日本を代表する現代音楽の作曲家「坂本龍一」とノイズミュージシャン「アルヴァ・ノト」によるコラボレーションが、10月21日（日）に、シドニーのオペラハウスにて実現する。

2002年以来、長年コラボレーションをおこない、デュオとして6枚のアルバムをリリースする坂本龍一とアルヴァ・ノトことカールステン・ニコライ。近年ではオスカー、ゴールデングローブなど数々の賞を受賞した映画「レヴェナント: 蘇えりし者」の音楽を共作している。

そんな長年のコラボレーターである2人がリリースした最新作『Glass』は、20世紀を代表するモダニズム建築の巨匠・フィリップ・ジョンソンの最高傑作と言われる全面ガラス張りの住居『Glass House』で行われた2人のパフォーマンスを録音した作品だ。

キーボード、ミキサー、シンギング・グラス・ボウル、クロテイル、そして建物の構造を使った即興演奏は、アブストラクトでミニマルながらもとてもエモーショナルなサウンドで、建築、風景、音楽が共鳴し合った完璧な調和が生まれた。今回のオペラハウスでのコンサートでは、グラスハウスでの演奏の再現に期待される。

抽象的なイメージを音楽として具現化する2人の直感的な演奏は、実に自然なものであり、ピアノとエレクトロニクスの融合が絶妙なハーモニーを奏でる。映画や空間にまで自らの創作を拡張する2人の実験的なコンサートを肌で体感してみてはいかがだろうか。

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