GO!豪!!メルボルン　まちかどメルボルン　Vol.45 JazzHead

22th February 2009 @ Piazza Italia

この夏、メルボルンシティ内の様々な場所で、たくさんのイベントが行われてきた。

〝SUMMER FUN IN THE CITY”という小さなインフォメーションブックが配布されていたので、見たことがある人もいるかも。今回は、その中のイベントの一つ、〝JazzHead”にふらりと訪れてみた。

イタリア人街として有名なライゴンストリート(Lygon Street)にあるイタリア広場(Piazza Italia)でひらかれていた今回のイベント。実は1月18日から毎週日曜日、この場所で開かれていたそう･･･。訪れたのは全6回あるうちの6回目。 最終回のジャズアーティストはKristin Berardi。ジャズの歌手ってきれいなドレスを着て、セクシーにかっこよく歌っているのだろう。と勝手に思い描いていた私。でも、イベント会場に近づ くにつれて見えてくるその姿は、ジーパンにTシャツという、とってもカジュアルな女の人の姿。メイクもナチュラルで、イベントだからと気張っていない、そ の姿に少しびっくりするも、すぐに透き通るような歌声に心を奪われてしまった。

Kristin Berardiは、大学でJazz音楽を専攻し学士号を取得、さらにはクラシックバイオリンも習い、AMUSA(Associate Diploma In Music)も取得。AMUSA(Associate Diploma In Music)とはオーストラリア独特のものらしい。オーストラリアの音楽界にはAMEB（Austraian Music Examinations Board）の認定する、理論と実技、それぞれへのグレードがある。その最高ランクのグレード8を修了して、はじめてKristin Berardiが所持しているAMUSA(Associate Diploma In Music)を取得する権利がもらえるというもの。これはプロとしての指導者・演奏家にふさわしい権威あるグレードだということで、改めて彼女のすごさに 気付かされる。

その小柄な体から発せられる声は、日曜日の朝、秋の足音をすぐ近くにまで感じるメルボルンで聞くにはぴったりだという感じ。やさしく、温かい歌声は聞い ている人を幸せな気持ちにしてくれる。歌いながらも、表情がコロコロと変わったり、自分の愛息子に手を振ったりと、明るい性格がうかがえるKristin Berardi。イタリア広場(Piazza Italia)に集まった人たちを弾きつけてはなさなかった。

◇イベントの様子