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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)26 January 2026

 

26 January 2026

<ポイント>
 ―155円台まで急落→やはり昨年の写真相場?―

今週の予想レンジ:154.00-157.00
先週のレンジ 155.63-159.22
(先週の予想レンジ:156.00-159.00(火曜日マーケットビューの予想レンジ)

・先週、相場は乱高下→金曜日一日で一週間の値幅である155.63-159.223円を上回る変動を見せた。
・先週はダボス会議を舞台にトランプ強行外交で相場は揺れた。週初はトランプ政権がデンマーク自治領グリーンランドの領有を主張し、それを認めない欧州との対立が激化→市場は米国売り=「株価・債券・米ドルのトリプル安」で反応した。
・しかしダボス会議のトランプ演説を機に、米国は武力を行使しないこと、欧州に対する米関税発動の見送りを示したことにより米国売りは終息に向かった。
・一方国内では19日に高市総裁が解散・総選挙の日程を発表したが、与野党ともに消費減税を標榜しているため、一段の財政悪化懸念で火曜日には株安・債券安となりドル円は日本売り=円売りと株安による円買いが交錯。
・金曜日の日銀会合では予想通り金融政策は据え置きとなり、植田総裁は従来からの姿勢“慎重な引き締めスタンス”を継続したが、市場では“3月利上げの可能性が後退した”として日銀会合後ドル円は再び159円台に上昇→その後「レートチェックの噂」に一気に157円台に急落し、更に週末の薄商いの中、ニューヨーク市場では155円台まで続落して安値引けとなった。
・当局の介入警戒感が強い中で、ロング勢の投げ売りプラス投機的な売りが活発化し、下値サポートを抜けでストップロスを巻き込んでドル円は155円台まで続落した。
・果たして昨年初の再来で140円台に下落するのか?行き過ぎるまで止まらないのが相場の常であるが、筆者は155円以下は投機的な売りの領域であり、あっても一時的で、先週金曜日の過剰反応で既に底値に近いと考える→155円台は慎重にロングを仕込んでいきたい。
・先週発表されたIMFの世界経済見通しによると、2026年のGDP予想値は米国2.4%、ユーロ圏1.3%、日本0.7%であるが、この数値は重要な意味を持っていると考える。

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは、週末に向けて米ドルが大幅下落する中(米ドルインデックスは97台に下落し、ユーロは1.18台に続伸)、202410月の高値に並ぶ69セント近辺まで値を上げた。対円ではドル円の急落と相殺し合いながら、109円近辺から107円台に反落した。

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6676-0.6899  AUDYEN  105.24-109.00
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6550-0.6750  AUDYEN  104.00-107.00)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6650-0.6950    AUDYEN  105.00-109.00


先週豪ドルは地政学的懸念の後退(トランプ政権のグリーンランドに対する武力行使否定)や欧州に対するとトランプ関税の見送りを好感して堅調推移し、従来の抵抗線68セント台を上抜いた。
・週末に向けてドル円でレートチェックの噂が流れてドル円が急落し、ユーロも1.18台に連れ高となる中、米ドル全面安地合が豪ドルをサポートした。
・対円でも金曜日にドル円が一時159円台に上昇した折に109円近辺(2024年7月以来の高値)を付けたが、同日ドル円が155円台に急落した動きにフォローして107円台半ばに急落して越週した。
・今週1/28(水)にはQ4    及び12月のCPIが発表されるが、特に識者の指摘する“特殊要因によるQ3のリバウンド(3.0%→3.2%)”説の是非が問われ、今後のRBAの金融政策にも影響を与えものとして注目したい。
・ただ筆者の生活実感である「歴史的な豪ドルのアベレージレート70セント」にこのまま上昇するとは筆者には思えない。
・むしろ「豪ドルは米ドルの受け皿」であり、米ドルの一時的な軟調が豪ドル急上昇の主因であり、現レベル(68セント以上)は既に過大評価の域にあると考える。
・対円では引き続きドル円の不安定な動きを受けて乱高下が避けられないが、下値が徐々に堅くなっている状況は今後も継続して、110円台をいずれテストすると見ている。

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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