オーストラリア生活情報 – JAMS.TV https://www.jams.tv オーストラリア生活情報ウェブサイト Tue, 21 Jan 2025 07:53:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.2 オーストラリアの犯罪を知る https://www.jams.tv/safety/260218 Thu, 12 Dec 2024 05:23:34 +0000 https://www.jams.tv/safety/260218 オーストラリアは比較的治安の良い国ですが、日本と比べると犯罪は多く発生しています。オーストラリアにいる日本人の犯罪被害で最も多いのは、スリや置き引きなどの窃盗です。オーストラリア生活に慣れていくにつれて、所持品の管理が緩 […]

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オーストラリアは比較的治安の良い国ですが、日本と比べると犯罪は多く発生しています。オーストラリアにいる日本人の犯罪被害で最も多いのは、スリや置き引きなどの窃盗です。オーストラリア生活に慣れていくにつれて、所持品の管理が緩みがちになるので注意しましょう。

NSW州はオーストラリアの中でも犯罪発生率が高い地域です。特にシドニーの中心部では、キングスクロス地区やチャイナタウン地区などの繁華街で犯罪が多発し、シドニーの西部や南西部の郊外でも発生件数が増加しています。

オーストラリアで最も犯罪発生率が低いACT準州であっても、日本と比べると安全とは言えません。

若者による飲酒に起因した傷害事件が繁華街で頻繁に発生しているため、危険な場所には近寄らず、夜遅くに無用に外出しないなど、事件に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。

オーストラリアで身近にある犯罪

詐欺

インターネットを介した振り込み詐欺が急増しています。携帯電話の通話・SMSからの誘引行為も多数報告されており、警察や政府機関を装ったものや公式サイトに酷似したウェブサイトを用いたものなど、手口が非常に巧妙化しています。ATO(国税庁)の職員と名乗る者から電話があり、「未払いの税金を今すぐ振り込まないと逮捕される恐れがある」などとして、金銭の振り込みを要求された事例も複数報告されています。

また、賃貸物件を巡る金銭トラブルが多発しています。日本を出発する前に賃貸先の入金を済ませて渡豪したものの、到着してみると部屋は実在せず家主とも連絡が取れないなどの事例があります。

強盗・暴行

店舗強盗、路上強盗、侵入強盗、車上強盗などは日本よりも多く発生しています。人目のつかないところで複数人に取り囲まれて所持金を強奪されたり、抵抗したところ殴る蹴るの暴行を受けるケースがあります。また、バスや電車を待っている間に暴行を受ける被害も報告されています。

深夜の時間帯は、パブやナイトクラブが多い繁華街で飲酒に絡んだ暴力事件が多発しています。酔客同士のトラブルは非常に多いので、巻き込まれないよう注意が必要です。また、州により規定は異なるものの、オーストラリアは公園など屋外の公共エリアでの飲酒は禁止されています。

スリ・置き引き

日本人が被害者となる事件で最も多いのは、スリや置き引きなどの窃盗被害です。観光客の集まるエリアや空港、ホテルのロビー、ビーチ、長距離バスなどは、特にスリや置き引きが多発する現場です。

荷物を床や椅子、テーブルに置いたまま手続きや会話に気を取られている間や、飲み物を取りに行ったり、トイレに行っている間に、気づいたら荷物がなくなっていたという報告は多くあるので注意しましょう。

シェアハウスでのトラブル

シェアハウスでの詐欺被害が増えています。よくある例として、シェアハウスの内見をせずにインターネット上で家主とやり取りをし、入居を決めて事前に支払いを済ませた後、連絡が取れなくなったり、実際には物件が存在しなかったり、別の人物が家主だったりするケースが挙げられます。

インターネットで購入した商品が自宅マンションの共有スペースに届けられた際、本人が受領するまでの間に中身の商品が抜き取られるという郵便物の盗難も報告されています。

また、バックパッカー向けゲストハウスにおける盗難、宿泊料を巡るトラブルなども発生しています。

車上ねらい

自宅のガレージやショッピングモール、ガソリンスタンド、公園、ビーチ、観光地、遊園地などでの車上ねらいが頻繁に発生しています。窓ガラスが割られたり切り取られたりして、車内の金品やカーナビなどが盗まれるほか、車そのものが盗まれるケースもあります。盗難車両が別の犯罪に使われる事例も多く見られます。

また、駐輪している自転車などの盗難も発生しているため、しっかりと施錠するようにしましょう。

空き巣

一戸建て・マンションの形態を問わず、空き巣は多発しており、犯人は主に無施錠個所やガラス窓を破って侵入しています。セキュリティ対策を施したアパートの上階でも、留守中にドアがこじ開けられて貴金属やOA機器が盗まれた事例があります。

また、郵送されるキャッシュカード、クレジットカードや個人情報を狙って郵便受け内を荒らす窃盗も多発しています。

家庭内暴力・性的暴力

日本人女性に対する強制わいせつや強姦未遂は身近な犯罪のひとつです。英語指導、食事、観光案内などで誘い出し、住宅や室内に連れ込まれて性的被害に遭った事例も少なくありません。

帰宅中に面識のない男に突然ナイフで切りつけられた事例、後ろから男に口や首を押さえつけられ、引きずり込まれて暴行を受けた事例、住み込み先のファームで農場主から被害に遭った事例なども過去に報告されています。 繁華街における飲酒や薬物絡みの暴行傷害事件、配偶者やパートナーからのDVの被害も増加しています。

違法薬物犯罪

覚せい剤、コカイン、大麻、合成麻薬といった違法薬物が広くまん延しています。繁華街の路上やクラブで違法薬物売買が行われ、中毒症状から常識では考えられない行動による犯罪も発生しています。

違法薬物には絶対に手を出さないでください。

労働法の違反

オーストラリアでは、移民労働者の搾取を犯罪とみなし、雇用主を法律で厳しく取り締まっています。ワーキングホリデービザや学生ビザなどの一時滞在ビザでも、正当な滞在を損なうことなく職場での権利を主張することができますが、一時滞在の移民労働者は他と比べて、不当に低賃金で働かされる可能性が2倍高いとされています。

最低賃金はフェアワーク委員会(Fair Work Ombudsman)によって毎年7月に見直されています。

オーストラリアでは観光ビザで働くことができません。適法な査証を受けないまま働いているところを移民局に拘束され、強制送還された事例もあります。自分のビザの条件や期限をよく確認し、ルールに従って行動しましょう。

検疫での違反

オーストラリアは出入国に関し、厳格な措置を講じています。動植物・食品・薬品・児童ポルノ関連・入国査証関連では日本よりも厳しい審査を受けることになります。

過去に小動物や植物の持ち出し、児童ポルノの持ち込みで税関当局から厳しい措置を受けた事例があります。特に、児童ポルノは間接的な児童虐待として厳しく罰せられるため、それらを保存したデバイスなども国内に持ち込めません。また、現金1万豪ドル以上の持ち込みには申告が必要です。

テロ・暴動

移民国家であるオーストラリアの中には、海外のテロ組織の影響を受け、これらに対して資金・物資調達などの後方支援を行う者や、自ら紛争地域に渡航してテロ組織とともに戦う、いわゆる外国人戦闘員となる者が一部存在しています。



 

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オーストラリアの自然災害を知る https://www.jams.tv/safety/260203 Thu, 12 Dec 2024 05:23:31 +0000 https://www.jams.tv/safety/260203 オーストラリアでは毎年さまざまな種類の自然災害が発生します。特に、日本では珍しい熱波・森林火災は頻繁に発生し、死者・負傷者が多い自然災害として知られています。また、洪水・台風も大きな被害をもたらします。一方、日本で多発す […]

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オーストラリアでは毎年さまざまな種類の自然災害が発生します。特に、日本では珍しい熱波・森林火災は頻繁に発生し、死者・負傷者が多い自然災害として知られています。また、洪水・台風も大きな被害をもたらします。一方、日本で多発する地震は、オーストラリアでは頻度の少ない自然災害です。

日頃からオーストラリア国内の災害関連情報に注意し、被災に備えておきましょう。

オーストラリアの州ごとの気候

オーストラリアは南半球にある国で、北半球と季節が逆です。8つの州・準州に分かれ、ぞれぞれ気候が異なります。ほとんどの地域には四季があり、北部の熱帯地域は雨季と乾季に分かれています。

  • NSW州:冬でも過ごしやすい気候の晴天が続き、夏は太陽の日差しに恵まれています。
  • VIC州:天気が変わりやすく、特にメルボルンは一日の中に四季があるとも言われています。
  • ACT州:冬は夜になると氷点下まで冷え込み、オーストラリア・アルプスでは雪が降ります。夏は湿度が非常に低く、夜間の気候は爽やかです。他の地域に比べると雨が少ない地域です。
  • QLD州:亜熱帯気候で、ほぼ一年中温暖または暑い気候です。夏は降雨量が最も多く、雷雨や洪水も他州に比べ、多く発生します。
  • SA州:夏冬ともに気温に幅がありますが、冬は過ごしやすく、夏は雨が少なく乾燥しています。アデレードは州都の中で最も湿度が低く乾燥した地域です。冬は一部の地域で雪が降ることが稀にあります。
  • WA州:夏は暑く乾燥していて冬は穏やかです。夏に雨が降ることは稀ですが、冬は激しい雨や雷雨が発生することがあります。また、州の90%以上は森林火災が起こりやすい地域です。
  • TAS州:四季があり、1月と2月が最も乾燥しています。は南極から吹く南風で、オーストラリアで最も気温が下がります。首都ホバートは、州都の中でアデレードに次いで2番目に雨が少ない都市です。
  • NT準州:最北端は、雨季と乾季の2つのはっきりした季節に分かれています。5月~10月の乾季は、晴天の日中は暖かく乾燥していて、夜は涼しくなります。11月~4月の雨季は、高い湿度、モンスーンによる雨や嵐が特徴で、湿度は80%を超えることもあります。10月~12月は雷雨が発生する時期で、1月が最も雨の多い月です。

オーストラリアで身近な災害

熱波(Heatwaves)


出典:オーストラリア気象庁

オーストラリア気象庁では、特定の場所で平均気温を上回る日が数日間以上連続することを熱波と定義しています。熱波は命に関わる最も深刻な自然災害とされています。 熱波は、溜まった熱気を下げる降雨のない期間が長いと起こりやすく、熱波により停電や落雷に伴う山火事が各地で発生するなど、暑さ絡みの災害は年々深刻になっています。

オーストラリアの気候は、1910年に観測が始まって以来、平均1.4℃温暖化しており(すべての月で温暖化が観測)、日中と夜間の気温が上昇しています。その結果、熱波の頻度・強さ・期間も上昇し、猛暑日が増加しました。オーストラリアの夏は全土で気温が40度を超える日もあり、WA州では日中の気温が51度に達した記録もあります。SA州のアデレードはオーストラリアの州都の中で最も気温が上昇しており、極度の熱波による緊急警報も多く出されています。

内部リンク

熱波発生時の行動

森林火災(Brushfire)


出典:オーストラリア気象庁

森林火災はオーストラリアでは頻繁に発生する自然現象ですが、降雨量の減少や気温の上昇といった条件が重なると大規模化・長期化しやすくなり、甚大な被害をもたらします。

オーストラリアには年間を通じて、山火事が発生しやすい地域と季節があります。 北部では乾季の冬から春にかけて、南部では夏と秋が森林火災のピークです。これら自然環境以外の原因でも地域によっては時期に関係なく危険な森林火災が発生する可能性があります。

また、近年の気候変動下では、長時間の熱波や干ばつが発生する可能性が高く、激しい森林火災の原因となっています。森林火災のシーズンも長期化・拡大化しており、2019年3月〜2020年2月にかけて東南部で発生した大火災は、国民の8割に影響を与えるほどの規模だったと言われております。

サイクロン(Tropical Cyclone)


出典:オーストラリア気象庁

オーストラリアのサイクロンは、日本の台風(Typhoon)にあたります。通常11月〜4月にかけて発生する最大風速64ノット以上の熱帯低気圧のことを指します。オーストラリア周辺のサイクロンの発生個数は年間平均11個と、日本の台風の26.1個と比べて少ないですが、最も激しいサイクロンでは突風は時速280kmを超えることもあります。

サイクロンは強風・大雨・高潮をもたらし、時には人的・物的被害、洪水・沿岸低地の浸水や、落雷なども引き起こします。サイクロン発生の影響による、航空便の遅延や欠航、目的地の変更なども珍しくありません。

洪水(Flood)


出典:オーストラリア気象庁

オーストラリアでは頻繁に洪水が発生します。豪雨による洪水被害が多いのは主に大陸東部の沿岸部ですが、乾燥した内陸部でも浸水する場合があります。ブリスベン・ゴールドコーストを含むQLD州南東部からNSW州、VIC州東部にかけての約1,200kmにわたる海岸線では、鉄砲水や河川の氾濫・強風・高波による影響を特に大きく受けます。

オーストラリアでは干ばつ、豪雨、サイクロンの襲来など、世界的な異常気象の影響を受け、広範にわたる浸水被害が起きます。2011年1月初頭には、QLD州東南部ブリスベンから内陸にかけて大洪水に襲われ、約20万人が避難し、避難地域の水位が下がるまで1カ月かかりました。オーストラリアの人口が集中する東海岸一帯は河川が多く、度々洪水に見舞われています。2022年2月には長期にわたり局所的な豪雨に見舞われ、シドニーを含むオーストラリア東部で100年ぶり過去最大の豪雨・洪水が発生し、約50万人に避難指示が発令されたことも記憶に新しいでしょう。

内部リンク

洪水発生時の行動

落雷・雷雨(Lightning Strike)


出典:オーストラリア気象庁

オーストラリアの雷には、停電だけではなく交通網を完全に停止させるほどの破壊力があります。森林に落雷すると、山火事を引き起こします。日本と比べて建物に落雷する頻度も多く、避雷針の設置が義務付けられています。

オーストラリアでは毎年、落雷による負傷者が100人以上出ています。特にオーストラリア北部のダーウィンは雷多発地帯のひとつで、最盛期の12月~1月の落雷は1秒間に1回とも言われています。激しい豪雨に伴う落雷(Thunderstorms)も多く、2024年2月にもシドニーで4人が落雷の直撃によって重傷を負いました。

参照:在オーストラリア日本国大使館

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オーストラリア渡航前の日本から準備すべき防犯・防災対策 https://www.jams.tv/safety/260239 Thu, 12 Dec 2024 05:23:29 +0000 https://www.jams.tv/safety/260239 海外では日本よりも自身の危機管理が重要です。オーストラリアは生活しやすいだけに、日本にいる感覚のまま生活していると、予期せぬ災害や犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。 渡豪直後は英語環境に慣れることで忙しく、非常時 […]

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海外では日本よりも自身の危機管理が重要です。オーストラリアは生活しやすいだけに、日本にいる感覚のまま生活していると、予期せぬ災害や犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。

渡豪直後は英語環境に慣れることで忙しく、非常時の備えは後回しになりがちなので日本から準備していくと安心です。

また、ワーキングホリデーや留学の場合、ホームステイや学生寮に入居してからシェアハウスに移動したり、ファームに行ったり、都市移動をしたりと、何かと引っ越しが多くなりがちです。日本から持ってくる荷物の量は1人で運べるスーツケース1個+リュック1個程度に収めることをおすすめします。

ここでは、日本で用意しておきたい防災・防犯グッズなどについてご紹介します。

日本で用意しておくべき防犯グッズ

渡豪直後は防犯意識を高く持っていても、生活に慣れてくるとつい油断してしまいがちです。防犯グッズを用意していても、自衛対策を怠っては効果はありません。治安の悪いエリアに近づかない、高額な現金は持ち歩かない、リュックやバッグはなるべく前に持つ、荷物から離れるときには同行者に一言声をかけるなど、常に注意を怠らないように心がけましょう。

パスポートのコピー

パスポートは持ち主の国籍・性別・年齢・氏名などを公的に証明する旅券で、身分証明書となります。どの国でも渡航者はパスポートの携帯が求められていますが、盗難などの危険性も十分あるため防犯対策も必要です。海外へ行く際はパスポートのコピーを用意しておき、原本とは別のところに保管しておきましょう。パスポートのコピーは電子データでの保存をおすすめします。

防犯ブザー

危害を加えてこようとする相手を怯ませたり、周囲に異変を知らせるための防犯グッズ。走って逃げる前や声が出せない状況での助けになります。小型で高性能なブザーは日本で用意しておくと安心です。

南京錠

スーツケースやバックパックなどを南京錠でロックして、貴重品をはじめとした荷物の盗難を防ぐことができます。複数あると便利で、ゲストハウスやホテルの備え付けロッカーや金庫などに鍵をかけることもできます。南京錠は鍵で開けるタイプよりもダイヤルナンバータイプをおすすめします。

セキュリティワイヤー

柱などと荷物を括りつけて固定しておくワイヤーは、置き引き対策に有効です。ホテルなどでの宿泊中、バスなどでの移動中とさまざまな場面で役立ちます。ワイヤーの長さは荷物に合わせて選び、ロック付きタイプをおすすめします。また、自転車用のロックチェーンでも代用可能です。

セキュリティポーチ

パスポートやクレジットカード、現金などの貴重品を安全に保管しておくためのポーチ。他の荷物とは別に肌身離さず身につけておきます。腰に巻き付けるウエストポーチや首に掛けるネックポーチがあり、個人情報を不正に盗み取られないためのスキミング防止機能があるタイプをおすすめします。

スマートタグ

自分の身の回りで貴重品の紛失を防ぐためのグッズ。スマートフォンとタグ付けたものを紛失すると、アラームで離れていることを教えてくれます。鍵・財布・自転車・貴重品などの荷物追跡に便利です。

日本で用意しておくべき防災グッズ

災害発生時すぐに避難するためには、日頃から非常持出品を準備しておく必要があります。災害時の非常持ち出し品には、避難時の最低限の備えである「一次持ち出し品」と、被災後の数日間をしのぐための「二次持ち出し品」があります。このうち、外出時に防災グッズを入れて持ち歩くことを「零次の備え」と言います。

大規模な災害が発生すると、多くの店舗も被災により営業を休止したり、物流の停滞により商品が入荷しづらくなったりします。もしもの事態に備え、特に食料や飲料水についてはオーストラリアでも普段から最低3日分は備蓄しておきましょう。

簡易トイレ

日本で販売されている簡易トイレは、抗菌・消臭凝固剤が排泄物を素早く固形化させ、臭いや漏れを防ぎながら衛生的に処理できる優れもの。厚めの汚物袋・処理袋付きで、災害時の断水や停電にも対応できます。

非常用ライト

軽く折り曲げるだけで簡単に発酵するタイプの非常用ライトは、電池不要で災害時の簡易照明として役立ちます。吊り下げ用フック付きタイプは荷物に取り付けることもできおすすめです。

備蓄用カイロ

電気やガスが使えない環境で、指先や首元を温めるのに役立ちます。アルミブランケットと併用することで効果を高めることも。オーストラリアでカイロを取り扱う店はあまりないので、余裕があれば持っていくのがいいでしょう。

モバイルバッテリー

耐久性・安全性が高い日本製モバイルバッテリー。発火や発熱を起こすリスクが低く、防水・防塵・耐衝撃タイプも多くあります。容量・出力・充電速度のコストパフォーマンスも良く、普段使いでも役立ちます。フライトではモバイルバッテリーの預け入れはできませんので手荷物としてそのまま機内に持ち込みましょう。

ネックピロー、スリッパ、マスク、アイマスク、耳栓

飛行機でも使えるコンパクトなトラベルグッズは、日本で安く手に入り、被災後の室内や慣れない避難所での滞在にも便利です。滞在中は非常用グッズとして備えておきましょう。

医薬品

常備薬など、保険が効く日本の処方薬を持ち込みたい方も多いでしょう。医薬品は申告の上で最大3カ月服用分まで持ち込むことができます。かかりつけ医を通じて、使用医薬品名と処方量を明記した英文の処方箋、もしくは診断書を用意し、医薬品は調剤された包装状態のままラベルを剥がさずに持ち込みましょう。

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オーストラリアで日頃から備える防災グッズリスト https://www.jams.tv/safety/260265 Thu, 12 Dec 2024 05:23:28 +0000 https://www.jams.tv/safety/260265 災害や犯罪は、突然予期せぬ時に起こります。海外で家族と離れて一人で暮らしている人なら特に自分の命を守れるのは自分しかいません。防災・防犯への備えをしておくことがとても大切です。 海外生活で最も避けるべきことは孤立です。特 […]

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災害や犯罪は、突然予期せぬ時に起こります。海外で家族と離れて一人で暮らしている人なら特に自分の命を守れるのは自分しかいません。防災・防犯への備えをしておくことがとても大切です。

海外生活で最も避けるべきことは孤立です。特に、オーストラリアに来たばかりの学生や社会人の多くはコミュニティとのつながりが薄く、災害が起きたり犯罪の被害者となった時に、必要な情報がすぐに得られない可能性があります。緊急時にも、周囲の人とすぐつながりを持てる手段を考えておきましょう。

スマートフォンをアドレス帳にしている人も多いですが、運悪く故障したり、急病などで自分が倒れたりする事態も想定し、緊急連絡先を記した別のノートなども用意しておくといいでしょう。

防災グッズリスト

災害発生時の自宅備蓄品の量は、最低でも3日分から1週間分の備蓄がよいとされています。自宅待機中に生活できるだけのものを備蓄しておくことをおすすめします。

一方で、非常時に持ち出すべきものは「非常持ち出し袋」に使うバッグに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。処方薬やコンタクトレンズなど個人的に必要なアイテムも準備しておくと安心です。荷物に余裕がある人は、日本で「防災セット」「防災バッグ」を購入して持っていくのも手。必要なアイテムが最低限まとめられている中から、内容や予算に合わせて選べます。

基本の防災グッズに加え、自分専用の防災グッズリストを用意してみましょう。

備蓄

  • 飲料水(1人1日3リットルを目安に3日分)
  • 食品(アルファ米、レトルト、カップ麺、ビスケット、板チョコ、乾パンなど、1人最低3日分)
  • 電池

避難時に使うもの

  • リュック(防水仕様だと安心)
  • 歩きやすいスニーカー
  • 懐中電灯
  • ホイッスルまたは防犯ブザー
  • 万能ナイフ
  • 軍手
  • 雨具(ポンチョ、レインコート)
  • 避難先を書いたメモ
  • ノートと筆記用具

救急セット

  • 消毒薬
  • 脱脂綿
  • ガーゼ
  • 絆創膏
  • 包帯
  • ピンセット
  • ハサミ

必需品

  • 常備薬・持病薬・英文の処方箋
  • 生理用品
  • メガネ
  • コンタクトレンズ・液
  • マスク
  • 体温計
  • 消毒ジェル

貴重品

  • パスポート
  • クレジットカード
  • 免許証
  • 現金
  • 重要書類のコピー

通信・電源確保

  • 充電ケーブル
  • モバイルバッテリー(電池式が良い)
  • 変換プラグ
  • 電源タップ
  • 乾電池(サイズが合っているか注意)

避難生活で使うもの

  • アイマスク
  • 耳栓
  • アルミシート
  • スリッパ
  • ポリ袋
  • 携帯トイレ
  • トイレットペーパー
  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • ウエットティッシュ
  • ビタミン剤
  • 基礎化粧品
  • タオル
  • 水筒
  • 使い捨てカトラリー
  • 布ガムテープ
  • 着替え

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オーストラリアに来てからすべき防犯・防災対策 https://www.jams.tv/safety/260243 Thu, 12 Dec 2024 05:23:28 +0000 https://www.jams.tv/safety/260243 オーストラリアに到着後、非常時に備えて確認しておくべきことがいくつかあります。慣れない英語環境になりますが、もしもの時に慌てないよう渡航後すぐに確認しておきましょう。 オーストラリアに来てからするべきこと 在留届の提出 […]

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オーストラリアに到着後、非常時に備えて確認しておくべきことがいくつかあります。慣れない英語環境になりますが、もしもの時に慌てないよう渡航後すぐに確認しておきましょう。

オーストラリアに来てからするべきこと

在留届の提出

在留届は、緊急事態発生時の安否確認や支援などに利用され、提出している人には普段から現地の安全情報などオーストラリア生活のために必要な情報もメールで配信されます。

ビザの種類に関わらず、外国に住所または一時滞在先を定めて3カ月以上滞在する日本人は、在留届の提出が日本の法律で義務付けられています。住む場所が確定したら最寄りの大使館・総領事館に速やかに提出しましょう。オンライン提出にも対応しています。

避難場所の確認

日本と異なり、オーストラリアの地方自治体名は住所に表記されていません。オーストラリアの地方自治体は一般に「カウンシル(Council)」と呼ばれます。オーストラリアでの滞在場所が決まったら、自分がどの地方自治体に属しているかを把握し、避難場所や役所などをあらかじめ確認しておきましょう。

管轄のカウンシルは、住所から検索することができます。

避難所は管轄区域によって名称が異なりますが、一般に「エバキュエーション・センター(Evacuation Centre)」または「レリーフ・センター(Relief centre)」と呼ばれます。数は多くありませんが、宿泊場所・飲食料・衣類・トイレなどの支援が可能な比較的規模の大きい施設なので、最寄りのセンターを調べておくと安心でしょう。

他にも「シェルター(Shelter)」「セーファー・スペース(Safer Space)」「レフュージ(Refuge)」などあるものの、多くは支援の整った施設ではなく山火事やサイクロンといった災害を一時的にしのぐための建物となっています。

近場に避難先がない場合、最寄りの学校・ショッピングセンター・ホテル・教会などへ駆け込むことも考えておきましょう。

滞在地域の治安の確認

オーストラリアの都市によっては犯罪発生率が高く、現地の人々から危険とみなされる地域もあります。普段から荷物を放置しないことはもちろん、パスポートや重要な書類のコピーを取っておき、人通りの多い観光地や繁華街では、夜間に特に注意しましょう。

海外の治安指標をデータ化しているNumbeoでは、オーストラリアの犯罪指数(0~100)を確認することができます。自分の住む地域で起きた犯罪の種類や件数などを調べるには、「Red Suburbs」などがあります。

自分が住む地域のコミュニティサービスやカウンシルなどでも、危険なエリアや注意するべきエリアについて尋ねておくことをおすすめします。

コンタクトパーソンの決定

海外生活において、有事の際に連絡を取れるコンタクトパーソンは重要な人物です。コンタクトパーソンがいることで、災害や犯罪に巻き込まれた際、公的機関などへ助けを求めたり、日本にいる親族や保護者に状況を伝えたり、身動きがとれない自分の代わりに動いてもらうことができます。

主なコンタクトパーソンは、同じオーストラリア国内に住んでいる親族・友人・保護者・隣人など。数人のコンタクトパーソンのうち、なるべく一人は別の地域に住んでいる人を選びましょう。

日本にいる親族や保護者には、あらかじめコンタクトパーソンの連絡先を教えておき、同じようにコンタクトパーソンにも日本にいる親族や保護者の連絡先を教えておきましょう。

日本語が通じる医療機関の確認

病気の症状に合わせて病院を選ぶ日本の医療システムとは異なり、オーストラリアではまずGP(一般開業医)のいるクリニックやメディカルセンターを受診します。軽症のケガや病気であれば、GPで診察すれば解決できることが多く、GPが必要だと判断した場合のみ、専門医のいる病院や総合病院へ紹介されます。

医療や医療保険の分野では頻繁に専門用語が使われるため理解することがむずかしい場合があります。都市部には日本語対応のGPが在籍しているクリニックや、日本語の通訳サービスを提供している医療機関もあるので、英語に不安のある方は早めに日本語が通じる医療機関を確認しておきましょう。

日本語受診できる病院(GP)まとめページをご参照ください。

緊急サービスアプリに登録する

オーストラリアでは緊急サービスのアプリ「Emergency+」が用意されており、緊急連絡先や最新の災害情報などを常に閲覧することができます。今自分がいる正確な位置がわからない場合でも、アプリを通して「000」にダイヤルすると、携帯電話のGPSを利用して位置情報を提供してくれて便利です。もしもの際に焦らずすむよう、滞在地域に関連するコミュニティアプリはなるべくインストールしておきましょう。

オーストラリアの各州とその各カウンシルのウェブサイト、その災害ポータルサイト(EAS:Emergency Alert Service)でも、熱波・森林火災・サイクロン・洪水・落雷などの災害発生時に、その発生地点と被害状況などを知ることができます。

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オーストラリアで日頃から備える防犯意識 https://www.jams.tv/safety/260270 Thu, 12 Dec 2024 05:23:27 +0000 https://www.jams.tv/safety/260270 海外生活では、日頃の危機管理が重要です。オーストラリアは比較的治安の良い国ではありますが、スリや置き引きは多く、防犯対策として普段の行動でも注意する必要があります。 トラブル回避の工夫として、以下を参考にしてください。 […]

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海外生活では、日頃の危機管理が重要です。オーストラリアは比較的治安の良い国ではありますが、スリや置き引きは多く、防犯対策として普段の行動でも注意する必要があります。

トラブル回避の工夫として、以下を参考にしてください。

外出時の注意点

  • 必要な場合を除いてパスポートや多額の現金などを持ち歩かない。(外出時のパスポート所持は必須ではありません)
  • 人の行き来の多い場所では、リュックやバックを前に身につけ、荷物から目を離さない。
  • なるべく車道から離れて歩き、バッグやスマートフォンなどを車道側に持たない。
  • 不意に話しかけられても、持ち物から注意をそらさない。
  • 飲食店では必ず誰かが席に残り、一人の場合でも必ず貴重品を持って移動する。
  • クレジットカードやデビットカードで支払いをする際は、伝票の金額を確認し、決済が終わるまでレシートを保管しておく。
  • 初対面の人に住所・宿泊先などを教えない。
  • 信頼の置ける人物でない限り、女性一人で男性の部屋に行かない。
  • 浜辺や車の中に所持品を置いたまま海水浴をしない。
  • ヒッチハイクはしない。
  • 不審・不要な誘いに対して毅然と断る。
  • パブやナイトクラブなどでは、自分の飲み物から目を離さないようにする。
  • 見知らぬ人から食べ物や飲み物は受け取らない。
  • いっしょにいる人に不信感を感じた場合は、できるだけ早くその場を去る。
  • 多量のアルコールの摂取は避ける。

帰宅時の注意点

  • 夜間の独り歩きは可能な限り避ける。
  • 近道であっても、人通りの少ない場所や狭い道、暗い通り、夜の公園などは避ける。
  • 人目につきにくいエレベーターでは、なるべく乗り合わせないように利用する。
  • エレベーター内では出入り口付近の操作ボタン側に立ち、万が一のときは、迷わず非常用呼び出しボタンを押す。
  • 自宅に入る際は、背後に誰もいないことを確認する。

在宅時の注意点

  • 部屋に残すスーツケースや貴重品入れなどには、必ず鍵をかける。
  • カーテンは室内が見えないものを選ぶ。
  • チャイムが鳴ってもすぐにドアを開けず、インターホンやチェーンをかけたまま訪問者や用件を確認する。
  • 不審・不要な訪問者に対して毅然と断る。
  • パスポートや現金などの貴重品は、鍵付きのスーツケースや収納ボックスに保管しておく。
  • ノートパソコンやスマートフォンなどの高価な機器や物品は、使わない時には収納し、外から見えない場所に保管しておく。
  • 部屋の鍵を常に管理しておき、部屋を離れる際は家だけでなく部屋の鍵も施錠しておく。鍵が付いていない場合は、大家に鍵を付けてもらえないか相談を。

上記の対策だけでなく、日常生活の中でも防犯意識を持つことが大切です。周囲の状況に目を配り、少しでも不安を感じたら早めに行動することを心がけましょう。


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オーストラリアの自然災害:山火事について https://www.jams.tv/safety/260290 Thu, 12 Dec 2024 05:23:24 +0000 https://www.jams.tv/safety/260290  出典:オーストラリア気象庁 森林火災はオーストラリアの環境にとって非常に身近な自然現象のひとつです。何千年も前から起きていますが、オーストラリアに住む人々にとっては人命、財産、環境に被害をもたらす可能性がある危険な災 […]

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出典:オーストラリア気象庁

森林火災はオーストラリアの環境にとって非常に身近な自然現象のひとつです。何千年も前から起きていますが、オーストラリアに住む人々にとっては人命、財産、環境に被害をもたらす可能性がある危険な災害でもあります。

その脅威は火炎にとどまらず、輻射熱、煙害、火の粉飛散、物の落下、地滑りなど広範囲にわたります。また、近年の気候変動下では、長時間の熱波や干ばつが発生する可能性が高く、その結果より頻繁で激しい森林火災の原因となっています。

気象局では、森林火災が発生する危険な天候が予想される場合、その当日の早朝と翌日の午後に、山火事気象警報(Fire Weather Warnings)を発表しています。 各州の最新山火事警報は全国警報概要(National Warnings Summary)から確認できるます。

オーストラリアの火災危険度(Australian Fire Danger Rating)


出典:Australian Fire Danger Rating System (AFDRS)

警報をチェックする際には、オーストラリアの火災危険度のレートを知っておく必要があります。レートは火災の制御・鎮圧の難易度を示すもので、各州の消防機関が評価しています。

山火事シーズンに備えて、手遅れにならないように避難計画を立てておき、レートを参考にして危険な地域を避けるルートも検討しておきましょう。地元の空き地、ダム、ビーチなども一時的な避難先として有効です。

火災危険度(The Fire Danger Rating System)

  • 通常(No Rating):危険が最小限の日。この状況で発生した森林火災は、危険な形で広がったり、生命を脅かしたりする可能性は低いです。
  • 中(Moderate):ほとんどの森林火災はコントロール下にありますが、避難計画と準備をしておきましょう。常に最新の情報を入手し、火災状況に注意しておきしましょう。
  • 高(High):危険な森林火災の状況。住まいの地域でも火災が発生しないか警戒してください。火災が発生した場合、生命や財産が危険にさらされる可能性があります。必要に応じて危険な地域から離れましょう。
  • 極限(Extreme):今すぐ避難行動をしてください。森林火災が急速に拡大しており、非常に危険な状況です。このレベル以上の地域には立ち入らないでください。
  • 壊滅的(Catastrophic):生き延びるために直ちに危険地域から離れてください。森林火災が発生しやすい最も危険な状況で、家屋は火災に耐えられません。人命が失われる可能性が高いです。

山火事への事前準備

森林火災が発生すると、事態は数分のうちに急変します。事前に非常持出袋を準備し、どこへ避難するかを決めておきましょう。動物やペットを連れている場合は、その安全を確保できる場所を考慮しましょう。早めに避難することが生き延びるための最も安全な方法です。

山火事シーズンに森へ出かける場合は、目的地のオーストラリアの火災危険度(Australian Fire Danger Rating)をあらかじめチェックしておきましょう。

山火事発生時の対処

屋内にいる場合

屋内にいる場合、ドアや窓をできるだけ塞ぐことが重要です。屋外にいる場合、輻射熱や炎から身を守ることが重要です。

家の周囲を火災前線が通過している間は、屋内にとどまり、そこから最も遠くにある部屋に避難します。部屋の出口を少なくとも2カ所確保し、水道が近くにあるとよりよいです。

  • 電気・ガスを切る。
  • 火元に近いドアや窓はできるだけ密閉する。
  • タオルや敷物を水に浸して出入り口の内側に敷く。
  • 輻射熱を防ぐために手元にも濡らした布を置いておく。
  • カーテンを下ろし、家具を窓から離す。
  • 身を低くして煙にさらされないようにする。
  • 露出した皮膚を毛布や衣服でおおい、低い姿勢を保つ。
  • 脱水症状にならないよう、水分を十分に取る。

避難の際には、火元から一番遠い出口から逃げます。車で逃げる場合は、飛んでくる炎から身を守れるように、毛布・飲料水を車に積んでおきましょう。

屋外にいる場合

現地でもし炎が見えていたり、煙の匂いがしたりしたらそれが警告です。速やかに炎と煙が発生している地点から遠くへ離れましょう。

万が一、ブッシュウォークの途中や車を運転中に炎が見えたら、速やかにその地域を離れるようにしてください。興味本位で現場を訪れるのは危険ですので絶対にやめてください。山火事は一瞬で燃え広がり、命を失う危険があります。

山火事で亡くなる人の大半は輻射熱によるものです。避難する際には、長袖、長ズボン、革靴など防護服になるものを着ましょう。炎から離れていても、燃えさしの飛来や熱などにより山火事が新たに発生する場合がありるので、移動には危険が伴います。

最寄り避難所は管轄区域によって名称が異なりますが、一般に「エバキュエーション・センター(Evacuation Centre)」または「レリーフ・センター(Relief centre)」と呼ばれます。数は多くありませんが、宿泊場所・飲食料・衣類・トイレなどの支援が可能な比較的規模の大きい施設なので、しばらく家に戻れない場合は避難所を利用することも検討しましょう。

他にも「シェルター(Shelter)」「セーファー・スペース(Safer Space)」「レフュージ(Refuge)」などあるものの、多くは支援の整った施設ではなく山火事やサイクロンといった災害を一時的にしのぐための建物となっています。

煙への対処

ブッシュランドから500m以内に位置する家庭で、屋根に蒸発式エアコンを設置している場合、山火事の際に風に運ばれてくる燃えた樹皮や葉などの燃えかすによる火災のリスクが高まります。

燃えかすがエアコンの中に入り込み、屋根の隙間から火が出て家全体に急速に燃え広がることがあるので、蒸発式エアコンを設置している家は以下の対処をしてください。

  • エアコンを運転し、フィルターパッドを水で濡らします。
  • 煙が上空を通過したり、家の周りに灰が降り始めたら、エアコンを切ります。
  • 可能であれば、ファンを止めた状態でフィルターに水をかけ続けます。
  • 危険が去るまで、エアコンや家の周辺に燃えかすによる点火がないかチェックし続けます。

緊急時に大切な人と離れ離れになった場合に備えて、赤十字が全国的な登録・照会サービス「Register.Find.Reunite」を運営しています。被災した大切な人と連絡が取れない場合も利用することができます。


参考:オーストラリア気象局

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オーストラリアでの交通事故について https://www.jams.tv/safety/260606 Thu, 12 Dec 2024 05:23:23 +0000 https://www.jams.tv/safety/260606 オーストラリアでは、毎年1,000人以上の交通事故死者が出ています。交通事故の原因の多くがスピード違反であり、飲酒運転と薬物運転がこれに続きます。また、広大なオーストラリアは長距離運転の機会も多く、疲労運転も原因のひとつ […]

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オーストラリアでは、毎年1,000人以上の交通事故死者が出ています。交通事故の原因の多くがスピード違反であり、飲酒運転と薬物運転がこれに続きます。また、広大なオーストラリアは長距離運転の機会も多く、疲労運転も原因のひとつとして挙げられます。

日本では1杯でもアルコールを摂取すると運転が禁止されますが、オーストラリアでは血中のアルコール濃度が0.05%以下は運転が可能です(フルライセンスの場合)。しかし、アルコールに対する耐性は人種や体質、体調によって大きく異なるため、法律の範囲内であっても飲酒後の運転は避けるべきです。

オーストラリアで交通事故を起こした場合、負傷者(その加害者・被害者ともに)は、加害車両をカバーするCTP保険(Compulsory Third Party Insurance)会社を通じて経済的支援を受けることができます。

外国の免許証で運転する場合の規則は、お住まいの州によって異なります。隔週の免許に関する規則は、以下のウェブサイトから確認できます。

保険の種類

CPT保険(Compulsory Third Party Insurance)

車両登録をする場合に加入が必須の保険です。日本の自賠責保険に当たるもので、自動車事故で他人(同乗者など)が負傷した際に、車の持ち主や運転者の法的責任をカバーしてくれます。

車の運転により他人を負傷させてしまった場合、怪我をした人はその車をカバーしているCTP保険会社から賠償金を受け取ることが可能です。怪我をした人が、事故を起こした運転者を直接訴えることは認められていません。

オーストラリアのCTP保険は、車両のダメージについては一切カバーされないので、注意が必要です。

対物賠償保険(Third Party Car Insurance)

事故相手の車や物だけを補償する保険。 自分の車や物に損害があったとしてもカバーされず、保険金は支払われません。任意保険ですが、オーストラリアで運転する以上は、最低限この保険に加入することをおすすめします。

総合自動車保険(Comprehensive Car Insurance)

日本の車両保険に当たるプランも含まれた総合自動車保険です。オプションでレンタカーやロードサービスが選択できるため、パンクやバッテリー上がりなどのトラブルにも対応してもらえます。

車の運転で注意すべきこと

オーストラリアは日本と同じ左側通行で、交通ルールも一部を除いて大きな違いはありません。無保険での運転は避け、必ずルールを守りましょう。

飲酒の上での運転に関しては、規制値以上の飲酒量でなくても十分に気をつけてください。運転者の血中アルコール濃度は、0.05まで。教習許可証(L)または仮免許証(P1・P2)を所持している人の血中アルコール濃度は、0.00です。事故を起こした場合、薬物を使用していたり飲酒していたりすると、厳しく処罰されるとともに事故に関する保険のカバーも適用されません。

日本と違って天候が急激に変化したり、カンガルーなどの野生動物が飛び出してきたりと、交通環境は厳しい面もあります。特に、動物に対する注意標識が表示してある地域は、速度を控えるなど細心の注意が必要です。動物に衝突して車のコントロールを失い、他の車や建物、人を巻き込んでしまうことがよくあります。また、地方では平坦な道が長く続くので、眠気を感じたら車を止めて仮眠をとることも重要です。

制限速度は厳守してください。標識がない場合、都市部での制限速度は時速50km、郊外では時速100kmです。学校の近くでは下校時間帯に時速40kmの規制があります。その時間帯以外でも、子どもの道路横断や飛び出しには常に注意を払ってください。日本に比べ制限速度はかなり厳しく、少しでも制限速度をオーバーすると罰則・罰金が科されます。

休暇シーズンは交通事故が増加するためダブルデメリット制度があり、減点数・罰金額が倍になります。取り締まる警察官の数も通常より多くなるため、交通標識・信号・周囲の交通状況に注意し、普段以上に安全運転を心掛けましょう。

オーストラリアで車を運転する際は、他にも次のことに注意してください。

  • 運転技術に自信のない場合は運転しない。
  • 急ハンドルや急ブレーキ、急発進を避ける。
  • 運転者と同乗者全員がシートベルトを着用する。
  • 信号待ちの停車時でも、運転中は携帯電話を使用しない。
  • 薬物を使用して運転は絶対にしない。
  • 法律の範囲内であってもの飲酒運転は避ける。
  • 長距離運転をする場合は、必ず休憩時間を取る。
  • 都市部では歩行者の信号無視が目立つので、信号に従って走っていても周囲の状況には常に注意を払う。
  • 郊外の道路は対面2車線で速度110kmの道路も多いため、無理な追い越しをしない。
  • 夜間の田舎道では、急に飛び出してくる野生動物に注意する。
  • レンターカーを借りる場合、きちんと保険を掛ける。
  • 自動車を購入した場合、顔見知りからの購入であったとしても必ず名義変更の手続きをしておく。

自転車に乗る場合でも、夜間走行する際には必ずライトを点灯し、反射ベストを着用したり、自転車に反射材を装着して、安全に走行するようにしましょう。

以下のウェブサイトは、オーストラリアの各州政府が提供しているもので、道路規則・通行料金・交通状況に関する総合的な情報が掲載されています。

交通事故に巻き込まれたときの対処

事故車がそのまま道路に残っていると、後続車が衝突して二次被害を引き起こす可能性があります。車が動かせる場合は、速やかに安全な場所や路肩へ移動させましょう。もし移動が難しい場合は、ハザードランプを点灯し、発炎筒や三角表示板を使って後続車に注意を促します。三角表示板は別途購入が必要ですが、発炎筒は通常、助手席の足元に設置されていますので、事前に確認しておくと安心です。

日本ではどんな事故でも警察に一報する必要がありますが、オーストラリアでは車同士の衝突など軽い物損事故だけの場合、警察に届け出る必要がありません。事故現場によっては重複事故を防ぐため、ハザードライトを点滅させるなどして現場周辺のドライバーに注意を促してください。

まずは、直ちに車を停車して安全確認をしてください。事故相手を含め、負傷者がいないか確認をします。

負傷者がいない場合

負傷者がいない場合、事故相手とお互いの連絡先・氏名・自動車の詳細・登録ナンバーを交換してください。目撃者がいれば、その連絡先も聞いておくべきです。お互いの車が走行可能であれば、そのまま運転して構いません。事故相手とトラブルになりそうな場合は躊躇せず警察に通報しましょう。落ち着いたタイミングで、自分が加入している保険会社に報告しましょう。

負傷者がいない場合であっても大きな事故の場合には直ちに警察に通報します。

負傷者がいる場合

警察・救急車・消防隊への連絡はすべて「000」です。

怪我人が出た場合、警察に通報してください。すぐに治療が必要な怪我の程度であれば、同時に救急車も呼んでください。車から出られない人がいる場合、消防隊への連絡も必要となります。警察への第一報は、「発生日時」「発生場所」「事故形態」「負傷者の有無」「現場措置」を連絡すれば足ります。

自分と相手の状態を確認し合った後は、事故現場から離れず、以下の手続きを進めます。

事故現場で手続き

  • 相手の運転手と以下の情報を交換し、現場の写真やビデオを撮る。
    相手の名前・免許証番号・住所・生年月日・電話番号・車の車種とモデル・登録番号・持ち主の運転免許証の写真・相手の保険会社の名前・目撃者の名前と住所と電話番号
  • 事故当時の状況をメモに残しておく。
  • 救急車を呼ばない場合でも、早めに医師の診察を受ける。
  • 自分が加入している保険会社に報告する。
  • 弁護士に連絡して賠償の手続きを進めてもらう。

事故相手とのやり取りで注意すること

  • 現場では不用意に謝らない。
  • 現場で示談交渉はしない。
  • 誰の過失であるか口外しない。
  • 相手が飲酒運転などの疑いがある場合、相手との交渉は相手を車から降ろしてから。

交通事故に巻き込まれてケガをした場合、怪我の賠償金は個人ではなく、事故を起こした自動車をカバーしているCTP保険会社が支払うことになります。保険会社に対する手続きとなるため、過失を犯した個人に支払い能力があるかどうかは問題になりません。

診察・治療・入院・リハビリ・薬代、通院のための交通費など、領収書は必ず保管しておきましょう。手続きの途中でも費用が発生した時点で、保険会社から返金を受けることが可能です。最終的な賠償金の査定は複雑なので、オーストラリアでCPT保険の賠償請求を進めることになった場合、弁護士などの専門家に相談する人がほとんどです。

当て逃げされた場合

なるべく相手の登録ナンバーを控え、その車の特徴(車種・色)も記録しておいてください。運転手の特徴や事故の目撃者についても確認して内容を控え、できる限りすぐに警察へ届け出てください。捜査が開始しされると、担当の警官より捜査についてや保険請求について説明されます。

交通事故から生じるストレスやトラウマがある場合、GPに相談したり、交通外傷支援サービス(Road Trauma Support Services)の利用を検討しましょう。

帰国に際しての車の取り扱いについて

日本帰国に際して、オーストラリアで使用していた車を友人に譲ったり処分を依頼したりするケースが散見されます。後日のトラブル防止のために、名義の変更や使用契約の解除などは自分で済ませた上で帰国することをおすすめします。

車を友人に売却し、名義変更もその友人に依頼して帰国したところ、売却相手の友人が名義変更をせずに使用して駐車違反やスピード違反を繰り返していた事案が報告されています。その場合、日本に帰国した売主に罰金の支払いの督促がなされます。

このようなトラブルは自己責任で解決しなければならず、帰国してからトラブルが生じた場合、その問題を解決するために多くの時間と手間が必要になります。


 

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オーストラリアの自然災害:大雨・サイクロンについて https://www.jams.tv/safety/260296 Thu, 12 Dec 2024 05:23:23 +0000 https://www.jams.tv/safety/260296  出典:オーストラリア気象庁 オーストラリアの多くの地域は、熱帯低気圧の影響を受けます。日本の台風に当たるサイクロンは、通常、海面水温が26.5℃以上のときに形成され、数日〜数週間も続くことがある上、不規則な経路をたど […]

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出典:オーストラリア気象庁

オーストラリアの多くの地域は、熱帯低気圧の影響を受けます。日本の台風に当たるサイクロンは、通常、海面水温が26.5℃以上のときに形成され、数日〜数週間も続くことがある上、不規則な経路をたどることもあります。そして、陸地または涼しい海上に移動すると消滅します。

オーストラリアのサイクロンのシーズンは、11月から4月までで、他の時期にサイクロンが影響を及ぼすことは稀です。毎年平均11個のサイクロンが発生し、そのうち平均4個がオーストラリアに上陸します。

サイクロン内は数百kmに及ぶ範囲で時速90kmを超える強風が吹くことがあり、中心付近で最も強い風が吹いています。大波が海岸浸食や建物への負荷など危険な影響を引き起こします。

また、サイクロン上陸後に内陸部で大雨が降り続くと、河川の氾濫を引き起こします。サイクロンの移動速度が遅いほど、累積降雨量が多くなる傾向があり、洪水の危険性が高まります。海岸に近い土地や低平地の広い範囲では浸水が起き、時に1km以上内陸に及ぶこともあります。日本に比べ、海や川の近くに建てられている家が多いので注意が必要です。

サイクロンの季節予報・注意報

オーストラリア気象局は毎年10月にサイクロンの季節予報(Tropical Cyclone Seasonal Outlooks)を発表しています。特にその影響を受けるWA州北西部、NT準州カーペンタリア湾、QLD州コーラル・シー諸島では、独自のサイクロンの季節予報も発表されます。

オーストラリア上空で時速62km(強風域)を超える風が吹く可能性がある場合、その沿岸地域にサイクロン・アドバイス(Tropical Cyclone Advices)が発令されます。 これはサイクロンの進路上にある各地域に注意報または警報を発表し、いつ影響を受けるかを知らせるもので、日本の台風注意報・警報に当たります。

  • サイクロン注意報:48時間以内に強風の発生が予想
  • サイクロン警報:24時間以内に強風の発生が予想、または既に発生

その後もサイクロンの脅威が残っている間は、注意報は6時間ごとに、警報は3時間ごとに更新されます。沿岸に接近するサイクロンがレーダー監視下にある場合、状況によっては1時間おきに警報が発表されることもあります。

熱帯低気圧の強さは、1(最も弱い)から5(最も強い)まで、最大平均風速に基づいたカテゴリーで表されます。

  • 1(Damaging):最大平均風速63〜88km/h、最大風速〜124km/h 家屋への被害は軽微。農作物、樹木などに被害。船は係留物が引きずられる可能性。
  • 2(Destructive):最大平均風速89〜117km/h、最大風速164km/h 危険。家屋に軽微な被害。標識、農作物、樹木などに大きな被害。停電の可能性あり。小型船舶の係留場所は破損の恐れ。
  • 3(Very destructive):最大平均風速118〜159km/h、最大風速224km/h 非常に危険。屋根や構造物にも被害。停電の可能性あり。
  • 4(Very destructive):最大平均風速160〜199km/h、最大風速279km/h 大規模な屋根の損壊と構造的にダメージ。危険な飛散物や広範な停電のリスク。
  • 5(Very destructive):最大平均風速200〜km/h、最大風速280km/h 大規模かつ広範な破壊を伴う極めて危険な状態。

参考:Tropical Cyclone Advices

大雨・サイクロン事発生時の対処

カテゴリー1のサイクロンが1日でカテゴリー3のサイクロンになることもあります。サイクロンが接近していないように見えても、その衝撃に備えておく必要があります。また、普段から自然災害に備えて、以下の事項も確認しておきます。

  • 防災グッズの準備
  • 水道・電気・ガスの供給を止める場所と方法
  • 家財保険や自動車保険への加入の有無
  • 重要な個人書類や保険書類の保管(復旧や保険金請求が容易になります)

サイクロン発生中は、地面の砂を勢いよく飛ばし、物が飛散するため、屋外にいると危険です。サイクロン警報が発令された場合は、屋内にとどまること。建物の中に待機し、横殴りの雨がドアや窓の隙間から侵入するのを防ぐために雨戸を閉め、ブラインドやカーテンを引きます。隙間にテープや板を貼ることも効果的です。

自宅の庭にある物はすべて固定し、可能であれば、車は屋根の下に駐車しましょう。路上駐車する場合は、木・電線・水路から離しておきます。

また、水道管に影響が出た場合に備え、流し台・容器・風呂などに清潔な水を入れておきます。

急に風が弱くなった場合は、サイクロンの目に入ったということかもしれません。強風はすぐに戻ってくるため、緊急サービスからオールクリアが発表されるまで外出は控えてください。命にかかわる緊急事態には、迷わず「000」に電話してください。

自治体の指示があった場合

近隣住民と共に速やかに避難を始めましょう。地元の自治体や緊急機関が、避難のための最善の方法を教えてくれます。

自宅を出る際には電気・ガス・水道を止め、すべての電気器具のプラグを抜いておきます。防災グッズを持ち、ドアに鍵をかけ、避難計画に従って行動しましょう。

旅行中や外出中の場合は、注意報の時点から速やかに避難してください。警報直前からの避難は、予定していたルートが倒木や急流に阻まれる可能性があり、非常に危険です。

車を運転している場合

車での移動は控えるべきですが、どうしても運転しなければならない場合は、速度を抑え、昼間でもヘッドライトを点灯してください。山沿いや海沿い、川沿いの道は避け、地形や状況の変化に細心の注意を払いましょう。前方が見えないほどの雨風の場合は、木や電線、水路のない場所に駐車し、運転可能になるまで車内で待機してください。

大雨・サイクロン被災後の対処

被災後は、電線や樹木の倒木、下水管や水道管の破損、屋根シートのゆるみ、その他のがれき、ガス漏れの可能性に注意しましょう。電気技師が点検するまで、電気や電化製品の電源は切っておき、ソーラーパネルが破損している場合は電源を入れないでください。ガス器具は使用前に点検してもらう必要があります。

また、被害状況を写真に撮っておき、できるだけ早く保険会社に連絡することで、保険金請求の査定が早くなります。賃貸物件の場合も、家主と家財保険会社にできるだけ早く連絡しましょう。

木製とプラスチック製の食器など、浸水したものは捨ててください。安全に洗浄する方法はありません。缶詰を含め、洪水に接触した薬・食品・飲料水、電気が通っていない冷凍食品・冷蔵食品は捨ててください。水道水は安全を確かめるまで、飲んだり調理したりすることを避けます。自治体からの煮沸消毒の指示に従ってください。金属製のフライパンや調理器具は、清潔な水で煮沸消毒してください。

2日以上濡れていたものは、通常カビが生え、洪水後の家には細菌や虫がいるかもしれません。カビが大量に発生している場合、専門業者に頼んでカビを掃除してもらいましょう。

がれきを安全に片付ける方法については、地元の自治体に問い合わせましょう。家とその中にあるすべてのものを乾燥させ、きれいにする必要があります。清掃の際には必ず防護服を着用し、アスベスト・セメントの破片を扱う際には特に注意が必要です。

緊急時に大切な人と離れ離れになった場合に備えて、赤十字が全国的な登録・照会サービス「Register.Find.Reunite」を運営しています。被災した大切な人と連絡が取れない場合も利用することができます。


参照:オーストラリア政府ホームページ

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オーストラリアでの火災事故について https://www.jams.tv/safety/260612 Thu, 12 Dec 2024 05:23:22 +0000 https://www.jams.tv/safety/260612  出典元:Department of Fire and Emergency Services, WA オーストラリアでは毎年1,000件超の家財火災保険金が請求されており、特に冬場は火災事故が多くなります。 家庭内での […]

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出典元:Department of Fire and Emergency Services, WA

オーストラリアでは毎年1,000件超の家財火災保険金が請求されており、特に冬場は火災事故が多くなります。

家庭内での火災の主な原因は調理に関連するもので、全体の4分の1が台所使用中の製品の欠陥によるものか、使用後のコンロやオーブンの放置によるものです。次いで、エアコン、ヒューズボックス、暖房器具・暖炉といった家電製品が続きます。

特に冬場に焚き火やキャンドルを使用する際などは、十分注意しましょう。電気製品・暖炉・暖房器具は、定期的に点検してください。また、煙探知機のテストも忘れずに。

火事にならないように注意すること

日ごろから火事にならないように以下のことについて注意しましょう。

  • 暖房器具の上や直に衣類を置いて乾かさない。
  • カーペット・カーテン・壁など、火事になりやすい場所の近くに暖房器具や火元になるものを置かない。
  • 調理器具を使用中に放置しない。
  • 調理中は子どもがキッチンに入らないようにするか、安全な場所で遊ばせておく。
  • 直火・鍋ストーブ・ガス火・電気ストーブは、ガードで囲い、ガードを壁に取り付ける。
  • 使用中のトースターから離れない。
  • 火災報知器の近くで喫煙しない。
  • 火災報知器の近くでエアゾール缶スプレーを使用しない。
  • 電化製品を使用していない時、特に家を出る際には、忘れずに電源を切る。
  • 衣類乾燥機の周りに空気の流れがあることを確認し、乾燥機を「クールダウン」させる。
  • 衣類乾燥機は、使用するたびに糸くずを取り除く。
  • 故障の兆候がある電気製品は使用せず、安価な電気製品の使用にも注意する。
  • 故障している電化製品や古くなった電化製品、コードがほつれた電化製品はすぐに交換する。
  • コンセントの増設をする際には、電気工事業者に依頼し、電源ボードや二重アダプターの使用を避ける。
  • BBQをする際は、設備に火を点ける前にボンベの有効期限を確認する(ボンベのホースの接続がしっかりしているか、漏れがないか、ホースにひび割れ・損傷・摩耗の形跡がなく良好な状態であるか)。
  • BBQ設備の上に可燃性の液体を置かない。
  • BBQの調理が終わったら設備の電源を切る。
  • アイロン台にアイロンを伏せて置かない。
  • タバコは必ず火を消してから捨てる。
  • 使用済みのベイプは、乾電池やバッテリーを取り外して不燃ごみに捨てる。

リチウム電池の火災に注意

リチウムイオン電池を搭載した製品から出火する火災が近年多発しています。リチウムイオン電池は、繰り返し充電・放電できる電池。主に小型で大量の電力を必要とする製品に使用され、他の二次電池と比べて高容量・高出力・軽量という特徴があります。電解液として可燃性の有機溶剤を使用しているため、衝撃などにより出火することがあります。

モバイルバッテリーから出火した火災が最多で、次にスマートフォン、掃除機、電動工具と続きます。他にも、ポータブル電源、ノートパソコン、タブレットなどがあります。出火要因は、分解、衝撃、充電方法の誤りなど使用者の不注意によるものが多いので、次のことに注意して使用しましょう。

  • 衝撃を与えないよう適切に取り扱い、むやみに分解しない。
  • 製造メーカーが指定する充電器やバッテリーを使用する。
  • 充電電圧を確認せずに使用しない。
  • 膨張、充電できない、バッテリーの減りが異様に早い、充電中に熱くなるなどの異常がある場合、使用をやめて製造メーカーや販売店に相談する。
  • 不用品を処分する際は、地域のごみ回収方法をよく確認する。

火災が起きた・巻き込まれた時の対処

身の危険を感じる規模の火災が起きた場合は、躊躇せずに「000」に通報して消防隊を呼んでください。

できるだけ早く室内から屋外に出ましょう。他の人に注意を促し、手助けをしながら全員が素早く家の外に出ることを優先してください。煙から逃れるために身を低くし、床を這って近くのドアから外へ出ます。通り抜けた際、ドアは火の勢いを抑えるため閉めるようにしましょう。行方不明者がいる場合は、消防隊員に、「行方不明者の身元」「どこで見つかる可能性が高いか」を伝えてください。燃えている建物には絶対に再突入してはいけません。

ただし、火災発生中はエレベーターを使用してはいけません。窓を開けても脱出できない場合、窓ガラスを割って窓枠を毛布などで覆います。上階に閉じ込められた場合、ドアや換気口の周囲を布団や衣服で塞ぎ、消防隊に見つけやすい窓際に留まります。

普段からもしもの時の火災に備えて、家庭用消火器と毛布をキッチンの出入り口付近に置いておきましょう。ドライケミカル消火器(1kg)が、小さな家庭の火災の消火に適しています。消火器は粉末が沈殿しないよう、時々振ってください。消火器や消火ブランケットは、心身ともに「安全に使用できる」と感じている場合にのみ使うことをおすすめします。

家庭用消火器の使い方

油・電気・油脂による火災の消火には、絶対に水を使ってはいけません。家庭用消火器を使用する際は、他の人が近くにいないことを確認した上で、火元に向けて消火器を使います。消火器を使い終わったら、「000」に通報して消防隊を呼んでください。家庭用の消火器は1回しか使えないように設計されているため、使用後は新しい消火器を準備してください。

消火ブランケット(Fire Blanket)の使い方

消火ブランケットは耐燃性の素材で作られた簡易消火用具で、火に被せて使います。調理油の火に被せたり、衣服に引火した人を包んだりすることもできます。

料理中の鍋が燃えたなどの場合、消火ブランケットを鍋と火の上に注意深く置きます。放り投げないようにしましょう。熱源を止めても消火ブランケットは鍋にかけたままにします。その後、「000」に通報して消防隊を呼んでください。

オーストラリアの火災報知器(Automatic Fire Alarm)について


出典元:Department of Fire and Emergency Services, WA

オーストラリアでは、家の各階に少なくとも1台は火災アラームを設置することが法律により義務付けられています。火災報知器は、住居タイプに関わらず、すべての住居の居住エリア(廊下・寝室を含む)の壁から30cm以上離れた天井に設置する必要があります。

火災報知器は、毎月その電池が切れていないことを確認しましょう。9ボルト電池の火災アラームを使用している場合、1年ごとに電池を交換してください。少なくとも年に1回は火災報知器の外カバー周りのホコリを取ってください。どの火災報知器も10年ごとに交換する必要があります。

火災報知器に関しては、不要警報(Unwanted Alarms)のトラブルが報告されています。NSW州消防隊は、2023年に約50,000件の火災報知器の作動に対応していますが、その約98%は不要警報でした。

このように、火災やその他の緊急事態が発生していないにも関わらず、火災報知器が作動することがあります。オーストラリアの消防隊は法律に基づき、すべての火災警報に対応する義務を負っているため、火災報知器の誤作動には注意が必要です。

また、火災報知器の誤報により、建物の所有者・管理者に対して消防隊から料金を請求される場合があります。ただし、暴風雨やその他の自然災害の場合など、その火災警報が所有者の制御の及ばないものであった場合には料金は請求されません。

火災報知器の中には非常に敏感なものがあり、シャワーから出る蒸気、食べ物を焦がした煙、消臭剤やヘアスプレーなどのエアゾール缶のスプレーでも作動することがあります。料理やシャワーをする前には、換気扇や換気口、可能であれば窓が開いていることを確認しましょう。

火災報知器の誤作動の主な原因には、以下のようなものがあります。

  • 換気不良
  • パンなどが焦げた煙
  • 調理中の煙・蒸気
  • 消臭スプレー
  • タバコ
  • キャンドル
  • 清掃や修理の際の細かな異物の混入
  • ホコリの混入
  • 昆虫の侵入
  • 火災報知器の汚れ
  • 火災報知器内のアラームの破損やシステムの故障
  • 火災報知器の整備不良・不十分

オーストラリアの火災保険

オーストラリアでは、火災による損害や損失から家屋と家財の両方をカバーしたい人のために、多くの保険会社がセット保険(バンドル保険)を提供しています。また、保険に加入してから保険金を請求できるようになるまで、通常72時間程度の待機期間が設けられています。

オーストラリアの火災保険には、以下のようなタイプがあります。

住宅保険(Home Insurance)

物件の所有者が加入できる保険。所有の建物や外構、備品の損害・損失をカバーします。大きく分けて保険金額を補償する「Sum-insured Cover」と総取り替え補償の「Total Replacement Cover」の2種類があります。

家財保険(Contents Insurance)

家財道具や身の回りの品など、個人の所有物の損害や損失をカバーします。家具・衣類・電子機器・電化製品・工具・宝飾品などが含まれます。

賃貸人保険(Renters Insurance)

物件の賃貸者が加入できる保険。賃貸中の家財の損害・損失をカバーします。家屋への偶発的な損害や誰かが敷地内で怪我をした場合の訴訟費用もカバー可能ですが、通常の家財保険よりも免責事項や限度額が多くなります。

住宅家財保険(Home and Contents Insurance)

火災による損害や損失から、家屋と家財の両方をカバーしたい人のためのバンドル保険。火事による損害のほとんどをカバーするプランや、炎による損害のみをカバーして水や煙の損害はカバーされないプランなど、細かいカバー内容は保険会社によって異なります。プランにどこまで含まれているのかは、加入前によく確認しておきましょう。

投稿 オーストラリアでの火災事故についてJAMS.TV に最初に表示されました。

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