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シドニー発日帰り旅行! 旅行会社スタッフが選ぶ人気エリア4選

シドニーに住んでいてよかったなと思うこと、それはシドニー市内から車で2~3時間ドライブするだけで、オーストラリアの大自然を肌で感じられる場所があることです。

今回は、急にとれた休みの日でもサクッとシドニーから日帰り旅行できる定番スポット4選を、シドニーの元旅行会社スタッフがご紹介します。

①ポート・スティーブンス(Port Stephens)

ポート・スティーブンス(Port Stephens)とは、シドニーから北にニューカッスル(Newcastle)を越えて車で3時間のところにあるネルソンベイ(Nelson Bay)という湾を中心とした、NSW州でも有数のビーチリゾート地です。

年間を通して、温暖な気候のポート・スティーブンスは、普段シドニーのような都会に住むオーストラリア人が休暇を過ごすために訪れることが多く、家族やカップルでのんびりするのにぴったりな場所。

ポート・スティーブンスは野生のイルカの生息地としても有名で、ネルソンズベイからはイルカウォッチングクルーズに参加することができます。ポート・スティーブンスのクルーズでの野生のイルカに出会える確率はなんと95%以上なんだとか!

オーストラリアの数あるイルカウォッチングクルーズの中には、習慣的にイルカに餌付けをしておいて、その船を覚えているイルカが餌をもらいに船に寄ってくるため必ずイルカに会える、なんてクルーズもあるようですが…、ここポート・スティーブンスでのイルカウォッチングクルーズは、船長さんの知識と長年の経験からイルカに出会えそうなポイントへ繰り出し、「餌付けをされていない正真正銘の野生のイルカ」に会いにいくことができます。

私がポート・スティーブンズでクルーズに参加した際も、運よくイルカに会うことができ、ラッキーなことにご機嫌なイルカたちが船の横で並走してくれました♪ 冬季の5月~11月にはクジラを見に行くホエールウォッチングツアーも催行されるようなので、こちらも要チェックです。

そしてこのポート・スティーブンスで私が一番感動したのが、なんといってもストックトン砂丘(Stockton sand dunes)と呼ばれる南半球最大級の大砂丘。真っ白の砂丘がなんと32kmほど続き、日本の鳥取砂丘が小さく見えてしまうほど。

4WD車に乗って、風によって変化する砂丘の上を駆け抜けたり、サンドボードを使った砂滑りを楽しむことができます。最初はたかが砂滑りとバカにしていた私ですが、予想以上に砂を滑り降りるスピードが速く、大はしゃぎ(笑)。体力の限界まで何度もトライでき、大人でも子供でも楽しめます。

タイミングがあえば、ポート・スティーブンスの砂丘では、ラクダに乗ってのんびり砂丘を散歩することも可能。今回は時間がなくできなかったのですが、次回シドニーから日帰り旅行をする際は必ずトライしたいと思っています。

ポート・スティーブンスへのおすすめアクセス

シドニー市内から公共交通機関を使う場合、電車からバスへ乗り換えが必要になるため、ポート・スティーブンスへの日帰り旅行は車で行くか、シドニー市内から催行されている日帰りツアーに参加しましょう。

シドニー発のポート・スティーブンス日帰りツアーは、イルカウォッチングクルーズやストックトン砂丘とポート・スティーブンスを1日で効率よく回れるため、シドニーに観光で来ている方にはもちろん、シドニーに住んでいる方にも非常におすすめ。

車やレンタカーでポート・スティーブンスへ日帰りすることもできますが、往復6時間のドライブに加えて、アクティビティが多い日帰り旅行は、ドライバーの負担も大きくなります。交代で運転したり、途中で宿泊をすれば車でもポート・スティーブンスを満喫できるかもしれません。私はどちらの方法も試しましたが、断然日帰りツアーに参加するのがおすすめです。

②ハンター・バレー(Hunter Valley)

ハンター・バレー(Hunter Valley)は、シドニーから北へニューカッスル(Newcastle)を越えて車で2時間半くらいのところにある、NSW州でもワインの生産地として有名な地です。ポート・スティーブンスと同じ方向にあり、ポート・スティーブンスからは車で1時間半ほどでハンター・バレーに着きます。どうせならポート・スティーブンスもハンター・バレーも行きたい!というアクティブな人は、1泊2日でポート・スティーブンスからハンター・バレーまで足を伸ばしてみるのもアリですね。

ハンター・バレーに入ると、ブドウ畑と馬や牛の牧場などの大自然が見渡す限りに広がっていて、すぐにシドニーの忙しい日常から解放されます。ハンター・バレーには、100以上のワイナリーがあり、各ワイナリーでワインやビールなどの無料テイスティングが楽しめます。中にはカフェが併設されていてお食事ができたり、お土産コーナーがあるワイナリーもあるハンター・バレーは、お酒が苦手な方でも十分にシドニーからの日帰り旅行を楽しめます。

ハンター・バレーのワイナリーによっては休業日や営業時間が違っていたり、ワイナリー同士が少し離れたところにあったりと、ノープランの日帰り旅行ではなかなか効率よく回れないのが現実。事前にインターネットなどでハンター・バレーの下調べをして、シドニーから行きたいワイナリーをピックアップしてみたり、ハンター・バレーの中心部にあるビジターセンターに立ち寄り、日帰りで回れるプランを立ててみるのがおすすめです。

ハンター・バレーのビジターセンターではワイナリーや周りのおすすめスポットを訊くと、観光客に慣れているスタッフが優しく教えてくれますよ! ハンター・バレー内にはワイナリーツアーを催行しているワイナリーもあるので、工場内やワインができる工程を勉強した後でワインを試すとまた一味違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
※事前予約が必要なワイナリツアーもあるため、シドニーからハンタ・バレーに日帰りする前にチェックしましょう。

ハンター・バレーへのおすすめアクセス

ポート・スティーブンスと同様、公共交通機関を使って行くのは難しい上、肝心のワイナリーに回れないため、ハンター・バレーも車で行くか、シドニー市内から催行されている日帰りツアーに参加することをおすすめします。

車でハンター・バレーのワイナリーへ行く場合、お酒を飲めないドライバーは楽しめないのではと思ってしまいがちですが、ワインを飲み込まず吐き出すのが、ワインテイスティングのルール。きちんとワインを吐き出せば問題ないですし、実はオーストラリアでフルライセンスのドライバーは、運転する時点で血中アルコール濃度が0.05未満(1時間に瓶ビール1本ほど)の場合に限り、法律で違法にはなりません。

お酒の量は、体格や体質、その日の体調によって変わります。慣れない海外での運転をする場合は、アルコールゼロが安心。ハンター・バレーもポート・スティーブンスと同様、日帰りツアーに参加するのがベストかも(笑)。

③ジュノラン・ケーブ鍾乳洞(Jenolan Caves)

ジュノラン・ケーブ鍾乳洞(Jenolan Caves)とは、シドニーから西へ車で3時間半、ブルー・マウンテンズから1時間半ほどのところにある世界最古の鍾乳洞です。ちなみに鍾乳洞とは、水の浸食によって石灰岩地帯にできた地下の空洞のこと。

ジュノラン・ケーブ鍾乳洞は、大小含め8つの鍾乳洞からなり、人の手をかけず、何億年もの時間をかけてつくられた鍾乳洞の美しい姿には誰もが感動すること間違いありません。今まで国内外いくつかの鍾乳洞を巡ってきた私にとっても、ジュノラン・ケーブ鍾乳洞は一番印象的な鍾乳洞でした。

実はこのジュノラン・ケーブ鍾乳洞内、ツアー以外では入ることが禁止されています。所要時間や段数、制限人数、ご自身の体力に合わせて、朝のツアーから夜のツアーまで10以上ものツアーの中から、ツアーを選ぶことが可能です。ジュノラン・ケーブ鍾乳洞の各ツアーは開始時間や1日のツアー催行回数、チケット料金が異なるので、公式ホームページにて事前にどのジュノラン・ケーブ鍾乳洞ツアーが自分にあっているのかチェックしましょう。

ジュノラン・ケーブ鍾乳洞のチケット料金は、大人1名$42~$60ほどで、オンラインまたは電話にて購入できます。当日ジュノラン・ケーブ鍾乳洞に着いてから、チケットセンターにて購入することも可能ですが、人気のツアーや希望のツアーに空きがあるか分からないので、シドニーから日帰り旅行をする前に予約しておくのが安心です。

▶︎ジュノラン・ケーブ鍾乳洞 公式サイト

ジュノラン・ケーブ鍾乳洞へのおすすめアクセス

シドニーから日帰り旅行するなら、ジュノラン・ケーブ鍾乳洞は車かツアーでしか行けません。車でジュノラン・ケーブ鍾乳洞へ行く場合は、個人でのジュノラン・ケーブ鍾乳洞のチケットの購入が必要になり、英語ガイドによるツアーになります。

ジュノラン・ケーブ鍾乳洞ツアーに参加する場合は、シドニー市内から催行されているブルー・マウンテンズとジュノラン・ケーブ鍾乳洞の両方を1日で回る日帰りツアーがおすすめ。このジュノラン・ケーブ鍾乳洞は、ブルー・マウンテンズからもさほど遠くないので、シドニーから日帰り旅行をするならブルー・マウンテンズも同時に回ってしまうのがベターです。

シドニーからの日帰りツアーの中には、豊富な知識を持った日本人ガイドがジュノラン・ケーブ鍾乳洞内を案内するパッケージもあるので、英語に自信のない方はもちろん、ジュノラン・ケーブ鍾乳洞内の細かい説明は日本語で聞きたいという方にもぴったり。

④ブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)

やっぱりここは外せません。シドニー最大の観光スポット、ブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)。ブルー・マウンテンズとはシドニーから北西へ車で2時間のところにあるNSW州の国立公園のことで、正式名称は、ブルー・マウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)と言います。

エコーポイント・ルックアウト(Echo point lookout)と呼ばれる展望台からは、スリー・シスターズ(Three Sisters)と呼ばれる3本の切り立った奇岩(砂岩)が望めます。この岩には、魔法によって岩にされてしまった美しい3姉妹が人間の姿に戻れなくなってしまったという悲しい伝説があり、ここで写真を撮ったり、ウォーキングコースを下まで降りてスリーシスターズの岩肌に触れることができます。

違う角度からブルー・マウンテンズをより一層楽しめる「シーニックワールド(Senic world)」という施設も近場にあるので、シドニーからの日帰り旅行で行ってみるのもいいですね!

ブルー・マウンテンズへのおすすめアクセス

シドニー市内から車、電車、ツアーと3つの方法でブルー・マウンテンズへ行くことができます。ブルー・マウンテンズであれば、比較的個人でも行きやすいためシドニーから車か電車のアクセスがいいでしょう。どちらもシドニーからブルー・マウンテンズまで所要時間2時間ほどで、電車はセントラル(Central)駅からブルー・マウンテンズライン(Blue Mountains line)に乗りましょう。


このオーストラリアを代表する人気景勝地、ブルー・マウンテンズを120%楽しめるおすすめコースもご紹介しているので、合わせてチェックしてみてください♪

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JAMS.TV公式ブロガー:山田真優(やまだまゆ)
夢を叶えるため、日本で働いていた大手旅行会社を退職し、ワーキングホリデーでシドニーへ。オーストラリア生活4年目となる現在は、専門学校にてホスピタリティーメソッドについての知見を深めながら、旅行会社と日系グロッセリーで勤務をする”三足の草鞋スタイル”の生活を送る。そんな中、何か新しいことを始めたいと公式ブロガーとして編集に挑戦。これまでのキャリアを活かし、主に旅行関係の記事を担当する。趣味はお酒と写真撮影。

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