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奴隷はいかが?パート2

奴隷はいかが?パート2♦

まさか関根勤が本当にホテルのロビーまで来るとは想像もしていなかったらしく、一瞬ひるんだらしいのだが、あまりにもニヤニヤ笑う関根勤の人の良さそうな顔と、初スリランカの観光めぐりをしてみたいという気持ちに負けて”オッケー!荷物を部屋においてすぐに下りてくるから”とあっさり承諾したらしいのだ。 
M君が部屋に戻ろうと彼のカバンに手をかけると、今度は関根勤「パスポートを持ってきてね!いろいろと役立つから」と意味不明なアドバイスを伝え、またもやトレードマークの金歯をキラッと光らせてロビーのソファーに腰掛けたというのだ。

暫くして、M君は言われた通りパスポートとガイドブック、そして多少の現金をカバンに入れ、関根勤のおんぼろカーの助手席に乗り込んだのだ。
とてもお客様を乗せてツアーが出きるような車とは思えなかったが、そんなことを干渉している間もなく関根勤はおんぼろ車を走らせ、20分もしない間に市内を出たと思うと、緑と田園風景が広がる農道を爆走し、おんぼろカーが何度もに浮いたのを感じた。

それから約30分以上爆走し、観光名所さえもいないような荒地に大きくながーいおんぼろ倉庫の前で、急に関根勤は車を停めた。 関根勤が車から降りて大声で一声をあげると、見たからにとても怪しそうな男達が6人も倉庫から出てきては、M君の顔を見ながら何やら相談事をし始めたらしいのだ。 
とりあえず”ジャパニーズ”と”パスポート”という言葉だけがわかったらしく「ちょ、ちょっとこれやばい雰囲気かも・・・」と思った頃には時すでに遅く、両腕を後ろに縛られ、所持品のパスポート多少の現金、日本で買ってきた服と靴まで脱がされ、パンツ一丁姿で倉庫にひきずられたらしいのだ。

心臓バクバクで口の中がからからに乾いたM君が見たものは、彼以外にに5人の旅行者風のアジア系の男が3人と、白人の男女1名づつが、同じように後ろで手を縛られ、白人さんの足にはクサリと重りまでついているのが見えたというのだ。
その周りには15人ほどの観衆が品定めするかのように、5人の周りをウロウロしていたという。

続く・・・・

♦シドニークリエイティブフォトグラフィー♦
http://www.sydneyphoto.com.au/jp/

 

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