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NSW州立美術館日本語ボランティアガイド便り 11月号

レンブラントとオランダ黄金時代:アムステルダム国立美術館名作

NSW州立美術館にやってくる“レンブラントとオランダ黄金時代:アムステルダム国立美術館名作 展”のご案内です。

17世紀、日本の徳川幕府は、鎖国を始めてもオランダとは交易を続けました。その当時のオランダ人は、どのような人々だったのか?本国では、どのようなくらしをし、どのようなものを着て、どのようなものを食べ、そして、どのような考え方を持っていたのでしょうか?

Rembrandt Harmensz van Rijn ‘Self-portrait as the apostle Paul’ 1661 oil on canvas, 91 x 77 cm
Rijksmuseum,

そんな疑問に答えるのがこの展覧会です。レンブラントやフェルメールの作品も含め、卓越した絵画の技術を携えた画家達が残した作品を通して、当時のオランダの生活と文化をうかがい知ることができます。

Johannes Vermeer ‘Woman reading a Letter’ 1663 oil on canvas, 46.5 x 39 cm
Rijksmuseum, on loan from the City of Amsterdam 

王侯貴族の代わりに富裕な商人や市民を描いた肖像画、航海や交易の様子、凍てつく冬の風景や牛や馬のいる風景、整った家庭内のインテリアや市民の日常の暮らしを描いた風俗画等々。 ヤン・ダヴィス・デ・ヘームの豊かな色彩と精密な描写の美しい花々の静物画には、実は、色の落ちた花びらもあって、よく観ると蟻、蜘蛛、カタツムリ、蜂等の虫たちも描かれ、ガラスの花瓶に映った窓枠とそこからの光の反射や、テーブルの上に水滴が今まさに滴り落ちる様子までもがしっかりと描かれています。

17世紀のオランダ市民社会の貞淑で信心深くあらねばならないという考えが絵画にも反映されていて、風俗画、風景画、そして静物画の中にさえも生死を暗示するような現代人では見落としそうな様々なメッセージが隠されていると言われます。日本語ツアーでは、そんなお話も織り交ぜ、楽しみながら作品を鑑賞頂けるようご案内致します。是非ご参加下さい。

日本語ガイドツアーは、展覧会開催中、毎週土曜日11時AMからです。

(投稿:コミュニティーアンバサダー:鴨粕弘美)

 

日程 :11月11日(土)~2月18日(日)10AM-5PM, 水曜日10PMまで。

場所 :Major Exhibition Gallery (Lower level 1)

料金 :大人$24、コンセッション$21、メンバー$18、 子供(12-17)$14、

家族(大人2+子供3人まで)$62
https://www.artgallery.nsw.gov.au/calendar/japanese-language-guided-tour/

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