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今週の相場見通しby Joe (4 May 2020)

4 May 2020

◎<主なイベント>

5/4(月)日本・中国休場、豪州3月住宅建設許可、米3月製造業受注
5(火)RBA理事会、日本・中国休場、米3月貿易収支、米4月ISM非製造業景気指数
6(水)日本休場、豪州3月小売売上高、中国4月財新非製造業PMI、ユーロ圏3月小売売上高、4月ADP雇用者数(予想-2,100万人)、ブラジル中銀理事会
7(木)豪州3月貿易収支、中国4月貿易収支、BOE理事会、米新規失業保険申請件数
8(金)RBA四半期金融政策報告書、米4月雇用統計(予想nfpr予想-2,100万人、失業率16%)、ムーディーズイタリアのソブリン格付け発表

◎マーケットの焦点>

コロナウィルス被害は依然拡大を続け、今朝の段階で世界中の187ヵ国で感染者は350万人、死者は24万7千人に上る。
この内最大の被害国米国の感染者数は115万人を上回り、死者は6万7千人に達する。
日本の感染者数はじり高推移して1万4千人を上回る。
先週、主要国の株価は買戻しも一服し揉み合いとなったが、今週はNYダウ(オフショア)は340ドルダウン、日経平均(オフショア)も400円を超えて下落している。
一方原油価格は4月下旬の大暴落からは立ち直りつつあるが20ドル前後で依然上値の重い展開。
4月下旬の株安・ドル高から先週は株価堅調・ドル安の流れとなりドルインデックスは100台から99台前半に反落。ユーロは一時1.10台を付け、ドル円も106円台前半に値を落とす場面があった。
今週は日本がゴールデンウィークに入り、中国も連休となるが、今朝は株価軟調でドルも軟調(ユーロ1.09台半ば、ドル円106円台後半)地合で、株安・ドル安は新しいパターンか?
日米などで新薬開発期待が高まるが、一方コロナウィルス感染状況に目立った改善もなく、感染の起源についてトランプ政権が中国非難を強めて対中関税拡大を示唆するなど、新たな火種も見受けられる。
一方今週発表される米雇用統計は、前哨戦の4月ADP雇用者、金曜日のnfpr共に
-2,100人予想、失業率16%予想と、空前絶後の悪化が予想される。
さすがにドル買いにも躊躇せざるを得ない状況だが、係るデザスタラスな数字をもってしてもドル相場が崩れないのであれば、むしろドル相場の本格的上昇につながるのかもしれない。
一方従来より指摘している「大規模なリスクオフ=ドル買い、通常のリスクオフ=円買い」的な市場の反応との兼ね合いで果たしてドル円はどちらに動くのか?
今週も悩ましい相場が予想されるが、「105円方向か?or108円方向か?」
そろそろ結論が出そうな気がする。
もちろんシナリオの行方はウィルス感染動向次第であるが、こちらも欧米の終息期待に対する第二波襲来の可能性や、これらか冬季に向かうアフリカや南米諸国での感染拡大懸念など、終息か拡大かという根本的な方向性すらも未だ定かでない状況といわざるを得ない。

◎<豪ドル相場>

足元の豪ドル相場―再び上値重い展開

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6387-0.6569 AUDYEN 68.50-70.17

今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6200-0.6500 AUDYEN 67.00-70.00

先週豪ドルは一時65セント台半ば、70円台前半まで上昇したが、買戻し一巡後は徐々に軟調に転じた。
4月下旬に発表された3月小売売上高(暫定値)が+8.2%、また先週発表されたQ1CPIもヘッドラインが前年比+2.2%など予想を上回ったが、消費の急拡大はコロナウィルス感染に関する食品や日常品の駆け込み需要であり、CPIの上昇も駆け込み需要効果プラス昨年末より豪州東海岸を襲った大規模森林火災の影響という“ネガティブな材料”によるのは明らかで、豪ドルをサポートするには至らなかった。
RBAや豪州政府もかかる一時的な需要の後に、Q2には厳しい景気の後退を予想しており、今週火曜日のRBA理事会や金曜日のRBA四半期金融政策報告書では極めて慎重な姿勢が示されるだろう。
例年5月に発表される連邦予算案は“コロナウィルス感染による経済見通しの不確実性”を理由に10月に発表が異例の延期となった。それまでは足元のコロナ対策を主軸とした暫定予算で乗り切る構えだろう。
ただ大幅な財政赤字への転落は不可避であり、予算案を待たずに格付け会社の格下げが行われる可能性は否定できない。
豪ドルは3月の暴落(55セント台、60円割れ)からは回復したが、上値レジスタンスの65セント台、70円台はブレイクできなかった。
足元は押し目買いと高値警戒感の交錯する展開が予想される。

 

―読者各位―

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
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☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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