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いったい、どんなカスタマーサービスっていうのよ?

インターネットの普及で、オーストラリアに居ながらにして、日本をはじめ世界中の情報が手に入れられるようになりました。なにも情報だけに限らず、商品だって選んで買うことができるんです。本当に便利な時代になりましたね。

インターネットを利用したオンラインショッピングは年々増えていて、2005年には14%ほどだったオンライン利用者が、2008年には43%にまで増加しています。

それでもオーストラリアでのオンラインショッピングの規模は年間120億ドル、総売上高の3%でしかありません。アメリカやイギリスでも総売上高の約5%です。

なぜみんなオンラインショッピングを利用するのでしょう。一番の理由は価格の安さ(39%)です。次いで便利さ(29%)、そして品揃え(17%)です。

安くて・便利で・豊富な品揃え」これがオンラインショッピングの魅力です。

もちろんその陰には不満もあります。第一は配達の遅れ(18%)、次いで問い合せのしづらさ(15%)、求めている物の見つけづらさ(14%)、などです。商品が届かなかったり(6%)、クレジットカードが悪用されたり(2.5%)という苦情もありますが、全体の半数以上(55%)は満足しているようです。

オーストラリアでのオンラインショッピングのベスト5は以下の通りです。

(1)CD・DVD・書籍・雑誌(35%) 平均利用金額$72

(2)旅行(33%) 平均利用金額$1168

(3)イベントチケット(28%) 平均利用金額$202

(4)音楽・書籍のダウンロード(23%) 平均利用金額$27

(5)コンピュータ・ソフトウェア(22%) 平均利用金額$336

(Nielsen Australian Online Retail Monitor, 02/2010)

最近の豪ドル高による割安感があり、次第に利用者が増えて広がるオンラインショッピングですが、国内の小売店は脅威に感じています。お客さんがみんなオンラインショッピングを利用されると商売になりませんね。

そこで全国小売業協会では、せめて公平な競争になるようにと、現在、オンラインショッピングで1000ドル以下の金額に免除されている消費税(GST)を、しっかり徴収するようにと政府に訴えています。

新聞紙面に全面意見広告を出して、もっと国内の小売店を大事にしよう、国内経済や雇用確保に協力しよう、小売店の対面サービスはインターネットより安心だ、その場で相談できて便利だ、などと家電大手のハービーノーマンやマイヤー、デビッドジョーンズなどのデパートが先導して一大キャンペーンを展開しました。

ところがそんな小売店に批判が噴出しています。

そりゃ、そうです。いままで小売店が一体どんなサービスをしてきたのか。新聞の読者投稿欄には、「いつまでたっても店員が応対してくれない」「商品を手に立っていても店員同士でおしゃべりしている」「売り場を聞いてもイヤな顔して無言で上のフロアを指さすだけ」などと、これまでのうっぷんを晴らすかのように、数多くの苦情が寄せられています。

そんなお店での対応をみなさんも一度や二度、体験されていることでしょうね。およそ顧客サービスなどというものがないようなオーストラリアでは当たり前かもしれません。ついに、キャンペーンの音頭をとっていたハービーノーマンの会長が、批判の矛先が会社や会長個人に集中したために、広告キャンペーンから撤退すると発表しました。

「安くて・便利で・豊富な品揃え」のオンラインショッピングの前には、小売店は対抗できないのでしょうか? それとも、きめ細かな接客サービスと信頼できるアフターサービスで、昔ながらの対面販売の魅力が復活するのでしょうか。

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