はじめに、世界遺産とはいったい何??

 世界遺産(世界遺産)とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡や景観そして自然など、人類が共有すべき普遍的な価値をもつものを指す。とあります。日本国内ならば国立公園や国定公園を環境大臣が、国宝とか重要文化財を文部科学大臣が指定するわけですが、平たく言えばこの世界バージョンが世界遺産というわけで、世界の文科省&環境省的役割を果たすユネスコ(国際連盟教育科学文化機関)が世界遺産の指定機関にあたるわけですね。

 この世界遺産は1.世界自然遺産、2.世界文化遺産、3.世界(自然・文化)複合遺産の3つの種類に分かれていて、2010年6月現在、世界遺産リスト登録件数はいくつあるかというと、何と911件(文化遺産704件、自然遺産180件、複合遺産27件)もあります。このうち、オーストラリアには全部で18の世遺産があります。

 さてさて、冒頭の説明で世界遺産は人類の共有すべき普遍的な価値を持つもの、とありますが、人類のみんなのもの≒あなたも価値を共有すべきであるわけで、生涯一度は見ておかなきゃいけません!とはいえ、オーストラリアの世界遺産の中には、タスマニアのはるか南、南極海の孤島とか、一般にはアクセスできないエリアも含まれていますし、オーストラリア以外にもまだまだ約900もの世界遺産があるのです。

 そこで、JAMS的オーストラリア世界遺産のおススメとして、わざわざ日本から来られるのなら、せっかくオーストラリアに暮らしているなら、地理的、経済的に考えてアクセシブルかつリーズナブルな、今だからこそ、是非訪れていただきたい世界遺産を、厳選してご紹介いたします。