at_money_service
ビジネス

「今週の相場の見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)26 October 2026

26 October 2026

 

◎<ポイント>
―
―AI・ハイテク関連株安でリスク回避の円買い→156円台に下落―

今週の予想レンジ:156.00-159.00
先週のレンジ 156.08-158.60
(先週の予想レンジ:157.00-160.00)

・先週前半は中東情勢への警戒や原油高を背景にドル堅調地合となりドル円は158円台半ばまで上伸したが、週後半は世界的なAI・ハイテク関連株の下落からリスク回避の円買いが活発化して一時9月半ば以来の156円台前半まで下落した。
・原油はイエメンの親イラン武装組織フーシ派とサウジの戦闘激化を受けて103ドル台まで上昇。一方来週の米中間選挙を控えて案の定トランプ政権の外交活発化が報じられ相場をかく乱している。
・係る中日本の企業へのサイバー攻撃活発化が大きく報道され、ハイテク関連株の続落がリスク回避の円買い活発化の背景とされた。今年は年初から本邦株価の上昇が際立った。日経平均は年初5万1千円台から6月には7万2千円台の高値(41%上昇)し、先週末の東京引け値は6万2千円台と6月高値から14%下落したものの、年初比では依然20.9%高と欧米主要国の株価に比較して大きく上昇している(NYダウの金曜日引け値は年初比+6.6%、FTFEは+7.4%、DAXは+2.6%)。
・株価の適正値について議論するつもりはないが、ドル円の需給で言えば、依然赤字基調の本邦貿易収支や、GPIF(年金運用機関)など機関投資家・個人投資家の外物投資関連円売り需要が、海外投資家の日本株投資に関連した円買い需要を上回った結果がここまでドル円が上昇した根本的な背景と考える。
・今後“依然過大評価領域にある”と筆者が考える日本の株価調整が継続する場合には、主に海外投資家のホットマネーの流出=円売り需要が顕現化するものと考える。したがって一昔前のリスク回避の円買いは足元見られるものの、いずれ海外投資家の円売りに押される展開を予想する。
・今週の日米欧三極の中銀会合で金利の変更は予定されないが、中東情勢の緊迫化や米国での根強いインフレ懸念、更には欧州不安を反映したユーロの軟調がドル円を支える展開を予想する。

 

◎<豪ドル相場>
先週豪ドルは前週の69割れで底入れし、インフレ上昇懸念を背景にした買い戻し活発化して70セント台前半に反発した。対円ではドル円のアップダウンを受けて110円割れから111円台で振幅したが結局座りのいい110円台に落ち着いた。

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6952-0.7038    AUDYEN  109.49-111.31
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6850-0.7050   AUDYEN  108.50-111.50)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6900-0.7100   AUDYEN  109.00-112.00


・先週豪ドルは、前週の弱い雇用統計後の下落(69セント割れ)の調整買戻しが活発化して70セント台前半を回復した。対円では対米ドルでの上昇とドル円の158円台の堅調推移を受けて一時111円台まで上昇。しかし週後半は上記のように世界的な株価下落を受けてリスク回避の円買い強まり、ドル円の156円台前半への下落に合わせて109円台半ばまで反落後、週末を控えて110円台を回復するアップダウン。
・先週10/21(水)にRBAのハウザー副総裁はインフレ懸念を背景としたタカ派的な発言を繰り返した。「(今週発表されえる)Q3CPIは前回を上回ると予想、インフレ期待が中銀目標と乖離することは許されない」等。
ゴールドマン・サックスや一部豪銀は11/3のRBA理事会での利上げを予想しており、金利先物市場では11月または12月に一度の追加利上げを織り込んでいる。
・今週は10/28(水)の9月及びQ3のCPI、更には同日の上院経済委員会でのブロック総裁の発言で再びタカ派色が示されるか注目される。一方10月に発表されたWESTPACの消費者信頼感やNABの企業景況感・信頼感はいずれも悪化し、9月の雇用統計が予想を大きく下回るなど景気面での減速が懸念されるのも確かであり、RBAの舵取りも困難が予想される。
・豪ドルは金利引き上げ予想から再び70セントを上回っているが景気減速懸念が強い現状、上値も限定的であろう。一方対円では引き続きドル円の動きに連れた不安定なアップダウンが予想されるが、108-109円台では慎重に買い進む所存。

 

―読者各位―
◎ジョーのX(旧TWITTER)、フォローしませんか??
アドレスは@joetsudaFX です-相場の話など意見交換しましょう!!

◎セントラル短資FX社の「マーケットビュー」(週報-毎週火曜日にアップ)に18年近く投稿しています。(https://www.central-tanshifx.com/market/marketview/column/?morecnt=0&itemtype=1&pdate=20221121)
斬新な相場観をご披露します!!

この記事をシェアする

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

その他の記事はこちら