側弯症とあごの不調、どっちが原因?臨床経験に基づく見解をご紹...
Metro Physiotherapy Channelの視聴者の方から、こんなご質問をいただきました。 「あごの不調が側弯症の原因なのか?それとも…
オーストラリアでのワーホリ生活、カフェでのバリスタやレストランでの調理、小売店でのショップスタッフなど、様々な職場で新しい経験を積んでいる人も多いのではないでしょうか。
新しい環境での仕事は貴重な経験となる一方で、慣れない作業による思わぬ事故につながることもあります。そのため、万が一の事故や怪我に備えて、労災保険制度について知っておくことはとても大切です!
今回は、オーストラリアでの仕事中の怪我や事故について、知っておきたい補償制度についてお話しします♪ ちょっと長いけど、最後まで読んで後悔はさせません。知っといた方が良い知識満載。
労災保険は、仕事中の事故や病気で負傷した従業員の医療費、休業補償、リハビリ費用などを補償する保険です。雇用主が保険料を支払う強制加入の制度で、労働者の過失の有無に関わらず補償が受けられます。
重要なのは、
① 皆さんが加入する保険ではなく会社(お店)が必ず入らないといけない保険である
② 仕事中にケガや病気はこの保険が使える
③ 仕事中のケガや病気が、皆さんのせいで起きたとしても使える
④ 雇用されているのであれば、勤務初日であれ、通勤中であれ使える
と、いうこと。
オーストラリアは各州・準州がこの労災保険制度を運用していて、州ごとに名称が少し異なります。
ニューサウスウェールズ州(NSW)Workers Compensation Insurance
ビクトリア州(VIC)WorkCover Insurance
クイーンズランド州(QLD)WorkCover Queensland
南オーストラリア州(SA)ReturnToWorkSA
西オーストラリア州(WA)WorkCover WA
タスマニア州(TAS)Workers Compensation Insurance
首都特別地域(ACT)Workers Compensation Insurance
北部準州(NT)Workers Compensation Insurance
今日はNSW州を例に挙げて、ご説明していきますね!
まず覚えておきたいのが、仕事中の怪我による「一時金補償」という制度について。
例えば、こんな状況を想像してみてください。
ワーホリ中で倉庫でのお仕事をしているAさん(25歳)が、重い荷物を持ち上げた時に腰を痛めてしまいました。病院で治療を受けて休養していましたが、完治までに時間がかかりそう…。
このような場合、労災補償制度を利用することができます!
① 継続的に治療を受けることが大事
何と言ってもしっかりと治療を受けましょう。特にお若い方で良くあるのが、通院を途中で辞めてしまうこと。これは本当にNGです。ご本人の身体を大切にしてもらいたいのはもちろんのこと、この労災の補償をしっかりと受けて頂くには治療記録が残っている必要があります。病院に行くのが面倒、そろそろ治ってきたなどの自己判断は、補償をもらえなくなる可能性を高めるだけなので、最後までしっかりと治療を受けましょう。
② 治療が長引きそうな場合は…
治療を続けても、これからも長期的に治療が必要そうな場合は、「永続障害評価(Permanent Impairment Assessment)」という検査を受けることになります。障害って文字を見るとビックリするかも知れませんが、一般的に思いうかべる障害ではなく、すでに負ったケガ・病気が身体にどれくらい影響を及ぼしたか、これからもその影響がどれくらい残るかをチェックするものです。この評価は、今後の補償を決める重要なステップとなります◎
2.補償金の種類
補償金には3種類あり、状況に応じて必要な補償を受けることができます◎
① 後遺症に対する一時金
事故の後に残った後遺症の程度に応じて、一度に支払われる補償金です。後遺症と言っても、皆さんが思い浮かべるような目に見える後遺症だけでなく、目に見えない部分も専門の医師が確認し、それによって一時金の額が変わります。
② 収入の減少に対する補償
事故が原因で仕事ができなくなったり、以前より収入が減ってしまった場合に受け取ることができる補償金です
③ 医療費の補償
治療費やリハビリにかかる費用を補償金として受け取ることができます。
皆さん、労災と言えば、「③ 医療費の補償」だけだと思われる方が多いです。「② 収入補償」は勤務する会社(お店)のマネージャーに対象外だと言われたなど…の話も聞きます。この3つは皆さんの権利なので、会社のいうことを鵜呑みにするのは避けましょう。
IRO(Independent Review Office)法律費用支援とは、NSW州で労災に関する法的支援を無料で提供する制度です。
簡単に言うと・・・
・労災に関する法律相談や手続きにかかる費用を、NSW州が支援してくれる制度
– 弁護士費用などの心配をせずに、専門家のサポートを受けられる
– 日本語の通訳サービスも利用可能
具体的にどんな支援を受けられるの?
① 法律相談
・労災に関する無料相談
・補償請求の可能性についてのアドバイス
・ 必要な手続きの説明
② 申請手続きのサポート
・必要書類の準備
・ 申請書類の作成補助
・手続きの進め方のアドバイス
もし保険会社の医師による後遺障害の評価結果に納得できない場合には、
・ 再評価の申請手続き
・別の医師による診断の手配
・不服申立ての手続きサポート
まで受けられます!
この制度のポイントは、「完全無料」であることです。労災で困ったときに、費用の心配をすることなく、専門家のアドバイスを受けることができます◎
【申請時の重要ポイント】
① 事故報告はできるだけ早く
・事故の状況を詳しく記録する
・ 医師の診断書や治療記録を保管する
・目撃者がいれば情報を控える
② 継続的な記録が大切
・通院記録を保管する
・症状の経過を記録する
・医療費の領収書を保管する
ワーホリ中の怪我や事故は誰にでも起こりうること。でも、オーストラリアには充実した補償制度があるので心強いですよね♪
まとめると・・・
1. 怪我をしたらすぐに報告・受診する
2. すべての記録をきちんと残す
3. 困ったら専門家に相談する
などが大切なポイントとなってきます!
法律費用の心配は、不要なこのIRO(Independent Review Office)制度(NSW州)を利用することで、安心して治療に専念することができます。
一人で悩まず、専門家?に相談してくださいね◎
リトルズ法律事務所 Littles Lawyers
日本語窓口 02 8262 4780 jinfo@littles.co
Metro Physiotherapy Channelの視聴者の方から、こんなご質問をいただきました。 「あごの不調が側弯症の原因なのか?それとも…