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Skilled Visa発給数の削減と審査の順について

1.移住者受入数の削減について
 
  既報の通り3月16日、Minister of Department of Immigration and Citizenship(DIAC)は
  2008/2009会計年度におけるSkilled MIgrationカテゴリーのビザ発給予定数の削減を発表しました。
 
  今年度の具体的な発給数は当初の予定133,500件から14%減の115,000件が予定されています。
 
  下表は3月23日現在の情報に基づいた2008/2009年の発給予定数です。
 
  州スポンサー付きのビザは影響を受けませんので、単純に計算すると当初Skilled Independent (74630) とSkilled Australian Sponsoerd(14330)で合計88960 
    発給予定だったものが71500-9350= 62150まで削られるということになります。
 
  今後の状況次第では次の会計年度にはさらなる削減もあり得るため5月のBUDGET発表が待たれます。

    

Category 2004/05 実績 2005/06 実績 2006/07 実績 2007/08 実績

2008/09    当初計画 

2008/09              削減後

Partner 33 060 36 370 40 440 39 930 42 500
Child 2490 2550 3010 3060 3000
Preferential/Other Family 1690 1870 2140 2380 2500
Parent 4500 4500 4500 4500 8500
Total Family 41 740 45 290 50 080 49 870 56 500
Employer Sponsored 13 020 15 230 16 590 23 760 28 000 36000
Skilled Independent 41 180 49 860 54 180 55 890 74 630 71500
State/Territory Sponsored 4140 8020 6930 7530 9350
Skilled Australian Sponsored 14 530 19 060 14 170 14 580 14 330
Distinguished Talent 190 100 230 210 200 ?
Business Skills 4820 5060 5840 6570 7000 7500
Total Skill 77 880 97 340 97 920 108 540 133 500 115,000
Skill as percent of total program 64.9 68.1 66.1 68.4 70.2
Total Special Eligibility 450 310 200 220 300
Total Program 120,060 142,930 148,200 158,630 190,300

                               (Source: Department of Immigration and Citizenship)

 
2.審査の順について
 
Migration Actは、ビザの審査の順を自由に決める権限をMinisterに与えており、この権限に基づいて今年の1月1日以降、CSLが導入されるとともにSKILLED VISAの審査の優先順位が次のように定められました
 
1. Employer sponsored visas

2. State or territory Government sponsored visas

3. Occupations on the critical skills list (CSL)

4. Occupations on the Migration Occupations in Demand List (MODL)

5. All other valid applications

 
ビザの審査は申請の先着順では行われず、あくまでもオーストラリアにおける需要に基づいて上記の優先順で行われるため、後からの申請であっても
1~3グループの申請者が4~5グループの申請者に先んじてビザの発給を受けたり、予定発給枠が一杯になってしまった場合には、4~5グループのビザの発給は翌年に持ち越されるというケースも出てくると思われます。実際のところ今会計年度も余すところ3ヶ月のため、現在は1と2グループの発給しか行われていない模様です。
 
なお従来MODL職は優先的に審査を受けられることになっていましたが2007/2008実績を見ても、半数を越える申請がMODL職となっており、申請の優先順位という点ではMODL職はもはやメリットがない状況です。
 
2007/2008年度のスキルドカテゴリービザの申請件者は対前年度比0.7%増の151,685人、2008年6月30日時点での未処理申請件数は130,433件でした。 申請者総数の中には申請が却下される人の数も含まれ、その数が不明なため確かなことは言えませんが、今後受入れ数削減と新たに導入された審査順位の影響を受け審査が遅れてしまう人がでてくることが予想されます。
 
 
高畠英明
 
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