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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)23 March 2026

 

23 March 2026

<ポイント>
 ―先週は中東情勢・原油・中銀政策会合で相場は乱高下-しかし160円に達せず―

今週の予想レンジ:157.00-161.00
先週のレンジ 157.51-159.90
(先週の予想レンジ(マーケットビュー):158.00-161.00

・先週は160円超えへの上値ブレイクを予想したが”スカ“だった、、、
上値は159.90まで。大昔のディーラー時代から新値(高値・安値とも)には飛びつく方で、何度自身が相場のレコード・ハイやレコード・ロウを記録したことか!(爆笑)
・今回もそうだが、迷わずロングで攻めて160台乗せ→続伸のシナリオを描き、確かに159.90の最高値まで利食いしたが、市場の熱狂を逆手に取る輩(AI含む)、敵勢のハシゴ外しにあった、、、
・先週は中東情勢(原油価格)に振り回され、おまけにFOMCと日銀会合が更にボラティリティを市場に供給した。金融政策は予想通りにRBA以外は全ての中銀で据え置きだったが、むしろここまでの緩和政策が中東情勢の緊張を受けて転換したとうことだ。
FOMCではパウエル議長がエネルギー価格上昇によるインフレ上振れリスクに言及し、前後して発表された予想を上回る2PPIと相まって再度159円台後半まで反発。
・しかし3/19(木)の日銀会合後の植田総裁が「中東情勢を受けた基調物価の上昇リスクや賃上げ動向次第では景気下振れでも基調物価に影響しなければ利上げは当然可能」とタカ派発言をしたことからドル円は一時157円台半ばに反落局面も。
・週末トランプ大統領は「イランが48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ様々なイランの発電所を攻撃・破壊する」と述べ、これに対してイラン革命防衛隊は「米国が攻撃した場合海峡を完全に封鎖し周辺の発電施設に報復攻撃を行う」と対抗姿勢を示した。
・今週も中東情勢(原油価格)を軸に相場の乱高下が予想されるが、先週のドル円157円台反落後の159円台への反発力を見ると、依然160円超えの可能性は温存されていると感じる。
・先週主要国の株価(インデックス)は中東情勢を受けて大幅続落した。 年初比較では日経平均(依然+1540pts)とボベスパ(ブラジル)(+14,350pts)以外、NYダウ(-3400pts)、ボンベイ(-3224pts)、DAX-2159pts)、ナスダック(-1748pts)など軒並み大幅下落。株価バブルの調整と言えばそれまでだが、中東紛争が長引く場合には続落する余地はある。特に本邦株価に海外から流入しているホットマネーが流出すれば、”リスク回避の円買い“よりも”株価下落=円売り(株買い見合いに買った円を売り戻す)“が出る可能性には留意したい。

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは、中東情勢の成り行きを見ながら69セント台~71セント台の間でアップダウン。RBAによる利上げを受けて71セント台まで上昇したが、中途情勢悪化から70セント近辺に反落した。対円でもRBA理事会後一時113円台を付けたが週後半は豪ドル反落を受けて111円台に値を下げた。

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6997-0.7123  AUDYEN  111.16-113.21
(先週の予想レンジ(マーケットビュー)―AUDUSD 0.6950-0.7150  AUDYEN  109.50-113.50)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6900-0.7100    AUDYEN  110.00-113
.00


先週豪ドルは、中東情勢と原油価格の乱高下を横目に見ながら神経質な取り引きとなった。
・火曜日のRBA理事会では予想通りに先進国で唯一の利上げ(3.85→4.10)が行われたが、71セントが天井となり週後半は70セント近辺に反落しているのは、今後の継続利上げと豪州経済への悪影響を懸念したのも一因であろう。
・RBA理事会声明では中東紛争による燃料価格の急騰が今後再びインフレ率を押し上げる懸念を表明したが、更に国内生産能力のひっ迫が足元のインフレ押し上げのもう一つの要因と分析した点は注目に値する。
・ブロック総裁は理事会後の会見で「イラン紛争でインフレ継続の懸念が高まった」と述べたが同時にグローバルリセッションの可能性にも言及している。
・今回のRBAの利上げ後に短期金融市場では6月に再利上げ、それ以降年内更に2回の利上げを織り込み、年末の金利水準は5%手前まで上昇している。
・今週も「豪ドルは米ドルの受け皿」で中東情勢(トランプ発言、イランの燃料施設爆撃とイランの報復措置)の進展が注視されるが、今後利上げが継続された場合の豪州経済への影響(リセッション)への懸念がかなり高まっている。
・米ドルの大幅下落がない限り豪ドルは70セント割れに反落する可能性がた高まろう。
・一方豪ドル円は豪ドル対米ドルとドル円の上下動が基本的に逆であることから大きな崩れは予想していない。


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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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