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【現状と対応まとめ】新型コロナウイルス感染症について

世界的に深刻な問題となっている新型コロナウイルス。オーストラリアでの現在感染者数は2900人を超え、陰性、陽性に関わらず検査を受けている数は合計18万1000人を超えています。(2020年3月27日現在)

オーストラリア政府の政策として、渡航者の入国制限、必要不可欠でないサービスの停止(飲食店、パブ、クラブ、娯楽施設等)を実施しており、日常の生活にもいろいろと制限が出てきています。

けれど、新型コロナウイルスが世界的に流行しているというのはわかっていても「具体的にどんな病気でどんな症状なのか」、「症状がでたらどのように処置するのか」ということをきちんと把握できていない方も少なくないはず。日々現状が変わり、先行きがわからない今、まずは情報を正しく把握することが大事。

ここでは改めて新型コロナウイルスの症状や感染経路、症状が出た場合の対処手順や現在までオーストラリア政府が出した政策などをお伝えします。一人ひとりが意識を高めることはこれ以上の感染を防ぐために重要。現状をしっかり把握し、「何をすべきか」に役立てましょう。

新型コロナウイルスとは?

コロナウイルスには人に引き起こすもの、動物に引き起こすものとありますが、現在世界的に流行している「新型コロナウイルス(covid-19)」はこれまで人に存在していなかった新しい種類のウイルスだと言われています。

オーストラリア政府の発表では、中国湖北省の武漢で最初に発見され、重症化しやすく急速に拡散するのが新型コロナウイルスの特徴とのこと。

ウイルスの感染経路

ではその新型コロナウイルスがどのようにして広がっているのでしょうか。

感染は一般的な風邪のように、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫にウイルスが混じり、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んだ場合(飛沫感染)と、感染者の飛沫物が付着したものとの接触でおこる場合(接触感染)により感染します。

屋内などでお互いの距離が十分に確保できない状況や、感染者がくしゃみや咳をした際に手で押さえたあと、周りの物に触れて他者がその物に触れる…といった直接感染者に接触していない場合でも感染します。

また症状が現れるまで5~6日、潜伏期間が2~14日ほどといわれており、ほとんどは症状のある人から広がっています。

※感染経路の例
電車やバスのつり革、てすり、ドアノブ、スイッチなど

主な症状

主な症状としては咳、熱、のどの痛み、強い疲労感、息苦しさを感じるなどが挙げられ、風邪の症状とさほど変わりません。そのため初期段階では通常の風邪と区別がつきにくく、判断が難しいと感じる方も多いでしょう。

新型コロナウイルスは特に呼吸器官への症状が中心で、症状に改善の兆しがなく悪化している場合は注意が必要です。また理由はまだはっきりしていませんがこどもや若者は症状が出にくい、インフルエンザと同じような症状が見られると言われています。

新型コロナウイルスの症状がでたら

上記の症状がでた、もしくは不安な方がいる場合、まず何をしたらよいのか。ここではオーストラリア政府より推奨されている手順をお伝えします。

1.症状がでたらまず相談

24時間体制で受付けている相談窓口があります。すぐに病院を受診せず、まずはこちらで相談後、検査を実施している病院等の確認をしてください。

Coronavirus Health Information Line
相談窓口:1800 020 080

また、英語が不安な方は下記記事より、「日本語対応可能の病院」へご相談ください。
シドニーで日本語受診できる病院(GP)まとめ / 日本語サービスまとめ

2.検査を受けるべき場合

以下に該当の方は検査を実施する必要があります。

過去14日間に海外から帰国し、発熱を伴うもしくは伴わない呼吸器疾患がある場合
過去14日間にCovid-19が確認された患者との密接な接触があり、発熱を伴うまたは伴わない呼吸器疾患がある場合
・重度の肺炎に似た症状があり、明確な原因がわからない場合
・ヘルスケアなど患者と直接的に関わる仕事をしていて、呼吸器疾患や発熱がある場合

3.実際に検査を受けることになった場合

コロナウイルスの感染の疑いがあり、病院へ行く際は次のことに従って行動するよう政府から指示が出ています。

・医師や病院に医療援助を求める際は、必ず事前に電話で予約する
・他の人への感染を防ぐため、マスクがあればマスクを着用する
他の人から1.5メートル距離をあけて行動する
・くしゃみや咳をする際は、必ず肘で覆う

4.医師に伝える情報・病院での治療法

病院で受診をする際に、必ず以下のことを伝えてください。

・あなたの症状
・旅行歴
・コロナウイルス感染者への接触の有無

現在、まだウイルスそのものに効く薬は開発されていませんが、主な治療法としては、以下のことがあげられます。

・熱や咳の症状を緩和する解熱剤、鎮咳薬の投与
・点滴の投与(必要に応じて)
・酸素投与や人工呼吸(肺炎など重傷者の場合)

検査後の過ごし方

テストの結果がでるまでは数日かかります。重症の場合は、ウイルスの拡散を防ぐために病院に収容され、他の患者との接触がないように隔離されます。

検査結果を待つ間、医師に帰宅の許可をもらった際にも次のことを必ず守ってください。

・自己隔離をし、学校や仕事には出向かない
・自分自身の保護と人への感染を防ぐ
・症状が悪化した場合は病院に連絡する

自己隔離について

コロナウイルスの感染が疑われる方は、自己隔離が義務付けられます。ここでは自己隔離の状態になった際、どのように過ごすかをお伝えします。

・症状が治まるまで最低でも14日は自宅で過ごす
・職場、学校、ショッピングセンター、大学などの公共の場には行かないこと
・周りの人に食料品などの必需品を買ってもらい、玄関に置いてもらう
・訪問者を入れないこと(同居人のみ可)
・自宅でマスクを着用する必要はありませんが、外出の際はマスクを着用すること(病院に行く際も)
・家族や友人とは電話やSNS等を使って連絡をとること
・在宅勤務にするよう手配する

また、自己隔離を言い渡された方が順守しなかった場合、下記の罰金や罰則があります。

NSW州:最大A$11,000罰金、 懲役6ヵ月
QLD州:最大A$11,345
WA州:最大A$50,,000罰金、懲役12ヵ月
TAS州:最大A$8400罰金
SA州:最大A$25,000罰金

(参照元:The spread of coronavirus means you may be asked to isolate. But what happens if you don’t?

外出について

独立した住宅の場合、庭に行くのは安全です。アパートに住んでいたりホテルに滞在している場合も庭に行くだけであれば安全ですがサージカルマスクを着用して他の人へのリスクを最小限に抑える必要があります。また共用エリアはすばやく移動するようにしましょう。

症状が完全に収まり、14日間の自宅隔離を終えた人のみ日常生活に戻れます。勝手な自己判断はせず指示に従って行動することが感染拡大の予防にもなります。

 オーストラリア政府の政策まとめ(2020年3月26日現在)

・非居住者の入国禁止
・必要不可欠でないサービスの閉鎖
・州境を閉鎖

オーストラリアではここ数日の間にさまざまな政策が実施され、日常生活にも影響が出ている方も多いはず。ですがまずは手洗い、うがい、手指の消毒、マスクを着用する、出来る限り人混みの中に行かない、など自分で出来る基本の対策をしっかりと実行し、健康を維持することが重要です。

JAMS.TV内では引き続き情報を発信していきます。

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