Sydney Morning Herald Half Marathonとは

　　(http://smhhalfmarathon.com.au/より）

通称SMHと呼ばれるこの大会は、Sydneyのランニングシーズン到来を告げる大会です。

Hyde Parkをスタートし、CBDを抜けてオペラハウス、Rocks AreaからPyrmontをまわり、ボタニックガーデンの周辺のDomainを抜ける21.1kmのコース。これまで僕もシドニーにきてから毎年参加しております。

まず、レースの詳細から見ていきましょう。

開催日：2016年5月16日（日） 6:45 race start

距離：21.1km

21.1kmリレー（7km+14k）

参加費：$105（4月27日まで）　　　　　　　       

　　　　　$120（5月14日まで）

エントリー方法：   　　　オンラインエントリー

http://smhhalfmarathon.com.au/entry-details/　

レースは今日から約一ヶ月後！これから挑戦したい人、エクササイズを始める方でも十分間に合います。

そんなSMHがどんなレースなのか、今年で4回目になる前ちゃんがご説明します。

3回走った前ちゃんのオススメポイント

まずはコースマップを見てみましょう。

これを見て勘が鋭い方は気づくかもしれません。

そう、SMHの最大の特徴は、

コースがきつい！！

はい、いきなりですがSMHの一番の特徴はこれに尽きます笑　なんてったって、ただでさえ坂の多い街シドニーを、市内だけで20km完結させようというんですもの！それは坂も多ければ、コーナーも多い、正直きついです。

どこがきついのか、マップを見ながらおさらいしておきましょう。

①Pyrmont（6km～12km）

ちょうど身体が温まってきた頃に迎える最初の山場。Pyrmont。Pyrmontのmontって、山って意味のMontなの？！ってくらい、坂が多い。そしてコーナーが多い。

しかしレースはまだまだ序盤。ここで体力を削られると後半きつくなるので、マイペースを貫きながら走りましょう。

ただ、7km地点ではリレーの中継所があったり、9～11kmあたりでは対向ランナーの数も多いので、元気がもらえるエリアでもあります。

②Rocks（14km～16km)

Pyrrmontを抜け、ちょうどCBDに入るSussex Streetのあたりはもっとも沿道の声援が多いエリアでもあります。ここで自分からハイタッチを求めて、後半に向けてのギアを入れなおしましょう。（ハイタッチはほんとに力がもらえます、ほんとに）　　

新しいCasino、Reserveエリアとして知られるBarangarooを左目に、Hickson Roadに入ったら、いよいよ2ヶ所目の関門が近づいています。

おそらくシドニー滞在の方なら見たことがある方も多いであろう、

↓↓

http://theworklife.com/graham-miln/category/australia/new-south-wales/より

こいつが目印です。

このヘアピンカーブを曲がったあとの上り坂！ここがけっこう脚にきます。

で、終わりと思うでしょう？

このあと坂が終わり、Windmill Street～Kent Streetに入るところにあるミニ坂！

距離にして50ｍほど、ほんと小さい坂なのですが、急コーナーを曲がってのこの坂が地味にしんどいんです。

なので大きな坂を終えたからと言って気を抜かず、まだあなどれないミニ坂があるんだと、気は引き締めておきましょう。

ここを乗り越えたら、オペラハウスが待っています！！！！

③Domain(18km～21km)

大小の坂を超え、数々のコーナーを曲がり、やっとこさ歩を進めたRunnerを厳しく待っていてくれるのが、ロイヤルボタニックガーデンのお膝元、ドメインです。終盤にして、最後の難関。この3kmが意外にキツイ！

ここまできたら、あとは気力と笑顔です！ここまで走った18kmを振り返れば、3kmなんてたかだか1/6の距離！

辛くなったらとにかく腕を振って、息を吐きましょう。腕はポンプ代わりになって血液を送り、吐いた分だけ吸い込むように人の体はできています。そして笑うことで、

「自分はまだ全然しんどくないし！」

と自分自身をだますことができます。

ここまで来たら、大歓声のゴールは目の前です！！

なぜSMHを走るのか？

ここまで見ると、なんだか走るのが怖くなってしまいそうですよね。ただ、このきつさが一度走るとやみつきになるんです、なぜか。

僕が考える理由は2つ。

1つは「リズム、ペースを取り戻しやすい」ということです。

通常ランニングは自分にあった心地良いペース、リズムで走るとエネルギー効率もよく、長くリラックスして走ることが出来ます。ただ逆に、一度これを失うと立て直すのが難しい！

平坦なコースは楽だと思われがちですが、集中力が切れたりすると、ずるずるとそのまま落ちてしまうんです。その点、SMHでは坂やコーナーが複数ヶ所あるため、上り坂でギアを入れることもできますし、下り坂でスピードを上げてリズムを掴むこともできます。また道幅も狭くコーナーも多いため、スピード感を感じやすい！飽きないコースだと思います。

2つ目は「沿道の声援」です。

道幅も狭いため、応援している人との距離も近く、またすれ違うランナーとの距離も近い。そのため応援が背中を押してくれます。

そしてシドニー在住の方は地元で行われるレースのため、友達が応援に来てくれたり、思いもよらない知り合いが沿道にいた時の喜び！

走ってみてわかるシドニーの景色も観れるはずです。

まとめ

SMHを一言で言うと、「きつい、だけど楽しい！」です。敷居の高いレースに感じるかもしれませんが、初ハーフマラソンがSMHという方も多い大会です。目標タイムごとにスタートも分かれているので、ジョギングでゆっくり走りたい方も十分楽しめます。

またランニングシーズンの本格的な到来のレースになるので、7月のGold Coast、9月のSydney Marathonの挑戦を考えている人にはトレーニングランとしてもオススメします。ほんとに、ここまできついハーフマラソンはこれまで体験したことがないです笑

ここで一度きついコースを体験しておくと、ほかのレースが簡単に感じられるはずですよ♪

ランニングを始めたいけど、一歩踏み出せない。

そんな方はぜひ一緒に走りましょう！

それでは！