心理学やカウンセリング、心理療法についての理解を深めることを目的に、豪心理臨床学会（Australian Psycholgy Society／以下APS）が豪州全土でイベントを開催するナショナル心理学ウィーク。

今年で４回目を迎える日本語イベントは、11月16日（金）にワールドシティ日本語医療センターで実施。同イベントのテーマは、「寂しさをどう克服するか〜人とのつながりのパワー」。

シドニーで長く開業している日本人サイコロジストの「やのしおり」氏がファシリテーターをつとめます。

テーマは「寂しさをどう克服するか〜人とのつながりのパワー」

今年のテーマは”The Power of Human Connection”、「寂しさをどう克服するか〜人とのつながりのパワー」 。

「寂しさや孤独感」は成人の3人に1人が抱え、悩んでいると言われるとても頻度の高い問題です。寂しさや孤独といった感情は、脳や免疫系に損害を与えてしまい、症状が重くなるとうつや自殺を引き起こしてしまいます。

うつ病は気分が沈んだり体調が悪くなったりと日常生活にも影響を及ぼす病気です。誰でもなる可能性のある病気ですが、実は病院に相談に行けず、周りの人にも言い出せずに寂しさや孤独感を抱えたまま生活している人も少なくありません。

一人で絶えることで孤独感はさらに増してしまい、絶えることに我慢できなくなると自殺を引き起こす可能性も。感情の問題は症状が重くなるまで表に出づらいですが、実は喫煙と同じ程度であり、肥満よりもさらに強く早めの死につながる可能性があります。

孤独感を抱えていると必要以上に強いストレスを感じやすいため、他者からの影響を受けやすくなります。そのせいで休日を過ごし、睡眠時間を十分に取ったあとでも休めた気がしなくなり、常に疲労感を感じるようになるのです。この「寂しさや孤独感」ときちんと向き合い、克服していくことが大切です。

日本語イベントでは、スウィンバーン大学での心理学研究結果を踏まえて、孤独感を克服するためのポイントが学べます。参加費は無料なので気軽に参加してみてはいかがでしょうか？