予定がない場合は、生活拠点になる新居が見つかるまで仮住まいに滞在するのもひとつ。日本への帰国前に、一時的な滞在先としてウィークリーマンションなどを予約しておけば、日本への帰国後すぐに仮住まいが確保されます。また、オーストラリアから送った引越し荷物の送り先を仮住まいに指定できるので、現地での荷物の受け取りも安心です

日本にある持ち家・実家に戻る

もし日本に持ち家や戻れる実家がある場合は、新たに物件を探す必要がないので、少ない負担で日本へ引っ越しができます。また、オーストラリア滞在中の引越し準備をする段階で、日本へ引越し後の荷物の送り先がわかっているので、引越し作業がスムーズに進みます。

1. 2 オーストラリアから日本への引越しの見積もりを取る

オーストラリアにはいくつかの引越し会社があり、日本語にも対応しているところがあります。日本からオーストラリアで引越しをする時と同じように、まずオーストラリアの引越し業者に問い合わせ、引越しの予算や輸送方法を見つけます。この際に、荷物を輸送する見積もりを取りましょう。荷物の見積もりを取ることで、予算と荷物の輸送方法の他にも、輸送期間を見ることができるのでおすすめです。

 

1. 3 オーストラリアから日本へ荷物を送る

オーストラリアから日本への荷物の輸送方法

オーストラリアから日本へ荷物を送る方法には、船で荷物を運ぶ海上輸送(船便)飛行機で荷物を運ぶ航空輸送(航空便)があります。以下の点を踏まえた上で、荷物の輸送方法を選びましょう。

輸送方法 メリット デメリット
海上輸送(船便) ◯ 大きな荷物が輸送できる
◯ 航空輸送と比べて、荷物の輸送費用が安い
●航空輸送と比べて荷物の輸送に時間がかかる
●輸送中の気温の変化が大きく、気温差による荷物への負担が大きい場合もある
航空輸送(航空便) ◯ 海上輸送と比べて、荷物の到着が早い
◯ 輸送中の気温の変化が少ないため、気温差による荷物への負担が少ない
●輸送できる荷物の容量が少ない
●海上輸送と比べて、荷物の輸送費用が高い

 

オーストラリアから日本までの輸送期間

日本での検疫検査にかかる期間がオーストラリアよりも短いため、オーストラリアから日本までの荷物の輸送にかかる期間は、日本からオーストラリアまでの荷物の輸送にかかる期間よりも短めです。荷物の輸送方法によってかかる期間の目安は以下の通りです。

<オーストラリアから日本に荷物を海上輸送(船便)する場合>

日本へ海上輸送する船便の場合、荷物がオーストラリアから日本に輸送されるまでおよそ数週間かかります。航空便と比べて輸送期間が長いので、ゴルフバックや家具・家電などの大きいものや、日本へ引越してすぐに必要としないオフシーズンの衣類などの荷物は、船便で送るといいでしょう。

<オーストラリアから日本に荷物を航空輸送(航空便)する場合>

日本へ航空輸送する航空便の場合、荷物がオーストラリアから日本へ輸送されるまで、数日~数週間かかります。航空輸送の場合は輸送できる荷物の容量が少ないので、日本へ引越してすぐに必要な日用品や衣類を送るといいでしょう。

2. オーストラリアから日本へ送らない荷物の処分方法

日本へ送らない荷物はいくつかの方法で処分することができます。その中にはオーストラリアならではの処分方法もあるので、しっかり理解しておきましょう。

2. 1 オーストラリアで荷物を譲る

日本に送らない荷物を譲れる知人や家族がオーストラリアにいれば、荷物を処分する費用や手間がほとんどかかりません。引越しを考え始めた段階で日本へ送らない荷物の譲り先を見つけておくと、引越し作業がスムーズに進みます。

2. 2 オーストラリアで荷物を寄付する・売る

もし、オーストラリアの知人や家族の中で譲り先が見つからなかった場合は、日本へ送らない荷物は売却を考えてもいいでしょう。

オーストラリアではリサイクルが非常に盛んなので、古いものでも捨てずに慈善団体などに寄付し、セカンドハンド(中古)の商品として再利用されることも度々あります

慈善団体やリサイクルショップなどへ荷物を発送したり回収してもらったりすることも可能ですが、衣類のような容量が少ないものは、直接そこへ持参するといいでしょう。

引越しまで時間がある場合は、自宅でガレージセールをするのもひとつの方法。こちらの方法もオーストラリアでよく利用されています。不要な荷物の処分と同時に、収入になる場合もあるので一石二鳥です。また、リサイクルショップに荷物を持っていく必要もなく、大きな荷物も自宅で処分できるのが特徴です。

購入してから日が浅く、状態のいい家具や家電、自転車などはインターネットを利用してみるのもいいでしょう

当サイトのクラシファイドやオーストラリアの大手ウェブサイト「Gumtree」などの掲示板を利用すれば、希望に近い価格で不要な荷物が売れるかもしれません。

インターネット上で取り引きをする場合、購入希望者からの連絡が途絶えたり、約束した受け渡し場所に本人が現れないといったケースもあるので、時間的な余裕をもって慎重に取引を進めましょう

当サイトでは日本人とのやりとりが基本なので、オーストラリアの他のウェブサイトで英語でやりとりをするよりは、比較的安心して取引できるかもしれません。

2. 3 オーストラリアで荷物を廃棄する

オーストラリアから日本に送らない荷物を譲る・売る手間などを考えると、思いきって荷物を廃棄してしまう方が簡単で安上がりな場合もあります

家庭ゴミとして廃棄が難しい大きな家具や家電の場合は、お住まいの市(Council)のゴミ処理場やリサイクルセンターへその荷物を直接持参するか、もしくは市に連絡して、粗大ゴミとして回収を依頼します。

市によっては、廃棄できる粗大ゴミのサイズや費用(無料の場合もあり)などが変わってくるので、事前に市のウェブサイトで確認しましょう。

過去の「帰国の準備あれこれ」の記事はこちら:不用品をエコ&スマートに処分する!帰国前に整理しよう【帰国前にやること】

3. オーストラリアから日本への引越し時の注意点

3. 1 日本の検疫・税関

検疫

オーストラリアと比べて日本の検疫はそこまで厳しくありませんが、日本にも持ち込みが制限されるものや禁止されているものはあるので注意が必要です。穀物を含む植物や動物由来製品などは、検査証明書を提示したり、空港での植物・動物検疫検査を受けたりする必要があります

オーストラリアから日本に持ち込める植物リスト(タスマニア発を除く)

肉製品の病気が発生しており、また、おみやげや個人消費用のものは検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品を日本へ持ち込む際は注意が必要です

肉製品などの持ち込みおみやげについて

税関

日本へ入国する際に、日本へ別送した引越し荷物を後日受け取るためには、税関で携帯品・別送品申告書を提出しなければいけません

引越しの荷物を別送している場合は、携帯品・別送品申告書の項目に別送品の有無を記入する欄があるので、「はい」にチェックを入れ、別送した荷物の個数を書きます。

別送品がある人で、さらに日本入国時の携帯品の中に日本円1万円以上の価値がある場合、申告書の裏面(B面)にその品名をすべて記入します。

その申告書が書けたら、同じ内容を記入したものをもう1部用意する必要があります。提出する申告書のうち、1部は税関に回収され、もう1部は確認印が押されて返却されるので大切に保管しましょう

返却された申請書は、オーストラリアから日本へ輸送された荷物の受け取りの際に必要になります

荷物をオーストラリアから輸送する際には、荷物の外装、税関告知書、送り状などに「別送品」と明確に表記し、入国(帰国)者本人宛にします。「別送品」の表記がない場合は、その荷物に課税される場合があるので注意が必要です

3. 2 ペットをオーストラリアから日本へ連れて帰る場合

日本かオーストラリアで生まれた犬・猫、もしくは海外で生まれた犬・猫でもオーストラリアに6カ月以上在住している記録があれば、手続きをすることによって日本へ連れて帰ることがことができます

もし6カ月以上オーストラリアに在住していない場合は、飼い主が日本に入国する際に動物検疫所の係留施設にペットを預けて、その不足している日数のあいだ、施設で係留検査を受けることになります。日数を満たして検査に通ったペットは、飼い主と日本で暮らせるようになります。

しかし、どんな条件にしろ、ペットにマイクロチップが埋め込まれていて、日本の読み取り機でその番号が確認できることがペットの入国の前提なので、事前にオーストラリアの動物病院でペットにマイクロチップを埋め込んでおく必要があります。

その他の動物も日本へ連れて帰ることができますが、条件や手順がさまざまなので、日本の動物検疫所のウェブサイトで確認することをおすすめします

ペットの輸出入に関する注意点

3. 3 日本で使う荷物の仕分けと梱包

オーストラリアから日本へ持ち帰る荷物は、輸送すべきものと手荷物で持っていくべきものに分かれます。以下の要点を踏まえた上で荷物を仕分け、梱包しましょう。

オーストラリアから日本へ輸送すべき荷物

日本へ引越してからも、オーストラリアで使っていた大きな家具・家電などを使いたいという人は、海上輸送(船便)または航空輸送(航空便)で荷物を送るといいでしょう。もし、輸送する荷物の損傷や紛失が心配という場合、オーストラリアの貨物保険に加入すると安心です。万が一損害が起きた時に補償されます。

オーストラリアから日本へ手荷物で持っていくべき荷物

オーストラリアから日本への引越しで、貴重品や壊れやすいもの(カメラ、パソコン、タブレット端末など)は、手荷物や預け入れ荷物として日本への渡航時に持ち込みましょう。また、日本到着後すぐ必要となる日用品や衣類なども、手荷物や預け入れ荷物として持っていくと、日本到着後スムーズに生活環境を整えることができます

オーストラリアから日本へ荷物を輸送するときの梱包の注意点

オーストラリアから日本への荷物輸送は、梱包にも注意が必要です。特に海上輸送は気温や湿度の変化が大きく、長期間の荷物の輸送となるので、できるだけ荷物への負担がないような梱包が大事です

航空輸送は海上輸送と比べて荷物への負担は少ないものの、荷物の積み下ろしによる衝撃を受けるので、しっかりと荷物を梱包しましょう

自分で日本へ送る荷物の梱包をするのが不安な人は、オーストラリアの引越し業者に荷物を梱包してもらうのもいいでしょう。引越し業者によっては荷物のための梱包資材を用意してくれたり、梱包サービスがあるので、そちらを利用すれば損傷のリスクを抑えられます。

4. オーストラリアから日本への引越しについてのFAQ

Q. 荷物をオーストラリアから日本へ送るのに、船便か航空便どちらを使えばいい?

A. 船便は家具や家電などの大きな荷物、航空便では到着後すぐに使う荷物を送るのが基本的な仕分け方です。船便だと輸送できる容量が大きく航空便と比べて低コストですが、輸送期間が長いので日本へ到着後すぐに使用したいものの輸送には向いていません。

航空便だと船便よりも日本までの輸送期間が短くなりますが、船便と比べてコストが高く、輸送できる容量も少なめなので大きな家具や家電などの輸送に向いていません。

以上の点を考慮して、荷物に合った輸送方法を選択しましょう。

Q. 日本入国時にオーストラリアから輸送した別送品の申告をしなかったら?

A. 日本入国時に配布され、税関の前にも設置してある「携帯品・別送品申告書」に、日本へ輸送する引越し荷物があることを申告しなかったり、輸送する荷物に「別送品」の表記がなかったりする場合は、その荷物が輸送された時に日本で課税される可能性があります。引越しの荷物を輸送する際には、これらの申告や荷物に「別送品」と表記するのを忘れないようにしましょう。

オーストラリアから日本へ別送する荷物に関する詳細は、税関のウェブサイトから確認できます。

Q. オーストラリアから日本に輸送する荷物の梱包が心配

A. もし日本に輸送する荷物の梱包が心配な場合は、引越し業者に任せるのもひとつの手です。梱包作業をサービスやオプションでしてくれる引越し業者もあるので、引越し業者に問い合わせる際に尋ねてみましょう。

 

5. オーストラリアから日本への引越しのまとめ

日本へ引越しをするのは、オーストラリアへ引越しするよりも比較的簡単ではありますが、国をまたいだ引越しということで注意しなければいけないことも少なくありません

引越し業者を利用することで、日本へ引越しの際のリスクを最小限に抑えることが可能なので、まずはオーストラリアから日本への引越しを取り扱っている引越し業者に問い合わせることが、安全な日本への引越しへの第一歩でしょう

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