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本田圭佑選手の専属シェフ「船岡勇太氏」の講演会レポート!

2019年5月7日(火)ジェトロ・シドニー事務所にて、本田圭佑選手の専属シェフである船岡勇太氏の講演会「一流アスリートの疲れないカラダを作る食事術」を、JAMS.TV主催で開催。スポーツ選手や料理人、主婦、学生など、いろいろなバックグラウンドを持つ人が集まった。

講演では、シドニー日本人コミュニティ「LINK」代表の山田氏をファシリテーターに迎え、船岡氏が本田選手の専属シェフになるまでの日本とフランスでの修行の話や、本田圭佑選手へのメニュー考案で気を付けていること、将来の夢などを語った。

参加者の方たちへ、塩麹入り特製味噌汁がふるまわれる場面も! 栄養満点で、心がほっと温まる優しい味のお味噌汁に舌鼓を打ち、普段は交流のない参加者同士で会話を楽しんだ。

質疑応答タイムでは、参加者と講演者との間で活発な発言が交された。参加者が質問するだけでなく、船岡氏も積極的に参加者に質問する場面も見られた。

毎日の食事を考える上で大切なことについて、参加者からの質問には「栄養素を考えるときは、1食ごとに考えるのではなく3食で目標とする栄養素をとれるように考えると考えやすいです。夜遅くにお腹がすいて何か食べたいけれど炭水化物をとりたくないときは、おじやの米を半分にしてその分野菜やこんにゃくを刻んで入れてかさを増やすのがおすすめです」と回答し、日常生活にすぐに取り入れやすい豆知識を披露した。

さらに、飲食業界が抱える闇について聞かれると、「飲食業界の問題は、労働時間が長いのにも関わらず、それに見合った賃金が支払われないことだと思います。自分が会社を持つときには労働時間や働く環境を整えて、働きやすい会社にしたいですね」と回答し、船岡氏の将来へのしっかりとしたビジョンも垣間見れた。

メルボルンで美味しいお店トップ3を答える場面では、Lûmé(ルメ)、Matilda(マチルダ)、Atlas Dining(アトラス・ダイニング)をあげ、一流シェフのおすすめだけに、参加者全員が注目!

最後に、本田選手の試合当日の献立を考える際に大事にしていることについて聞かれ、「試合の日の朝は、炭水化物多めでカロリーが低く、腹持ちのいい『お粥』、お昼は消化しやすいように野菜抜きの『そば』を出しています。昼食後のスナックには、ナッツやフルーツ、パン、蜂蜜を食べてもらっています。試合に勝った日の夜ご飯は、スタッフと一緒にワインで乾杯するので、それに合うように毎回ステーキを用意します。試合に負けた日の夜は、消化のいいものを食べて早く寝てもらいたいので鶏胸肉を出しますね(笑)」と答え、選手の身体を気遣うだけでなく、料理で心を和ませ楽しませる工夫を凝らしている様子を伺えた。


オーストラリアで活躍する一流スポーツ選手を支える料理人の話を間近で聞き、「食」を通して心もカラダも健康になって、ますます飛躍してほしい! という強い想いが、講演会開催に繋がった。

専属シェフとしての任務終了後、日本を中心にさまざまな活躍をしていく船岡氏。今後の活躍から目が離せない!

本田圭佑専属シェフ 船岡勇太氏の講演会「一流アスリートの疲れないカラダを作る食事術」
主催:JAMS.TV Pty Ltd
会場協力:ジェトロ・シドニー事務所
食材協力:Nippon Food Supplies(日本フード)

船岡氏のインタビュー記事も公開中!

船岡氏のインタビュー記事をJAMS.TVで公開中! 講演会では語り尽くせなかった、料理や人に対する熱い想いを語ってもらったので要チェック!

 

取材・文:久持 涼子
写真:西村 望美

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