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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)14 September 2026

14 September 2026

 

◎<ポイント>
―今週はFOMC、日銀政策会合―

今週の予想レンジ:152.00-156.00
先週のレンジ 152.89-156.30
(先週の予想レンジ:154.00-158.00)

・先週ドル円は前週の強い米雇用統計の影響から156円台でオープンしたが、円買い圧力強く何度か152円台に下落。しかし同レベルでは調整買戻しが入って154円台に戻る等神経質な展開となった。
・円キャリートレードの巻き戻し、当局の円安けん制、原油高(一時101ドル台まで)、米債利回り上昇など種々の要因が交錯して、相場は152円台~156円台で大きく振幅した。
・日銀のタカ派色と米金利上昇が綱引きする中、べッセント財務長官の円安けん制発言で152円台まで下落したが、米財務省の国債買い戻し金額が一部予想を下回り、失望のドル円買い戻しで154円台に反発した。しかし154円台では既にドル円の頭が重く、PPIの上振れとほぼ予想通りのCPIではドル円の反発も限られ153円台半ばで越週した。
・今週のFOMCにおける利上げ織り込みは、足元の原油高の影響もあり約85%に達する一方、日銀も今年2回目の利上げで1.25%に政策金利引き上げが予想される。
・ただウォーシュFRB議長はジョージ・W・ブッシュ元大統領の政権下で経済担当の大統領特別補佐官を務めた共和党寄りの人間である。
トランプ大統領の強い利下げ圧力と原油高によるインフレ高止まりのジレンマに直面しており、利上げ織り込み85%にもかかわらず、FRBの利上げに関しては予断を許さない状況で、市場もその足元を見ている。
・150円割れのオプションヘッジが活発化してドル円のボラティリティが上昇するなど引き続き円買いセンチメントが強く、日銀の利上げはほぼ間違いないが、FOMCがトランプ政権の圧力に屈せずに約2年半ぶりの利上げを行えば、サプライズであろう。今後日銀が積極的に連続利上げを行う可能性は低い一方、FRBが引き締め政策に転換した可能性があるからだ。
・ドル円は150円割れ方向に売り圧力が継続するのか、FRBの利上げがターニングポイントとなって再度円安基調に戻るのか、今週の日米金融政策に注目したい。
筆者の見方は後者(円安地合への戻り)である。

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは、ECBの利上げにもかかわらずユーロが1.15台に反落する中、72セント台の維持に失敗した。対円でもドル円の続落を受けて110円台前半に下落した。
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7150-0.7237  AUDYEN  110.02-112.62
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.7000-0.7300  AUDYEN  110.00-114.00)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6950-0.7250   AUDYEN  109.00-112.00


・先週初豪ドルは米ドル軟調地合の中72セント台前半で堅調推移したが、木曜日のECB理事会での予想通りの利上げ発表後ユーロが伸び悩んだことや、強めの米PPIの結果を受けて72セント台を割り込んだ。
・対円でも週初は112円台の高値圏で取引されたが、対米ドルへの豪ドル下落に加えて、ドル円が一時152円台に下落するなど、対主要通貨での円クロスの下落の流れを受けて110円近辺まで下落した。今週初は110円の近辺のストックロスを巻き込んで109円台に続落している。
・9/8(火)に発表された9月WESTPAC消費者信頼感は84.4(-5.4%)、8月NABの企業信頼感は-8/景況感は-1といずれも悪化しており、原油高とRBAの引き締め政策に対する景気面での不安を示す結果となった。
・豪ドルは今週の日米金融政策会合、中でもFOMCの影響を受けようが、市場予想通りにFOMCでの利上げが実行されれば、ここまで豪ドル高を牽引してきた米豪金利差拡大予想(豪ドル金利>米ドル金利)が後退する可能性があり、71セント台の維持が困難になるであろう。
・一方対円ではドル円の軟調地合が終了しない限り上値が重い展開が予想されるが、筆者はドル円の円高転換は予想しておらず、110円以下では慎重にbuy on dipsを実践すべきと考える。

―読者各位―
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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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