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第7回 プロサッカー選手 マーク・ミリガンさん1

6月に開催される2010年FIFAワールドカップ(以下W杯)南アフリカ大会。2大会連続出場のオーストラリアは、今大会に向けて、前大会メンバーを主軸に予備チームを構成し、現在J2ジェフユナイテッド市原・千葉(以下ジェフ)所属のDFマーク・ミリガン選手もそのひとりとして名を連ねた。前回のワールドカップでは、名将フース・ヒディンク元監督の秘蔵っ子としてサプライズで代表入り。しかしその後は欧州名門クラブのドアを叩き続けるも入団機会には恵まれず、クラブを転々とする羽目に。アジア最終予選の段階から、「W杯メンバーは、日頃からよくプレーしている選手を選ぶ」と常々口にしていたピム代表監督の影響もあり、日本のJ 2にチャレンジすることを決意し、ことし1月にジェフに入団。新天地の日本では水を得た魚のごとく大活躍、その姿にピム監督も信頼を寄せている。5月24日にメルボルンで行われたW杯壮行試合のニュージーランド戦ではフル出場するなど、さらに存在感をアピールするミリガン選手に、W杯への抱負や日本の生活について語ってもらった。

取材・文・写真:飯田裕子

W杯の壮行試合となる対ニュージーランド戦でフル出場しましたが、試合の感想をお聞かせください。

フル出場できてよかったと思います。われわれが一生懸命戦った結果、いい勝ち試合となりました。チームが最後の最後でゴールを決められたのも満足しています(FWホルマンがロスタイムで勝ち越し点を挙げた)。

通常はセンターバックのポジションでプレーしているのですが、今夜は違うポジション(ライトバック)を任されました。まだ慣れていないポジションですが、後半にはいいプレーができていたと思います。

みんな日頃はクラブチームでプレーしていて、各クラブともまったく違うスタイルでプレーをしています。そういった環境からこうして代表チームとしてまとまってプレーをするわけですから、その点はお互い考慮し合っています。だからこそ、W杯のような大きな大会に向けて、こういう試合が必要となってくるのです。すべてを整えていき、正しいタイミングでチームが一丸となれることが大事だと思います。

W杯での出場の機会を得るためには、ピム監督にプレーでアピールすることが重要です。今夜の試合で十分にできたと思いますか?

アピールできていたと願いたいです。明日(5月25日)に南アフリカに行ける27人のチームメンバーが発表されるので、僕がそのメンバーに入れるぐらいにアピールできているといいなと思いますが、今夜自分の力は出し尽くせたと思っています。

前回のW杯ではミリガン選手の選出は「サプライズ」といわれました。今回は「W杯経験者」として2度目のW杯に挑むことになりましたが、意気込みをお聞かせください。

W杯のキャンペーンに再び加われることにとても興奮しています。前回のW杯に比べて、大人になったし、経験もより積んできたので、W杯に出場することになれば、より(チームの)力になれると思います。

ジェフに1月に入団してから、約半年が過ぎようとしています。チームには溶け込めましたか?

私は千葉が大好きです。ジェフユナイテッドのファンは素晴らしく、彼らのことも大好きです。選手たちも素晴らしく、僕もいっしょに日本で暮らす妻(リアさん)も千葉での生活を大変満足しています。本当にジェフに入団して良かったと心から思っています。素晴らしいファンのためにも勝ち続けられるようにしたいと思います。

日本では、とてもいい感じでプレーできています。ジェフ千葉は現在J1昇格を狙っており、J2では暫定2位と正しい方向にむかっているので、今後もこの調子で進んでいければいいと思っています。

以前所属した中国のリーグとJリーグの違いは何でしょうか?

中国リーグとくらべて非常にテンポが速いです。Jリーグの選手の仕事量も断然上です。

 

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