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親知らず治療 (:: Dental Clinic ::)


親知らずの抜歯治療

シティ・ノックス・キム・レーザー歯科クリニックは親知らず抜歯手術においてとても定評があります。院長のノックス・キムは難易度の高い親知らず手術の技術を獲得するためUNSW医科大学にて口腔外科トレーニングを修了し、現在はシドニー歯科病院の口腔外科病棟にて親知らず治療についての臨床指導を行っています。

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埋没した親知らずと周辺の歯の状態

質問 1. 親知らずを抜くタイミングはいつにすれば良いのでしょうか?

痛みや虫歯または炎症などの症状を少しでも感じ始めたら抜歯をすることをお勧めします。
もちろん時間が経つにつれ痛みが緩和されることもありますが、放置しておくと通常は3〜6ヶ月以内に同じ症状が再発します。なので初期症状のうちに親知らずを抜き、歯茎への損傷や虫歯などの悪化を第一に防ぐことが賢明な処置だと言えます。
万が一、数ヶ月数年放置後、どうしようもなく親知らずを抜かなければならなかった場合、抜歯後の後遺症が深刻であったり、永久な後遺症となる可能性があります。例えば、親知らずを抜いてからそれを支えていた奥歯がぐらつき始めたり、熱いものや冷たいものに過敏に反応するような後遺症がみられます。

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親知らず抜歯の準備
親知らず周囲の歯茎が口腔底蜂窩織炎 Cellulitis(こうくうていほうかしきえん)などの深刻な状況で無く口を大きく開くことができる状態である場合、まずX-ray写真で親知らず位置の確認後、抜歯ができるかどうかがすぐに判断できます。
当医院では特に下顎の親知らず抜歯の際には必ずX-ray写真で親知らず周囲の顎の骨神経の位置をも予め確認した後に抜歯手術を行っています。

3-4 親知らず抜歯前X-ray写真

親知らず抜歯後X-ray写真

質問 2. 親知らずを抜かずに生やせば、それを虫歯や歯茎疾患のために抜かざるを得なかった奥歯の代わりになる「仮奥歯」として植えることができると聞きましたが、そのような治療法が本当にあるのでしょうか?
自家歯牙移植とは、奥歯が抜けてしまったところに親知らずを移植する方法です。
健康な歯根をもった親知らずであればと歯槽骨(歯を支える骨)の間にあるうすい膜「歯根膜」も歯と一緒に歯と移植できることから古くから臨床実験などで試されてきました。
しかし、いろいろな条件が完璧に揃わなければデメリットの高い治療ともなりうるので、現在では、ほとんどの歯科医院では推奨されていない治療方法です。
埋没した親知らずの状態

1. 親知らず周辺歯茎の炎症

うまく生えることができない埋没した親知らずのため鈍痛や腫れを感じる。親知らずが周囲の歯茎を持ち上げその隙間から細菌感染するためである。

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2. 親知らずによる隣接歯牙への圧迫

下顎上位の親知らずが横に傾き、前方の歯牙を唇の方へ押し上げる。
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3. 親知らず周辺に発生する水疱

埋没した親知らず周辺に生じた水泡は、親知らずや他の歯を支えている歯槽骨までも蝕み破壊してしまうこともある。
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4. 親知らず周辺にできやすい虫歯

親知らずと隣接した歯の間にできる虫歯は、神経治療が必要なほど深刻な虫歯が短期間で引き起こされる。
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質問3 オーストラリアで親知らず治療をすれば日本よりも費用が高くつくのでしょうか?
患者の出血を伴う治療は利用する器具や施設の消毒などの基準が厳しく規制されているため、他の器具とは別に別途の密封しなければならないため管理費用が必要となります。日本では医療保障制度が優れているため患者の個人負担が少なく、それにより治療費に差が生じています。なのでオーストラリアだけではなくアメリカなどで治療した場合も、親知らずや神経治療は日本よりも高くつきます。

質問 4. 親知らずが横に生えているのですが、日本では総合病院で抜歯をするようにアドバイスをもらいました。オーストラリアではどこで抜歯できるのでしょうか?
オーストラリアでは抜歯が困難である、親知らず、特に下顎に生えた親知らずなどは個人医院などでは抜歯せずに専門医院(口腔外科)に依頼するのが通常です。しかし個人医師によってはX-ray判読後、手術が可能であると判断した場合、抜歯を行う場合もあるようです。当クリニック・キム院長は親知らず治療と手術のためNSW医科大学にて親知らず関連の解剖学を修了しており、親知らず治療の技術また手術経験は卓越しています。

質問 5. 親知らず治療後に気をつけなければならないことは何でしょうか?
まずは医師が処方した鎮痛剤と抗生物質を飲むことです。抜歯後は細菌が抜歯付近の血管に侵入しやすく、下手すれば歯茎に炎症が起こり、炎症が深刻になると喉や首の辺りまでが腫れ息を吸ったりご飯を食べたり飲み込んだりするのも困難になります。それを防ぐためにも処方された抗生物質を食前5分前に一錠ずつ6日間必ず飲んでください。6日の間、痛くなくなったからと服用を止めれば残存している菌が抗生物質への免疫を強化し、後に抗生物質が効きにくくなるからです。
歯が抜けた場所は歯ブラシが届きにくいので、抜歯後一週間はChlorhexidine口内洗浄剤(商品名:Savacol)の利用をお勧めします。
また、回復の初期は歯茎表面と抜歯付近の歯槽骨の再生を促すためにも喫煙は最低一週間控えてください。
最後に、冷たい氷や保冷剤などを抜歯した付近の顔表面に3日間ほどあてることで、腫れを最小限に抑えることができます。

3-6 Savacol

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質問6 親知らず抜歯に関わる後遺症や問題点などがあれば教えてください。
親知らずの根を全てきれいに取り除かなければ、残った根の部分に炎症が起こる可能性もあります。
万が一、歯茎内に残された歯牙が3 mm以下で、周囲が細菌感染していなければ後遺症が残らない可能性の方が高いとも言えます。しかし、後遺症が生じた場合、残された根の周辺の細菌感染による炎症にによって周囲の歯だけではなく首まで腫れや痛みを伴うこともあります。
極稀ではありますが手術後の後遺症と関連し、炎症が生じて親知らず周辺の神経が一時的に麻痺する場合があります。オーストラリアではこのような後遺症が起これば、経過を見ながら関連専門医院である口腔外科に再診を依頼して下さい。

また、はじめは何も問題がなかったのに、時間が経つにつれ歯茎の腫れが引き始めると残った歯牙の部位が歯茎の上に露出する場合があります。このようなケースでは2通りの治療法が考えられます。
まず露出された歯を削り歯茎をかぶせる縫合手術、そして残された全ての歯を完全に除去する方法です。
これらは歯牙の状況や(下顎親知らずの場合は、歯の下にある神経線との位置などによる)歯茎周囲の炎症可否により医師との相談後適切な選択をして下さい。

質問7 親知らずを抜くときに、歯が途中で折れてしまい根が歯茎の中に残ってしまいました。
歯茎の中に残った根も必ず取り除かなければならないのですか?

抜歯が可能な根の部位は歯茎から完全に除去するのが最善でしょう。
なぜなら残された根の周囲に2次炎症が起こる確率が常に考えられるからです。しかし残された根の周囲神経の位置や根周辺の炎症状態などにより医師が適切な判断を下すので、まずは医師とよく相談してください。
最近発刊された歯科協会(ADA, NSW Inc.)学術誌(2007年2月号)にも、状況によっては抜歯が難しい歯根はそのまま残し、上から歯茎を縫合する方法が完全除去に代替する方法であるとの内容が言及されました。

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