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Olive Groves in Australia つるつるの美肌、からだに優しいちょっとした贅沢Vol.6

 

今日はオリーブに関する雑学です。知らなくてもいいのですが、へぇーと思うことが結構あるので、是非ご一読を。興味のない方は読み飛ばしてください。話は16世紀、中世ヨーロッパから始まります。

↑【Long pizzetta fresh from the oven, Il Gianfornaio Italian style bakery and eatery

This image is protected by copyright to the Tourism New South Wales

  

   ■ 南蛮渡来テンプーラ(天ぷら)のルーツ 

 

日本料理としてグローバルなステータスを得ている天ぷらですが、

じつは16世紀にポルトガルから伝播された前菜の1つ

Peixinhos de horta(=畑の小魚)」というインゲン豆の揚げ物が

そのルーツだそうです。

スペインとポルトガルが香辛料貿易で覇権を競っていた時代、アフリカ南端の

喜望峰経由ではるばるジパングまで渡来したこの料理に使われていた油が、

そうです、オリーブオイルだったのですね。

植物油の中で最も酸化しづらいといわれるオリーブオイル、今度の天ぷらは

原点に戻ってこれで揚げてみてはいかがでしょう?

  

   ■ 1本の成木からつくられるオリーブオイルの量は? 

で、前の話との脈絡はちっともありませんが、

オーストラリアの場合、一般にオリーブの木は8年で成木となります。

1本のオリーブツリーから収穫できるオリーブの果実は約250kg

1粒の果実には、その約20%のオイルが蓄えられているので

250kg 20 = 50kg

さらにオリーブオイルの比重は0.91(油ですので水より軽い)、

つまり50kg ÷0.91 = 54.945L(リットル)

250mlのボトルならば、約220本分がとれる計算です。

【Olive Tree】 This image is protected by copyright to the Tourism Victoria

  

   ■ 1 ha (ヘクタール)のオリーブ畑の経済価値 7千万円/年 也

 さらに、1ha(100m四方、約3025)の畑ならば250本のオリーブツリー

を栽培することが出来るので、220 250 = 55,000本です。

末端小売価格を1本$15ドルとすると、55,000本ならばその15倍の

A$825,000 = 70,125,000円(A$1=85計算)。7千万円!

おっと-、シドニーでも2ベッドルームマンションが買えてしまいそうですね。ボクもこんなこと書いてる場合じゃないかもしれません。

今すぐオリーブ農家になる事業計画案を持って、銀行ですよ!

 

(注:おりこうさんはもうお気づきかと思いますが、全てがエキストラ

バージンオリーブオイルとして100%出荷できることが前提ですから、

小売値ではなく卸値で計算しないといけませんね。成木になるまで8年、

また融資をうけたら利息の支払い、干ばつ、害虫、伝染病などの予防や

保険、人件費とか、製品に至るまでのさまざまなコストを差し引かねば

なりません。)

それでもオリーブ御殿の夢は、遙か彼方にキラキラと光輝きます。

 

             (つづく)

 

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