「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)1...
18 May 2026 ◎<ポイント> ―中東紛争長引き原油高、に加えて米中会談、中ロ会談― 今週の予想レンジ:157.50-…
8 June 2026
◎<ポイント>
―ついに160円台に。しかし上値が重い、、、―
今週の予想レンジ:158.00-161.00
先週のレンジ 159.29-160.34
(先週の予想レンジ:158.00-161.00)
・先週は“心理的壁”160円を巡る神経質な展開となったが、種々のドル円買い材料勝り、結果として160円をブレイクして越週した。
・ドル円サポート材料――①5/29発表の通貨当局による「外国為替平衡操作実施状況」(4/28-5/27)において、11.7兆円規模の月間ベースで過去最大の円買い介入の実施が確認された。一旦市場は155円台に落とされたが、その後の米べッセント財務長官来日による円安けん制期待も“肩透かし”に終わり、介入による円安抑制効果に市場が疑問を持ったこと。
②足元の日米のインフレ格差(米国3.7%、日本1.4%)や日米金利差動向から、再び“円キャリートレード”の活発化が見らること。
③米・イラン間の交渉難航や頻発する軍事衝突報道を受けて原油価格は再度97ドル台に反発し、特に米金融緩和観測の後退と、日本の貿易赤字の再拡大が懸念されていること――FRBはウオーシュ新議長の元でタカ派姿勢を維持していると思われる(トランプの誤算?)。
・一方ドル円押し下げ材料―――160円台への上昇と共に政府・日銀による介入警戒感が常に高い状態。高市首相は投機的円売りに警鐘を発し、植田総裁は再三利上げを示唆し、実際に「日銀6月に利上げを検討」、「年内追加利上げの可能性も」との報道を受けてドル円は159円近辺に急落するなど不安定な撤回となった。
・結局筆者が主張する“日本のファンダメンタルズ悪化に伴う円安基調”をリバースするのは“力による介入”ではなく、「日本経済の成長力を総合的に回復する以外にない」のではないか?―少子高齢化・人口減少が根本的な原因!
・しかしながら先週金曜日の予想を大きく上回る5月米雇用統計におけるnfprの増加後の50ポイント程度のドル円上昇→その後の急落を見るにつけ、上記ドル買い材料による“にわかロングポジション”の積み上がりや円キャリートレード再構築の規模は想像以上であり、当局介入に可能性を考えると、とても“160円台から上がフリーパス”とは考え難い―一昔前なら100ptsは上に飛んでいただろう。
・また日経平均はオフショアで2,700ptsばかり大幅反落している。5月の大規模介入以来、ドル円相場と株式相場の相関関係が薄れているものの、日経平均68,000円については誰もが疑問を持つところであり、今後の日経平均の反落の可能性には注意を払いたい。
・筆者は「依然、円ベア論者」であるが、足元のドル円については160円台の上値追いするためには、一度ポジション調整で“あく抜け”する必要があると考える。
| ◎<豪ドル相場> 先週豪ドルは、米ドルが堅調を維持する中、72セント接近場面では上値が重くなり、金曜日の強い米雇用統計を受けて70セント台前半まで下落した。対円でも対ドルでの大幅下落を受けて112円台まで調整反落している。 先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7037-0.7190 AUDYEN 112.74-114.91 (先週の予想レンジ―AUDUSD 0.7050-0.7250 AUDYEN 112.50-115.50) 今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6950-0.7150 AUDYEN 111.50-114.50 |
・先週豪ドルは米ドルが対欧州通貨で堅調推移する中、金曜日に発表された強い5月米雇用統計発表後にユーロが1.15台前半に下落する動きに連動して70セント台前半に反落した。
・対円では週初115円接近の今回の高値を付けたが、その後ドル円が160円台前半で上げ止まる中、対米ドルでの大幅反落に引きづられて112円台後半に軟化した。
・前週に発表された4月CPIの4.2%への小幅下落(予想4.4%、前回4.6%)に続いて、先週発表されたQ1GDPも2.5%(予想、前回共に2.6%)と軟調気味であることも豪ドルの上値を重くした。
・一方6/4(木)の議会上院経済委員会での証言で、ブロック総裁は「インフレは高過ぎる。インフレが長引けば金利を長期間高水準で維持」と述べて、相変わらずのタカ派姿勢を堅持している。金利先物市場では年末までに更に1回の利上げを織り込む形となっている。
・豪ドルは対米ドルではある程度筆者の読み通りに70セント台前半に反落してきた。主な要因は「豪ドルは米ドルの受け皿」であり、米ドルの堅調が主因である。しかし米ドルの堅調も盤石ではなく、70セントを割る水準では新たな豪ドル買い意欲が高まろう―長年豪ドル市場を見てきた筆者は、歴史的な豪ドルのニュートラル・レベルは70セント近辺と考えている。
・一方対円では、節目の115円を示現するには至らず、その後は利食い反落に押された形だが、昨年4月に86円台に始まる今回の豪ドル円上昇トレンドが転換したとは考えておらず、buy on dipsの好機が近づいていると考える。
―読者各位―
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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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