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名古屋市の高校生派遣団がシドニー市役所を訪問

シドニーと姉妹都市関係にある愛知県・名古屋市から、“シドニー・名古屋交換留学プログラム”の一環として名古屋市内の高校生派遣団(生徒16名、随行教師2名)18名が7月30日(火)、シドニー市役所を表敬訪問した。一行は7月22日(月)にシドニー入りし、キングスフォード・ハイスクールの生徒と交流を深めながらホームステイなどを通し、オーストラリアの文化を体験している。

シドニー市と名古屋市は1980年に姉妹都市提携を結び、今年で33周年を迎え、これまでに、シティのハイドパークには“名古屋ガーデン”、名古屋市の久屋大通公園には“シドニー広場”が姉妹友好都市提携を記念して造園され、その後も友好関係のシンボルとして植樹やモニュメントを送るなど交流を深めてきた。

冒頭ではホストを務めたRobert Kok市議会議員が両都市におけるこれまでの歩みに触れながら、「姉妹都市提携はお互いの文化を知る上でも他の国を理解する上でも大変重要です。皆さんも“親善大使”として将来のためにもこの体験を活かしてください」とエールが送られた。

続いて、David Butcher 名古屋・シドニー姉妹都市委員会(The Sydney-Nagoya Sister City Committee)チェアマンは1994年にシドニーからコアラ6匹を連れて名古屋市を訪れた際のメンバーで、「日本へは何度か訪れたことがあるが、もっとも思い入れの深い旅であった」と当時の様子を振り返った。

また、名古屋市内の高校生派遣団に随行している津金倫明名古屋市立向陽高等学校校長は「若い世代の国際交流は社会的にも平和維持の鍵となります。(今回のプログラムで学んだことが)名古屋市の教育、国際交流の将来に寄与してほしい」と述べた。

生徒を代表して挨拶した、山本杏菜さん(緑高校3年)は「オーストラリアは異なるバックグラウンドを持つ人々が暮らしており、マルチカルチャーという素晴らしい体験ができました。異なる文化を持つ人が同じ場所に住むことはお互いを理解したり、受け入れたり、時には難しい場面もあると思いますが、それを実現できていて素晴らしい国だと思います。これからまだまだオーストラリアの事を学び、日本の友達にも伝えたいです」と話した。

両都市の記念品交換が行われた後には、会場に駆けつけたシドニー市の関係者と生徒がアフタヌーンティーを楽しみながら歓談。生徒も勉強中の英語を使って積極的に質問し、有意義なひとときを過ごしていた。

 

Robert Kok市議会議員 David Butcher 名古屋・シドニー姉妹都市委員会(The Sydney-Nagoya Sister City Committee)チェアマン
津金倫明名古屋市立向陽学校校長 山本杏菜さん(緑高校3年)

 

記念品と贈呈し、握手を交わすRobert Kok市議会議員(写真左)と津金倫明名古屋市立向陽高校校長(写真右)

 

【会場の様子】

 

 

 

(写真左)名東高校3年・加藤真章君

イメージしていた国と全然違ったので、(実際にオーストラリアにきてみて)いろいろなことが体験できてよかったです。

(写真右から2番目)緑高校・山本杏菜さん

レンガ造りの街並みを見て感動しました。また、いろいろな人種の人が仲良くしているのを見て、すごい国だな、と感じました。

(写真右)菊里高校2年・小林南帆香さん

ホストファミリーにフットボールの試合に連れて行ってもらい、旅行では味わえない体験ができ、とても楽しかったです。ホストマザーは英語の先生なので、英語も優しく教えてもらっています。

(写真左から2番目)北高校1年・加藤了也君

コアラに実際に触れられたことがとても印象に残っています。研修の最終日にスピーチコンテストがあるのですが、文化交流を通して学んだことを発表したいです。

 

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