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第9回 水泳選手 ジェフ・ヒューギルさん 2

昨年10月のコモンンウェルス・ゲーム(インド・デリー)では金2、銀1を獲得し、見事な復活劇を演じました。ご感想をお聞かせください。

復帰後は常に、成功できるかどうかを不安に思っていました。しかしインドに着いた時に私は自信がみなぎるようになりました。大会前の6、7月にはヨーロッパにいましたが、パフォーマンスも非常に良くなりましたし、8月のパンパシフィック選手権でも調子が良かったです。これらの後に、自分がコモンウェルスゲームに向け最適な状況にもってくるようにするために正しいことをすべて行ってきたと確信しました。最初のレースの男子50mバタフライで銀メダルを獲得し、それから残りの2種目に専念できるようになりました。実はこの50mバタフライに焦点を当てていましたが、より勝ちたいと思っていたのは紛れもなく100mバタフライです。(自由形以外では)オリンピックに50m種目はないですからね。100mバタフライでもメダルを目指していましたが、誰にも自分の目標は明かしませんでした。

コモンウェルスゲームズで偉業を達成することで、何を学びましたか?

決心したことはいかなることでも達成できる、ということです。決心した目標がどんなに難しかろうが、絶対に達成できる、ということです。人生の旅においては、目標を定め、目標を達成するために時間を十分に取れば、どんな目標であろうと達成できるものです。

今後の目標は何でしょうか?

2012年ロンドンオリンピックに出場することで、もちろんメダルを取りたいと思っています。そのメダルを獲得するために求められることは何でもやっていきたいと思います。

最近、元スーパースターのイアン・ソープやマイケル・クリムも復帰しました。彼らのような元スター選手の復帰についてどのように思われますか?

彼らの復帰は本当にエキサイティングなことだと思います。彼らの経験値は高く、チーム内の若手選手のレベルを上げることにもつながるはずです。こういった主要大会では経験値が多く問われるし、彼らのような復帰した選手が加わることでチーム全体の底上げもできると思っています。イアン・ソープの復活については、彼が記者会見をする前に話すチャンスはありませんでしたが、彼が復帰するだろうというのは良く分かっていました。

日本にはこれまで数度訪れていますが、日本の印象をお聞かせください。

02年の横浜パンパシフィック選手権、01年の福岡世界選手権、99年の福岡のパンパシフィック選手権と、これまで合計3回日本を訪問したことがあります。私は日本が大好きです。日本人も、文化も、物事の流れるペースも、都市の大きさもみんな好きです。そして、私は北島康介選手の大ファンでもあります。素敵な国で、良い思い出が多い国です。2001年世界選手権福岡大会男子50メートルバタフライで世界記録を樹立したのもありますしね。日本は私のお気に入りの国です。

日本は3月11日、大地震に襲われ、大きな被害を受けました。おそらくテレビなどで被災状況を見たことと思いますが、どのように感じられましたか?

あの光景を見て、私の心も打ち砕かれるような思いでした。被災地の人々が苦労されている姿を見て動揺しましたし、地震による被害のすさまじさを目の当たりにするのも私にとってはとても辛いことでした。助けを要する被災地の皆さんのことを様々な人に気づいてもらえるよう、私もできる限りのことをしたいと思います。

日本の読者に向けてメッセージをお願いします。

物事はすべて、一歩一歩、歩んでいくことが必要です。そして困難を乗り越えていくには一貫性を保ち続けることが大事です。毎日最善を尽くすことも重要です。人生の旅においては毎日、前に前に進み続けるのです。誰にでも良い日も悪い日もあります。悪い日があっても、その日を受け入れて、そこからまた動き出すのです。次の日は、また新たな日になるわけで、新しい目標、新しい方向、新しいプロセスが待っています。ですから、前に突き進んでいる限りは上昇し続けているのです。この姿勢を忘れてはなりません。

今回の大震災で被災された方々には、「オーストラリア人は皆、被災地の方々のことを心配し、祈っています。オーストラリア人は躊躇せずに、求められる援助を行います」と伝えたいです。

 

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