「人と接触してしまった…どうしよう」
その瞬間、頭が真っ白になり、「高額請求が来るのでは?」と一気に不安になる方は少なくありません。
特にオーストラリアでは日本と保険の仕組みが大きく異なるため、相手のケガは誰が負担するのか、自分にどれくらいの責任があるのか、そもそも保険はどうなっているのか。そうした責任の所在が分からず、余計にパニックになりやすい状況です。
実際には、オーストラリアには「CTP保険」という人身事故専用の仕組みがあり、日本の自賠責保険に近い「強制加入の対人賠償保険」となっています。多くの場合、交通事故によるケガに関する費用は、この制度の中で処理されます。
この記事では、CTP保険の基本的な仕組みと、州ごとの違いと対応方法を、シンプルに解説します。

交通事故が起きてしまったらまずは、ここをチェック!
CTP(Compulsory Third Party)保険とは、人身事故専用の強制保険のこと。車を登録している時点で基本的に加入されています。
以下のような費用がカバーされる、事故でケガをした人の生活を守るための保険です。
CTP保険のよくある誤解に、車の修理費があるため注意が必要です。
CTP保険では、車の修理費はカバーされません。自分の車も相手の車も対象外です。あくまで「人のケガだけ」が保険の対象となります。
車の損害は、自動車保険(Comprehensiveなど)で別にカバーされますが、補償内容は加入している保険プランによって異なりますが、一般的には以下のような内容が含まれます。
ただし、補償範囲や自己負担額(Excess)は保険会社や契約内容によって大きく異なるため、加入内容を事前に確認しておくことが重要です。
CTP保険は、大きく次の2つの観点で整理すると理解しやすくなります。
州ごとの違いは、これらの支払対象や条件の違いにあります。
事故後の生活を支えるため、以下のような費用が支払われます。
州によって、
といった違いがあります。
一定の条件を満たす場合、追加で以下のような損害を請求できます。
これらは通常、相手方に対する損害賠償請求として行われ、 傷害の程度や法的要件に基づいて判断されます。
そのため、多くが弁護士に相談することになります。
よく見かけるCTP保険の用語を、簡単に整理しておきましょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| No-fault | 過失に関係なく補償される |
| Fault-based | 相手に過失がある場合のみ |
| Threshold | 重いケガのみ賠償対象 |
| Minor Injury | 軽傷(賠償金なし) |
| Serious Injury | 重傷(賠償金あり) |
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CTP保険は全国共通ではなく、州ごとに全く違う制度です。
オーストラリアで統一されていません。州ごとにルールが違うため、「どの州で事故が起きたか」で結果が変わります。
QLD州では、相手方に過失がある場合に補償を受ける、過失ベースの制度が採用されています。
治療費等が支払われる場合もありますが、他州のような独立した基礎的な補償制度として位置付けられているものではありません。
なお、重度障害については例外的にno-fault制度(NIISQ)が適用されます。
申請先はこちら。
NSW州では、まず全員に補償が提供され、その上で条件に応じて追加請求が可能な制度となっています。
通常、初期の補償により治療費等が支払われ、その後、傷害の程度に応じて追加請求が検討されます。
制度はSIRAが管理し、紛争対応はIROが担っています。
申請先はこちら。
VIC州では、広範な基礎的な補償が提供される一方、賠償請求は重度障害に限定される制度です。
初期の補償は比較的手厚い一方で、賠償請求のハードルは高く設定されています。
制度はTACが管理しています。
申請先はこちら。
WA州では、基本的に過失ベースの制度でありつつ、一部にno-fault要素が組み込まれています。
QLD州に近い構造を持ちながら、一部補完的な仕組みが設けられています。
制度はICWAが管理しています。
申請先はこちら。
TAS州では、過失の有無に関係なく基礎補償が提供される一方、賠償請求には一定の制限が設けられています。
基礎的な補償は確保されている一方で、賠償請求の範囲は制限されています。
制度はMAIBが管理しています。
申請先はこちら。
これまでに出た州ごとのCTP保険の制度をまとめました。最低限これだけは押さえておきましょう。
加えて、
| 州 | 誰が補償される? | 賠償金 |
|---|---|---|
| QLD | 過失のある相手の被害者 | 可能 |
| NSW | 全員(初期) | 条件付き |
| VIC | 全員 | 重傷のみ |
| WA | 被害者中心 | 可能 |
| TAS | 全員 | 可能 |
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まず落ち着いてほしいのは、「事故=いきなり人生終わるような請求が来る」という構図ではない、という点です。
オーストラリアではこの部分を支える仕組みとしてCTP保険があり、これが「人のケガ」に関しては基本の土台になります。
一番不安に感じているであろう「自分に数百万の請求が来るのか?」という点について、通常はいきなり個人に請求が飛んでくることはありません。
事故で相手がケガをした場合は、まずCTP保険が対応の中心になるからです。
車の事故が起きて相手がケガをした場合、その治療費や補償についてはCTP保険を通して処理されます。
保険会社が間に入るため、この時点で「いきなり自分が全部払う」という状況は基本的に避けられます。
こうした条件次第では、一部自己負担や別の請求が発生する可能性はゼロではありません。通常の登録車両であれば、CTP保険はすでに含まれています。
パニック状態の中で最低限押さえるべきポイントはココだけ。
自分が加入しているCTP保険で確認すべきなのはこの2つだけ。
CTP保険がある限り、事故=即高額自己負担になるわけではありません。
オーストラリアは、こういう事故のために制度としてCTPが組み込まれている国。今の段階で必要なのは、「最悪の想像でパニックになること」ではなく「制度に沿って状況を整理すること」です。
州ごとのCTP保険の制度をチェックするにはこちらから。
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CTP保険の話になると、「とりあえず申請すればカバーされる」というイメージを持たれがちですが、実務ではそこまで単純ではありません。特に弁護士が関与するかどうかで、結果に大きな差が出るという点も重要なポイントです。
実際に、自己申請(弁護士なし)と弁護士ありのケースを比較したデータでは、最終的な受給額に約7.5倍〜8.32倍の差が出ているという結果もあります。これは極端な話ではなく、CTPの仕組み自体が「制度+交渉+証拠」で成り立っているから。
基礎補償の段階で弁護士が入る意味はとてもシンプル。
CTP保険は一見「申請すればもらえる仕組み」に見えますが、実際には「何を請求するか」「どう証明するか」「どう交渉するか」で結果が変わります。
弁護士が関与することで、本来請求できる項目を漏れなく請求できるようになります。自己判断だと後から気づく取りこぼしが起きやすく、結果的に受け取れる補償が少なくなるリスクがあります。
弁護士に書類提出や説明、交渉といった複雑で専門的なやり取りを任せることができます。英語面の不安を減らしつつ、不利な形で話が進むリスクを抑えられます。また、自分で対応する場合に比べて状況をコントロールしやすくなります。
どの医師にどの内容を書いてもらうかによって結果が大きく変わる中で、弁護士が入ることで、後の賠償請求まで見据えた医療資料の準備ができるようになります。単なる診断書ではなく「補償につながる証拠」としての質が変わります。
保険会社から「もう治療は不要」と判断されるケースにも対応でき、給付の延長や異議申立てなど適切な対処が可能になります。結果として、途中で補償が止まってしまうリスクを下げることができます。
賠償金について弁護士に相談すべき理由は、シンプルに言うと「制度が複雑すぎて自己判断では対応しきれない」から。
賠償金は誰でも自動的にもらえるものではなく、まず「請求できる条件を満たしているか」の判断が必要です。
例えば、NSWなら軽傷に、VICなら重傷に該当するかどうかといった基準があります。法律と医療の両方の知識が必要な領域で、自己判断で正確に見極めるのはほぼ不可能です。
慰謝料や逸失利益の算定は非常に専門的で、単純な計算では決まりません。過去の基準や評価方法に基づいて決まるため、弁護士の有無で最終的な受け取れる金額が大きく変わるのが現実です。
医療記録、専門医の意見、仕事への影響を示す資料など、どの証拠をどう揃えるかによっても結果が変わります。準備が不十分だと本来通るはずの請求が認められないケースもあるため、この段階から専門的な対応が必要になります。
CTP保険の賠償請求には通知期限・申請期限・訴訟期限があり、それぞれ厳格に管理されています。これを見落とすと、請求する権利自体を失うリスクがあります。
基礎補償は自分でも申請できますが、弁護士がいることで取りこぼしや不利な判断を防ぎやすくなります。
一方で賠償金は、そもそも請求できるかの判断から専門領域であり、弁護士の関与が前提になるケースが多いです。
CTP保険の基礎補償は「守り」で賠償金は「攻め」。どちらもCTP保険の中の仕組みですが、性質はまったく別で、弁護士が関与するかどうかで結果が大きく変わる可能性があります。
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上記のような事情を踏まえ、オーストラリアで交通事故や労災に関する相談・請求をするなら「リトルズ法律事務所(Littles Lawyers) 」は日本人にとって非常に頼りになる選択肢!
「リトルズ法律事務所」は、オーストラリアで最も評価の高い法律事務所のひとつ。交通事故、労災、公共の事故、障害保険(TPD)などを幅広く扱っています。
特にNo Win, No Fee(勝訴報酬型)の制度が大きな特徴で、着手金は一切不要、結果が出たときにだけ費用が発生します。経済的な不安が大きい事故直後でも、費用の心配をせずに相談できるのは大きな安心につながります。
また日本語での対応が可能で、保険会社との交渉や書類準備も任せられるため、言語のストレスや手続きの複雑さに悩む必要はありません。多くの日本人の案件を扱ってきた豊富な実績も強みです。
初回相談は無料で、オンライン相談にも対応。シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズなど主要都市にオフィスがあります。
オーストラリアでは「まず弁護士に相談する」文化があり、専門家に任せることでストレスや時間の負担を大きく軽減できます。
費用の不安を抱える前に、まずは無料相談で一歩を踏み出してみてください。
言語の壁をなくして正確な意思疎通が可能に
専門的な法律用語を英語で理解するのは大きな負担です。日本語で説明が受けられれば、誤解や誤訳のリスクが減り、自分の状況や希望を正確に伝えられます。特に保険・補償・労災など複雑な内容も理解しやすく安心できます。
両国の文化・慣習・制度の違いを理解している
日本語対応の弁護士は日豪の制度・保険・賠償の違いを理解しています。日本人のケースを多く扱っているため、実践的で的確なアドバイスを受けられ、制度の比較や説明も日本語で分かりやすく行ってくれます。
証拠収集・交渉戦略を適切に進められる
事故対応では証拠の収集とタイミングが重要です。必要な証拠を「何を、いつまでに」確保すべきか日本語で指示してもらえます。交渉も通訳なしで行えるため、認識のズレを減らし、有利な条件を得やすくなります。
安心感・心理的負荷を軽減できる
事故直後は精神的負担が大きく、英語での手続きはストレスになります。日本語で相談できれば不安を伝えやすく、心の負担が軽くなります。事務作業を任せられ、家族・知人への説明もしやすくなります。
ミスやリスクを軽減できる
英文契約書や保険・訴訟書類の扱いにはミスがつきものです。日本語対応の弁護士なら、翻訳の誤りや提出期限の勘違いなどのリスクを防げます。特に示談や訴訟では文言一つが結果を左右するため重要です。
報酬体系の理解と透明化する
弁護士費用は事務所や州により異なるため、英語だけでは内容が分かりにくいことがあります。日本語で説明が受けられれば、相談料・成功報酬・追加費用の範囲を明確に理解できます。オーストラリアで一般的な「No Win No Fee(成功報酬型)」についても納得しやすくなります。
オーストラリアでの交通事故をはじめ、法律関係のトラブルなどでお困りの方に。「リトルズ法律事務所」では、日本人弁護士・柿崎秀一郎が、日本語でわかりやすく親身な法律サービスを提供しています。
ご質問・相談するべきか迷っているという方、お気軽にご連絡ください。
【日本人コーディネーター直通】
・電話:07 3225 0795(担当:豊川)
・メール:mtoyokawa@littles.co
・Instagram DM:@mirei_aus【会社情報】
・電話:07 3225 0743(日本語ホットライン)
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所在地:Level 19, 239 George Street, Brisbane City QLD 4000
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JAMS.TVへのご相談はこちらからオーストラリアには、仕事中にケガをしても守ってくれる労災制度(WorkCover)があります。これはワーキングホリデーでも使…