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こんにちは。
今回は、オーストラリア・シドニー郊外の学校で4週間の日本語教師インターンに参加した高田さんの体験をお届けします。
地方ならではのゆるやかな空気のなかで、言語だけでなく“日本という文化”をどう伝えるか、自分と向き合いながら過ごした毎日。
「ただ教科書通りに教えるだけじゃない、もっと深い学びがあったんです」と語る高田さんに、お話を伺いました。

派遣されたのは、シドニーから少し離れた、のどかな地域。
牧場が広がり、車がないと移動が難しいこの町では、顔見知り同士のつながりが深く、どこか“昭和の日本”を思わせるようなあたたかさがあったそうです。
学校は幼稚園から高校までが一貫しているスタイル。
スーパーやデパートがある通りまでは歩いて20〜30分。決して便利とは言えない環境ですが、そのぶん、地域との距離がとても近いのが印象的だったと話します。

授業では、年齢やレベルに応じてさまざまな内容をサポートしました。
幼稚園〜小学校:あいさつやひらがな、文化紹介、絵本の読み聞かせ
中学生:誕生日・趣味など自己紹介の作文練習、日本語ゲームの実施
高校生:会話練習、『おくりびと』を使った映画分析と作文添削
中でも印象深かったのが、日本の昔話「桃太郎」のエプロンシアター(人形劇)。
「言葉が通じなくても、子どもたちの反応は素直で、終わるたびに“ブラボー!”“ファンタスティック!”と拍手が起きて…本当にうれしかったです」と振り返ります。

先生が忙しいときは、「20分間よろしくね」と授業のはじめを一人で任されることも。
日本語のゲームやクイズを英語で説明しながら進行し、生徒たちの興味を引き出す工夫も、高田さんならでは。
「事前に準備していたイベントやゲームが生徒に喜ばれると、自分の自信にもなりました。最初は緊張していたけど、だんだん“伝わる楽しさ”がわかってきたんです。」

中学生は特ににぎやかで、授業に集中してもらうのも一苦労。でも、だからこそ“伝える力”が試されました。
一方で高校生との会話練習では、「この言い回し、自然ですか?」と真剣に聞いてくる生徒もいて、自分の言葉を見直す時間にもなったとか。
日本語で日記を書く課題では、映画『おくりびと』の主人公になりきって書いた作文を添削。
「まるで日本の予備校みたいでした(笑)」と楽しそうに語ってくれました。

もっと自由に、もっと楽しく日本語に触れてほしい——
そんな思いから、高田さんは自主イベント「日本語倶楽部」を企画。
昼休みを使って、学年別に以下のような活動を行いました。
幼稚園・小学生向け:折り紙、カルタ
高校生向け:タケノコニョッキ、ゆびすま などの日本のゲーム
「朝礼で全校生徒の前で告知する時は本当に緊張したけど、想像以上に多くの生徒が来てくれて感動しました。“日本語の授業を取ってない子”にも日本に触れてもらえる場になったことがうれしかったです」

今回の目標のひとつが、「人前で英語を話せるようになること」だったという高田さん。
全校生徒の前で話したり、先生に企画を提案したり、生徒の前で授業を進めたり——日々の積み重ねが自信につながりました。
「今までは語学学校や日本人コミュニティが中心だったけど、この経験を通して、もっと現地のコミュニティに入りたい!と思うようになりました。英語力も、もっと磨いていきたいです。」

実は、インターンが始まってから「もっと早く準備しておけばよかった」と後悔したことも。
「イベントの企画は2週目後半からスタートしたんですが、もっと早く動けていたら、できることも増えていたかもしれません。
でも、これからは一人で全部やろうとせずに、誰かを巻き込むイベントづくりをしてみたい。この経験を本若の仕事や将来のキャリアにも活かしていきたいです。」

この4週間、高田さんはただ“日本語を教える”だけでなく、「文化を伝える」「相手の興味に合わせて工夫する」「現地に飛び込んで自分を表現する」といった、教科書には載っていないたくさんの学びを経験しました。
人前で話すこと、英語で伝えること、自分で企画すること——
そのすべてが、これからの人生をちょっとだけ強く、自由にしてくれるはずです。
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