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普通預金口座

普通預金口座(Savings Account)は、各銀行によって「everyday account」など呼称は異なるが、ATMカード(キャッシュカード)や個人小切手が発行されたり、電話やインターネットでも利用できる一般的な口座。

 

入金(Deposit)と出金(Withdrawal)は、入・出金票(Deposit Slip、WithdrawalSlip)に必要事項を記入して行うが、ATMカードを提示してもよい。最も基本的な口座だが、毎月の残高が一定金額を下回ったり、窓口での手続き回数が多いと、別途、手数料が取られるので注意。

電話やインターネットを利用することで手数料を抑えることができるので、賢く利用しよう。

 

ATMは毎日・24時間利用

口座開設時にATMカードを発行してもらうとよい。カードがあれば、市内各所に設置された年中無休、24時間サービスのATMを利用して、休日や夜間でも現金の引き出し、残高照会、クレジットカードの決済、現金や小切手による入金などができる。また、ATMでは他行発行のカードも使用できるが、手数料が割高となる。

 

ATMには一日の引き出し限度額があり、通常は$1,000で、$20札と$50札の組み合わせになっている。

 

ATMは年中無休で利用できるが、店舗や設置場所により夜間利用できないものもある。また使用する際には、必ず表示(OPEN:使用可能、CLOSE:使用不可)を確認し、カードとレシート、現金を受け取るまではその場を離れないこと。

 

電話やネットで口座管理

テレフォンバンキング(Telephone Banking)のサービスを申し込むと、顧客番号、アクセスコードが発行されるので、指示に従って電話のボタンを押すだけで、各種支払いや、振込、残高照会を行うことができる。手数料がかかる場合があるが、窓口やATM利用より、料金や回数が有利に設定されている。インターネットバンキング(Internet Banking)は自分の目で確認ができるので、支払いや振込がしやすく、同時にレシートを印刷することもできる。BPAYも利用でき、使用料も窓口利用より低く設定されているので便利。

 

●EFTPOSを上手に利用する

EFTPOS(Electronic Funds Transfer Point of Sale)は、スーパーやデパート、ガソリンスタンドや小売店などEFTPOS表示のある店で、直接銀行口座から引き落とすシステム。同時に現金引き出し(Cash out)ができるので、レジで買い物金額にCash outの額を足して請求すると、その場で現金が受け取れる。利用方法はATM同様、口座を選び暗証番号を打ち込む。

 

●BPAY

電気やガス、電話などの料金支払いをテレフォン・バンキングやインターネット・バンキングで行うサービス。公共機関や企業が加入しており、各種料金や家賃、ローンの支払いなどが可能。手数料もATMや窓口を利用するより低く設定されている。

 

●BPAY View

毎月のように送られてくる公共料金や電話料金などの請求書を管理して、未払いや支払遅延を防ぐサービス。自分の銀行のインターネット・バンキングを利用して支払先を登録しておくと、どこからでもインターネットを利用して支払ができるので、旅行などで留守にしている間の支払請求書の郵便物を気にする必要が無くなり、うっかりミスを防ぐことができるので便利だ。

 

お金を振り込む/送金する

最近ではインターネットを利用したオンラインが増えている。相手口座がある銀行の支店番号(B S B)と口座番号があれば簡単に利用できる。まず自分の銀行のサイトにアクセスし、振込(Transfer)を選択して、相手の口座情報と、金額を入力するだけ。この時、誰からの何の振り込みかわかるように、必ず「Reference」欄に内容や請求書番号などの情報を入れること。

海外送金では電信送金Telegraphic Transfer)が一般的。

 

先方の銀行口座に直接振り込む「通知払い(Advanced and Pay)」と、先方が口座をもたない銀行へ銀行気付で送金する「請求払い(Pay on Application)」の2通りがある。請求払いの場合、受取人本人が銀行へ出向き、身分証明書を提示して受け取る。

 

日本の大手都市銀行からオーストラリアの四大銀行間は1〜2日で送金可能。地方銀行からは多少時間が必要。

 

●日本とオーストラリアの間の送金

送金銀行の支店が相手国に無い場合は提携銀行に振り込まれ、さらに口座のある銀行に振り込まれるため、ある程度時間がかかる。また、送金銀行と受取銀行の両方で手数料が発生する。円建て、ドル建てのどちらでも送金できるが、円建ての場合は受け取り時の為替レートでドルに換算される。電信送金の為替レートは現金やトラベラーズ・チェックにくらべはるかに有利。ドル建ての送金を日本円で受け取る場合は、為替レートに手数料が含まれる。それ以外は通常500万円までが2,500円、それを超えると金額の0.05%が手数料。

 

●キャッシュカードを使う

日本に支店を持つオーストラリアの銀行に口座を開設してキャッシュカードを作成し、オーストラリア国内のATMから自由に現金を引き出すことが可能だ。日本の銀行では、海外のATMでも使用できる国際キャッシュカードの“インターナショナルカード”を発行している。提携先の海外の銀行のATMが利用でき、現金引き出しが現地でできる。発行手数料と引き落し時に手数料が、また残高照会にも手数料がかかる。

 

消費者の権利を知って賢くショッピング

毎日の生活で、気をつけて賢くショッピングすることで、お金の無駄遣いを抑えることができる。そのためには消費者の権利と義務をよく知っておこう。消費者の保護を目的にした法律により、日常的な買い物が無駄にならないように、また不良品の購入や詐欺などに遭わないように、消費者の権利と義務が定められている。

 

例えば、商品を買った後に、気が変わって返品したり、別のものと交換したりということが、購入後7日間または14日間以内なら許されたり、クリスマスシーズンなどプレゼントの時期にはこの期間を超えても可能だったりするので、お店に確認をすることが大事だ。

 

また、プレゼントを受け取った人が必ずしもその商品を喜ぶとは限らないので、サイズや色違いのものと交換できるように、金額の印字されない「ギフト・レシート(gift receipt)」を発行してもらうことも可能だ。そうすると贈り物と一緒にこのレシートを差し上げて、万が一交換する場合に便利だ。

 

よく、セールの商品は返品ができないと思われているが、消費者保護法では故障などの場合、割引商品や特売品でも交換や返品、返金ができるように保護している。

 

消費者の権利についての詳細は、以下のサイトまで。

www.choice.com.au/yourrights

www.consumerlaw.gov.au

www.accc.gov.au/consumers

 

タックスリターンをする

オーストラリアの会計年度は毎年7月1日から翌年6月30日。この間に所得を得た場合は個人所得税の申告をしなければならない。

国税局(ATO)では、個人所得税の申告をする場合の手続きを、サイトで案内しているので、一度アクセスして確認しておこう。

 

働いて所得を得た場合、その手取り額は既に所得税が差し引かれた金額で、雇用主からは年に一度、給与総額と源泉徴収された税額、そして手取りの合計額が記入された「PAYG PaymentSummary(源泉徴収票)」が手渡される。これをもとに所得税申告書(Tax Return Form)を提出する。基準税額よりも多く税金を納めていれば税金が還付され、少なければ納付するよう求められる、これが「タックスリターン(所得税申告)」だ。

 

タックスリターンをする場合、自分が「居住者」(resident)か「非居住者」(non-resident)か必要がある。というのは居住者と非居住者とでは所得税の税率区分が違うからだ。居住者の場合は課税所得のうち1万8,200ドルまでは非課税となっているが、非居住者の場合は1ドルから32.5%の所得税が課せられる。特に、ワーキングホリデーの場合は原則として「非居住者」と規定しているので、タックスリターンの申請をしても、納めた税金が戻ることなく、逆に支払いを求められるケースが多くある。ただし、個々のケースによってはワーキングホリデーの場合でも「居住者」として扱われ、オーストラリア市民や永住者と同様の税額計算がなされる場合がある。

 

退職年金拠出金の還付

給与所得者の場合、毎月の給与から所得税と同時に退職年金の拠出金(給与の9.5%)も源泉徴収されている。駐在員やビジネス

ビザ、学生、ワーキングホリデーなどの一時滞在者の場合は、日本に帰国した後、この拠出金の還付が受けられる。

 

申請は国税局のサイト(www.ato.gov.au/super/)からオンライン申請する。申請用紙「Applying for a departing Australia uperannuation payment」をダウンロードするか、各年金基金から申請用紙を取り寄せて行う。拠出金が$5,000以下の場合は、ビザとパスポートの出国印のページのコピーと共に各年金基金に申請。

$5,000以上の場合は、移民局のサイト(http://www.border.gov.au/Trav/Work/Work/Superannuation)から「Certification of ImmigrationStatus」(Form 1194)をダウンロードして移民局に申請し(申請料$55)、移民局の資格認定を受けて年金基金に送付される。

 

 

ただし、拠出金の払い戻しには通常30%の税率が課せられる。詳細は、移民局(www.border.gov.au)または国税局(Australian Taxation Office:PO Box 3100, Penrith NSW2740 Australia)まで。さらに、課税所得の2%が医療保険料としてメディケア課税されているが、非居住者の場合にはタックスリターン時に税額の払い戻しを受けることができる。

 

 

 

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