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今週の相場見通し(17 December 2018)

 

<主なイベント>

12/17(月)10月対米証券投資、12月NY連銀製造業景況指数、日産取締役会
18(火)独12月ifo景況感指数、米11月住宅着工件数
19(水)日本11月貿易収支、英国11月CPI、米Q3経常収支、米11月中古住宅販売
20(木)FOMC、ソフトバンク東証一部に新規株式公開
21(金)日本11月CPI、米11月個人所得収支、米Q3GDP確報値、米暫定予算期限

 

<言いたい放題>

最近は豪州と日本の間を行き来しているが、生活の本拠は22年ぶりに日本に移した。
帰ってきてマンションンの不要物を粗大ごみとして大量に処分した。しかし長年不在の先に日本は世知辛くなったものだ。
粗大ごみはすべてコンビニで処理チケットを事前購入し、所定の清掃業者に予約をする??コストは軽く数万円、、シドニーでは毎月所定の日に家の前の芝生に粗大ごみを出しておけば、無料で公共(カウンシル)の処理業者が持って行ってくれた。
帰国の折は大量の廃棄物(まだ使用できる家具など多く)が出たが、よくできたものでどこから情報が入るのか、“それらしき”業者や近所の人たちが物色して“掘り出し物”はあっという間になくなってしまう。
しかしそれもリサイクルであり資源再利用であると受け止めていた。もちろん東京などでは廃棄スペースもないが、日本は何から何まで窮屈な気がしている。

 

<マーケットの焦点>

先週主要国の株価は欧州(英国や独)以外は軟調で、米ドルは対円、ユーロ、ポンドでやや上昇した。
逮捕されたファーウエイの幹部は保釈されたが、報復としての中国でのカナダ人2名の拘束が明らかになった。
一方中国は米国車の輸入関税の引き下げ(40%→15%)に合意し、大豆の輸入を再開するなど米中間の貿易摩擦はやや緩和した。
またメイ首相は保守党内の不信任案の成立は回避したものの、EUの譲歩は難しく今後の難航が予想される。
ECB理事会でドラギ総裁は“リスクバランスの下方リスク”を強調していた。
いよいよ年末に近づいてきたが、今週の目玉はやはり18/19日のFOMC。
今年4回目(最初の利上げ以来9回目)の利上げは確実視されるが、同時に発表されるスタッフの今後の利上げ予想の変化が注目される。 前回9月末のFOMCでは“中立金利”に近づいているとの見解が示され、“利上げ打ち止め論”が急浮上した。 米国の金融引き締めサイクルの終了の思惑が更に強まるか、あるいは来年もある程度の引き締め継続となるのか?注視したい。
米中摩擦では両国間のIT戦争がクローズアップされる。
ファーウエイ問題も過去10年くらい燻っていた問題である。 現在世界のスマホシェアは1.SAMSUNG (韓国)20.9%、2.HUAWEI(中国) 15.8%、3.APPLE(米国) 12.1%、4.XIAOMI(中国)、5.OPPO(中国)などとなっており、またOSでも従来のIOS(アップル開発)とANDROID(グーグル開発)が二分していたが、最近ではHUAWEIやSAMSUNGは独自のOSを開発しており、今後も米中間のIT戦争の激化が予想される。
中国ではHUAWEI以外にもZTEや上記のように多くのIT企業が急成長しており、IT総本山の米国の地位を危うくしている。
米中摩擦の根は深く来年以降も尾を引きそうだ。
Brexitではメイ首相がEUの譲歩を引き出せない可能性が高く、今後議会でのメイ首相不信任案の提出が予想される。
その場合には合意なきBrexitの可能性や、内閣総辞職、更には2回目の国民投票の可能性も考えられ、英国内の混乱は続きそうだ。
一方欧州情勢も景気減速懸念に加えて仏、独、伊のEU3大国とも政局は不安定であり、来年に向けて欧州懸念も継続しそうだ。
欧州通貨安がドルを押し上げる反面、株価の続落含めて多くのリスク要因がドル円を上値を重くするという、「ドル高・円高」相場が今週も継続しそうだ。
ただ、上記不安材に目立った悪化がなければ、年末に向けてのドル買い需要にドル円ショートカバーが重なり、ドル円の下値がサポートされる展開が予想される。

<豪ドル相場>

足元の豪ドル相場―上値重い展開か

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7151-0.7246 AUDYEN 80.79-82.21
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.7050-0.7250 AUDYEN 80.00-83.00

 

先週豪ドルは72セント台半ば、82円台前半に反発した後、71セント台半ば、81円台前半に反落した。
米中摩擦は一進一退だが、来年度の世界経済減速懸念が強く、商品相場(CRB)は年初の198から186台に下落し、原油価格も年初の61ドル台から51ドル台、鉄鉱石価格も75ドル台から67ドル台と総じて軟調推移していることも豪ドルにとって悪材料である。
また最近発表された国内指標もQ3GDP、WESTPACの12月消費者信頼感、NAB11月企業信頼感/景況感など総じて不冴えであった。
11月以降も豪ドルはショートカバーが一巡すると再度下落するパターンだ。
例年12月後半に活発化する資源会社の来年度の輸出予約の豪ドル買いがどの程度今年は出るのか注目している。

 

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax CAPITAL, AT Money Service, AT FUND、Sydney でファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


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詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
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☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)
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☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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