at_money_service
ビジネス

「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)16 February 2026

 

16 February 2026

<ポイント>
 ―高市トレードの巻き戻しでドル円大幅下落→ただし日経平均は新高値に―

今週の予想レンジ:151.50-155.50
先週のレンジ 152.26-157.66
(先週の予想レンジ:156.00-160.00

・先週は、前週末の衆院選における自民党の歴史的勝利を受けた高市トレードの復活を予想したが、大きく外した、、、(汗)
・確かに日本の政局安定化を囃して株価(日経平均)は木曜日に58千円台の空前の高値を付けた後利益確定に1000円ほど下げたが、57000円程度と高値圏で越週。しかしドル円は前週に自民勝利を織り込んで157円台後半まで急伸した後の”Sell on Rally”が出回った。
・発表された米重要指標は12月小売売上高と1CPIが弱め、1月雇用統計が強い数字でマチマチであったが、雇用統計は統計法の変更などが影響した模様で、ドル高反応は一時的。むしろ発表直後の154円台半ばからの短時間での1円下落は再びレートチェックの憶測を呼び、相場を不安定化した。
・今週は金曜日の日本の1CPIと米Q4GDP(速報値)が注目されるが、予想値は本邦CPIが予想1.5%(前回2.1%、前年同月比)、米GDP2.8%(前回4.4%)。先週ラトニック米商務長官はQ4GDP5%超と予想しており結果が注目される。
・先週のドル円大幅下落は筆者の円ベア予測を完全に打ち砕き、市場の円ブル派は正に留飲を下げた思いであろう。
・ただ、選挙前の円売りが投機的であったと同様に先週の154円を大きく割り込む下落もまた、既に投機の極みではないのか?果たして実需筋の円買い需要が戻りつつあるのか?
・確かに年初来の主要国の株価インデックスの騰落を見れば、日経平均が約10%↑と際立つ一方、NYダウ+1%、ナスダック-4%DAX +1.5%FTSE(UK)+4.5%と英国以外は冴えない展開で、この“日本株買い関連の青い目の円買い需要”が背後にある可能性はあろう。
・しかし今回の自民の歴史的勝利は日本人に特有の「赤信号皆で渡れば、、、」の気質が高市自民に雪崩打ったと解釈できよう。
・円買いの背景として株価上昇に見られる高市政権の積極財政が指摘されるが、果たして、長期的に見て少子高齢化に象徴される国内需要の低下をカバーできるのか?財政の悪化を先送りしているだけではないのか?
・「山高ければ谷深し」は逆もまた真。円の反落時期は然程遠くないでああろう。

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは、米ドルインデックスが96台で下げ止まる中、さすがに71セント台半ばは高値警戒感もあり100ポイント反落。対円でも110円台後半から108円割れまで調整反落した。
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7014-0.7147  AUDYEN  107.71-110.79
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6750-0.7050  AUDYEN  109.00-114.)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6850-0.715    AUDYEN  107.00-110.00


先週豪ドルは、英国のスターマー政権への不透明感からポンドが1.36割れまで軟調推移し、ユーロも1.18台へと連れ安になる動きを受けて、約3年ぶりの高値71セント台半ばから70セント台半ばに反落。
・対円でも実に”35年ぶり“の高値110円台後半から反落した。
・前週のRBAの利上げを受けて今回豪ドルは新高値に上昇した。1月後半に発表された12月雇用統計が非常に強く、また前週発表されたQ4及び12月のCPIも予想を上回ったことにRBAは利上げで反応し、市場では引き締め転換観測が高まった。
・今週は火曜日に週間賃金(AWOTE)が、木曜日に1月雇用統計が発表されるが特に就業者数は12月が+6.52万人と予想を大きく上回っただけにその反動を指摘する向きもある。ただ平均予想値は+2.2万人と依然好調なもので、雇用に大きな落ち込みがなければ、再び豪ドルブルセンチメントとなる可能性があろう。
・ただ、筆者は依然として現時点における豪ドル70セント超えはオーバーバリューとの認識であり、「豪ドルは米ドルの受け皿」であるため、米ドルが再び反発すれば豪ドルも70セント台維持が難しくなると考える。
・対円では依然ボラタイルな展開が予想されるが、調整反落で底値確認後は再上昇の可能性があろう。

―読者各位―
◎ジョーのTWITTER、フォローしませんか??
アドレスは@joetsudaFX です-相場の話など意見交換しましょう!!
◎セントラル短資FX社の「マーケットビュー」(週報-毎週火曜日にアップ)に18年近く投稿しています。(https://www.central-tanshifx.com/market/marketview/column/?morecnt=0&itemtype=1&pdate=20221121
斬新な相場観をご披露します!!

この記事をシェアする

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

その他の記事はこちら