日系コミュニティ

総領事公邸で姉妹都市50周年記念コンサート開催

今年、2013年は、大和高田市(奈良県)とリズモア市(ニュー・サウス・ウェールズ州)が1963年に日豪で初めて姉妹都市締結してから50周年を迎えるが、この姉妹都市交流を記念したイベントが、2013年6月3日(月)、在シドニー日本総領事公邸において催された。

この日、総領事公邸には日豪の関係者が集い、オーストラリア人のア・カペラグループによるミニコンサートを楽しんだ。このア・カペラグループは、シドニーから北に約800キロ、ニュー・サウス・ウェールズ州北東部にあるリズモア市のサザンクロス大学で結成された「イザベラ・ア・カペラ」。

イザベラ・ア・カペラは、これまでに日本で何度も日豪友好コンサートを行うなど、日豪交流に貢献してきた。また、2013年1月には、3週間にわたり日本各地で被災地支援のチャリテーコンサートを開催している。

コンサートでは、「ワルチング・マチルダ」、「マシュケナダ」をはじめ、日本語で「千の風になって」、「君をのせて(アニメ映画『天空の城ラピュタ』主題歌)」などを美しいハーモニーで披露してくれた。

挨拶に立たれた小原総領事は、「イザベラ・ア・カペラのみなさんは、その素晴らしい歌声と美しいハーモニーを通じてこれまで日豪交流に貢献されてきました。日本を訪問して各地でコンサートを開き、東日本大震災後は、チャリティーコンサートも行っています。またグループの拠点であるリズモア市は日本の大和高田市と日豪で初めての姉妹都市であり、今年50周年を迎えます。姉妹都市締結に尽力されたリズモア出身のポール・グリン神父、また、サザンクロス大学でイザベラ・ア・カペラの活動に多大な貢献をされているマクラレン温子(たづこ)さんに敬意を表します」と話された。

その後、小原総領事からマクラレン温子さんに、「マクラレン温子さんは、長年にわたり、日豪両国の相互理解と友好親善に貢献されました」として、総領事表彰が授与された。(写真下右)

コンサートの合間には、今年日本を訪問したコンサートツアーのDVDが上映されて、日豪友好のチャリティーコンサートの模様が映し出された。最後に小原総領事も一緒になって、「上を向いて歩こう」を皆で大合唱した。

参加者はその後、イザベラ・ア・カペラのメンバーと歓談するなど、交流を楽しんだ。

 

[姉妹都市締結50周年と日豪観光交流年]

2013年は、1963年に日豪間で初めて、大和高田市とリズモア市が姉妹都市関係を結んでから50周年を迎える。日本とオーストラリアの姉妹都市関係はいまでは都道府県と州の提携が6件、姉妹都市関係が103件、港同士の提携である姉妹港関係が8件と、活発に交流が行われている。

また、姉妹都市締結50周年を踏まえ、日豪の観光促進で日豪両国の交流をより深めようと、2013年を日豪観光交流年と設定している。

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