マネー

スーパーアニュエーション返金の申請方法【帰国前にやること】

オーストラリアで仕事をしているほとんどの方が積み立てているスーパーアニュエーション。ワーキングホリデーや留学生、駐在員の方は、解約手続きをしないと積み立てたものは返金されません。実際の解約手続きは帰国後にしますが、オーストラリア滞在中に前もっていくつかの準備が必要です。日ごろ気にかけたことがない方も、この機会にスーパーアニュエーションについて確認しておきましょう。

1. スーパーアニュエーションについて

スーパーアニュエーションとは?

スーパーアニュエーションとは、オーストラリアの年金制度です。雇用者は従業員が持つスーパーアニュエーションファンドという年金運用基金の口座に積み立て、退職時まで運用されていきます。
ビザの種類を問わず1ヵ月の給与が450ドル以上ある場合、雇用者は従業員の給与の9.5%を各自のスーパーアニュエーションファンドに積み立てることが法律で義務付けられており、1ヵ月の給与が450ドルに満たない場合や18歳未満の方は対象外となります。
また、積み立てられた資金は必ず増えていくものではなく、運用実績次第では減る場合もあるので、それぞれのスーパーアニュエーションファンドで用意されている株式や債券、定期預金など様々な投資の選択肢から、自分の目的に合った運用をする必要があります。
スーパーアニュエーションの口座は複数持つことができますが、口座の運用維持費がかかったり、返金の申請を行う際の手間が増えたりするので、解約を前提にしている方は1つにまとめておいた方がいいかもしれません
特に転職を経験していて、新しい勤務先に前の勤務先での口座を指定していない方は、雇用者が開設した新しいスーパーアニュエーションファンドに積み立てられていることがあるので確認しておきましょう。

帰国する時にはどうする?

 スーパーアニュエーションは、老後の生活を支えるものなので、通常は退職時まで引き出すことはできません。しかし、ワーキングホリデーや学生ビザ、ビジネスビザなどテンポラリービザの方は、オーストラリアから永久に帰国し、ビザが失効すると引き出すことができます
ただし、スーパーアニュエーションファンドへの振り込み時と、引き出し時に税金がかかるので、振り込まれた金額の約50~60%が返金されることになります。

2. スーパーアニュエーションの返金について

返金にあたって準備するもの

返金申請の際には、以下の情報が必要です。
・タックスファイルナンバー
・スーパーアニュエーションの情報(ABNやSFNなど)
スーパーアニュエーションの運用実績の明細には様々な情報が記載されています。通常は半年に一度、スーパーアニュエーションファンドから送られてくるので、保管しておきましょう。もし手元にない場合は、スーパーアニュエーションファンドに直接問い合わせ、返金申請に必要な情報を確認しましょう。
またスーパーアニュエーションの口座を複数持っていた場合、1つにまとめておきましょう(スーパーアニュエーションファンドに問い合わせて、資金を移動することができます)。手続きの手間が減り、小切手で返金分を受け取る際に換金手数料が抑えられます。
●その他情報
パスポート番号やオーストラリアでの住所、小切手で申請する場合は送付先の住所(現地の口座を解約していない場合、オーストラリアの銀行口座への振込も可)などが必要になります。

スーパーアニュエーション返金の申請方法

スーパーアニュエーション返金の申請方法は、オンラインと郵送の2つの方法があります。郵送の場合は上記の情報に加え、ATO(オーストラリア税務署)にある申請用紙と、利用していたスーパーアニュエーションファンドから申請のために必要な書類を発行してもらう必要があるので、特別な理由がなければオンラインでの申請がおすすめです。
オンラインの場合は、ATOのウェブサイトから申請します。申請についての案内を確認後、必要情報を入力します。入力情報に誤りがなければ、約4~6週間後には返金されますが、小切手で日本へ郵送の場合はさらに数週間かかる場合もあります。誤りがあった場合は、ATOから申請が完了していない旨のメールが届くので、再度入力情報をアップデートしましょう。
自分での申請に不安がある方は、登録税理士に代行を依頼しましょう。タックスリターンを既に依頼されていれば、まとめて申請してもらうと安心です。

スーパーアニュエーションのFAQ

 Q1. 自分のスーパーアニュエーションファンドがわからない場合は?

口座を開設した勤務先に問い合わせてみましょう。またはATOのウェブサイトから、タックスファイルナンバー、名前、生年月日を入力することで照合できる場合があります。

Q2. 申請の手間が面倒 or 英語力に不安がある……

オーストラリアの登録税理士にお願いすることを勧めます。オーストラリアには日本語対応をしてくれる税理士がいますので、時間や手間を省くことができる他、ミスなく申請することができるので、税理士にお願いする方が確実でしょう。

連載『帰国の準備あれこれ』の過去記事一覧はこちら
>>https://www.jams.tv/author/japan_informationをクリック

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

その他の記事はこちら