©︎Yusuke Oba
去る2023年2月13日(月)、水産物・水産加工品輸出拡大協議会主催、国際ふぐ協会、JAMS.TV Pty Ltd運営により、シドニーの日本料理店のAZUMA Japanese Restaurantにて、日本産ふぐの認知度拡大を目的とした「日本産ふぐの試食・商談会」が開催された。日本食の人気が高いオーストラリアで、より日本食の幅を広げる新たな高級食材として日本産ふぐを根付かせたい考えだ。
当日は日系飲食店のオーナーやシェフを中心に63名が参加し、在シドニー総領事館の徳田修一総領事や日本貿易振興機構(JETRO)シドニー事務所の高原正樹所長も招かれるなど、水産物・水産加工品輸出拡大協議会および国際ふぐ協会によるオーストラリア初の輸入促進イベントとして盛況を博した。
©︎Yusuke Oba
日本産ふぐの認知度を拡大し、その安全性や品質の高さを周知するため、当日は吉田水産の吉田福太郎社長によるふぐの刺身デモンストレーションが披露され、さまざまなふぐ料理も振る舞われた。
乾杯酒として山口県の下関酒造によるふぐヒレ酒、定番のふぐ刺しから握り寿司のほか、4つの薬味付きのふぐ皮の湯引き、ふぐの唐揚げとフライ、ふぐ鍋、ふぐ雑炊と、新年にふぐの魅力を堪能した参加者らからは、日本産ふぐへの興味や期待が感じられた。
©︎Yusuke Oba
開会の挨拶とセミナー講師を務めた国際ふぐ協会の古川幸弘会長によると、日本産ふぐの海外輸出はこれまでにマレーシアとシンガポール、米国の一部の業者への輸出実績があるのみ。オーストラリアはふぐの輸入に関する禁止規定がなく経済も比較的安定しているため、一般消費者の高級食品に対する購買力に期待できる。さらに、飲食店には国内で他店と差別化を図る高級食材としての需要が見込めることから、新たな水産物市場として魅力的。
ふぐの毒性について参加者から懸念の声も少なかったという。商談会に参加した水産物・水産加工品輸出拡大協議会の今野尚志事務局長は、日本で1万トン以上のふぐが流通している中、毒による事故は1件も発生していないことを強調した。
日本産ふぐの試食・商談会の参加者の面々 ©︎Yusuke Oba
ふぐ刺し ©︎Yusuke Oba
ふぐの握り ©︎Yusuke Oba
ふぐのフライ ©︎Yusuke Oba
ふぐ皮の湯引き(4つの薬味付き) ©︎Yusuke Oba
ふぐ鍋 ©︎Yusuke Oba
ふぐ雑炊 ©︎Yusuke Oba
昨年大好評だった「The PREMIUM MALT’S HOUSE」が、今年もシドニーで開催! 昨年も多くの人が参加した「サントリー・…