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人気歌手テイラー・スウィフトさんのセクハラ裁判

テイラー・スウィフトさんがセクハラ裁判で勝訴した経緯は。。。

元ラジオDJによる痴漢被害に遭い、セクハラ裁判を起こした人気歌手テイラー・スウィフトさん。その勝訴判決によって社会は、対人とりわけ対女性への敬意・尊重を勝ち取ったともいえるでしょう。

アメリカ、デンバーの連邦裁判所は、元ラジオDJのデイビッド・ミューラー氏に対し、性的暴行事件(2013年、テイラーさんのコンサート前に開かれたファンサービスの場で、ミューラー氏がテイラーさんの臀部をつかんだ)に関し、有罪判決を言い渡しました。

テイラーさんがDJの痴漢行為に関する苦情をラジオ局に伝えると、ラジオ局はDJを解雇したのですが、その後彼はなんと、テイラーさんのせいで仕事を失ったとして、2015年にテイラーさんに対して300万ドルの支払いを求める訴訟を起こしました。それだけでなく彼は、ラジオ・コンサルタントやテイラーさんの母親までも訴えました。DJによるこうした賠償請求のすべては、法廷外での示談交渉となっていました。

しかし面白いことに、DJによるこの賠償請求に対し、テイラーさんが対抗訴訟を起こすこととなったのです。その対抗訴訟において最も興味深いのは、テイラーさんは故意に、DJにたった1ドルの賠償を求めたということです。そして彼女は、その1ドルの対抗訴訟に勝訴しました。実際、彼女はこの1ドルを勝ち取るため、多額の弁護士費用を自己負担し、さらには、性的暴力による被害者を助けている複数の団体に、寛大な寄付も行っています。裁判に勝訴したテイラーさんはこのように述べました。「私は自分が人生や社会で恵まれていることは承知しています。また、このような裁判で自分を弁護するために必要な莫大な費用を負担できる能力においても、恵まれているということも認識しています。」そしてこう続けます。「私の望みは、社会が耳を傾けるべき声を上げたい人たち(※)を助けることです。」※性的暴行の被害者

MBA法律事務所ジャパンリーガルサービスは長年に渡って、国内でもその分野を率いているGold Coast Centre Against Sexual Violence (http://www.stopsexualviolence.com)の活動を支援しています。また日本では、東京のNPO法人ライトハウス(http://lhj.jp/)の活動も応援しています。こうした組織に関わるカウンセラーやスタッフによる地道かつ熱心な活動に、私たちは大いに勇気づけられますし、テイラー・スウィフトさんの強い信念とデンバー裁判所の判決には称賛を送りたいと思います。

 

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