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【子育て】シドニー共育日記(第12回)離乳食導入!(その2)

母乳で子供を育てていた私は、粉ミルクの並んだスーパーの棚にはとんと縁がなかった。

けれども離乳食を導入する段階に入って、手作りの離乳食を子供がなかなか受け入れてくれなかった時、
ともかく赤ちゃんの反応を見てみてみよう、という気持ちで市販の離乳食を検討してみることにした。
 
スーパーに行くと、ビンや缶に入った離乳食があれこれと並んでいる。ラベルを読むと、6カ月用とか12カ月用とか

赤ちゃんの月齢に合わせた表示があって、材料が細かく書かれ、「チキン・クリーム・シチュー」だの、

「ビーフ・アンド・ベジタブル・キャセロール」だの、「バナナ・カスタード」だのと名前がついており、なかなか魅力的だ。

適当にいくつか選んで買って帰り、早速試してみた。

赤ちゃんの反応は、種類によっては何とか半分くらい食べてくれるものもあったが、やはり大半は「いや」と横を向かれた。
私も、試しに「どんな味かな?」と少し味見してみたが、赤ちゃん用に薄味に調味されているせいもあり、

ビン詰めや缶詰特有のにおいがして、食べられたものではなかった。

結局、市販の離乳食の中で唯一うちの子がまあまあ受け入れてくれたのは、赤ちゃん用のヨーグルトだけだった
これは比較的甘さも抑えられていて味も良く、頑固なうちの子もOKだったので、お出かけのときなどに重宝した。
 
さて、ちょうど離乳食を導入するために奮闘している生後10カ月ごろ、日本に1カ月ほど里帰りした。
最初の1週間は実家ではなく東京でホテル暮らしだったため、日本の市販の離乳食を利用せざるを得ない。
早速、デパートの赤ちゃん売り場にあった離乳食のコーナーを見て、それまでオーストラリアの離乳食しか知らなかった私は、
日本の離乳食の種類の多さと技術の高さに仰天した。
今から13年前のことで、当時のシドニーのスーパーには先に書いたようにビンか缶詰めの離乳食しか置いていなかった。
ところが日本では、フリーズドライやレトルトパウチ入りなど、より高度な食品加工技術が用いられ、さらに種類も

「和風こんぶだし雑炊」「白身魚ムニエル」「肉じゃが」「うどんやわらか煮」「いわしのトマト煮込み」「ほたて和風リゾット」など、

ありとあらゆるメニューが揃っている!!月齢だって、3カ月ごとの表示だったオーストラリアと比べて、5カ月、6カ月、7カ月用・・・

と1カ月ごとに分かれているのだ。もちろん無添加で有機野菜使用となっており、さすが食品加工先進国ニッポン!

と感動したのだった。

 
嬉しくなってあれこれ買い込んで、早速ホテルのお湯で溶かしたり温めたりして、さあお食事よ、とスプーンで

赤ちゃんの口元へ・・・。食べ物を口に入れられ、もそもそと口を動かしていた私の息子は、やはり3さじ目くらいで

「ぷい」と横を向き、それ以上は口を開けてくれなくなった。え~~またダメなの~。

あまりにもったいなくて私もちょっと味見してみた。薄味だけど昆布だしが効いていて本格的じゃないの。

難攻不落の敵を相手に、がっくりと肩を落とす母であった。(さかな)

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