「日本のオスカー・シンドラー」とも呼ばれる杉原千畝の功績を讃えるオーストラリア初の一人芝居と講演が、12月5日（月）に、ケンジントンのオーストラリア国立演劇学院（National Institute of Dramatic Art）にて開催される。

第2次世界大戦中、在リトアニアの日本国領事館で副領事として勤務していた杉原千畝は、外務省からの訓令に反し、ナチス・ドイツから迫害を受けてポーランドを追われたユダヤ人約6千名に対し、第3国へ脱出できるよう日本通過を許可するビザを発行し続けた。この「命のビザ」によって救われた人々は、その子孫も合わせて現在数十万人以上にもおよび、多くの命を救った杉原の功績は国内外で高く評価されている。

今回の一人芝居『決断・命のビザ　杉原千畝物語』では、順令順守と人道のはざまで苦悩した末、家族を危険にさらしながらも重大な行動に出る杉原を、俳優の水澤心吾氏が熱演する。さまざまな舞台で活躍する同氏だが、なかでも『決断・命のビザ』を生涯の仕事としている。

また一人芝居上演後には、杉原千畝の親族による講演も予定されている。

会場のオーストラリア国立演劇学院は、メル・ギブソンやケイト・ブランシェットなど同国出身の俳優を数多く輩出。水澤心吾氏が演じる杉原千畝の生涯を、演劇の名門でぜひ観劇してみてはいかがだろうか。

『決断・命のビザ　杉原千畝物語』（1時間15分・英語字幕付）

1回目　開演15:00（開場14:30）　講演16:30 – 17:00 

2回目　開演19:00（開場18:30）　講演20:30 – 21:00 

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