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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)28 September 2026

28 September 2026

 

◎<ポイント>
―予想通りのアップダウン―

今週の予想レンジ:156.00-159.00
先週のレンジ 156.57-159.03
(先週の予想レンジ:155.00-159.00)

・先週は前週の日米金融政策会合での政策格差(米国タカ派色強く、日本は然程強くない)に加えて、中東の緊張を反映した原油高(一時96ドル台)と米10年債利利回りの5%乗せを受けてドル高地合となり、ドル円は一時159円近辺まで上昇し、ユーロは1.13台、ポンドは1.31台まで軟化した。
・ホワイトハウスで行われた日米及び米中主脳会談や国連でのネタニヤフ・イスラエル首相の演説など国際政治が脚光を浴びる中、金曜日には本邦当局の円安けん制発言や実際のレートチェック(当局筋確認)が行われ、ドル円は一時156円台に急落するなど、市場の円安センチメントと当局の円安けん制が交錯する予想通りの展開でドル円は乱高下し、結局157円台前半で越週した。
<先週の動きで気になる二点>
①金曜日の片山財務相の円安けん制発言は、語弊があるかもしれないが「トラの威を借るキツネ」の様相だ。
・トランプ大統領は円安に懸念を示した。
・高市首相は円の過小評価を問題視している。
・べッセント財務長官と為替を含めて様々な事項をについてやり取りしている。
数度にわたる介入にもかかわらず執拗に円売りに反応する市場の動きに業を煮やす気持ちは分かるが、市場が円売り志向に傾く根本原因をご認識頂きたい。
②威を借るべきトラが“張り子のトラ”?
・「中間選挙の勝敗は気にしない」とのトランプ大統領の強気のコメントとは裏腹に、劣勢が噂される共和党の支持率挽回にてんやわんや→米中間の友好ムードを演出し、その他主要国に対しても米国主導の外交政策のイメージ作りに大わらわ。
・貿易赤字問題は“忘れた頃にやってくる”で、急きょ円安けん制を行うなど外交の次の懸案である貿易赤字問題も場当たり的に持ち出した感がある。
・本邦当局の足元、トランプ政権の足元を見透かし、先を読む市場のリアクションを注視すべきであろう。市場には円安けん制によるドル円急落に対して徐々に“Buy on Dips”のコンセンサスが出来つつあるように思われる。
足元”ラウンドボトム“を形成しながら、再び中期的に強気に転換しつつあるように思う。

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは、前週のFRBの利上げとタカ派姿勢の影響が残り70セント台前半に続落した。対円でも対米ドルでの急落をドル円の反発で補えず、一時110円台前半まで続落した。
先週の相場レンジ―AUDUSD 0.7003-0.7140  AUDYEN  110.24-112.24
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6950-0.7250 AUDYEN  110.50-113.50)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6900-0.7100   AUDYEN  109.00-112.00


・先週はFOMCにおけるタカ派的な利上げの影響が残り、豪ドルは70セント近辺まで下落し、その後も70セント台前半で軟調推移している。
・対円ではドル円が156円台から159円台の間で乱高下する中、112円台から110円台前半に下落し後、今週はドル円の反発に連動して110円台後半を回復している。
・明日のRBA理事会における利上げの有無は意見が分かれるが、短期金融先物市場では今回利上げが見送られたとしても、年内残り2回の理事会(11月、12月)において一回の利上げと、来年Q1における再利上げを織り込む形となっている。
・ただ金利先高観にもかかわらず先週の70セント台前半への下落を見ると、市場の焦点は徐々に利上げから国内景気動向にシフトしているように思う。
・またRBAのタカ派姿勢継続に加えて、長引く中東紛争の影響を受けたガソリン高騰が続いており、金利先高観と同時に消費者信頼感にも悪影響を及ぼししつつ点懸念される(インフレと景気後退の同居するスタグフレーション懸念)。
・今週は明日のRBA理事会(筆者は利上げを予想)とブロック総裁のコメントに加えて、9/30(水)の8月CPIや10/1(木)に発表される「RBA半期金融安全報告」にも注目したい。
・足元米ドル堅調(ユーロやポンドの軟調)地合において70セントの強いサポートラインが崩れるかが焦点。また対円では引き続き乱高下が予想されるが、ドル円の大きな崩れがない限り、110円のサポートレベルが維持される可能性が高いだろう。

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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