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今週の相場見通し(8 October 2018)

<主なイベント>

10/8(月)日本休場(体育の日)、米国休場(コロンブスデー)
9(火)日本8月国際収支、IMF世界経済見通し
10(水)米9月PPI、北朝鮮朝鮮労働党創立記念日
11(木)米9月財政収支、G20(バリ、インドネシア)
12(金)中国9月貿易収支、米9月輸入物価、IMF・世銀年次総裁(バリ、インドネシア)、トルコ軟禁中の米国人牧師プラソン氏の審理

<マーケットの焦点>

先週主要国株価は伸び悩みからやや反落。 米債利回りの上昇(2年債は前週末の2.811%から2.885%、10年債は3.046%から3.227%に上昇)が金融市場に警戒感を与えたことが主要原因と言える。
先週発表された米国指標はISM景況感指数は製造業・非製造業ともに予想を上回り、9月雇用統計はNFPRこそ13.4万人と予想18.5万人を下回ったものの、失業率は3.7%まで低下し、平均時給も+2.8%とヘルシーな数字であった。 しかし市場はむしろ9月の利上げに続いて12月もほぼ利上げを織り込む形となり、更なる金利先高観が金融市場に不安感を与える形となった。
米中摩擦やBrexit懸念にもかかわず史上高値を更新したNYダウや年初来高値を更新した日経平均など、株式相場もかなり過熱感があっただけに、米債利回り上昇を機にある程度の調整が入ったということだろう。 為替相場もドル円が一時114円台半ばまで年初高値を更新し、ユーロも一時1.14台半ば、ポンドも1.29台前半まで下落し“ドル全面高”になったが、週末に向けてはドル円も113円台半ばに反落するなど、調整色を見せた。
先週はカナダを含めて新NAFTAともいえるUSMCA協定に合意を見たが、米国はメキシコ、カナダ両国に対して関税ゼロで輸出できる自動車台数に制限を設けるなどかなりの譲歩を強いた形だ。
また英国保守党大会を挟んで“合意なきBrexit”、“ハードBrexit”の可能性は依然として燻っている。 週末はポンペオ米国務長官の訪朝があり第二回米朝会談のお膳立てをすることになる。
また今週はバリ(インドネシア)においてG20、IMF・世銀年次総会が開催される。 市場は株式市場の過熱感からやや高所恐怖症的に米金利上昇に反応した形だが、新興国の通貨は総じて続落しており、先進国の株価調整が更に進めば再び“新興国不安”が頭をもたげる可能性は否定できない。
その他米中貿易摩擦が安全保障を含めた総合摩擦にエスカレートしつつあるように感じること。更には10月合意を目指す英国・EU双方のBrexit協議も予断を許さない(合意なきBrexitの可能性)など不安材料はしっかりと存在する。
独り勝ち状態の米国の金利格差・景気格差に加えて欧州不安から米ドルの続伸予想が目立ち、ドル円も再度115円を目指すとの見方が依然強い。 一方足掛け4年にわたる米国利上げの影響から米経済は徐々に減速するとの見方もある訳で、その兆候が見え出した時は株価調整のダブルパンチがドル高修正を迫る可能性は排除できないだろう。

 

 

<豪ドル相場>

足元の豪ドル相場―引き続き足元の底値を探る展開か

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7042-0.7238 AUDYEN 80.00-82.48 今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6950-0.7150 AUDYEN 79.50-82.50

 

先週豪ドルは70セント台半ば、80円近辺まで下げ足を速めた。
イタリアの財政懸念やBrexitなどの欧州不安からユーロやポンドが軟調推移したことなどでドル全面高となったことが“米ドルの受け皿”としての豪ドルに売り圧力となった。
またRBA理事会では26カ月連続の金利据え置きとなったが、米豪の10年債利回り格差は50bp程度(米国>豪州)まで拡大しており、来年に向けて更なる格差拡大が見込まれることも“投資通貨”豪ドルの投資選好を棄損している。
発表された8月小売売上高+0.3%、貿易収支16.04bioの黒字は決して悪い数字ではないが、国内指標は殆どサポート要因とならないのが現状だ。 果たして米中摩擦や欧州不安を先取りした形の豪ドル売りなのか?あるいはリスク要因が更に悪化してもう一段の豪ドル下げとなるのか? 慎重に見極める必要がある。

 

 

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax CAPITAL, AT Money Service, AT FUND、Sydney でファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)
http://www.gaitame.com/gaitame/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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