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誰も知らない秘密の島inフィジー、ヌクンバティ アイランドリゾート(その5)

いきなり話はヨーロッパアルプスの村へと飛びます。夏は観光地、ハイキングのメッカとして、冬は国際的なスノーリゾートとして有名な、スイス・グリンデルヴァルド村で聞いた話です。

 

この村では赤ちゃんが生まれると、森の一区画を本人の財産として与えられるそうです。そうしておけば、成長して一旦村を離れても、いずれ若者は村に戻ってくるというのです。一方で、森をモザイクのように多くの村人が所有するため、外部の大型資本が土地をまとめて買い付けづらい仕組になっています。このことが、乱開発を防ぐ歯止めとして作用しているといいます。

 

200年以上も続く小さなホテルや商店がたくさん集まるグリンデルヴァルドの村人にとって、この村で死ぬときに、生まれた頃にあった森や湖、山々がそこにあることが、彼らの一番の幸せなのだそうです。ヨーロッパの先人たちの知恵から学ぶところは多くありますね。

 

さてさて、話をフィジー・ヌクンバティアイランドリゾートに戻します。昨日のブログで、『ヌクンバティが7室以上、客室数を増やさない理由は、リゾートを継続するために必要不可欠なバランスなのだそうです。』と書きました。では必要不可欠なバランスとは、具体的にどういうことなのでしょう? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的にご説明すると、以下のようなものがあげられます。 

      ゆったりとプライバシーが保たれる間隔でビーチフロントに客室ブレ(コテージ)を建てたら、もともとの砂浜の長さが7室分しかなかった。(開発の際に1本のマングローブも引き抜いていないのです)

      最大ゲスト数が14名ならば、地元の漁師が昔ながらの漁法で水揚げするシーフードで充分な食材を確保できる。(付近にスーパー、コンビニがあるわけではない。)

      スタッフは付近の4つの村から、村長さんお墨付きの素直で優秀な若者たちを雇用。ホテルマンとしての行き届いた教育・研修機会をあたえるには、40名がほどよいサイズ

      充分な飲み水の確保と、下水の再利用を行うため。飲み水は雨水を濾過して確保、下水は紫外線(UV)とバクテリアで分解し、ガーデンや菜園で再利用している。

      静かな環境を保つために、電力は南太平洋最大規模の300枚ものソーラーパネル、風力発電により発電し、足りない部分をガソリン発電機で補っている。

     

いかがでしょう、あなたはいくつ思いつきましたか? 

 

(つづく) 

 

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