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以前のこのコラム(2011年10月6日)で、ウサギやカエルの話をしました。
いまから150年以上前、オーストラリアでも、当時英国でスポーツとして流行していたウサギ狩りを楽しもうと、英国からウサギを取り寄せたわけです。
ところがこのウサギがものすごい勢いで繁殖し、その結果、牛や羊の大切な主食である牧草を食べてしまい、牧畜業に甚大な被害をもたらしました。
また、サトウキビ栽培で大事な害虫駆除のために、南米から持ち込んだカエル(Cane Toad=オオヒキガエル)が、ウサギ同様に繁殖力が強く、爆発的に増加して、被害をもたらしています。
このように、良かれと思って行ったことが、思わぬ結果をもたらし、さらにその被害に苦しめられるという、笑えない結果を引き起こしているのです。
最近問題なのが牧草のGamba Grassです。
Gamba Grassは1930年代に牧草種として北部準州に、また1942年にはクイーンズランド州に持ち込まれて広く栽培されました。北部オーストラリアの地域、気候に適した牧草として、その一帯での牛の放牧産業に寄与すると非常に期待されたのです。
ところが成長が早く、高さも4メートルにまで伸び、牛の餌として期待された牧草だったのですが、その牛も「モーたくさん」というほどに飽きたのか、食べなくなってしまったのです。
それにブッシュファイヤーでは非常によく燃え広がって、被害を拡大する代物です。北部オーストラリアの一帯では、そんな牧草にいまでは手を焼いているのが現状です。
まさに、歴史は繰り返す。これまでのウサギやかえると同じ結果をもたらしました。
さあ、どうしましょう。
そこである科学者が提案を出しました。「ゾウを持ってこよう!」そんな巨大な牧草は、ゾウに食べさせてきれいになくしてしまえばいい、というわけです。
さて、そうなると…、もうおわかりですね。今度はゾウを駆除するためにトラを持ち込み、そのトラを駆除するために…。
そのうちオーストラリアは猛獣だらけになってしまうのでしょうか。
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