mba_lawyers
法律/ビザ

貸したお金を返してもらいたい!回収を弁護士に依頼?

 

 

          

貸したお金を返してもらいたい!回収を弁護士に依頼?        

 

 

 

~知り合いに貸したお金の返済がなく、弁護士にその回収を依頼しようか迷ったことはありませんか?~

 

もしあなたに、ある人や組織からお金を払ってもらえる法的権利がある場合、このケースはあなたにとって間違いなく有利です。ただし「“理屈上”は」です。なぜなら、弁護士に依頼した場合の費用を考えると、決して経済的に有利な結果で終われるとは言えないからです。

 

では、日常生活で起こりそうな例を挙げて説明しましょう。

 

Aさんの車は、Bさんの車に衝突されてダメージを負いました。Aさんの車の修理費は1,000ドルです。Bさんは自分に過失(事故の責任)があったことを認めたのですが、Aさんの車の修理代をカバーする保険に加入していませんでした。それどころか、無職につき収入がないため、Aさんに修理代を支払えないと言うのです。

 

Question:こうした場合、Aさんはどうすべきでしょうか?

 

Answer:Aさんはこのケースを理論的に進め、弁護士に1,000ドルの回収を依頼したとします。しかし、例えば弁護士費用の上限を1,000ドル(1時間の業務$250 x 4時間)に設定した上で、弁護士対応が行われたとしても、最終的にAさんはお金を支払ってもらえない可能性もありますし、Bさんが1,000ドル支払えたとしても、その1,000ドルは弁護士費用に充てられてしまい、Aさんの手元にはいくらも残りません。

 

これは、とても現実的な例です。事故相手が適切な車両保険に加入していなかったり、収入がない人だった場合、このようになりがちです。Bさんが相手(Aさん)車両もカバーする保険に入っていれば、まったく別の状況になるでしょう。

 

 

ちなみにオーストラリアでは、自動車事故の全責任が相手にあったとしても、相手個人に懲罰的損害賠償を求めることができません。AさんはBさんに対して車の修理費用は請求できますが、日本でいうところの「慰謝料」の請求はできませんのでお気をつけください。

                                                                                                                 

 

 

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

その他の記事はこちら