長さ123Km、平均幅15Km(最大幅22Km)、沖縄本土ほどの大きさのフレーザー島は、今からおよそ800万年前に海流によって流された砂の堆積により形成されました。
砂でできているはずなのに、この島には亜熱帯の豊かな森、大小あわせて40の美しい淡水湖、50のクリーク(小川)があり、国内ではタスマニアに次いで水資源の豊富な島といわれます。
多くの野生動物が棲息し、世界中でも例のない美しい景観により、
1992年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
フレーザー島は世界最大の砂でできた島として有名ですが、
東海岸の「インディアン・ヘッド」(Indian Head)、
「ウァディー・ポイント」(Waddy Point)、
「ミドル・ロックス」(Middle Rocks)及び
西海岸の「バン-バン・ロックス」(Bun-Bun Rocks)
でのみ火山岩の露出による岩石が見られます。
島では舗装されている道路が限られているため、4輪駆動車以外の乗り入れは禁止されています。
観光のハイライトとしては、ポスターやパンフレット、絵葉書などでポピュラーな神秘的な美しさのマッケンジー湖、
東海岸の200キロも続く海岸線、昔の木材切り出し所の跡などがあげられます。
フレーザー島北西部と大陸東海岸とが取り囲むプラティプス湾は、毎年8月から10月中旬までの時期、暖かい海からはるばる12,000キロの彼方、南氷洋へ向かう途中の約3000頭のザトウクジラの通過点。
彼らは出産を終え、長い旅路に備えて体をやすめるため、穏やかな湾内に数日間留まるといわれています。そのため、クジラの見れる確立はここ数年10%、豪州屈指のホエールウォッチングスポットになっています。
成長すると体長10-15メートル、体重45トンにもなるザトウクジラ(4トントラック11台分!)を目の前で見た興奮は、
生涯覚めやらぬ忘れがたい体験となるでしょう。
フレーザー島にはさまざまなタイプの宿泊施設がありますが、
その中で最も快適で、大自然を楽しむためのアクティビティープログラムが充実した
リゾートがキングフィッシャーベイリゾートアンドビレッジです。
リゾートの完成は1992年7月、
その年の暮れに島全体が世界自然遺産として登録されたので、
これ以降大規模な開発は行われなくました。
このリゾートの自然環境への配慮は、
ごみ処理、汚水処理はもとより、開発の段階からはじまります。
たとえば大陸本土の土を持ち込まぬよう、クレーン車やブルドーザーの土を事前に落としてから島に上陸するとか、もともと生い茂っていた植物を一旦別の場所に植えかえ、建設後に元の場所に植えなおすなど。
さらに運営面では、自然の不思議や大切さをわかりやすく滞在ゲストに説明するための、専門知識を備えたエコレンジャーの育成にいたるまで行届いています。
キングフィッシャーベイリゾートには、ホテルタイプと貸し別荘タイプの宿泊施設があり、滞在日数や人数、目的、ご予算にあわせていずれか選べます。
貸し別荘タイプの客室はヴィラと呼ばれ、寝室が2-3部屋、広いリビングと清潔なキッチン、専用のバスルームが完備しています。
ご家族や仲間でわいわい過ごすには最適です。
尚、ヴィラの滞在は、最短滞在3泊が必要になります。
オーストラリア東海岸、サンシャインコーストの北に位置するフレーザー島へは、
陸路、ヌーサから北上してバージ(フェリー)で海を渡るか、もしくは
空路、ブリスベンから国内線で45分、ハービーベイという町から高速艇船に乗り換えて45分で到着します。