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【子育て】 シドニー共育日記(第16回) ママたちのあくなき願望(その2) イモムシごろごろからアンヨまで

生まれてすぐはごろごと寝転んだまま、手足をバタつかせることくらいしかできない赤ちゃんも、首が据わるようになると、

次はお座りができるようになる。ごろごろと身体を転がして移動できるようにもなる。

そうなると、もう、起きている間は一時も目を離すことができない。床の上にマットを敷いてそこに赤ちゃんを寝かせておいた・・・

はずだったのに、5分後に戻ってみるともういない! 赤ちゃんはどこ!? と見渡すと、部屋の壁際まで転がっていって、

そこでものめずらしげにコンセントに指を突っ込もうとしているところ(ママの髪の毛は恐怖で逆立つ!)、なんてこともあるわけだ。

もう、一瞬たりとも目が離せない、ママにとっての試練の始まりである。

それでも赤ちゃんが少しずつ行動範囲を広げていって、いろんなことができるようになっていくのを見守るのは、

親にとって大きな喜びでもある。

「ハイハイができるようになった」、「初めてつかまり立ちした」なんていう話題は、もちろんMothers Groupの

ママたちの間でも重大な関心事で、みんな会うたびにそれぞれの子供たちの新たなAchievementを報告しあい、

互いの子供たちの成長を喜び合ったものだ。


活動範囲が広がれば広がるほど、いよいよ目が離せなくなって、危険なことも増えてくるのだが、とにかく自分の赤ちゃんが、

「初めて○○ができるようになった!」 ということほどエキサイティングな出来事はない。

実際、動くようになった赤ちゃんはビデオ撮影の格好の被写体であり、ママもパパも夢中でこのころの我が子の

一挙手一投足を大切に記録に残そうとする。

気の早いサッカー好きや野球好きのパパなどは、サッカーボールや野球ボールを赤ちゃんの前に転がして、一緒に遊ぼうとする。
 
ハイハイができたら、さあ、次はつかまり立ち、そして次は伝い歩き。親たちは息をつめて我が子の成長を見守る。

成長は少しずつだが、着実で、気がついたら前よりずっと上手に、早く、遠くまで行けるようになっている。

そしていよいよ、最初のひとり立ちの第一歩! 人類が直立歩行を覚えた歴史的転換点を自分の子供の中に

目の当たりにする瞬間がやってくる。「ああ、歩いた!!」

最初は1歩、2歩足を前に出して、もう転んでしまう。でもめげない。また立ち上がって、2歩、3歩、また転ぶ。

起き上がって、また2、3歩歩いたところでママの腕の中に倒れこみ、力いっぱい抱きしめられる。

 
大体一歳前後で歩けるようになる赤ちゃんが多いが、そこで赤ちゃん時代はひとまず幕を閉じる。

歩けるようになったらいよいよ幼児期(Toddler years)に突入である。自分の子供に早く成長して欲しい!

と望む一方、ひとたびこの時代が終わってみると、「何だか短かったな~、赤ちゃん時代」と懐かしむ気持ちもある。

親心は複雑なのである。

(さかな)

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