日系コミュニティ

総領事公邸で日本酒プロモーションイベント開催

日本酒を食のオピニオンリーダーやメディア関係者に紹介するプロモーションイベント「The Art of Sake」が、2015年3月10日、在シドニー日本国総領事公邸で開催された。

主要メディアの文化・フード担当のジャーナリストをはじめ、有力フードライター、有名ソムリエ・シェフ、フード・ビジネス関係者など約50人が参加して、さまざまな日本酒を試飲して日本酒の魅力を味わうイベントは、まず、日本酒についてのセミナーから始まった。

セミナーの講師は、日本酒造青年協議会から「酒サムライ」の称号を得ているAndre Bishop(アンドレ・ビショップ)氏。酒サムライはオーストラリアではビショップ氏とTetsuya'sの和久田哲也氏の二人のみで、日本を中心に世界に48人いる酒サムライでビショップ氏は唯一のオーストラリア人だ。

メルボルンを中心にレストラン・バーを経営するビショップ氏の日本酒への造詣と情熱は、テレビ出演やイベント、セミナーなどを通じた日本酒のプロモーションへの精力的な活動として現れ、今回のイベントではセミナー講師として、日本酒の魅力を日本酒醸造過程などのスライドを交えて、熱心に参加者に伝えていた。

日本の蔵元の方や日本酒販売企業を紹介 高岡総領事とビショップ氏

 

セミナーの後は、日本の酒造メーカーやオーストラリアで日本酒を販売している会社による試飲ブースで、各社提供のさまざまな日本酒の試飲会となった。

会場には、オーストラリアで日本酒を取り扱う業者5社と、日本の蔵元(旭酒造、黄桜、吉久保)が、14府県・17酒蔵・25種類もの日本酒を提供して、参加者にお酒を振る舞った。

また、総領事公邸の料理人により、日本酒にマッチした和食のカナッペも振る舞われ、参加者はお酒とともに各種日本食メニューを味わい、大いに楽しまれた。

試飲ブースを回ってお酒を楽しむ参加者 彩りも美しい凝った味わいの和食カナッペ

 

会場では、熱心に各種日本酒の違いを尋ねる方、出品された全25種の日本酒をすべて味わう方、試飲というよりも何杯もしっかりと飲まれている方、お酒よりもカナッペに熱心な方など、皆さんリラックスしたスタイルで和気あいあいと、お酒と食を味わいながら、閉会まで歓談を楽しんだ。

 

●日本酒提供メーカー/企業の皆さん

Daiwa Food Corporation Déjà vu Sake Co JFC Australia Co
 
Jun Pacific Corporation Sakenet Australia  

 

◆日本酒出品企業と日本の蔵元

Daiwa Food Corporation Pty Ltd(www.sakejapan.com.au

Déjà vu Sake Co(www.dejavusake.com.au

JFC Australia Co Pty Ltd(www.jfcaustralia.com.au

Jun Pacific Corporation Pty Ltd(www.junpacific.com/e/

Sakenet Australia(www.sakenet.com.au

Asashishuzo Co., Ltd(www.asahishuzo.ne.jp/en/

Kizakura Co., Ltd(www.kizakura.co.jp/ja/en/index.html

Yoshikubo Sake Brewery(www.ippin.co.jp/en/index.html

 

●出品日本酒

 

 

◆酒サムライ

日本酒造青年協議会が、日本酒の誇りを取り戻し、日本酒文化を日本国内のみならず、広く世界に伝えていくために、日本酒を愛し育てるという志を同じくするものの集いとして、2005年に「酒サムライ」を結成。

日本の伝統的な食文化や生活文化が、次第に日本人の生活の中心から外れてきている一方、海外での和食や日本酒の普及には目を見張るのものがあり、その評価は年々高まっている。

そこで、日本酒造青年協議会が「酒サムライ」の称号を叙任し、叙任者と力を合わせて、日本酒や日本の食文化が世界に誇れる文化であることを、広く世界に発信していく。

(詳細:http://www.sakesamurai.jp

◆酒サムライ 三か条

(1)日本の美しい文化を愛し、日本酒を愛します。

(2)日本酒文化をより深く理解し、その発展に尽くします。

(3)情熱と誇りをもって、日本酒を広く世界に伝えます。

 

 

 

◆Andre Bishop氏プロフィール

Izakaya Chuji、Golden Monkey、Robot等、メルボルンを中心に5店舗のレストラン・バーを経営。

Golden Monkeyは2007年にBartender Magazine社主催のAustralia's New Bar of the Yearを受賞、以後2年連続でBest Bar in Australiaを受賞。

2008年にはオーストラリア初の日本酒専門バー「Bar Nihonshu」をオープン。

2011年にオーストラリアで最大の日本酒リストを持つレストラン「Izakaya and Sake Bar Kumo」をオープンし、翌2012年にはGourmet Traveller Australia主催の「Australia's Wine List of the Year Awards 2012」で最高賞受賞。

オーストラリアにおける日本文化ならびに日本食のエキスパートと知られ、Melbourne International Food & Wine Festivalにおいて2010年から3年連続できき酒イベントを開催。

とりわけ日本酒への造詣と情熱は極めて深く、レストランの経営の傍ら「The Sake Master」として雑誌での連載、日豪両国でのテレビ番組への出演、様々な会議での講演、イベントでのプレゼンテーションやセミナーなどを通し、オーストラリアにて日本酒と日本食、そしてそこに連綿と繋がる日本文化の魅力を伝える活動を展開している。

また、オーストラリアで唯一のThe Sake Education Council上級クラス修了者であり、今でも日本全国各地の蔵元に足繁く通い、和酒文化の啓蒙活動に役立てている。

(「酒サムライ」のサイトより)

 

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