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新型コロナの救済措置:BAS源泉徴収金の免除としての補助

コロナの影響を受けて、ビジネスは苦境に立たされています。政府では、この苦境を乗り越える為、また、売り上げが大きく下がったり、営業できないビジネスは冬眠状態にもっていき、状況が通常に戻った時にはビジネスも再開できるようにする目的で、コロナ救済措置を次々と発表しています。

今回は、『BAS源泉徴収金の免除としての補助』についてご紹介いたします。

『BAS源泉徴収金の免除としての補助』

『BAS源泉徴収金の免除としての補助』について

ビジネスのキャッシュフローを助ける措置として、BAS/IAS(以下BAS)の申告に伴った補助です。これは、BASのクレジットなので、基本的には現金補助ではないのですが、小規模のビジネスではBASの支払いが少ない場合、戻り金がもらえる場合があります。 (内容は、最初の発表から少し変更されています)

  • 対象となるビジネス:2020年3月1日時点でABNがあり、年間売上5千万ドル未満で、雇用形態をとっている
  • 対象期間:2020年Q3とQ4 、2021年Q1(7-9月)のBAS提出に伴う
  • Q3とQ4の給与の源泉徴収分がクレジットとなる
  • Q4後に追加サポートとして、Q3+Q4のクレジット額の50%が、2021Q1後に残りの50%がクレジットとしてもらえる
  • クレジット最低額:$10,000(Q3+Q4) x 2=$20,000
  • クレジット最高額:$50,000(Q3+Q4)x2=$100,000

BASを出すときに源泉徴収額PAYG tax withheldBAS内の“ラベルW2”または“ラベル4”)を納めていますが、その金額の免除・減額補助です。BASを提出した後にATOがクレジットという形でBASの支払いを減額することになります。

Q3 BASを出した後

  • 源泉徴収額が$10,000より少なければ、$10,000、
  • 10,000から$50,000の場合は、源泉徴収と同額、
  • $50,000より多ければ$50,000がクレジットとなる。
  • $10,000の最低額の場合、BASのクレジットとして余った場合には差額を受け取ることができるが、これはQ4分のクレジット先払いとみなされる。

Q4 BASを出した後

  • Q3+Q4の源泉徴収額が、$10,000以下の場合ゼロ(すでにQ3でもらっている)
  • Q3で源泉徴収額より多い最低額として$10,000を受け取った場合は、Q4の源泉徴収額から、Q3の先払いクレジットの残り引いた額をクレジットして受け取れる。
  • $50,000以下の場合は、源泉徴収額だが、“$50,000マイナスQ3のクレジット金額”を最大とする
  • $50,000以上の場合は、ゼロ

また、Q4後に追加として、

  • Q3とQ4のクレジット額合計の50%がクレジット
  • そして、2021 Q1後に、同額(Q3+Q4の50%)がクレジットとなる。
  • 源泉徴収の届を毎月している場合は、3月の源泉徴収額をもとにQ3としての額を計算します。下記の例をご覧ください。

この恩恵を受ける為には、「1.雇用していて」「2.BASを出す」だけですので、別の申請は必要ありません。支払いはQ3分は4月28日から処理となります。

※今までのBASから急に数が増えたりすると、真偽の確認の調査が入るかもしれません。水増し申告などしないようお願いします。

わかりにくいシステムですので、いくつか例をあげました。(政府発表の翻訳と、推測例となっています。推測例の場合、理論では正しいはずですが、未知のものですので、これが正しいという保証はありません)

最低保証をもらえるビジネス(推測例)BAS  Quarterで申告

パートタイム4人雇用(パートの給料は週に$440/人、QのBAS源泉徴収額は$936)

  • Q3のBAS 提出で、$10,000クレジット
  • Q4のBAS提出で、$0クレジット(Q3で2クォーター分もらっているため)
  • Q4のBAS後に追加として$5,000クレジット(Q3+Q4の50%)
  • 2021 Q1 BAS提出後に$5,000クレジット(Q3+Q4の50%)
  • トータルクレジット$20,000(最低金額)

最低保証額より少し多くなるビジネス(推定例)BAS Quarterで申告

フルタイム・パート4人雇用(平均$48,000/年/人、一回のBASの源泉徴収は$8,112)

  • Q3のBAS提出で、$10,000クレジット($8112と、差額の$1888は前倒しで受け取り)
  • Q4 のBAS提出で、$6,224クレジット($8112-Q3で受け取った$1,888)
  • 追加として、$8112 クレジット(Q3とQ4のトータルの50%)
  • 2021 Q1 BAS提出で、$8,112クレジット(Q3とQ4のトータルの50%)
  • トータルクレジット$32,448

 Sarahのビジネス(政府発表例)BAS/IAS毎月報告

フルタイム8人雇用(それぞれの年収が$89,730、BAS/IASは毎月提出し、一回のBAS/IASでの源泉徴収金額は$15,008)

  • 3月のBAS提出で、$45,024のクレジット($15008x3)
  • 4月のBASでは、$4,976のクレジット($50,000上限マイナス$45,024)
  • 5月のBASでは、クレジットなし(上限に到達したので)
  • 6月のBASで追加$12,500のクレジット(3月から6月分クレジット額$50,000の25%)
  • 7月は$12,500クレジット
  • 8月は$12,500クレジット
  • 9月は$12,500クレジット
  • トータルクレジットは、$100,000

Seanのビジネス(政府発表例)BAS/IAS毎月報告

12人雇用(平均年収$50,000/人、BAS/IASは毎月提出し、一回のBAS/IASでの源泉徴収額は$8,788)

  • 3月のBAS $26,364クレジット($8,788x3)
  • 4月のBAS $8,788 クレジット(源泉徴収額と同額)
  • 5月のBAS $8,788 クレジット(同上)
  • 6月のBAS $6,060クレジット(上限$50,000-26,364-8,788-8,788)
  • 加えて$12,500クレジット
  • 7月は$12,500
  • 8月は$12,500
  • 9月は$12,500
  • トータルクレジットは$100,000

その他の救済措置に関してはこちら

その他の新型コロナウイルス救済措置に関しては下記より詳細をご覧ください。

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